夏休みの宿題はお任せ!


左 幼児の講座 / 中央 小学生の講座 / 右 学生の講座

明日8月1日より、夏休みワークショップが目白押しです!まだ全クラス空きがございます。メール(mios@ace.ocn.ne.jp)でお申込ください。

1日(火)
11:00~12:30 小学生油絵
13:00~14:30 小学生油絵
15:00~16:15 幼児『オリジナルジュース工作&ジュースを飲んでいる自画像』

3日(木)
  9:00~10:30 小学生油絵
10:40~12:10 小学生油絵
13:00~14:30 小学生油絵
14:40~16:10 小学生油絵

4日(金)
  9:00~10:30 小学生油絵
10:40~12:10 小学生油絵
13:00~14:30 小学生油絵
14:40~16:10 小学生油絵
18:00~21:00 学生デッサン

5日(土)
17:00~20:00 学生デッサン

6日(日)
14:00~17:00 学生デッサン

7日(月)
  9:00~12:00 学生デッサン

8日(火)
15:00~16:15 幼児『昆虫紙工作&お絵かき』

10日(木)
  9:00~12:00 学生デッサン
13:00~16:00 学生デッサン

22日(火)
15:00~16:15 幼児『キャンバスにチャレンジ!水彩画』

29日(火)
15:00~16:15 幼児『粘土と針金で作るカラフルな鳥&フラミンゴを描く』

陶と漆と草木染

皆様お久し振りです、岩田です。結局4ヶ月もお休みすることになってしまいまして、申し訳ございません。8月からは復活する予定でおり、生徒作品展ラストスパートのお役に立てるように頑張りたいと思います。

風土菓 桃林堂 青山店に併設する、桃林堂画廊にて、陶芸・草木染の方々とグル-プ展を行います。暮らしの中に取り入れやすい作品を中心に発表します。
和菓子屋さんに併設する場所ですので、基本的に私は在廊しておりません。青山についででもございましたら、お立ち寄りください。

開廊日:8月11日(金)ー20日(日)
開廊時間:午前10時~午後6時(月曜5時)
※8月11日(金)は12時~ / 20日(日)は4時まで
場所:東京都港区北青山3丁目6-12ヒューリック青山ビル1階

まろやかな形


金澤 油彩

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは、金澤さんの油彩作品です。
初めての油彩で、ガウディ建築のグエル公園を選択されるとは、素晴らしいチャレンジ精神だと思います。複雑な建築物の細かい所まで、詳細に描き写されているところに脱帽です!茶色系の建物が並んでいますが、どれもそれぞれ違う色で塗り分けられ、きっとパレットが絵の具で埋まるほど色を作られたのでしょう。壁の細かい模様も、点描画の様に色を置いて表現しています。また、左奥に赤い建物がありますが、この赤が茶色と白の建物の中で良いアクセントになっていますね。これだけ色作りが多彩ですので、細部まで見応えのある1枚となっています。
生クリームのように乗っている白い装飾も可愛らしいく、なんだか豪華なケーキの様にも見えてきます!一番目立つ白と青の塔も、陰影の色の入れ方に苦戦されていましたが、その苦労の甲斐もあり存在感のある仕上がりとなりました。中央の大きな窓を持つ建物も、陰影によって丸みを帯びた壁の形が伝わり、ガウディ建築独特のまろやかな形の特徴が捉えられています。見慣れない建物でもどんな姿をしているのかこの風景から分かりますね。

何より画面全体の描き込みのバランスがお上手です。空は絵の具を薄くフラットに、建物は色や形を捉える為に絵の具をたっぷりと乗せ、手前の植え込みはメインの建物を目立たせるためにざっくりと明暗と色彩を追うだけに留め…メリハリを付けた効果から、描きたいものの順位が作者の中でハッキリとしていたことが分かります。
作者的にはまだまだ窓や細部を描き込みたかったと納得がいかない部分もあったそうですが、隅々まで手を抜かず、堅実な制作姿勢に好感が持てます。初めての油彩では絵の具に戸惑ったでしょうが、描き進めていくうちに混色や筆の動かし方など色々気づきがあったかと思いますので、次回はもっと思った通りに描きやすくなっているでしょう。次回作も楽しみにしております!

偶然が生む形


石坂 グレーデッサン

マユカです。本日は石坂さんの作品をご紹介します。

軽そうに見えて、意外にもずっしりとしている鹿の頭蓋を、墨汁やチャコールペンシル・パステル・鉛筆・木炭など、あらゆる白黒の画材を駆使して、グレーの画用紙に描かれました。
骨に落ちた影は力強く、角に当たる光は繊細に、奥へ行くほど白を薄く(少なく)して遠近感を演出しています。ここまで大胆に描いているにもかかわらず、凹凸が表現しにくい歯列を、潰さずに描かれているのを見るに、見やすいデッサンがどうであるかをしっかりと理解されているように感じました。

