桃源郷のよう

馬込 油彩

岩田です。ひと月に一度、最終土曜日に出講しています。

本日は、馬込さんの作品をご紹介します。こちら半年ほど掛けて完成させたF30号(910mm × 727mm)の大作。長い時間を経て、見事に完成に至った渾身の作です。
小原先生が是非参考にと、皆さんに見えるようにしばらく教室内の壁に飾っておいたので、実物をご覧になった方も多くいるのではと思います。

大きな池のある公園で、年の離れたお姉ちゃんとまだおむつをつけている妹が水遊びをしている写真を元に制作されました。ご自身で撮影された写真なのですが、年の差がある、見ず知らずの姉妹と推測される二人が佇んでいるその光景に、なんて素敵なんだろうとシャッターをきったであろうことが想像できます。

決して妥協しない、自分の描きたいイメージに対して貪欲な作者の心がストレートに表れています。
木々が惜しみなく茂り、深く清い水を湛える風景。奥へ奥へとどこまでも広がりを感じさせてくれるこの情景は、元の写真を知らなければ、公園内の一風景とは思えず、まるで桃源郷を描いたかのような豊かな世界が展開されています。
いつもの馬込さんの作品とは一線を画す、爽やかな絵だと思いきや、近づいて見ると作者らしい幾重にも重ねて描き込んだであろう筆致を確認することができ、「あぁやはり馬込作品ここにあり」と妙に腑に落ちてくるのです。完成に至る途中では、一度は暗い緑で描いていた葉をつぶし、ニュートラルな色調で霞ませました。そのそこはかとない追求心も、やはり作者だからこそでしょう。

馬込さんの作品には、私の吐く多くの言葉はなど必要ありません。ただただいつまでも見ていたくなる素晴らしい一枚です。

煌めく水面、輝く林檎

原 油彩

大竹です。今回ご紹介させていただくのは、原さんの油彩作品です。

まず左の風景画。水辺に並ぶ街並みはヴェネチアのものでしょうか。深い青をたたえた水面に、周囲の建物や空が映り込み、美しい揺らぎを生み出しています。水面の揺らぎを表現した点描のような筆跡と、フラットな建物の壁の質感の違いが油絵らしく魅力的ですね。水辺や空の青、街路樹の緑、建物のオレンジが互いの魅力を引き立てています。
遠近のパースが大きくついた構図のため、形を整えながら奥行きを出すのは苦労されたかと思います。奥の空間の抜けが出なかったり、水面が濁ってしまったりと、何度も描き直しを重ねられたことでしょう。心が折れそうになりながらも歯を食いしばって完成まで持っていった、まさに努力の結晶です。その苦労の積み重ねが、油彩ならではの深みのある色合いとなって現れ、建物の年季や空気感までも感じさせる一枚に仕上がりました。

そして右のリンゴを描いた静物画ですが、こちらは以前別の絵を描いていたキャンバスを塗りつぶし、その上から制作されています。偶然生まれた美しい下地がベースとなり、その上にリンゴを大胆に描きました。実物大ほどの小さなキャンバスですので、二回の授業で完成させています。以前、私が開催した講座に参加してくださっていたので(その時の記事はこちら)、その際のポイントを思い出しながら制作されたそうです。(講座の日付を見たら7年前!再び実践して下さって嬉しいです)
暗い背景から浮かび上がる赤いリンゴは艶やかで、まるで宝石のよう。鮮やかな輝きを際立たせたいときは、その周囲にあえて抑えた部分をつくることが効果的です。本作では、落ち着いた下地があるからこそ、リンゴの赤が一層鮮烈に映えています。

作品を制作していると、普段何気なく見ている風景が絵のモチーフとして立ち現れたり、実際に描いてみると「思っていた色と全然違う」と気づいたり、さまざまな発見があるかと思います。絵画制作は幅広い年代の方々が取り組まれていますが、それは制作を通して自分自身のまだ知らない一面に出会えるからではないでしょうか。そこには小さな驚きや感動が確かに存在します。
制作中の苦労は、まさにまだ気づいていない知識や発見へと近づいている証です。なかなか完成しないもどかしさもあると思いますが、そう考えると試行錯誤の時間さえも、少し楽しく思えてくるのではないでしょうか?

