ハロウィンゾンビイベント

ハッピーハロウィン!サヤカです。今日は、1031日ハロウィンですね!このブログをお読みになっているみなさんはお菓子パーティーや仮装しましたか?私も小学生の頃は、地域のハロウィンイベントに仮装して参加していました。

アトリエでは、ゾンビメイクをしてハロウィンを楽しみました。(ゾンビメイクの工程は、来週の月曜日の小原先生のブログをお待ちください。)
このイベント、ミオスでは伝統行事(?)だそうですが、4年前に高1から学生クラスへ入会した私にとっては初めてのイベントだったので、とても楽しみでした。しかし『傷メイク』と聞いて、にせものの
可愛いおもちゃ程度のものを想像していたので、実際はかなりリアルな仕上がりで驚きました!(小原先生が『ハリウッド特殊メイク』と豪語するだけの事はあるかも?)

スタッフたちが血をつけたシャツやコートを着て生徒たちを迎えると、普段と違う雰囲気にテンションが上がって飛び回る子もいれば、「グロテスクで怖い」と嫌がる子もいました。しかし、どんどん教室内に血まみれゾンビが増殖する様子を見て、最初は乗り気でなくても「私ももっとやってみようかな」と言って、思い切ったメイクになっていく子もたくさんいました。
あまりのリアルさに授業中に振り返った血まみれの生徒の顔を見て、びっくりするなんてことがありました。(笑)
生徒たちも出来上がった自分の顔を鏡で見て、「暗闇の中から出てきたらめっちゃ怖いよね?!」「帰ってお母さんのこと驚かしちゃおう!」と完成度に満足したようで、私まで気分が上がりました。

授業後に外まで子どもたちを送り出すと、お迎えに来たお母さん、お父さんとに興奮気味に授業の内容を説明する会話が盛り上がっていたり、友達と一緒に写真を撮ってもらったり、楽しそうな様子が伺えました。(親御様から「お父さんが帰宅するまでそのままのメイクで待ち、お陰様で楽しい食卓になりました。」というメールも頂きました。)

今年のハロウィンは終わってしまいましたが、ぜひイベントなどで傷メイクをして、楽しんでみてください!

Happy☆Halloween

横浜マラソン完走しました~!伊藤です。今月はハロウィン制作月間です。カボチャやオバケなどハロウィンにまつわる絵本を読んで、ハロウィン気分を盛り上げて制作スタート!

まずは、ハロウィンガーランドの制作の様子から。親子で手形や足形をとります。どちらもオバケに見立てるので、白い絵の具を手や足にベッタリ塗ります。

お子さんがパパやママの手に塗ったり、自分で塗ってみたり、親子で交互に塗って楽しそうです!黒画用紙にスタンプした手形足形をいろいろな角度から見てみると・・・「おおきな くちが あいてる オバケ」「けむくじゃらの オバケ」「あしが いっぱいある オバケ」など、いろいろな顔をしたオバケがたくさんいます!さらに、シールで目をつけると顔に表情が出てきて、面白い顔になってきます。ガーランドには、オバケの他に色画用紙で作ったカボチャも装飾しました。明日のハロウィンまでご家庭で飾ってくれてるそうです。

こちらは、カボチャのお菓子ボックスとボーリングのピン制作です。お菓子ボックスは、立体的なので一見難しそうに見えますが、3歳のお子様でも殆ど一人で作れる簡単な工程になっています。ボーリングのピンは、紙コップにカラービニール袋を巻いてモールで留めるだけでオバケ工作が出来る楽しい制作です。作ったボーリングのピンを倒して遊んだり、釣り竿でお菓子を釣るゲームをしたり、盛りだくさん♬釣ったお菓子を手作りボックスにギュッと詰めて、笑顔でお持ち帰り~!

