制作への熱意

箕輪 アクリル/キャンバス

サトルです!今回は箕輪さんのアクリル画をご紹介いたします!
こちらの作品は模写ではなく、箕輪さん自身が構成した作品になります。森の中にいるトカゲ?と、襲い掛かろうとするような?植物(鬼灯?)のオバケが描かれていて、可愛らしさを感じつつも夜道を歩くような怖さも滲み出てきます。
まず一眼見て、画面の隅々までしっかりと施された描写に圧倒されました。特に画面中央に配置されたオバケの目はかなりのリアリティで、ギョロッとした生々しい立体感が恐ろしいですね、、、、。トカゲも細かい鱗の質感を描きながらも立体的かつ筋肉の柔らかさを上手く表現していて、デフォルメをしながらも違和感のない仕上がり。
主役の描写も素晴らしいですが、左奥の木々の様子も見事。単純に木をリアルに描くのではなく、絵の雰囲気に合わせてうねった様な形にしています。さらに遠近感と光の差し込んだ情景を同時に出していて、作品の世界観をより奥深いものに演出する名脇役になりました。

全体の雰囲気をまとめるのには少し苦労されている様でした。描写が一通り終わったタイミングでは、それぞれの描写が同じくらい目立ってしまっていましたが、その後しっかりと明暗関係を整理して暗い部分を少しずつ増やし、最終的に主役に目が行く様になりましたね。「もうこれ以上描けない!」というくらい描写をしてからレイヤーを重ねて暗くしたので、普通の描き方では出せない深みが出ましたから、結果的に今まで制作した中で一番高い完成度になったように、僕は感じます。

自身が想像した世界を描くのは写真や絵画を模写する何倍も大変です。まず描きたいモチーフや風景の素材となる写真や実物を集めるところから始まり、さらに画面上にどの様に配置するかを何度もエスキースを繰り返していきます。その後本作品に手を入れ始める訳ですが、あまりにも大変なのでプロの作家でも写真などを元に、作業的に写して描いている人がほとんどです。しかし、絵を描くのでしたらやはり自分の求める最高の世界を描きたいものです。箕輪さんがこの作品を描き上げられたのは、自身の制作に対する強い熱意があったこそでしょう。現在は新しい作品のエスキースを何度も繰り返しており、この作品を超えるであろう素晴らしい構成をされています。まだ下描きの荒い状態ですが、既に魅力に溢れていて、完成がとても楽しみです。

ひとやすみの時間

加瀬 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、加瀬さんの油彩作品です。

ご家族をモデルに、ワンちゃんのお散歩の途中、お店の駐車場で一休みしている様子を描いています。側でお利口さんに待っているワンちゃんの様子がなんとも可愛らしいですね。お散歩コースということは、きっと近所のお店の光景なのでしょう。
背後の店のガラスには駐車場の風景が映り込んでおり、うねりを帯びた青い空が印象的です。少しゴッホの星月夜を思い起こさせるようなタッチで描かれており、現実の風景でありながら、どこか心象風景のような広がりも感じられます。映り込みの風景は色を抑え、手前の人物や犬には明るさを与えることで強いコントラストが生まれ、遠くからでも目を引く画面となっています。空の青色と洋服のピンクの鮮やかさも心地よく響き合っていますね。灰色のコンクリートの地面も、様々な色を重ねる事で有彩色がほんのりと浮かび上がり、どこか太陽の温度と空気の柔らかさといった、見えないものを感じさせる風合いとなっています。
人物はシンプルな描写でありながら、寄りかかって足を組んだ姿勢から人物像もぼんやりと浮かび上がってきますね。隣に寄り添うワンちゃんの存在も相まって、穏やかな時間が画面全体に広がっています。

なんでもない日常を切り取った一場面ですが、作者の目を通すことで、そこに温かみのある時間が流れているように感じられます。明日には忘れてしまうような何気ない会話や出来事が、日記の様にこの絵の中に書き留められているようです。
見る人それぞれが、自分の記憶の中にある似たような時間を重ねてしまうような、そんな優しさを持った一枚だと思います。

静物に宿るリズム

今田 油彩

新学期が始まりました、夏波です。本日は今田さんの油彩をご紹介します!なんとこちら比較的短い時間で制作された2枚目の油彩画。油彩の経験が浅く、短時間で仕上げたとは思えない程の整頓された画面が美しいです。

