鈴木M [passion] 油彩
大竹です。今回ご紹介させていただくのは、鈴木さんの油彩作品です。
【第93回県展】にて、鈴木さんが左フラメンコの油絵で『会友賞』を受賞されました!
昨年も出品された、増村さん、香月さんも入選しております。ぜひ多くの方にご覧頂ければ幸いです。
フラメンコの作品は、10年前の2016年に水彩画で制作された絵を元に油彩で再構成されたものです。情熱の国スペインで生まれた伝統芸能であるフラメンコの、躍動感あふれる一瞬が捉えられています。こちらは激愛していた彼氏を他の女にとられ、 悔しさと男を取り戻す激しい恋を表したフラメンコとの事。
背景には様々な色が光のスペクトルのように複雑に重なり合い、まるで入り組んだ感情を表しているかのようです。口元を隠した踊り手の表情は直接見ることができませんが、その分、鋭い視線や張り詰めた指先の動きから、内に秘めた強い感情が伝わってきますね。とりわけ背景に強く差し込まれた緑の色味は、どこか嫉妬や緊張といった感情を思わせ、作品に奥行きを与えています。
また、人物の動きは円を描くような流れで表現されているのに対し、背景には縦のストロークが意識されており、その対比によって画面に緊張感とリズムが生まれています。動きと静けさ、内面と外側といった要素がせめぎ合う、非常に印象的な一枚です。
二枚目の作品は、一見すると異なる場面が重なり合ったような不思議な構成となっています。音楽番組の中で場面が切り替わる瞬間、半透明に重なる手元と演奏者の姿に面白さを見出し描かれたとのことです。
大きく描かれた手と、その上に重なる演奏者の姿は、現実のスケール感から解放され、まるで音そのものを可視化したかのような画面となっています。常に変化していく音楽の流れを異なる場面を繋げる事で表現しているのでしょうか。きっと見る人によってイメージされる音楽は違うのでしょう。それぞれの感覚で楽しめる余白も残されていますね。モチーフをそのまま再現するのではなく、自身の感じた印象や面白さを画面に落とし込んでいく姿勢が感じられます。
生の作品が持つエネルギーを、このゴールデンウィークに横浜で味わってみては如何でしょうか!
会期 : 2026年4月29日[水] ~ 5月4日[月・祝]
開場時間 :10:00~17:00 (※最終日は14:00まで)
会場 :横浜市民ギャラリー展示室(全室)
〒220-0031 横浜市西区宮崎町26番地1(桜木町駅より徒歩10分)
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