誇張が生む華やかさ

近藤 色鉛筆

マユカです!今回は近藤さんの作品をご紹介したいと思います!

近藤さんは、昨年の展覧会に出品した作品で人気投票2位に輝いた実力の持ち主。密度の高い色鉛筆画で描いた深い森の絵とは打って変わり、今回はゲーム「天穂のサクナヒメ」から主人公の豊穣神、サクナヒメを描かれました。五穀豊穣への感謝と祈りを捧げる豪華な衣装がよく似合っています。元気いっぱいな性格を表すような大胆な動きを感じる構図も素敵です。
全体的に色鉛筆のガサガサとした質感をなくすために細かく何度も塗り重ね、画用紙のプツプツとした凹凸をなるべくなくすことで、インクのような滑らかさと色鉛筆の温かみを感じる質感に仕上がっていますね。

近藤さんの作品の魅力はそれぞれの質感が伝わってくるような影や光に同系色をなるべく使わず、対色や黄色などで陰影をつけ、より鮮やかな見た目に仕上げている点だと思います。イラストレーションには写実的なものとアニメ的なものがありますが、どんな線画を描いたとしても、どうしても先入観が働き、色を塗る時には写実的な塗り方をしてしまって明度を変えただけの色を置きがちです。もちろんそれもまとまりが出てリアリティにつながるのですが、現実にはないものだからこそ、色も少し誇張して描くことで魅力が大きく上がります。近藤さんは線画にも色をつけ、より鮮やかな画面を構成しています。今回は描かれたキャラクターが豊穣の神様ということもあり、鮮やかで華やかな色合いが特に似合っており、イメージとの合致も作品を魅力的に見せているのでしょう

色の誇張にフォーカスを当てましたが、イラストには様々な誇張が必要とされてきます。パーツの大きさの誇張、動きの誇張、構図の誇張など、現実にはありえないものだからこそ生まれる魅力がたくさんあります。特に見せたい場所に誇張表現は使われることが多いので、イラストを鑑賞する際には、どこを誇張しているかにフォーカスしてみてみると、制作者の見せたい場所が分かって、よりイラストを楽しむことができるかもしれません。

春の気配

大坪 岩絵具・和紙

ナツメです。本日は月曜大人クラスより、大坪さんの日本画をご紹介します。昨年6月から3ヶ月ほど日本画集中月間を設けておりましたが、お仕事の都合の休会なども重なりようやく日の目を見たものです。長い道のりでした!

枝を横に伸ばしながら、房状の花を垂らす藤の花が描かれています。いくつもの花が重なるように塊になって垂れているイメージが強いのですが、このように1、2房のみが描かれるとその優雅な佇まいに改めて気付かされます。

実はこの作品は背景にはほとんど彩色が施されておらず、紙の地がそのまま生かされています。鳥の子紙のやや黄色みを帯びた地色が画面全体の基調となり、花や葉の色の変化をより引き立てています。背景に彩色がないぶん最初にとらえたシルエットや線も埋もれることなく、すっきりと美しく見えるのが印象的で、花や葉が一枚一枚丁寧に描かれていることもいっそう際立っています。

花には紫を基調としながら、花房ごとにわずかな色の差がつけられています。いわゆる「藤色」の淡く青みを帯びた紫から、深みのある紫、やわらかな明るい紫へと移ろう色合いがとても魅力的です。陰影を強くつけるのではなく、色の差によって形をとらえている点にも、日本画らしい品のある表現が感じられます。

葉の描写も丁寧です。緑一色ではなく黄味を含んだ色が重ねられ、花と葉の描き込みの密度が近いため、どちらかが強く主張しすぎることなく画面全体に自然な一体感が生まれています。

藤は古くから日本絵画や工芸の中で親しまれてきたモチーフで、しなやかさや優美、そして季節の移ろいを象徴する花として描かれてきました。派手な豪華さよりも、垂れ下がる姿の静けさや、風に揺れる一瞬の表情に美しさを見出す点は、日本画ならではの感覚とも言えます。和の落ち着きを感じさせる一枚になりました。

主役が引き立つ絵作り

心寧 中3 油彩

春休みをなんとなく過ごしていたらあっという間に2月末で驚いています、夏波です。今回は学生クラスから、心寧の作品をご紹介します!

