鮮やかな昼下がり


高山 油彩

こんにちは、マユカです!今回は高山さんの作品をご紹介したいと思います。少しデザインチックでオシャレな色味で統一された一枚、ネットからのお写真を参考に描きました。

ほぼ真上から見たガラス製のちろりが大変難しく、少々形は怪しいですが、そんなこと気にならない程、全体の統一感があって美しいですね。一つ一つのモチーフを丁寧に描写しているため、紅茶が入っている透き通ったカップに添えられたスプーンやチューリップの花束の花びらの一つ一つにいたるまで、塗りっぱなしになるのではなく、一部分をぼかしたり、色で面の差を付けたりと細かな丁寧さが見て取れます。

また、この作品の中では特にレースの処理が、平面的なモチーフでありながら手にかかっている部分は透け、厚塗りで処理できるほかのモチーフと比べて繊細で難しそうだと感じましたが、高山さんはそれをとても自然に描かれています。刺繍された部分だけ少し厚く、周りに比べて白いからこそ出る立体感や、手の凹凸面にかかる影の差など、あまり注視されるような場所ではないものの、目が行くモチーフに関わってくるものなので、ここが不自然だとパッと見の印象があまりよくなくなってしまうというトラップが。高山さんはその点、意図してかよく観察されて描かれているのだと伝わってきます。これだけ鮮やかな色合いでくすまずに絵具を乗せることが出来ている所からもわかる通り、かなり色彩センスが高い方なのでしょう。

穏やかな昼下がりに、一息つくために淹れた紅茶の優しい香りを感じられるような素敵な作品でした。