小学生の日本画3

だいぶ日が長くなってきましたね、ナツメです。引き続き、小学生クラスの日本画をご紹介します!
彩色では、主に水干絵具を使いました。水干は、顔料に胡粉や土を混ぜて一度乾燥させたもの。固まっているため、まず石皿や乳鉢
で細かくすり潰して粉状にし、そこへ膠を加えて絵具として使います。少しでも丁寧さを欠くと塗ったときに粉の粒が目立ち、ブツブツとした仕上がりになってしまうため、みんな根気よく時間をかけて潰していました。

本来、水干は混色可能なのですが(岩絵具は石の種類により比重が異なるので混色はできません)、なにしろ70色以上の微妙な色合いが揃っています。今回は絵具を混ぜることは禁止にし、それぞれ単色で塗るようにさせました。その為できあがった色をシェアして使うスタイルに。自分では思いつかなかった色味を取り入れてみたり、他の人の色づかいに影響を受けたりと、普段とはまた違う彩色の面白さが生まれていました。

私自身も小学生のときに、この日本画の授業を体験しました。最初は「粉から絵の具が作れるんだ!?」と驚いたのをよく覚えています。水彩や油絵のように色を混ぜることもできず、思ったようにいかないことも多かったですが、完成したときの喜びはひとしおでした。
ザラザラした絵具の質感や、絵具が紙の上に“乗る”感触も新鮮で、「塗る」というより「置く」ような感覚が面白く、今でも印象に残っている制作のひとつです。

数年に一度の特別なカリキュラムなので、今回取り組んだ子どもたちにとっても、そんなふうに心に残る経験になっていたらうれしいです。明日も引き続き、日本画の授業の様子をお届けします。どうぞお楽しみに!