心寧は高校受験を控える身でありながら「アトリエは勉強の息抜きだから辞めない」と試験直前まで通い続けてくれました。その中で描いたのが今回ご紹介する生き生きと泳ぐペンギンの油彩です。現在は無事に合格を果たし、のびのびと制作を楽しんでいます。

水族館のガラス越しで見ているような、水中の断面を見せる構図が臨場感を作っています。クリアな水の青と大胆な体勢のペンギンが映えて、力強い画面に仕上がりました。写真等の資料から絵画に落とし込む際には、『描写する所』、『簡略化にする所』、『省いてしまう所』を見極め画面を作ります。その点で言うと心寧のこの油彩は、ペンギンの細部は描き込まず、陰影や色に注目していますね。魅力を伝えたい箇所がはっきりとしていて、手を抜く箇所であっても考えながら丁寧に描き進めたことが分かります。全体的にグレートーンで描き、メインとなる水中とペンギンには明度・彩度共にコントラストの差をつけた効果が出ましたね。

また絵の具をペンギンの丸さに沿ってたっぷりと置いているところが良いです。立体感を意識しつつ描き込みのシンプルさに負けないマチエールがつけられていることで、モチーフ自体の魅力が引き立ちました。絵の具の厚みをコントロールすることで、モチーフの関係性が明白になり見やすい絵作りに成功しています。特にペンギンの背中と水面のキラキラとした反射に使われている絵の具のタッチが素晴らしいです!

絵画を描く中で主役を魅力的にするために、メインとなるモチーフだけに力を入れて描くのではなく、あまり重要では無い脇役にシンプルな仕事を施すことで、メインを引き立たせた画面全体の完成度がぐっと上がるのです。

受賞作家奨励展

鈴木M 油彩

昨年の春に県展(県展の記事はこちら)に出品し【横浜市会議長賞】を受賞した水曜午前クラスの鈴木さん。横浜で受賞者だけの展示会が行われるそうです。1回の出品でこのように再度展示の機会が頂けるのは嬉しいですね。励みになります。
お近くまでお越しの際は、ぜひ足をお運びください!
(この作品の講評はこちらをご覧ください。)

【県展受賞作家奨励展】
会期: 2026年2月26日(木)〜3月3日(火)  
   10:00〜17:00(初日14:30 OPEN)
場所: 港南区民文化センター ひまわりの郷ギャラリー
    京急市営地下鉄 上大岡駅 駅ビル中央棟4階

生命を描くこと

松野 油彩

サトルです。展示も終わり、大学も春休みなのでのんびり過ごしています。今回は松野さんの油絵3点をご紹介いたします。それぞれ違った生き物達を、いきいきとした雰囲気がよく伝わる場面設定で描いていますね。

中でも散歩をする犬たちの作品はただ犬を描くのではなく、夕日の光を逆光として使う事で犬をシルエットに見せ、雲の上の世界のような非現実感をドラマチクックに演出しています。

馬の作品も同じく夕陽の光を上手く使っていますが、特徴的なのは水面の色の華やかさでしょう。夕陽の色から夜の青色に変化していく様と、馬の走る姿が重なって、象徴的な魅力が生まれましたね。