ティーカップを主役に陶器と植物が調和するクラシカルなモチーフを描かれました。植物の生き生きとした緑にテーブルの青、背景のオレンジが対比が生み、明快な印象です。色面的な構成に加えて、前景と後景で絵の具の厚みをコントロールしている点も魅力的です。少ない手数で空間を出すために、前景は絵具を置くように、後景はフラットに見せるためペインティングオイルを使う量を多くしています。
特に手前のカップにはダイナミックな筆致で絵の具をたっぷりと使い、エッジをはっきりとさせることによって、中に液体の入った陶器の重量感を出しました。
また植物の描写も素晴らしいです。植物はエッジは決めずに面で色を置いているため、主役の陶器を際立たせる仕事がされています。

とは言え各所で色やタッチの変化をつけすぎてしまうと、画面が分断された印象になりがちです。ですが今田さんの油彩は、陶器が周囲の色を鮮やかに拾っているため、影ににごりがなく全体がすっきりまとまりました。油絵具は様々な技法がある分、使い分けや加減が難しい画材です。枚数を重ねると感覚を掴めるようになってくるのですが、今田さんは2枚目で的確な仕事を各所に当てていてお見事です!

色やマチエールがの違いがリズムを生み、それが自然に画面の中で繋がっていて、惹き付けられますね。のびのびとした筆運びと、的確な描き込みが心地よく、見ていて気持ちの良い一枚に仕上がりました。予め短期決戦と決め、細部にこだわる時間を与えなかったのも、勝因と言えるかもしれません。

物憂げな夜明け

凛 中3 油彩

ひとみです。気温が上がったり下がったりで服装に悩む毎日です。今回は学生クラスの凛の油絵の作品を紹介します。

斜め上を仰ぎながら佇む猫。全体的に彩度の抑えられた作品で、猫が可愛らしいと言うより、静けさの方が先に漂ってきています。中央の茶トラの猫には、赤や黄色、緑や青色など多様な色使いをしていて、猫の多彩な毛色の表現がなされています。様々な色が乗っているけれど、その静かな雰囲気が壊されないよう彩度を高くしすぎないところに工夫が感じられますね。尻尾の部分は手前に見えるように、対比させた明るい白の縞にすることで遠近感を出しました。
また背景の草原にも様々な色を飛ばすことで、猫だけが浮かないような統一感を演出しています。

この作品の雰囲気を大きく変えたのは、空。元の写真は室内にいる猫でしたので、自分で考えた背景を空想で加えました。薄い雲が広がっていて、あえて快晴にしないところが凛なりの工夫のポイントかなと思います。また奥の森は緑ではなく深い青色を広げることで、夜明け頃のような薄暗く落ち着いた雰囲気を漂わせていますね。

物憂げに見つめる猫の視線は、なにかを待ってたり、物思いにふける様子にも見えますが、オールナイトで遊び疲れた夜明け前の、気だるいぼーっとした雰囲気にも感じられて想像が膨らみます。きっと凛のゆったりのんびりとした性格がこの絵に反映されたのかな?猫は自分の化身かな?と面白く感じられました。

骸骨のディテール描写

安東 油彩

大志です。徐々に季節も春に向けて暖かくなってきましたね。
今回は安東さんの油彩をご紹介しますが、実はこれが初めての油絵挑戦です!

主役である骸骨の制作の過程では、歯並びや目の窪みなど、形の取り方に何度も苦戦しながら描き直している様子が見られました。骸骨のような複雑な形状は、少しのズレで印象が大きく変わってしまうため、粘り強くデッサンする必要があります。そうした試行錯誤を重ねながら、最終的には左右の位置関係も正中線を基準にバランスを決め、整った印象に仕上がりました。時間をかけて観察し、修正を重ねていった過程が、そのまま重量感や存在感として油絵のディテールとなり、完成度につながっているように感じられます。

他のモチーフは、インパクトのある頭蓋骨を支えるように、ひとつひとつと丁寧に向き合い、でしゃばる事なく落ち着いた描画になっています。
柘榴の有機的で複雑な形状・質感の丁寧な表現、青い花瓶の深みのある色合いとツヤ感は存在感を放ち、ピンクの布の鮮やかさが他のモチーフを引き立て、背景のあたたかみのある木の壁も全体の雰囲気づくりに効いています。色のバランスが心地良いですね。

