
菜希 中2 岩絵具/和紙・パネル
お久しぶりです、サヤカです。今回は学生クラスの日本画をご紹介します。
まず菜希の作品をご紹介します。落ち着いた雰囲気の夜桜を描きました。月の姿は描いていませんが、中心に向かって明るくなっていくグラデーションの様子が月明かりのようで神秘的。明るい薄紅色が映えるように、空の明度をかなり低く抑えました。また、枝を暗く描くことで、逆光のような演出をし、より月の存在を感じさせます。
一枚一枚丁寧に描かれた花びらから観察力を感じます。シンプルな構成ですが、大胆に中心を余白にし、奥行きのある作品になっていますね。

彩希 中2 岩絵具/和紙・パネル
次は彩希の作品です。鮮やかな色使いが目を惹きます。厚く盛られた岩絵具が、花びらに豊かな質感を与え、まるでそこに本物の花が飾られているかのような存在感を生み出しました。全てが暖色の中、ほぼ無彩色にした葉の部分がスパイスとして効いていますが、花よりむしろ葉の重なりや奥行きが丁寧に表現されているようにも感じます。
左から伸びた手も想像力を掻き立てますね。花に触れようとしているのか、それとも何かを訴えかけているのか…不思議な魅力を持つ手、皆さんはどのように解釈されるでしょうか?
二人とも花をモチーフに描きましたが、桜の侘び寂びと、チューリップの華やぎが対照的で、静と動、寒色と暖色、花に対するイメージの違いが面白いです。これからも二人の作品を楽しみにしています!