鳥と桜の作品はぼやけた背景ですが、上手く色を重ねて左上のあたりをあたたかく深みのある雰囲気にしたことで、みどり色の鳥に目が行きやすい構成になっています。

動物を描くという事は、生命を描くという事です。静物デッサンをしたり、風景画を描く様にただ正確に形を合わせたり、細かく描写するだけでは活力にあふれた生命の温かさを感じる作品にはなりません。
松野さんは細かい描写に頼らず、動物の動きや色合い、背景との組み合わせなどで見事に生命の躍動感を表現しています。これは絵が上手ければ誰でも出来る事では無く、むしろ技術が高まるほど細かい描写に囚われてしまい、剥製の様な硬い印象の作品になる事が往々にしてあります。
ただ動物を描くのでは無く、動物のどんな姿に感動したのか、動物のどんなところが好きなのか、自分の動物に対する想いを作品に込めなければ絵に生命は宿らないでしょう。

必要なのは技術では無く、描く対象への愛です。動物に限らず人物でも風景でも静物でも、思い入れのあるモチーフを選んで、自分の感情と向き合いながら描いてみてください。上手くいかなくても、愛がこもれば松野さんのような素敵な作品になるでしょう。

未来と伝統への眼差し

香月 油彩

大竹です。今回ご紹介させていただくのは、香月さんの油彩画です。どちらもF20号(727mm × 606mm)の大作で、見応えのある作品となっています。

左の作品では、お二人のお孫さんの後ろ姿が描かれています。お兄ちゃんのきちんとした服装や、光を受けて輝くランドセル、そして満開の桜から、入学式の日であることが伝わってきます。新しい世界へ踏み出す高揚感と、少しの不安の両方を抱えながら並んで立つ姿が、とても愛おしく感じられますね。
満開の桜はまるで二人の門出を祝福しているかのようです。さらに、周囲の風景を映し込む川面の美しい表現は、画面に奥行きと静かな時間の流れを与えています。きらめく水面は二人の行く先に広がる明るい未来を予感させます。
香月さんは以前にも幼い頃の二人の後ろ姿を作品にされています(コチラ)。鑑賞者もまた、作品を通して時の流れや子どもたちの成長を追体験し、自身の記憶と重ね合わせながら温かな気持ちになることでしょう。

右の作品は、歌舞伎の演目「連獅子」を題材にしたものです。近年では、映画『国宝』の公開をきっかけに、若い世代の間でも歌舞伎への関心が高まり、改めてその魅力が見直されています。歌舞伎座では写真撮影が禁止されているため、ポスターやグッズなどを参考に制作されていますが、それを感じさせないほどの迫力がありますね!
豪華絢爛な衣装、金色の煌めき、緻密な文様の描写。大胆な構図の中に、歌舞伎独特の緊張感と静かなエネルギーが宿っています。特に、人物の表情と視線の力強さは圧巻で、画面から強い気迫が伝わってきます。背景を深い色でまとめることで、衣装の鮮やかさや人物の存在感がより一層際立ち、舞台の神聖な空気までも描き出しているようです。
日本の伝統芸能が持つ厳かな精神性を、丁寧な観察と確かな描写力によって表現しています。

こちらの作品は、3月より開催される実生会展にて展示される予定です。ぜひ会場で、実際のスケール感と絵肌の息遣いを体感していただきたいと思います。

【第11回 実生会展】
会期: 2026年3月6日(金)〜10日(火)  
   10:00〜17:00(初日12:00開館・最終日14:00閉館)
場所: 上野の森美術館 本館2階

写真から自分だけの表現へ

花音 高2 透明水彩・右下のみ油彩

マユカです。今回は学生クラスより花音の作品群をご紹介していきたいと思います!
主に水彩で女の子をメインに据えた作品たち、写真を元にしながら自身の絵柄に落とし込んでイラストを制作しています。様々な雰囲気で描いていますが、全ての作品に統一感があり、連作のような雰囲気すら感じます。これは表現方法や画風が確立しているからです。水彩の淡く滲むようなグラデーションと、アクリル絵の具のようにかっちりと塗られた面のコントラストの差が、肌の透明感を一層強調し、特に顔のあたりが目立つような描き方になっていることがわかりますね。

