
秦野 岩絵具/和紙・パネル
こんにちは、マユカです!今回は秦野さんの作品をご紹介して行きたいと思います。
画材が書いていなければ、おおよそ日本画には見えないこちらの2枚。ミオスに通われて20年、版画・アクリル・油彩・デッサンと、たくさんの画材で制作されてきた秦野さんだからこその、遊び心ある画風がとても面白く、豊かな発想力が盛り込まれた作品だと感じます。
まずは左側の作品から。目が覚めるようなビビッドな赤が印象的で、黄色とともに全体がまとめられています。差し込まれた青い影と黒い主線が画面をギュッと引き締めているため、間延びせずスタイリッシュに纏まっています。一部以外はビビッドカラーで統一されているものの、少ない色数と色を使う場所がしっかりと考えられた配色によりごちゃついて見えず、デザイン的で、ポスターのような雰囲気がとてもおしゃれです。岩絵具といえば、水彩絵具のような繊細なイメージが強いですが、秦野さんのキャンバス上では全く違った魅力を発揮しています。岩絵具が持つ、元の石を感じさせるような色の強さを見せてくれていますね。
次に右の作品です。突き抜けるような青空と、夏を感じさせる大きな雲が爽やかな雰囲気を感じる一枚です。角度によって厚みのある白に見えたり、空が透けて見えたりと表情を変え、まるで本当に空を見ているような気分になりました。こちらは岩絵具らしい滲みや、絵の具溜まりを見ることができるため、左の作品に比べれば日本画らしいのですが、それでもやはり、色使いや塗りにたくさんの「面白い」が詰まっています。また、影の中にさまざまな色が入っているため少し幻想的な雰囲気も相まって懐かしい気分すら覚えますね。これは見る人によって感想が色々と変わるのではないでしょうか。是非とも皆さんが感じた印象についてお聞きしたいです。
適していないと思われる画材でも、描こうと思えばどんな物でも描くことができると思える作品達。普段はアクリルや油絵の具で描かれるようなビビッドな配色の作品が、岩絵具で描かれることにより特有のざらざらとしたテクスチャと、キラキラした視覚効果が「面白い」に繋がり、目を惹く仕上がりになっているのかもしれません。