
オバラです。搬入前日22時現在、ようやくブログを書いて準備終了です。
写真は看板や案内板など。これだけ見ても、ちょっとワクワクしませんか?
ん?いや待って!これだけだと、こどものおえかき教室みたい!
大人の作品のクオリティの高さを忘れちゃいけない!額装されてますます素晴らしい見栄えとなった作品たちも、ぜひ期待していてくださいね。
幼児クラス・小学生クラス・学生クラス・大人クラスの共演をお楽しみに!
明日は11人のスタッフで、飾り付け頑張ります。

オバラです。搬入前日22時現在、ようやくブログを書いて準備終了です。
写真は看板や案内板など。これだけ見ても、ちょっとワクワクしませんか?
ん?いや待って!これだけだと、こどものおえかき教室みたい!
大人の作品のクオリティの高さを忘れちゃいけない!額装されてますます素晴らしい見栄えとなった作品たちも、ぜひ期待していてくださいね。
幼児クラス・小学生クラス・学生クラス・大人クラスの共演をお楽しみに!
明日は11人のスタッフで、飾り付け頑張ります。

オバラです。搬入2日前になり、展覧会の準備も佳境に入って来ました。
なのにこの楽し気な写真はなんでしょう?
夢のガチャポンマシーンなんです!
当校の展覧会名物『作者へお手紙が書ける、知らない人から感想文が届く』というイベントに、なんとご褒美が登場!
まだ字もおぼつかない幼児や、漢字が書けない低学年、作文にコンプレックスを持つ高学年も、一生懸命気に入った絵にお手紙を何枚も書いてくれるのが、常々ありがたく思っていました。なにか良いお礼がないだろうか?と考えたのが、お手紙を10枚書いたら先生に読んでもらい、合格したらコインをゲット、ガチャポンが1回引けるというシステム。我ながらひらめきが良い。
しかも中の景品はお菓子だけじゃないんです。自分たちで作ったプラ板キーホルダーが当たっちゃうのです!130人の小学生が一人約4個作ったので、500個位ある!いやもう可愛いのなんのって!作ったものを回収する時に、手放したくなくなる子が続出でしたが、無理矢理没収。それを中学生がお菓子と一緒にカプセルに詰めてくれました。
大人の方も、お手紙10枚書いたら先生に言ってね!ガチャポン引かせてあげるね!(笑)

オバラです。先週の水曜日から授業をお休みさせて頂き、小学校受験直前の園児プライベートレッスンのみとさせて頂いております。申し訳ございません。
今日で準備は8日目となりますが、毎日スタッフ3~4名が8時間労働しています。「何をそんなにやることあるの?」と聞かれそうですが、ホント何にそんなに時間が掛かってるのか、自分でも不思議です。管理する作品の数が半端ないのは言うまでもないんですけど。(1,000点と大ボラついてましたが、700点くらいでした。それでも結構多いですよね。)
一番時間を掛けて何人かで検討するのが、隣り合わせになる絵がケンカしないように、配置を決めることです。社会人の方は、額装すると大きさが変わるので、1枚ずつ写真を撮ってプリントしたものをレイアウトして考えます。子どもたちはF6号とサイズが一定ですので、現物の絵を床に並べて構成します。
生徒さんが長い時間を掛けて、心を込めて制作したものですので、悩みます。それでもイマイチな場所に展示されてしまったりもあると思います。「申し訳ないです。」と先に謝っておきます。
でもでも、出来る限りギリギリまで頑張りますからね!

松尾T ミクストメディア
サトルです。本日は松尾さんの作品をご紹介します。
常に実験的な制作を重ねる松尾さん。2月にブログにアップした前回の作品(こちら)と比べても進化しているのがわかります。
アクリル板の裏から油絵具でガラス絵のように描いたパーツ。写真ですと七宝焼きにも見えるかもしれません。
和紙を張った木製パネルに、パーツと同じ形に穴を開け、パズルのようにはめ込み、はんだ(錫と鉛の合金で、低温で溶けやすい特性を持つ金属)で接着しています。薄い和紙を二枚重ねにして描いており、下の紙にも絵が描かれています。写真ですと見えづらくなってしまいますが、じっくり観察すると薄い線が見えてきます。
手は顔以上に感情や考え方を示す物。人類の文化、歴史、宗教などには必ずと言って良いほど特定のハンドサインが登場します。合掌、指差し、握り拳など様々な形の手が描かれていますね。しかしこちらの作品では意図的に意味をなさない形として描かれているのではないでしょうか。無地の背景に丸みを帯びた線で描かれているからか、特定の感情や思想を感じられません。それに対してアクリル板には猫の一団が太陽の下で寝転がっていいる様な可愛らしい手が描かれています。
様々なものを表す人間の手に対し、猫の手は形が変わるものではないので、ハンドサインは存在しません。そこを逆転させ、人間の手を無感情に描き、猫の手を生き生きと描くことで独特の「違和感」を生み出したのではないでしょうか。
先日、今回の作品で実験したパネルに穴を開けてアクリル板を嵌め込む方法や、はんだを使った画面分割をさらに昇華させた、新しい作品を完成されました。今回の作品よりもさらに複雑な構成にも挑戦し、非常に見応えのある作品に仕上がっていましたので、後日紹介させていただきます。