また、大きくにじみ広がった地面の影もかなり目を惹きますね。画板を立て、墨汁を垂らし、意図しない形へと変わる影を、その上からさらにどんどんと描き進めていくことでモチーフとなじませ、自然でリアリティを感じる画面の中に、2次元的な表現が加わることで、見ている私たちに新しさを感じさせ、興味を引くような形になっています。
石坂さんはずっと白黒の絵画(デッサン)にこだわって制作されていますが、偶然を活かすこのような技法には翻弄されていらっしゃいました。
岩田先生の勉強会でのアクションペインティングにも応用できそうなテクニックです。

偶然的にできる形や模様を活かそうとすることで、思い通りにはいかないという状況を自分から作り出すことが出来ます。意図していないからこそ、今まで試したことのない表現に挑戦したり、新しい表現を発見したりなど、偶然に生成されたチャンスを、さらなる作品作りに活かしてもらえたらなぁと思います

お掃除日和


松下 油彩

暑すぎて布団をかけずに寝ています、ナツメです。今でこの始末では8月が思いやられます。さて、今回は日曜大人クラスの松下さんの油絵をご紹介します!松下さんは、小学生クラスに息子さん(左のしゃがんでいる男の子)も通わせてくれています。

ご兄妹が仲良く窓ガラスを掃除する様子を描かれました。日差しの強さや情景から、雨具を干したり掃除をするには絶好の日和だったことがわかりますね。雨によって大気中のちりやごみが落とされ、思わず深呼吸したくなる清々しい空気感までもが伝わってきます。まだ日も高く、室内の電気をつけずに太陽光だけで過ごしているという描写には、朝から昼にかけての掃除した時間の経過が想起されますね。外から差し込む光によって2人のシルエットが際立ち作品のシチュエーションがよりリアルに感じられ、その瞬間に立ち会っているような錯覚を覚えます。

前後の関係にも奥行きを持たせるために、室内、ベランダ、道路、そして向かいにある奥の家との対比に明暗の差を巧みに活用しています。手前の彩度を抑え、雨具から黄色い壁、空には補色対比を使用するなど、色彩の使い方も素晴らしい!ほとんどパースのついていない構図だったので距離感を表すことに試行錯誤されていましたが、色彩によって奥へと目線を誘導することに成功しました。

 家族の絵画では主に人物に焦点を当てる傾向がありますが、松下さんは子どもたちにフォーカスを当てつつも、画面全体の雰囲気を意識を意識されていました。周囲の環境や背景にも繊細な配慮がなされており、絵の前に立つ鑑賞者も同じ室内にいるかのように感じます以前の油絵でもご家族を描かれていましたが、全く違ったアプローチによって作風の幅が大きく広がりましたね。次の作品にも期待が高まります!

七夕飾り☆彡夏祭り

親子クラス担当の伊藤です。7月の制作は、七夕&うちわ制作と夏祭り縁日工作でした。七夕の織姫彦星の着物柄とうちわの模様には、折り染め体験をしてもらいました。和紙を小さく蛇腹折りして、折った紙の角に染料を浸したり、違う色を二度漬けしたり、色々試してみました。染料の浸し方のちょっとした違いで、色の広がりや混ざり方が変化します。

浸し終わって和紙をそ~っと広げて見ると、予想しない色の表情が見えるので、広げる瞬間がドキドキ楽しいです!色は、和紙染め専用の染料を使ったので発色がとても美しいです。この折り染め模様を使って、お子様達は織姫彦星の着物を作り、お母様達はうちわに仕立てました。

そしてこちらは、盆踊りのBGMと提灯飾りで雰囲気を出し、夏祭り縁日工作です。たこ焼き・クレープ・金魚すくい・かき氷、4つの屋台商品を作りました。大きなたこ焼き、フルーツどっさり盛りのクレープ(スイカ入り?)。金魚すくいは、取り放題~!かき氷はシロップかけ放題~!大大大サービスのかわいい的屋さん達でした~!

小学生に素晴らしい油絵を描かせる極意

オバラです。私の大好きな油絵の授業が始まりました!小学生に油絵を描かせること、私たぶん世界一指導の上手い先生でしょうね。自信満々!

① 写真を見ながら下描きです。最初に大きさや場所のあたりだけは決めてあげます。(小学生は、小さく細々描いて余白が出来てしまうタイプと、はみ出るほど大きく描くタイプに二極されます。)

② 先生にOKをもらったら、油性マジックペンでなぞります。(小学生は絵具を思い切って乗せてしまうので、鉛筆の下描きではあっという間に見えなくなります。)

③ ペインティングナイフで下塗りをします。色は先生が決めます。(低学年は元気に見える反対色やビタミンカラー、高学年は落ち着いたハーフトーンやナチュラルカラーであることが多いですが、結構その子の性格で決めることも多いです。)
四隅のはじまで1mmの隙間の塗り残しも許しません。下塗りには、本当の色を塗った時に筆の滑りを良くする効果があります。またファンデーションホワイトが少しでも残ってしまうと、完成度が低く見えるからです。

下塗りが乾いたら本塗りです。3点しか同じ色を使ってはいけません。たくさんの色を作ります。4粒以上同じ色を置くと往復ビンタが飛んできます。筆を少しでも引っ張りベタっと塗っていると蹴りがボディに決まります。ノリ先生ものすごく恐ろしいです。
タイトルに『小学生に素晴らしい油絵を描かせる極意』と書きましたが、先生が恐怖政治をするのがコツ。個性?オリジナリティー?知ったこっちゃねー、先生が法じゃー!