油絵は乾くスピードも遅い為、思い通りにいかないことも多く、そのたびに立ち止まりながら試行錯誤を重ねていくものです。本作からは、そうした過程に時間を掛けて制作されたことがよく伝わってきます。クラシックなモチーフに取り組みながら、自分なりに形や色を捉えようとしている姿勢が感じられる一枚となりました。

題名ありき

小原京美 『あゆみ』 透明水彩/絹本

小原です。現在、銀座の画廊で展覧会を企画して頂いております。すでに1週間が過ぎ、あと5日間で終了です。(最終日4月11日の土曜日は16:00まで)
4人のグループ展ですので、私以外の作家の話も聞けて楽しいと思います。ぜひ多くの方にご覧になって欲しいです。

私は漢字の題名を付けることが圧倒的に多く、作品が完成してから作風に合った題名を考えます。この2枚『あゆみ』と『めぐる』はタイトルを先に決めてから、何を描こうか考えました。二年前の個展最終日に父が他界し、今回の展示も三回忌法要をはさんだ会期でしたので、再生を感じさせる絵(+タイトル)にしたいと願いこの作品達ができました。

小原京美 『めぐる』 透明水彩/絹本

3月31日(火)〜4月11日(土) ​12:30〜18:00〈日曜休廊 / 最終日16時終了〉
あらかわ画廊|Arakawa Gallery
〒104-0061  東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル3F
■有楽町線 銀座一丁目駅 出口10番11番より徒歩1分
■銀座線 京橋駅 出口2番より徒歩2分

東京方面についでがございましたら、ぜひお立ち寄り下さいませ。
オバラ在廊予定日  4月7日(火)12:30~15:00 、9日(木)12:30~15:00 、10日(金)全日 、11日(土)全日

積み重ねること

菊地 透明水彩

サトルです!最近暖かくなりましたね。先日寒いと思って厚着して外に出たら汗だくになりました、、、。あちこちで桜が咲いていて、薄着で外に出かけたくなります。今回は少し前の季節『梅』を描いた菊池さんの水彩画をご紹介いたします!

同じ場所からの景色を4枚も描かれました!一枚描いても納得せず、反省点を改善しながら描かれたのでしょう、それぞれで違った魅力が出ていますね。
後半に描かれた下段2枚は風景の魅力だけでなく、絵画としての魅力まで出す事が出来ていますので、詳しく見ていきましょう!

梅の色を美しい発色を保ったまま絵の具で再現するのは中々難しく、よくグレーに沈んでしまったり、ピンクが強すぎて見えたりと、中々美しい色になりません。それに加えて例え正確な色で塗れたとしても、そもそもの色が薄いので絵の主役になるほどの派手さが無く、中々見応えのある絵になりにくいのです。菊池さんもおそらくそこに苦戦されたのでしょう。1〜3枚目は梅よりも周りの草や土・奥の森の色が強く、そちらに目が行ってしまいます。それに対して、4枚目(右下)では背景の緑を抑えて、中心にある梅の周りだけ青みがかった緑にする事で、自然と目が行くように設計されていますよね。これは花に限らず、明るいモチーフを描く時全てに応用できるテクニックで、主役の周りの背景を暗めにする事でコントラストを高め、周りよりも目立たせる事ができます。

3枚目の作品(左下)ではもう一工夫されており、手前を紅梅に変え、奥行きを感じるような作品になりました。
部分的に赤い花に変えることは、良いアクセントになります。これは遠近感を出すためでもありますが、もう一つ「絵の充実感」を出すという重要な役目を担っています。他の3枚と比べると明らかに賑やかに感じますし、明るい春の雰囲気をより強く感じますよね。

こちらの新作は菜の花畑。梅の長文を書いた後に小原先生から届けられた画像の為、解説は割愛させていただきますが、日付を見ると短い期間で4枚描かれていることが分かります。
同じモチーフを何度も描くことは根気が入りますし、何より絵を描く楽しさが枚数を重ねる事に薄れていきます。しかし、一番絵が上手くなる方法でもあります。予備校で同じ石膏像を何度も描いたり、人物を繰り返し描いたりと、地道に練習を重ねる事が大切なのは、勉強やスポーツに近いものなのでしょう。諦めずに積み重ねた4枚の作品は、菊池さんの強い忍耐力を物語っています。

