思い出を描く

紗季 高1 冴妃

夏波です。今回は学生クラスから、さきの作品をご紹介します!
さきの小さい頃の写真を元に描いています。満開の桜を背に公園で遊んでいる所を両親が写真を撮ったのかな?と想像のできる一枚です。整頓された明度が、カメラのレンズ越しで見たかのようなを演出を与えていますね。
一筆一筆大切に描かれた人物は、明るい表情で柔らかや印象を受けます。平面的に処理された背景の桜は少々荒い描写ではありますが、人物との対比で距離感を出すことに成功しました。

唯一の人工物である赤い滑り台を含めた主役二人に強いコントラストをつけ、堂々と中心に置いた構成が印象的です。安定感のあるどっしりとした構図ながら、桜の枝たちが画面いっぱい自由に広がり、軽やかな動きを加えます。絵を描く上で、デッサン力や色彩の豊かさももちろん重要ですが、メリハリの効いた構図は見違えるように作品の質を高めてくれます。

一点集中型のさき。描きたいところとそうでもないところが顕著に現れてしまうのですが、今回はそれが上手いこと昇華しましたね。絵作りのための取捨選択が無意識であっても、安定した技術を持っているからこそ、ここまで魅力のある絵に仕上がったのだと思います。