30年の感謝


小学校受験資料『お手伝い』より抜粋 ー 皆様、年末大掃除お疲れまでした!

お陰様で今年の6月にミオスは30周年となりました。
生徒さん・そのご家族・スタッフから、たくさんのお祝いも頂きまして、本当に感謝しております。
無事ここまでこられましたこと、今までミオスと関わってくださった皆様のあたたかいご支援と信頼に、心より御礼申し上げます。
来年から31年目、新たな一歩として進んで参りますので、今後共どうぞよろしくお願い致します。

絵画教室アトリエ・ミオス代表 小原 京美

失敗は次作の肥やしとなる

東京藝術大学日本画科一年生のサトルです。僕は毎年恒例、祖父母の家で親戚一同集まり新年を迎えます。しかし浪人中は試験が目前に迫り、帰省中もなかなか心が休まらず、早く家に帰って勉強や絵の練習をしたいと感じていました。きっと受験生の皆さんも同じ心境でしょう。とは言え年末年始が終わると試験まで全く休みがありません。四浪した僕からの助言、「休める時にしっかり休みましょう!」それが受験生に求められるパワフルで情熱的な絵を描く秘訣です。

大学では日本画制作の課題が出され、大体月に一枚制作しています。大学の課題で絵を描くというのは自分で想像していたより難しく、ただ楽しいだけではありませんでした。時には自分の描きたくないモチーフを描かないといけない時があります。自分の好きなモチーフを描くときはスムーズに進み、締め切りより大分早く仕上がります。半面、描きたくないモチーフの時は遅々として進まず、締め切りギリギリでも上手くいかない事が大半です。しかし年末の課題が終わり一年を振り返ってみると、自分が描きたくない物を長時間かけて無理やり描いた時が一番成長していたなと感じます。皆さんも絵を描いていてあまり上手くいかない作品や、描いていて楽しくない作品があると思います。しかしそういった作品ほど新しい発見があったり、なんとか良い作品にしようともがくことで自分の技術が成長しているはずです。手こずった作品は決して失敗では無く、未来に描く沢山の作品の糧となることでしょう。是非今年一年描いた作品を振り返り、苦労したところを思い浮かべながら、「来年はこんな作品に取り組みたいな」希望、「今までチャレンジしなかったモチーフにトライしよう」挑戦、「受験生と同じ課題を同じ時間内で完成させてみよう」勇気(ちょっと違うかな?)と、お正月に考えてみてください。

高校生の時に小学生クラスのアシスタントをやらせてもらい、受験で一度離れましたが今年から再びミオスに来て、社会人の生徒さんと接することで沢山のことを学べたこと、有難く思っております。僕もまだまだ美術を学び始めたばかりなので、来年からもたくさん日本画を描いて多岐にわたる勉強をして、少しでも多くのことを皆様に伝えられる様に頑張ります!来年もよろしくお願いします。

感覚の探求

武蔵野美術大学視覚伝達科1年のカサネです!中学生の時からミオスにお世話になり、高校時代は小学生クラスのアシスタントをさせて頂き、美大受験を経てまた戻ってきました。改めてミオスの皆さんと関わる中で、大学での授業とリンクすることも多々ありとても助けられました。今回は私が入学した武蔵美の視覚伝達デザイン(通称視デ)のことを書いていこうと思います!

どこの美大でも大抵1学年は基礎を磨きますが、視デの基礎は少し変わっています。私達が何にどう反応するかについてなど思考・感覚意識します。目隠しをして校内を練り歩くことから始まり、墨汁をぶちまけたり卵を高所から落としたり…。どれもしっかり理由はあるんですけどね笑(たとえば目隠し散歩は五感で一番頼る視覚を塞ぐことで他の感覚を研ぎ澄まし、新しい方向から日常を視る、という狙いがあります。)
入学前のイメージや噂は「真面目な視デ」でしたので、堅苦しく小難しい授業をするかと思いきや、不思議な授業が多く「いったい何を学んでいるのか」を常に自分で考える必要があります。課題の受け取り方、探索方法、制作方法、何をとってもかなり自由で、評価ポイントは課題と生徒らがどれほど化学反応を起こし、新しい発見をするか、なのです。毎時間必ずレポートを書き、中間講評で発表しなくてはいけないほど「言語化」を大切にしており、講評も先生からのコメントは少なく、生徒同士での意見交換がほとんどです。
課題に対しての姿勢は「作品制作」というより「研究」の方がしっくりきます。(よく他の美大と比べるときにグラフィックデザインの括りにされがちですが、中身は別物のように感じます。)

