
夏休み終盤に駆け込み旅行を満喫しました、夏波です!大志先生のフォローの為に、通常は木曜夜にブログを担当していますが、半日早くアップさせて頂きます。
前回の作品(こちら)ツーリングの絵については聡先生がご紹介していましたが、こちらも旅先のワンシーンなのでしょうか?澄み切った海を高台から見渡す様子と、ツバメたちが仲良く休憩する姿を描きました。どちらの作品も、画面の切り取り方が旅の断片を見ているような構図ですね!何気なく目にした風景を一枚の絵として記録に残したような雰囲気があり、見ていると私も実際にその場所を訪れたような気分になります。
左側の作品は、コントラストを強く設定しながらも、色鮮やかな箇所を残すことで爽快な印象に仕上げています。紙の白色の残し方がお上手で、空や海が眩しく輝いているように見えます。さらに手前の森や家々を、紫を多用した濃淡で細かく描いたことで、奥の軽やかな描写がより映えていて素敵ですね。遠くに広がる海と、手前の濃い緑との対比も気持ちよく、眺めているとすっと風が通り抜けるような爽やかさを感じます。
右側の作品は、下から見上げた自然な視点で、木彫りのウミガメの上で羽をひと休みしている様子を描いています。ちょこんと並ぶツバメたちが可愛らしく、思わず目を留めてしまいますね。
大胆な色差をつけた固有色と差し色の使い方が目を楽しませてくれますが、反発しあう色を巧みに扱うテクニックはデザイン的。エメラルドグリーン・クリムゾンレーキ(赤)・イエローオーカーに分けられた色面の中に、それぞれ周囲の色を拾い散りばめると、全体として統一感が出てきます。また、画面の周囲に残した抜け(白)の割合も良く、描き込みすぎないことで、フレーム外に空間が広がり流れが生まれています。
羽を休める穏やかな時間であろう写真を、ビビットな色使いに変化させることによって、これからツバメたちの冒険がはじまりそうな、ワクワクする作品になりました。
淡い色調が売りの透明水彩を使いながら、フィルターを掛けたような独自の色味を追加した、川上さんらしい水彩表現。こんな作品を見ていると、夏休みが終わったばかりなのに、またどこかへ旅に出たくなってしまいます!