人体内部への意識を


大澤 油彩

岩田です。今回は大澤さんの作品をご紹介します。

こちら、色鉛筆で描いたような柔らかい雰囲気の作品ですが油絵具を使って描いたものです。可愛らしい女の子と柴犬が顔を寄せ合っている何とも微笑ましいですね。

ちなみに先日の展覧会に出品されたバレリーナを描いた作品はこちら
どちらの作品も、どこか日本ではない異国の作家が描いたような独特な雰囲気が魅力的です。
今回、題材にした女の子と犬の写真は昭和に撮られたものなのですが、アレンジを加えた服の色使いや、背景に組み入れた煙突のある家や木製のフェンスなどがそうした異国の雰囲気を醸し出しているのかもしれません。

展覧会の絵も今回の絵も、作者の描きたいものを素直に丁寧に描いているところがとても良いのです。

どちらも人物を扱っているのですが主役であるその人物がもっと自然な感じに描けると更に良くなるでしょう。
全身骨格の画像や解剖学の本などを参考に、どのようなバランスで骨格が形作られているのかということを知ること。そして描きながら、人体の動きによって骨格がどのように変化するのかをイメージするようにしてみて下さい。

ハロウィンに湧くゾンビたち

大竹です。小学生クラスではいよいよハロウィン週間が始まりました!コロナで暫くお休みしていたカリキュラムでしたが、今年から復活です。渋谷はハロウィンイベントの会場ではありませんが、ミオスは今週ハロウィン会場と化しますよ!

小麦粘土を練り合わせ裂傷した皮膚を作り、ガラス見立てたペットボトルの破片をザックリと刺し、血のりを垂らしたら痛々しい切り傷の完成です。アイプチ用の糊で顔に貼り付けていきます。他にも沢山の化粧品(ファンデーション・アイシャドウ・口紅など)を用意して、綿棒を使ってゾンビメイクに仕上げていきます。縫い目や引っ掻き傷もアイライナーを使って大胆に!遠くから見ると意外とリアルでビックリしますね。

特殊メイクのコツですが、傷の周りは壊死した様に青黒・赤黒く塗っていく、目の周りを暗く塗り血の気が失せた顔に見せる、血のりはスポイトで垂らして滴らせる、などがあります。最初はゾンビ風でしたが、描きすぎてアマゾンの奥地の部族の様になっている子もチラホラ。そのカオスな感じもまたハロウィンらしいのでしょうか?

鏡を見ながら自身でメイクする姿がなんとも可愛らしいですね(メイクの内容はおどろおどろしいですが!笑)メイクもまた自分の顔をキャンバスにした絵画ですね。私も生徒だった頃、青痣や傷メイクの上に絆創膏を貼り、殴り合いの喧嘩をしたかの様な姿で帰宅した記憶があります。驚く母親に「友達と喧嘩した…」と言って危うくミオスに電話をされる所でした。
ちなみに子供達はこのメイクのまま帰宅していきました。薄暗い中で血まみれの子供が歩いていたら、私だったら腰を抜かしてしまいそうです…笑

魅力と細部と全体と。


海良 高2 鉛筆・色鉛筆

昨日のナツメ先生も書いていましたが、秋花粉によって女子とは思えぬ鼻のかみ方になっているマユカです。本日は海良の作品をご紹介していきたいと思います!

凛と佇むワニの横顔。その目はじっと前方を見つめています。狙いを定められた獲物のようにドキリとしてしまう作品です。
この絵は展覧会の際に、プリントして海良のポストに張られていたため、このブログを読んでくださっている方の中には見覚えがあるという方もいらっしゃるかもしれません。

はじめはデッサンのようにして、鉛筆のみで描き上げようとしていたのですが、それでは少し物足りないということで、瞳にのみ鮮やかなエメラルドグリーンを配色しました。虹彩の混ざりやグラデーションが丁寧に乗せられているため、まるで宝石のような発色が素敵ですね。それによって、目に吸い寄せられるように視線が誘導され、全体的に見どころが多々ある絵が散漫にならず、しっかりとまとめられています。

海良は絵の細部にまでこだわり、小さなうろこすら一枚一枚描けるほど集中力が高い人です。そのため全体的に見どころが出来て整っているのに、立体感が薄く見えてしまったり、どこに注目していいか分からなくなってしまうことがあります。そんな時、周りとは違うポイントを一つ作ってあげるだけでも視線を操ることが出来ます。今回の作品も、目から鼻にかけてのでこぼこや模様やとげとげとした表皮など、細かく描かれている部分に注目させるために、まずは目に視線を持って来させ、そのそばにある『見どころ』に誘導させました。
また背景が無くても…と、いうより、背景が無い方がよりワニの魅力が伝わる為、あえて描きませんでした。細部まで丁寧に描写された絵は、それだけで空間を持たせてしまうほどに強く、人を惹き付けます。
細部を徹底して描きつつ、全体をまとめ上げることが出来れば、更に完成度の高い作品になることでしょう!次回の作品も楽しみにしています!

