
夏波です。金木犀の匂いがしてきて、秋の訪れを感じます!本日は学生クラスのアヤネが初めて描いた油彩をご紹介します。
ホームステイ先で撮った写真をもとに描かれた作品です。暖かな光に照らされながら微笑むふたりの様子が印象的で、こちらまで思わず笑顔になるような温かさがありますね。今回が初めての油絵制作とは思えないほどの技巧です。絵の具を重ねたり混ぜたりしながら、油絵ならではの特性を上手く活かしています。
画面全体に荒い筆致でありながら、グレートーンを多く使い、落ち着いた色合いでまとまっています。その中で、背中から照らす逆光には黄色を入れ、肌には彩度の高い色を使うことで、ふたりの姿に温度を感じさせています。油絵具の場合、白を多く混ぜると粉っぽくぼやけがちですが、こちらはグレーの中に入れた色が濁らず、それぞれの色がきれいに生きています。 これはモチーフの固有色だけでなく、その場の光や環境まで考えて色を選んでいるからこそ出せるものだと思います。
油彩や人物画に限った話ではありませんが、着彩するときは、モチーフの固有色や頭の中でイメージした色をそのまま塗るよりも、何層にも重ねながら、その場の環境や光の色を考えていくことで、より説得力のある画面になります。どんなモチーフでも青空の下なのか、暗闇の中なのか、室内なのかによって、見える色合いは大きく変わります。場の設定を固めるためには、写真に写っている色味だけにとらわれず、想像していなかったような渋い色や鮮やかな色を入れてみると、意外と画面に馴染むこともあります。初めての油絵でありながら、ありきたりな固有色に引っ張られず環境設定をしているところに、アヤネの色使いのセンスを感じました。
初めての油絵で感じた色や絵の具の面白さを、これからもぜひ忘れないでほしいです!描いていくうちに苦手なことや、やりたいことがどんどん見つかって行くと思いますが、その中で自分の強みを見つけ、更に感覚を研ぎ澄ませていってください。今後の成長を楽しみにしています!