生活の一部のように

璃子 中3 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、璃子の油彩作品です。彼女は昨年の生徒作品展で人気投票1位を獲得し、70名もの方から感想文が寄せられました。(その作品はこちらをご覧ください。)今回ご紹介するのは、その次に取り組んだ油彩作品で、完成までにおよそ1年を要しています。

もとにしたのは、どこかノスタルジーを感じさせる古い写真。昼食の支度の途中でしょうか、窓から差し込む光に照らされた食材たちが、まるで出番を待っているかのように静かに佇んでいます。年月を感じさせる机や壁、使い込まれた器のひとつひとつからは、そこに暮らす人々の生活や体温のようなものが伝わってきますね。
光と影、その場に存在するすべてを丁寧に拾い上げ、画面の隅々まで描き切っています。卵ひとつをとっても、ずぅっと眺めていられそうです。それだけの密度が1枚のキャンバスの中にあります。しかしそこには、いわゆる“気合”や“勢い”といったものは感じられません(決して悪い意味ではなく)。むしろ、料理という日々の営みの一場面を淡々と積み重ねるように、ごく自然な呼吸で描かれているように感じられます。作者の制作姿勢の表れですね。

油彩において暗部、特に黒の扱いは非常に難しく、使い方によっては主張が強くなりすぎてしまいます。しかし適切に用いられた暗さは、光を引き立てるだけでなく、暗闇そのものにも豊かな表情を生み出します。本作では、暗い部分の中に様々な色が潜み、画面に奥行きと深みを与えています。静かな画面でありながら、見れば見るほど色の重なりや空気の層が感じられる、非常に豊かな表現です。

日々新しい情報に溢れ、移り変わりの早い現代において、一つのものに1年という時間をかけることは決して簡単なことではありません。ましてや、多くのことに追われながら過ごす中学生にとって、その時間の重みはなおさら大きいものでしょう。たった一つの画面と向き合い続け、完成へと辿り着いた時間そのものが、観るものの心を掴んで絵の前に引き留めているのです。

次の作品紹介もきっと一年後になるのでしょう。時間がたっぷりとある大人の皆様は、その日をどうぞお楽しみに! 

さよなら幼児クラス

中にふわふわ粘土、外側に紙粘土、タミヤの『焼き色の達人』パステル、最後に粉砂糖『目薬ほう砂』

小原です。寂しいブログが続きます。幼児クラスは3月をもちまして閉鎖いたしました。
コロナ明けに再開してから、生徒数が10人より増えることがありませんでした。退会して頂いた年中さん・年少さんの子ども達、本年度より入会を検討して頂いていた新規の保護者様には、力不足を心よりお詫び申し上げます。
コロナ禍で休講していた2年間を除く、30年間続いたクラスを閉鎖するのは、本当に残念でなりません。

1『油粘土で作った自分の顔』周りの塀は、次に入れる石膏が流れないよう高くしています
凹ませたいところ(口や鼻の穴など)は盛り上げ、出っ張らせたいところ(目など)は引っかき削ります
2『石膏が固まった後、粘土を外したところ』石膏は固く、粘土はやわらかいので簡単に取れます
油粘土の時は出っ張っていた口などが、見事にえぐれました
3『アステカ文明の遺物?』アクリルの黒で全部塗った後、金を表面だけさらっと塗ります

夏休みの講座などでは、幼児も参加できるカリキュラムを用意するつもりです。またお会いできる日がありますように… 長い間、本当にありがとうございました。

金の型色紙に、墨とお花紙で満開の桜

幼稚園児対象の『小学校受験クラス』『プレ受験クラス』『キッズ受験クラス』はこれまで通り開講しております。

的確な役務を提供できる人

小原です。ナツメも巣立っていきました。生徒としては、小学2年生から高2の冬まで10年間ミオスに通い、アシスタントとしては、高1から高2の冬までの2年弱+大学に入ってからは5年間(卒業後1年間別の学部に通ったので)=計7年間ほど働いてくれました。累計年数としては7歳から23歳までですから、なんと16年です。32周年のミオスの歴史の半分を一緒に過ごしたことになりますが、彼女にとっては人生の2/3をミオスに捧げたことになりますね。すごいことだと思います。