想いに耽る


置田 油彩

花粉症に悩んでいるのですが皆さんは大丈夫ですか?ナツメです。今日は水曜大人クラスの置田さんの作品をご紹介します!

映画のポスターを元に、油絵では初の人物を描かれました。背景のグラデーションの色彩と、極端な左寄りに描かれた人物の表情が一体となって画面の印象を作っていて目が惹かれます。

静物画に続き、色使いが素晴らしい!元はもう少し茶色みがかった写真だったのですが、落ち着きのある上品な緑色をベースに明暗をつけました。全体的に明暗のコントロールが素晴らしく、右下の黄緑色も色としては明るく見えるのですが、実は実際の明度は緑とそれほど変わっていません。(皆さんも目を細めて見ると分かると思います。)背景の明度差を抑え、一定の暗さを保つことで人物のコントラストがより際立っていますね。そして人物の中でも、黄緑の光源により近いところにある服には前面に強い光を当てているのに対し、少し離れている頭部は明暗の差を弱くしてやわらかい印象にしています。

多くの人が白いものの影は灰色などのくすんだモノトーンを使いがちで、濁っているように見てしまうのですが、置田さんは服の影となっている部分に黄土色や茶色を中心に使っているため、とてもクリアーに白さが表現されています。

画面の外の光源を見つめているようで、どことなく心ここに在らず、昔のことを思い返しているような表情にも見えます。この女性が何を思っているのかと、こちらも考えさせられてしまいます。置田さんはこの次の作品でも人物で油画に挑戦されています。どうぞご期待下さい!

じっくりと向き合って


謙太 6年 / 和奏 5年 / 聡介 2年

サヤカです。10月の終わりが見えてきて、時の流れの速さに震えています…さて!今日は約4ヶ月も掛けて完成(本来2ヶ月で完成予定)した小学生の油絵を紹介します。

謙太ーさすが六年生といった完成度ですね!油絵の題材として愛犬を選んでいる子はたくさんいましたが、脚の形や顔の形に苦戦している子が多かったように感じます。謙太の描いた犬は特に黒色の毛並みということで、きちんと犬の骨格を理解して、光を捉えないと曖昧な形になってしまいがちなのですが、謙太の作品は正確で自然な陰影を描けています。また、床板や窓の外側の色が単調にならずに何色も重ねることにより、深みが増しました。お昼の暖かな日差しが部屋に差し込み、ワンちゃんの隣でお昼寝したくなるようなゆったりとした空気が感じられますね!

和奏ー家族旅行でカヌーに挑戦した時の写真を題材に選びました。思い通りの方向に進まないのか、体力を使い疲れてきたのか、二人とも少し浮かない表情が面白いですね。そんな気持ちのこもった表情以外の、どの部分も丁寧に着色していったことが伝わってくる完成度です。和奏とお父さんの洋服が白と黒ですが、それぞれの陰影の付け方を変えているのがさすがです!白い服にはグレーや水色で影を描き、黒い服には黄色味のグレーで光を描いています。水面や茂みの色にも変化をつけ、遠近感がしっかり再現できています。和奏や家族の方にとってこの絵を見るだけで、旅行の思い出が蘇ってくるような、見た人にはその情景を想像させるような作品に仕上がりました。

聡介ー二年生とは思えない細かく丁寧に描かれた作品です。最後まで投げやりにならず、メロンの網目模様を潰さないように一つ一つ塗っていくという大変な作業を頑張りました。切り分けられたメロンの赤肉の配色も、思わず食べたくなるようなジューシーさが再現されている絶妙な配色で素晴らしい!背景を対照的な青色にすることで、メロンの赤肉やメロンの背後に置かれた赤い花がとても映えています。また、緻密に描かれた手前のひと玉のメロンに比べて、半玉のメロンをざっくりと描くことで奥行きを感じます。度々「疲れた〜」と口にしていた聡介でしたが、長い間しっかり向き合ったことが伝わってくる作品に完成しました!

