学びながら描く

佐藤Y アクリル

聡です、今回は佐藤さんのアクリル画をご紹介します。本日、月末の土曜日は岩田先生の日なのですが、来週に藝祭があり僕が欠席予定の為、岩田先生は9月5日に登場します。9月4日(金)から9月6日(日)の三日間が藝祭ですが、今年は作品の販売などは行いません。絵画棟四階で日本画を1枚だけですが展示しますので、もし藝祭に来る方は見に来ていただけたら幸いです。

スターウォーズのスピンオフ作品、「マンダロリアン」をモチーフに描かれました。映画のポスターやアートワークを模写することは、絵が上手くなる最短ルートの一つです。人体の描き方から背景、画面構成など、絵を描く上で必要な能力を総合的に学ぶことが出来る最高の教材でしょう。佐藤さんも今回の作品を通して様々なことを吸収し、一気に上達されました!

まず目を引くのは主役であるマンダロリアン(鎧を着た人)です。斜めに写っているため人体の骨格のバランスを合わせるのが難しいのですが、違和感なくしっかりと形を合わせていますね。右からの光に合わせた鎧のギラっとした質感描写と、下に着ている服の皺などの描写が合わさり、写真のようなリアリティを感じます。さらに、右手に持っている剣の光っている様子は、見ていて眩しく感じてくるほどの臨場感!主役として文句無しの素晴らしいクオリティです!

背景は中々苦労されていましたが、その分多くのことを学び、アクリル絵の具の扱いを何段もステップアップさせる事が出来ましたね!最初は丁寧に描き過ぎてしまい中々雲や星のフワッとした質感が出ませんでしたが、細かく描かないように筆を走らせ、画面上で色を混ぜたりする事を試してから雰囲気がガラッと変わりました!硬いものは細かく丁寧に、柔らかいものは流れるようにざっくりと描く事で、主役と背景の対比が生まれ、一枚の作品としての魅力が倍増しています。上手く行くまで諦めずに試行錯誤をする、佐藤さんの作品に対する責任感がこの作品をここまで魅力的にさせたのでしょう。

写真を模写するよりも、すでに完成された作品を模写する方が、上手い人が何を考えて描いているのか、どのように描いているのかを学べますし、なりより好きな作品を描くというのはとても楽しい事です。多くの大学で絵画模写の実習が課されていますから、先人の作品から学ぶことは大切な事なのでしょう。佐藤さんは次回も映画の模写をされる様なのですが、工業製品系のロボットなので、今回の作品が簡単に見えるほど難しい作品の模写です、、、、。しかし!佐藤さんの諦めない精神力があればきっと素晴らしい出来栄えになる事でしょう!次の作品ではどんな成長をしていくのか、とても楽しみです!