
鈴木M 油彩
マユカです。今回は鈴木さんの作品をご紹介したいと思います。
柔らかな日差しが降り注ぐ、ヨーロッパの文化とも言えるオープンカフェです。こちらはパリのカフェだそうですが、街角のテラス席は特等席ですね。コーヒーの香ばしい香りや、人々のガヤガヤとした会話が絵画から伝わってくるようです。
この作品は雰囲気を特に重視して描かれていました。パラソルの位置や木漏れ日の位置、人々にあたる光の強さなど、辻褄が合うように調整を繰り返され、途中まで描いていたものをやり直して描き直されたりもしていました。よく見てみると、モネやルノワールなどの印象派のような筆運びをされているのでしょうか。精密に書き込むというよりはざっくりと色を置きつつも、特に光の近くや、明るく映っている部分にチューブから出したままのような鮮やかな色を織り交ぜつつ描かれているため、かなり複雑な色味も新鮮に映っています。写実的な表現よりは空間や流れる時間を大事にした一枚ですね。
鈴木さんは影〜光のコントラストの差を強くつけることができているため、細かく描かずとも間延びした印象を受けず、どこを一番見せたいのかがわかるようになっています。思い切った色の差が、作品をより引き締め、美しく昇華するのです。