「顔のあたりが目立つ」と書きましたが、コントラスト以外にも顔を目立たせる工夫があります。他に比べて明るかったり、目を黒々と強調するなどありますが、一番は描き込みの差にあります。顔→髪→服→その他の順で描かれており、モチベーションが最も高い描き始めに、顔を描くようにしています。その為、写真でピントを合わせるように、滑らかな顔に目が吸い込まれていくのです。また、全体的にハイライトが多めに散りばめられており、宝石のような印象も受けます。きらきらとした質感は光る水面や星空、木漏れ日のように惹きつけられる魅力があり、これも視線を引き込む理由の一つになっています。

ただ、表現したい構図やポーズが先行してしまい、人体のバランスが崩れてしまっている箇所があります。左下のハートを作っているメイドさんの腕が左右でかなり変わってしまっていたり、右上の女の子の肩が手前に来ているにしては小さく見えてしまったり。細かい所ではありますが、リアル調のイラストにおける説得力(人体の完璧さ)というのはとても大切ですので、下描きの時に間違い探しのように注意して確認すると良いでしょう。
花音のこれからの作品も楽しみにしています!

イタリア旅行記

ナツメです。人生最後の春休み!ということで、アトリエもお休みをいただき、母と2人で10日間イタリアへ行ってきました。本日は作品紹介ではなく、旅先で訪れた美術館のお話です。

イタリアはちょうどオリンピックの開催期間中でしたが、開催地付近には行かなかったためか、駅や空港にポスターが貼ってある程度で街中でそれらしい盛り上がりを感じることはありませんでした。もしかするといつもより人が多かったのかもしれません。ホテルではテレビでさまざまな競技中継が流れていて、夜はそれを眺めながら過ごしていました。

最初に訪れたのは、ローマのヴァチカン美術館
ヴァチカン市国の中にある巨大な美術館で、すべてをゆっくり見て回ろうとすると丸一日ではとても足りません。ラファエロの『アテネの学堂』や、ミケランジェロの『最後の審判』が特に有名です。

建物自体も壁や天井の隅々まで装飾が施されており、目がいくつあっても足りないほど。
個人的に一番惹かれたのは、石像がずらりと並ぶ部屋でした。所狭しと配置された彫刻群は、地震大国の日本ではまず見られない方法で展示されていて、それだけでも文化の違いを感じます。デッサンが捗りそう!

たくさん歩いた末に最後の大聖堂に辿り着き、いよいよ最後の審判が見れる!と思ったのですが、なんと修復中で、絵を囲う足場しか見ることができませんでした。悔しかったので、記念にポストカードを購入しました。

また、その他にもミケランジェロのダビデ像があるフィレンツェのアカデミア美術館、ボッティチェリの『ヴィーナスの誕生』、レオナルド・ダ・ヴィンチのデビュー作『受胎告知』などが有名なフィレンツェのウフィツィ美術館にも訪れました。

ダビデ像。500cmと想像以上の大きさで、近くに立つとその迫力に圧倒されます

見ていて特に印象に残ったのはキリスト教絵画の多さでした。展示作品の多くが聖書の場面を描いたもので、体感では8〜9割を占めていたように思います。

ルネサンス期の画家たちは、聖書や聖人伝に記されている人物や物語を、いかにリアルに、説得力をもって描くかという共通の課題を持っていたといわれています。文字を読めない人々にも物語を伝えるため、絵は信仰を支える重要な役割を担っていたのだそうです。
そうした背景を思うと、画家たちがこぞって宗教画を描き続けたことや、当時の社会における宗教絵画の需要の大きさも自然と想像されます。
宗教と美術が長い時間をかけて深く結びついてきた歴史を、知識としてではなく、体感として受け取ることができた気がします。

超余談ですが、現地で見かけたおにぎりはどれも5€(ほぼ1000円!)でした。そして機内食で“onigiri”と言って出されたのはツナマヨの巻き寿司。来日するイタリアの人には本場のおにぎりを強く勧めたいです。