川のせせらぎ、感じる風


矢作 岩絵具/和紙・パネル

お久しぶりです、マユカです!今回は矢作さんの日本画をご紹介していきたいと思います。

美しく咲き誇る満開の桜。深く暗い青と薄桃の繊細な花弁とのコントラストが見事です。ミオスの近くに流れている渋川沿いに咲く住吉桜を写真に撮って来られ、制作されました。この川の流れの深さや水面の揺らぎを表現するまでに、何度、何色、下地として水干を重ねたでしょうか?青の奥に覗く翡翠色や、ほんのりと見える暖色が青の調子を変え単調にならないように仕上げられています。矢作さんが毎年見続けたその美しさを、岩絵具でしたためました。

その下地が吸い込まれるような色の重なりを持っているので、手前の凛とした花がはっきりと浮かび上がってきています。一方向へ揃えられた筆跡が細かく描かれた桜を邪魔せず、とても見やすくなっている上、宙を舞う花弁や、所々に散りばめられたまだ開いていないつぼみや葉の緑が絵にランダム性を加えて躍動感を感じる構図になっており自然な様相を写し取って表現されています。また、写真では分かり辛いですが、最後にパールの岩絵具を使い、角度によって上品に輝く美しい絵となりました。

日本画の優しい色の重なりは、こういった自然な風景とよく合いますね。岩絵具の良さを存分に発揮された作品になっていると感じます。角度や日時(日差しなど)によって画面の見え方も変わってくるかと思いますので、是非お部屋の中に飾ってその見え方の変化を確かめてみてくださいね!