松尾k デッサン・透明水彩
お久し振りです、ひとみです。本日は松尾さんの鉛筆デッサンと、透明水彩の作品2枚を紹介をしたいと思います。2枚とは言いましたが、同じ作品です。実は3ヶ月ほど前に鉛筆デッサンとして仕上げていたのですが、生徒作品展に出品するために着彩をしたビフォーアフターになります。
画面中央に描かれた、堂々たる姿で佇む坂本龍馬の銅像。
左のデッサンは描写の粗密(擦筆やティッシュで擦り、密度を上げたりぼやかしています)により、奥の町々、手前に見切れた木々、一番手前に来る銅像という3つの構成を描き分け、遠近感と心地の良いリズムのある画面が作り出されています。これで完成にするというのも大いにうなずける完成度だと思います。
右の水彩画は、光の当たる部分には淡い黄色が差し込まれるのに対し、影の部分には冷たく感じる青紫色が用いられることで、補色の関係を巧みに利用し、銅像へ触れた時の温度差まで表現できています。
加えてその色使いは、龍馬の熱い志、武士としての厳格さまで感じさせ、画面全体の力強さを一層際立たせているのです。
一転して背景には澄み切った青空と町並みが広がり、透明水彩ならではの軽やかな青色から白色へのグラデーションが印象的で、さわやかですね。その柔らかな色の移ろいとはっきりとした銅像の色合いで対比が生まれ、より主役へと目を引く導線となっています。
しかし一度『鉛筆デッサン』として完成とするほど描き込んだ絵というのは、かなり鉛筆の鉛が乗っています。着彩のし始めには絵の具を弾いてしまい、なかなか定着せず苦労されました。通常の透明水彩の下描きは、ここまではっきりとした明暗や立体感はつけないので、デッサンをベースとした絵に着彩をしたからこそ生まれた、独特の魅力が見どころと言えるでしょう。
サトルです!展覧会1週間前になりました!今回は展覧会に出品される當山さんの日本画をご紹介します。

當山 岩絵具
靄のかかったような表現が、口裂け女恐ろしさを一層際立たせています。赤く染まった服やハサミについたオレンジ色の錆は一体何なのか、嫌な想像を膨らませる作品です。

制作途中の画像を見てみると、完成した状態よりもショッキングな色ではっきりと描かれており、より直接的に口裂け女の恐ろしさを表していました。しかし何度も色を重ねて彩度を落とし、ぼかしを入れて不明瞭な雰囲気にした完成図は、鑑賞者に想像の余地を与え、じっくり見ていると絵の中の世界に迷い込んでしまう様な感覚に陥ります。
全体的に、人体のリアルな形をとても上手く描いていますね。特に指の表現はただ正確に手を描くのでは無く、口裂け女に合わせて骨張った様に描いています。斜めから見た顔とハサミの形も違和感がありません。空想上の生き物や世界を描く時、形に違和感があると嘘っぽく見えてきてしまい、世界に入り込めなくなってしまいます。當山さんは下図の段階で完璧に形を描いていましたので、塗りに入ってからはとにかく世界観を作る事に集中出来ていました。
何が恐怖を生み出すのか、どうすればそれを表現できるのか。一枚の絵の中で研究し続けた事がひしひしと伝わる力作です。是非皆さんも展覧会でじっくりご鑑賞ください。

菊地 透明水彩
大竹です。今回ご紹介させていただくのは、菊地さんの水彩画作品です。
モチーフは四国・吉野川の山桜。山肌を覆うように咲く花々の香りが、画面からふわりと漂ってくるようです。
手前・中間・奥と、それぞれに距離の異なる山々が丁寧に描き分けられ、空気の層までも感じさせます。淡くにじむ桜の色合いと、重なり合う緑のグラデーションは、春のやわらかな光に包まれた山の息づかいを伝えてくれます。
陽光を受けて輝く草花は、まるで山そのものが光を放っているかのよう。透明水彩ならではの優しい発色と透けるような色の重なりが、こうした穏やかな風景によく馴染み、柔らかい時間の流れを感じさせます。
そして何より、ひと筆ひと筆を誠実に重ねていくその仕事ぶりに、菊地さんの制作姿勢が表れていますね。普段から同じ写真を何枚も繰り返し描き、納得のいくまで粘り強く取り組まれており、そうした積み重ねが、静けさの中にも確かな生命力を宿した画面を生み出しています。
こちらは菊地さんにゆかりのある風景なのでしょうか?穏やかな情景の中に、静かな郷愁がにじむようにも思います。こちらの作品は展覧会にて展示予定です。ぜひ会場で、実物の繊細な絵の具の重なりと空気感をご覧ください。