受験では常に一定の正解というか、正攻法があり、型の中で技術と発想を駆使するのが勝負方法でした。しかし大学ではそこに加えて「自分なりの発見」を求められらようになり煮詰まることが多くなりました。
そんな時に思考の一時休止や、新しい発想と価値観を得られる場所であるミオスにとても助けられました。大学ではある程度自分と似た境遇、趣向の人が集います。その点ミオスでは幼稚園児から小中高生、社会人など、様々な視点を持つ方がいますので。

少し前にオリジナル地図をつくる授業がありました。新しく世界を見るにはどうしたらいいだろうと考えた時に、アトリエのみんなのことを思い出しました。小学生クラスでやった課題を学生クラスですると、違う視点のものを作り出してたな、と。小学生だったらどうだろう、小学生になりきって歩いてみよう。もっと視界が低くなるだろうから、道に落ちている物に注目するのかな、とか。そうすると自然と案が出てきて、「自分以外になりきって世界を視てみる」という考え方が生まれました。

逆に学校で得た知識をアトリエの授業に活かせることもたくさんあります。感覚への探求で、言語が未発達の小さな子達の「視る触る」への共感もよりできるようになりました。
まだまだ至らない所が多いですが、大学での学びとアトリエでの学び、活かし合い、化学反応をさせながら精進していきたいと思います。来年もよろしくお願いします。

新しい視点を身に着け

武蔵野美大学工芸工業デザイン学科1年生のひとみです。本年も残り3日となりました。私はついこの前大学に進学した気がするのに、もう1年生が終わることに驚いています。(美大はほぼ12月で授業が終了し、1月から長い春休みとなります。)年末ブログのテーマ『自分の学校で受講している授業や課題などの紹介』ということで、1年生の授業のお話をします。

私の所属する工芸工業デザイン学科では、1年生のうちは自分の取りたい授業を選択することができます。沢山の素材に自分の手で触れたいと思い、クラフトコース(ものづくり)をメインに履修しました。金属、木工、ガラス、そして陶磁と様々な素材に触れましたが、実際触れてみると重さ、硬さ、見ただけでは分からない『差』を感じます。鍛金では打力に加え、思った以上に振動に耐える力が大切であったり、木工は繊維の方向を意識し切ったりカンナをかける必要があったり、ガラスは時間との戦いであり、陶磁は粘土への均一な力加減の意識が重要であったりと、体験することで日常生活で使っているものへの見方が変わり、「なぜこの製品はこの素材なんだろう?」とよく見て考えることが増えました。新しい視点を身に着け、それにより素材の可能性を大いに学ぶことができた1年だと思います。そして他学科の授業では油絵を取りました。デザイン学科とは違って自分の発想を重視するファイン学科のやり方に触れることで、視点の違い、そして絵に落とし込むことの難しさを痛感できました。この1年でデザインとファインの両方に触れられたことで視野が広げることができたと思います。

私が中高生の頃は素材への関心が薄く、デッサンなども同じ質感に描きあげてしまう、なんてことがよくありましたし、今教えてる学生クラスの生徒達も全てが同じに浅い見方をする子が多いです。素材というものへの理解がいかに大事であるか知った今は、質感の違いの重要性を力説できるようになりました。
また、油絵科の教授に教わることで、小手先のテクニックだけではない内面の表現方法を、自信を持ってミオスの生徒に伝えられるようになったと感じています。
是非来年は今まで挑戦しなかった画材・素材に触れる機会を提供・提案させて頂ければと思います。私も大学で学んだ技術そして視点を活かして、皆さんの制作のお手伝いをしていきます。来年もよろしくお願いします。

数をこなすのではなく、1つの作品に長く取り組む

藝大デザイン科1年のハルです!いよいよ年の瀬を迎えましたね。皆様にとって、どんな一年でしたでしょうか。本年はアトリエ・ミオスを通じて多くの方々と出会い、創作を楽しむ時間を共有できたことに感謝申し上げます。

