限りない青

福嶋 油彩

夏掛けが堪えるようになってきました、ナツメです。今回は月曜大人クラスより、福嶋さんの作品をご紹介します!

快晴のもと、鮮やかな青と緑の帆をはためかせ、風を切って進むヨット。実際にご友人と乗っている時に撮影された写真をもとに描かれました。強い日差しのもとで感じる海の音や風の気配までもが伝わってきますね!

吸い込まれそうな深い海は、船が海をかき分けて跳ねた水の薄さ、通り過ぎたあとの泡立ちなど、それぞれの水の表情が巧みに描き分けられています。海面は一色ではなく、深い群青から明るいエメラルドグリーンまで、さまざまな青が使われており、筆跡を残した水面の描写からは、波の揺れや反射する光が生き生きと伝わってきます。手前の濃い青がヨットの白を引き立て、遠くにいくほど色が淡くなることで、空と海が溶け合うような奥行きを感じます。前回も波を主題にした作品を描かれていたので、その経験がしっかりと生かされているように思います。

空や海、帆、そして服に至るまで画面を構成するほとんどの要素が青系の色で占められているため、いかに違いを表現するか苦戦されていました。それでも試行錯誤を重ねながら、微妙な色の変化を探り、豊かな表情を生み出されました。

ヨットをやや斜めに配置した構図も印象的です。風を受けて進む様子が自然に表現され、波に揺れる船の動きまで感じられます。

海の風や光の変化、そして体感としてのスピード感が描き留められた一枚。実際に乗って感じた記憶が画面を通して伝わってくるような、爽快で清々しい作品です。