鈴木M 油彩
マユカです。今回は鈴木さんの作品をご紹介したいと思います。
柔らかな日差しが降り注ぐ、ヨーロッパの文化とも言えるオープンカフェです。こちらはパリのカフェだそうですが、街角のテラス席は特等席ですね。コーヒーの香ばしい香りや、人々のガヤガヤとした会話が絵画から伝わってくるようです。
この作品は雰囲気を特に重視して描かれていました。パラソルの位置や木漏れ日の位置、人々にあたる光の強さなど、辻褄が合うように調整を繰り返され、途中まで描いていたものをやり直して描き直されたりもしていました。よく見てみると、モネやルノワールなどの印象派のような筆運びをされているのでしょうか。精密に書き込むというよりはざっくりと色を置きつつも、特に光の近くや、明るく映っている部分にチューブから出したままのような鮮やかな色を織り交ぜつつ描かれているため、かなり複雑な色味も新鮮に映っています。写実的な表現よりは空間や流れる時間を大事にした一枚ですね。
鈴木さんは影〜光のコントラストの差を強くつけることができているため、細かく描かずとも間延びした印象を受けず、どこを一番見せたいのかがわかるようになっています。思い切った色の差が、作品をより引き締め、美しく昇華するのです。

藤原 油彩
冬掛けに変えたおかげで、ついつい長めに寝てしまいます、ナツメです。本日は月曜大人クラスより、藤原さんの作品をご紹介します!
ぱっと見は「モナリザ」かのように見えますが、よく見るとそこにいるのはハリー・ポッターに登場する校長先生、ダンブルドアです。「モナリザの構図でダンブルドア先生を描いてみたい!」という発想から制作に挑まれました。中世の女性像とファンタジーの魔法使いという、まったく異なる二つの世界が見事に融合しています。
作中で最も偉大な魔法使いとされる校長の威厳が伝わってきます。どっしりと構えてこちらをまっすぐに見据えるまなざしは静かな貫禄を放ち、モナリザの柔らかな微笑みとは対照的。同じ構図でありながらまったく異なる印象を受けるのが面白いところです。
単なる模写ではなく、元の雰囲気を生かしながら若い女性を老人へと置き換えるという難しい作業が求められました。肌の質感や光の当たり方を調整し、髪やひげ、服の素材感などを細やかに描き分けています。モナリザではなめらかだった手を年齢を感じる骨ばった手に描き換えるなど、細部にまで試行錯誤が重ねられています。
そして何より「似ている」ことにもこだわり、ダンブルドアだと一目でわかるようになりました。長い制作時間の中で粘り強く調整を重ね、描き続けた努力が表れています。
展覧会に出品する際に付けられたタイトルも秀逸なので、ぜひ会場でご覧になってください。思わず「なるほど!」と感心してしまうこと間違いなしです!
オバラです。いよいよ4年生の紹介です。展覧会までに全部紹介しきれるか、心配だ。

上段左から 麻里(3年)・知生・伶・ひかり
下段左から 美雪・悠矢・栞
麻里 お姉ちゃんが子猫と遊ぶ様子。美しく柔らかい独特のタッチで描かれる肖像画は、初期の頃のルノワールを彷彿とさせます。木洩れ日の差し込む森の中にいるようなこの絵、画家が描いたんじゃないの?
知生 耳の大きな犬!去年も違う犬を描きましたが、夕暮れ時の情緒あふれる背景だった為、絵作りがしやすかった。今回は犬そのものなので、見せ場の描き込みはフワフワのみ。色は工夫したけど、難しかったねぇ。
伶 お庭のプランターにはたくさんのお花達。色とりどりの細かい花に、根気よく違う色を作って置いていく作業は、コツコツ真面目な仕事ができる伶ならでは。複雑な色の違いで、見事な遠近感を出しています!
ひかり シャボン玉を吹く自画像、写真に撮ってくれた家族のセンスも良いですね!顔と腕の影の差、手前の芝生と奥の木々の色の違いは、観察力の賜物です。ストローと小瓶を持つ左右の手のデッサン力も大したものだ。
美雪 光が差し込む水面のシンプルな美しさ、対比するような海底の複雑な色味、他者とは異なる独自の雰囲気が魅力の美雪の油絵。去年の豪快なパンダからファンが付いているんです!色を見付けて混色する才能がある。
悠矢 影が少なく立体感をあまり感じませんが、そこが良いんです!平面的な画風に加え、肌の色も特徴的で、プロのイラストレーターが描いたように見えませんか?初めての油絵でこのセンスを出されると驚いちゃう。
栞 木洩れ日が温かく感じる、紅葉の並木道。息を飲むような赤ですね。下の道にも落ち葉のじゅうたんが敷き詰められており、こんな幻想的なトンネルをくぐってみたいと思わせてくれます。差し色の緑が効いてる!