 私自身、今年は大学での生活を通して新しい発見や学びがたくさんあった一年でした。藝大デザイン科では、平面や立体といったジャンルにとらわれることなく、一つの課題に対して幅広い素材で、自由に取り組む機会が多くあります。特に後期の授業では、どんなツールを使っても「私ならこう答える」という意思や、自分の世界観がはっきりと伝わる作品を制作することが求められ、本当にかっこいいなと感じる作品から刺激を受けました。
 藝大デザイン科は私大デザインに比べて1つの制作期間が長く、そのため4年間の制作と講評の回数がとても少ないです。そんな数少ない課題で、自分がどんな立ち回りをしていくか、何を使って作り何を伝えたいのかを考えるのは楽しいですが、悩み手ごわいと感じることも多いです。それを形にするためには日頃からたくさんのものに注意を向けて観察したり、試行錯誤する必要があることも学びました。作品を作る中で感じる難しさや喜びを改めて実感する日々でした。

 アトリエ・ミオスもまた、自分のやりたいことに好きなだけ時間を掛けて挑戦させてくれる素晴らしい環境だと思います。ここでは、皆様が「こんなの作りたい!描きたい!」というイメージや理想に近づくお手伝いができることが、私自身とても嬉しくやりがいを感じています。皆様のアイデアや思いを少しでも形にするお手伝いができるよう、これからも精一杯頑張りたいと思っています。

 私は今年からミオスで教える側の立場に回り、創作を通して皆様と関わることの楽しさをひしひしと感じています。ふだんは学生クラスを担当していますが、12月は小学生クラスのクリスマスパーティーのお手伝いもして、クリームで手がベタベタになりながらもみんなの笑顔やパワフルさからエネルギーをもらえた気がしています。ミオスでたくさんの方と出会い、一緒に創作活動を楽しむことができたことに感謝しています。
 来年もどうぞよろしくお願いいたします。皆様、素敵な新年をお迎えください!

距離をさらに縮め

武蔵野美大学工芸工業デザイン学科1年生の河原です。クリスマスの余韻が残る中、今年も残りわずかとなりましたね。

 7月からミオスのアシスタントとして主に小学生クラスのお手伝いをさせていただくようになり、気がつけば早くも半年が過ぎました。ほんとにあっという間でびっくりです。まだ学ぶべきことがたくさんありますが、これまでの経験を糧にしながら、小学生の皆さんと共に成長していきたいです。

 アシスタントを始めたばかりの頃は、何もかもが初めてで緊張の連続でした。小原先生や他のバイト先の上司からは「良くも悪くも動じない人」などと評価されますが、内心ではずっとあたふたしていたのを覚えています。ですが、小学生のおおらかで心を開いた振る舞いや、大人クラスの優しくて余裕のある方々との会話を通じて、次第に自然体で行動できるようになりました。皆様のお陰で『美術を教える仕事』にやりがいを感じる機会が増えてきました。改めて感謝申し上げます。

 今年は、大学1年生として多くのことを経験しました。工芸工業デザインという学科は、主にインテリアや生活雑貨について学びます。平面作品にとどまらず、立体作品を素材と向き合いながら制作する機会が多くありました。その中で、見る・触るだけではなく、「指定された材料から作り上げる」という新しい視点を得て、自分の視野が広がったことを実感しています。2年生からの専攻は、家具や生活雑貨にフォーカスし、それらの作品製作や製品のマーケティング技術についても幅広く学びたいと思ってます!

 2025年は、皆さんとの距離をさらに縮め、より楽しい時間を共有しながら、これまでに学んだ知識を活かして作品についてお話しできればと思っています。
 また今この時期受験生は追い込みの時期ですよね。僕の担当させて頂いている学生クラスにも、美術系高校を受験する中学3年生が6人在籍しています。そこで「自分の悪い癖と良い癖というのを知っておくこと。直前に大切になるのは、悪い癖が出てしまった時の対処方法。」ということを、伝えていきたいと思っています。授業中に言われた先生の褒め言葉や指摘内容を振り返り成果を実感しながら、残り45日間の制作で1枚も無駄にすることなく作品に情熱をぶつけてください!冬休み中に描いた皆さんのデッサンを、年明け後に見るのを楽しみにしています。

 改めて来年もどうぞよろしくお願いいたします!