小3 笑顔が自然で可愛い

彼女ほど激しい変貌を遂げた人間には、会ったことがありません。オタマジャクシ(幼生)からカエル(成体)へと成長していく過程では様々な変化が生じるように、小学生の頃の元気な明るさは中学生になるとオタマジャクシの尻尾さながら消失し(影をひそめるなんてもんじゃない!)、自己防衛の足が生え・自意識過剰の腕が伸び、闇落ち。(そりゃイジリたくもなるわ!)

カエルの変態の前後では体の変化だけではなく、行動様式が大きく変わります。幼生は水棲(草食)であり、成体は陸上棲(肉食)です。無邪気だったオタマジャクシと打って変わり、暗黒カエル期は全てを拒絶。ニコリともせず絵を隠しながら制作するので、なぜアトリエに通っているのか分かりません。わざと絡んで弄るのが上手い幸介先生がいなければ、陸上棲どころか、どこにも居場所がなく世の中から孤立し干からびていたことでしょう。

高1 笑顔がぎこちない
2日前の最後の写真もまだ笑顔が固いけど(笑)

え?どうやって今の素晴らしい人間・思いやりのある気配り上手なナツメ先生が誕生したかって?驚くべき変化が更に起こります。カエルより1段階変態回数が多いのは、彼女が愛するポケモンの進化と類似。メガナツメです。しかもその速さと言ったら!
美大に合格すると、自ら「変わります!」と宣言。私も協力し「6年も心を閉ざしていたのだからすぐに笑顔は作れない。でも見た目は一瞬で変えられる。」と、髪をインナーカラーで赤く染め、オープンマインドの練習。持ち前の負けず嫌いな性格が幸いし、あっという間に大人クラスから幼児クラスまで、求められる人になりました。(大学で友達を作るより簡単だったそうです。笑)

カエルは幼生と成体とで生息域や餌を競合せず、このことが生存に有利であると考えられています。多くの美大生が羨む就職先に内定をもらった彼女のような優秀な人間になるには、ダークサイドにいる時間がメリットになったに違いありません。私がとことん厳しくダメ出しを連発したのもこの期間ですから。嫌と言うほど叱りました。自分の欠点を知り、克服し、そして人の気持ちに寄り添える人間になりました。

私からの最後のアドバイスは3つ『自分のことも語りなさい』聞き上手は好かれるけど、距離は詰められない。共感って嬉しいんだよ。一方通行じゃ信頼関係に限界がある。
『時には甘えなさい』人は甘えられると、お互い様と安心できる。甘えは弱さでも負けでもなく、対等な人間関係を築く潤滑油。
『バカなやつには謙虚な姿勢をとるな』真面目に健気にさり気なく仕事したことを気付き評価してくれるのは、ミオスの生徒さんや親御さんのように人格・品格が優れ成熟した精神を持つ人たちだけ!社会に出て自己アピールを躊躇してると、なめられて手柄を横取りされる。「なんでこんなに頑張っているのに、正当な評価が得られないんだろう?」と卑屈になって終わり。功績を報告して賞賛を受けるのは、意地汚い欲望じゃない。

的確なタイミングで必要なことをできる人間にはなれた。次は、出会った人たちから、もう少し時短で愛される人間になろう。今こそ進化の限界を超えたさらなる進化『メガシンカ』をする時だ!ナツメが秘めたパワーを解放することで、通常の進化を上回るパワーアップを遂げるぞ。でもね、どうしてもできないことがあったら、別のことで補える。それを探すのは逃げじゃなくて、むしろ前向きなことだと思う。
これからもナツメ観察日記をつけたいから、いつでも顔出しに来なさいね!ついでに仕事を手伝わせるから、しょっちゅうお出で。(ここまで言えば、遠慮しないで来られるだろう?)また闇に溺れても、中高生だったナツメがやったように、恥ずかしがらずにSOS出して頼りなさい。何度でも救うよ。
今まで献身的に努めてくれて本当にありがとう!ナツメほど不足を探せる人は今までいなかった。その特技は一生の糧となるでしょう。