七月ごろから油絵のカリキュラムがスタートし、「このままじゃ、10月ラストのハロウィンイベントに参加できないのでは?」の心配もありましたが、ギリギリ完成しました。足掛け4ヶ月!小学生とは思えない長期制作に、本人たちも少々ぐったりしていましたが、この完成度で最後はにっこり満足気でした。

1.2年生の自画像

オバラです。小学生クラス10月のカリキュラムはクレヨンで描く『自画像』。前回の自画像は3年前に描かせましたので、「またー?」という声は少な目。今回は【歯】をしっかり描かせるために、ニッコリ笑ってもらいました。だから皆すごくキュート!!!たまらん!

この20人は1・2年生ですので、自分を可愛くor格好良く描こうなんて微塵も思っていない素直な顔!というより、どんな顔がモテモテなんて知ったこっちゃないので、彼らは身体的な理由で他人と区別は一切しません。誰かと比べる必要は無いもんね!

「人生は必要最低限・省エネでいい。人間関係で揉めるのダルいし、勉強で無理すると疲れるし。近道探しが基本。」という悟りを拓くのもまだまだ先!行動の大半が無駄!クレヨンも、油絵の授業かと思うほどゴシゴシ削りまくりで「新品のクレヨンが、こんなに減ったよ!」と嬉しそう。たまらん!


見本に使った作品 左 油彩 『30年以上前の自画像』 / 右 クレヨン 『元生徒(高校生)』 どちらも小原

まぁ美術自体が【無駄】なので、うちには省エネ人生を送っているような生徒さんはいないのですけど。贅沢で美しい【無駄】を愛しましょう。

家族ならではの


松下 油彩

岩田です。今回は、松下さんの油彩をご紹介します。

こちらは、松下さんの娘さんを描いた作品。お店でオレンジジュースを飲んでいる様子を描きました。
こうした家族が捉えた、日常の何気ないシーンを切り取ったショットは、飾らない姿が表れていて良いものです。近親者だからこそ描ける表情が実にリアルで魅力的な絵ですね。

髪の毛の青が印象的。全体的に絵の具はやや厚く塗られていて、綺麗過ぎず、味わいある描き方をしています。それがどこか人間らしいリアリティーを感じさせます。
主役には高彩度の色を多く使い、子供らしい活き活きした感じを演出しています。

頬っぺたの辺りは、そのかたちに沿って筆致を走らせ、立体感が強調されていますね。
顔の骨格などもちゃんと意識されていて、デッサン的にも対象をしっかり捉えています。

決して大きくない絵ですが、人の目を引く力強い作品です。

一発勝負の掛け軸


大竹 参考作品として制作した掛け軸

大竹です。クリスマスケーキの予約受付のチラシをポストから回収する度、年末へと想いを馳せてしまいます。ここ最近は来年は辰年という事で、龍の掛け軸を制作しておりました。参考作品やデモンストレーションを合わせ何十枚も龍を描きましたので、何も見なくても&下書き無しでも龍が早描きできるようになりました。(学生へのデモンストレーションは、飽きっぽい中学生の為に、5分強で仕上げないといけません。)下書き無しの方が、やはり線に勢いがあり生き生きとした龍になりますね。しかし、練習用のミニサイズですら苦戦する学生達が多く、改めて800年前に描かれた鳥獣戯画の凄まじさに気付きます。鳥獣戯画は44メートルを超えるそうで、それに至るまで一体どれだけの習作があったのでしょう?

子供の頃よりゼルダやドラクエなどのファンタジーRPGを遊んで育った身としては、非常に楽しい作業でした。普段よりも縦長の構図になりますので、どんな風に龍を描くかよく考えてから手を動かす必要があります。来月からは小学生クラスでも取り組んでいきますのでお楽しみに!