労働からの気付き

 年末のご挨拶トップバッターとなりました、高校一年生のあかりです。
 私は、中学1年から現在進行形でミオスで絵を教えていただいているのですが、今年の春に小原先生から小学生クラスのお手伝いのお誘いを頂き、アシスタントをさせていただく事になりました。

 高校生は、朝早く起きて、学校に行き放課後は友達と遊ぶのだと、想像しているのですが合っていますか?私は通信制高校に通っているため、必要最低限しか学校に行きません。そのため予定がある時以外は、ほぼ一日中家の中で好きな時間に勉強し、よく言えば好きな事を極め、はたから見るとだらだらと過ごしています。
 おそらく通信制の高校に行っていなかったら、学校生活が忙しくミオスのバイトをする余裕がなかったと思いますので、何がきっかけでどう自分の人生経験が変わってくるか、分からないものだと感じています。

 私は小心者な性格なのでアルバイトを始めたころ、ミオスに行く道中で「指示を間違えたらどうしよう」や「小原先生に教えて頂いたことを全て覚えられなかったらどうしよう」と心配で、どこか不安な気持ちでビクビク教室に行っていました。
 しかし授業開始時間になって小学生たちが教室に入って来ると、そのようなことを考えている暇もなくなります。なぜならみんなとてもエネルギッシュだからです。「朝から学校行って、さっきまで友達と遊んできたんだよね?」と、疑いたくなる程元気です。また、みんなの笑顔が眩しいくらいいつも輝いています。それが私は羨ましいので負けないように、笑顔で接するよう心がけています。

 私がアシスタントをする中で特に学んだことがあります。それは、裏で働いてくださる方々がいるからこそ、絵を習うことが出来るということです。実際にその立場になりバックヤードを見て、私は初めて分かりました。アトリエの仕事は小学生のお守りをしてアドバイスしておしまいではありません。例えば学生クラスの授業が始まる前は、描いている一人一人の絵を机に置き、画材をレンタルしている方のために絵の具を出したり、授業が終わった後は、絵を仕舞い掃き掃除やトイレ掃除をしたりなどなど、こまごまとした作業が重なり合って、授業を続けることが出来る。当たり前の話になりますが、そのようなことが自分が働くことでようやく気付くことができました。

 ミオスのアシスタントの一人としてお手伝いができるのは、とてもやりがいがあり、他のアルバイトでは感じることができないものです。これからも感謝の気持ちを込めて、みなさんの役に立つよう尽力していきます。来年もどうぞよろしくお願いいたします。

大人の本気マジパン

マジパンで『食べられる工作』をした大人クラスの方々。さすがに上手いですね!右端の女の子は、髪の毛1本1本ピンセットで植毛していました!器用!マジパンについてはこちら

メリークリスマス!本日クリスマスイブですが、美術系高校受験の中学生5名は冬期講習に来ていました。明日の25日も3人来ます。震え上がるような厳しい叱咤が私(オバラ)からのクリスマスプレゼント。本当に欲しいもの(合格)は、もらうもんじゃない、自分でつかみ取らないとね!

さて、恒例の年末年始スタッフ徒然ご挨拶が、明日から1月7日まで続きます。学生アシスタントは『自分の学校で受講している授業や課題などの紹介と、アトリエでの仕事に対する意気込み』など、社会人の大竹先生・岩田先生・私オバラはフリーで書かせて頂きます。お正月休みにゆっくりできる時間がございましたら、ぜひスタッフの人となりが分かるこちらのブログを見てくださいね!

胴体の奥行について


畑 油彩

月曜日ですが岩田です。今日はミオスの授業ラストデーです。明日~1月5日までは受験生たちの冬期講習と、小学校受験プライベートレッスンのみの授業となります。
今年最後の作品紹介となりますのは、基礎デッサンを終えて初めての着彩に油絵を選ばれた畑さん。

アフリカゾウの親子がこちらに向かって歩いてきている様子を、南アフリカへ旅行されたご自身で撮影され、それを描いた作品。初めての油彩でありながら、ゴツゴツとした地面の様子、硬くひび割れたような象の皮膚の質感をナイフなどを使って、見事に表現しています。

動物を正面から捉えることは、胴体の奥行を出すことが難しいですが、日差しが強く当たっている、こちらの作品のような状況であれば、特に地面に投影された影を手掛かりにするのが良いでしょう。

畑さんの作品を見ても、地面を空気遠近的にぼかしているのは勿論の事、親象の手前から奥にかけて、影の明度が少し明るくなっていることが、胴体の奥行を感じさせる一助となっています。今回は初めて触れる油絵具で、写真を比較的忠実に描いたこともあり、絵としての演出をするというところまではいきませんでしたが、写真で見るよりも、地面の影や体自体の明度差を更に付けることで、よりリアルな奥行きを感じさせる絵になったかもしれません。次作は人が思い描くイメージを分かりやすく伝えることを意識してみてください。
先ずは、とにかく枚数を重ね、油絵具に慣れていきましょう!

学生たちも?!クリスマス会!!

クリスマス目前!ついこの間が年始だったような気がしていましたが、一年はあっという間ですね。大学生になってから時の流れが速すぎて眩暈がしているマユカです!今回は学生クラスのクリスマスの様子と、小学生クラスのクリスマスの様子をちょっぴりご紹介します!

先週、学生クラスの中高生たちに、事前に「もし部活とかなければ、12月16日~19日の小学生クラスの時間に、ボランティアでお手伝いに来てね!」と声を掛けていましたが、月曜日2人、火曜日1人、水曜日2人、木曜日1人、アシストとして参加してくれました!6人にはお礼に小学生と同じ材料をプレゼントし、「好きに作って食べてね!」とこんな食べられる工作をしましたよ!お手伝い来てくれてありがとうございました!小学生達の相手をしてくれて、先生たちはとても助かりました。

美味しく(胸焼けせず)食べきれることを想定して、ホイップクリーム少なめに製作する学生もいれば、季節も味も関係ないとばかりにモリモリに製作する学生もいたり、盛り上げの限界に挑戦して崩壊する学生もいたり、行き当たりばったりorアイデアスケッチしてから作る子など、中高生は人それぞれ自由気まま。いっぱい写真を撮って、お菓子もつまみ食いしていつもと違う雰囲気に皆テンションが上がっていました。でもあまりに賑やか過ぎて、気が長い私ですが1回「受験生もいるんだから、ちょっと静かにして!」と怒っちゃいました。(笑)楽しい中ごめんね!

小学生クラスは持ち帰らせますが、学生クラスは2時間あるので、授業時間内に頂きました!(クリームを使い過ぎた胸焼けチームは半分残して持ち帰っていました。笑 食べたことのある方ならわかると思うのですが、ホイップクリームとアイシングが糊代わりなので、かなり甘いんですよね…)

一番上の学生クラスのケーキから比べると、小学生の作ったケーキは、ころんとしていてキュートですね!それぞれおんなじ家の形を作るので、飾りとサンタ、雪だるまの顔で個性を出しています。

私より前に色々な先生が小学生クラスのケーキ作りのやり方をご紹介してくれていますので、ここでは割愛しますが、皆いつもの制作より楽し気でちょっぴりお菓子に嫉妬しています。どんな工作も、画材も、お菓子の魅力には勝てないんだろうなぁ…

今年も様々な種類のお菓子をちょこちょこつまみ食いしながらお家を飾り上げて行ったのですが、毎年一番盛り上がるのが「にゃんとかしてけろ」というラムネのお菓子の開封…このお菓子、なんと当たり付きなんです。「あたった!」なんてジャンプして喜ぶ子がいたり、友達に見せびらかしていたりと大はしゃぎ。まぁ、追加で好きなお菓子を貰えるんですから、やっぱり子供たちにとってはすごく嬉しいんだろうなぁと思います。まだ大学生ですが、こんなキラキラした心はいつの間にか失われてしまいました。私にはとても眩しいです。
開けていないお菓子は持って帰ってもらうことになっているのですが、ほとんどの子が限界まで屋根やお皿に飾りつけをし、屋根がとげとげしている子もいました。あまったましゅろ~で煙突を作ったのにとげとげの屋根にしている子もいました。煙突に入るまでのサンタさんの足が心配です。

また、高学年の子たちはフルーツ餅を石畳に見立てて道を作ったり、石チョコで家の周りを囲い、生け垣のようにしてみたり…発想力がすごい!フルーツ餅が四角いため、窓にしている子もいました。学生クラスとは違い、デザインスケッチなどを描く時間はなく、一発本番でこの発想が出るのは、やはり普段からたくさん絵を描いて、想像力を鍛えている証なのかなぁ、なんて考えたり。
好きなキャラクターをイメージした配色で揃えている子もいました。思い思いの飾りが、世界に一つだけのケーキを作り上げています。

そんな楽しい時間もあっという間。アトリエでのクリスマスパーティは無事に終わり、子供たちが居なくなった教室はいつもよりなんだかさみしく感じました。華やかな飾りもまた来年までお休みです。
サンタさんが来るのはまだ少しだけ先ですが、皆様、メリークリスマス!そして、良いお年を!