まともな?『小学生に素晴らしい油絵を描かせる極意』を知りたい方は、昨年撮影したYouTubeをご覧ください。こちら

小学生 夏ワークショップ

いよいよ夏休み!自由研究・自由制作などの宿題は、早目に仕上げちゃいましょう!(私オバラは8月31日に母に罵られながら半べそでやる派でしたが…)
画伯のような本格的な油絵制作はいかがですか?今までの人生で最高の絵が完成することをお約束します!

◆ 日  時 ◆ 下記日程の中から5回以上選び、ご受講ください
  8月1日(火)・11:00 ~ 12:30 ・13:00 ~ 14:30
  8月3日(木)・9:00 ~ 10:30 ・10:40 ~ 12:10 ・13:00 ~ 14:30 ・14:40 ~ 16:10 
  8月4日(金)・9:00 ~ 10:30 ・10:40 ~ 12:10 ・13:00 ~ 14:30 ・14:40 ~ 16:10 

詳しくはこちらをご覧ください。

幼児クラスの夏の制作報告

8月の幼児クラスの夏休みワークショップ、まだまだ受付中です!
(詳細はこちらの記事で紹介しております。)
1回の授業で作品を完成させますので、参加したその日にお持ち帰り頂けます。
材料も全てこちらでご用意させて頂きますので、手ぶらでご参加いただけます。夏休みの思い出作りや、絵画教室の雰囲気を体験してみたい方にもオススメです!

さて、7月の幼児クラスでは、コルクボードに富士山と花火をちぎり絵で制作しました。クレヨンで直接下書きをした後、様々な色の折り紙をちぎって貼り付けていきます。富士山だからといって、青や白だけではなく、緑や紫、赤といった色も織り交ぜて豊かな画面となりましたね。花火は金や銀の折り紙や、卵の殻に染色したモザイクなども使用し、華やかに仕上げています。まるで山下清の様なエネルギーを感じます。観ているだけで子供達の元気を分けて貰えそうですね!それもあってか、大人の方々からとても好評な作品でした。

下地にコルクボードの茶色があり、折り紙の隙間にも色が入り味わい深い風合いとなっています。ちぎり絵は千切っては貼るの単調な作業の繰り返しですが、飽きて投げ出す事もなくここまで作り上げた子供達の集中力に、飽きっぽい私は心の中で拍手を送っておりました。笑

お絵かきのカリキュラムでは、南極の皇帝ペンギンの親子を制作しました。白い紙に白いクレヨンで氷山や氷の地面を描いた後、青や水色で空の色を塗ってクレヨンを浮き上がらせます。夏は青色が特に涼しげに見えて綺麗ですね。
その後は皇帝ペンギンの親子を別紙にクレヨンで描いていきます。難しい形に見えますが、丸や縦長丸といった単調な形に分解して描いていく事でペンギンの独特なフォルムを描き上げていきました。おにぎりの様なちょこんとした赤ちゃんが可愛らしいですね。

ペンギンの赤ちゃんは卵から産まれてくる事は皆知っていましたが、身長は100~130cm程もある大きな生き物である事は知らなかった様で、ちょうど自分達と同じ大きさな事に驚いていました。また、寿命も長く20年以上生きる個体もいるそうです。写真で見ただけででは分からない事も沢山ありますね!
そんな話をしながら描き終えたペンギン親子を、ハサミで切って先ほど描いた南極に貼り付けていきます。ペンギン親子はどんな話をしているのかな?みんなの作品を横一列に並べると、地面が繋がってペンギンの群れになりました。夏にぴったりの涼しげな作品が出来上がりましたね!

まるで剥製のような


左 梅 高1 / 右 山田  どちらも彫塑用の水粘土

マユカです!本日は学生クラスの梅と、大人クラスの山田さんの水粘土作品をご紹介します。
小学生クラスでも紙粘土を用いたフィギュアつくりをしていましたので、粘土、と聞くと紙粘土を連想する方は多いかと思いますが、塑造で使用するのは水粘土です。水粘土とは、その名前の通り、水と土を練り上げて作った粘土です。紙粘土と同じく乾燥すると固まっていくのが特徴で、柔らかな石を削るように彫刻することもできます。(但し、乾燥が進むと縮んで割れて粉々になりますので、作品として残しておくことはできません。)

梅は3週間くらいやったかな?初めて粘土…もとい立体造形に挑戦しましたが、手の重量感や筋肉、指先同士が触れ合った時の少し押されている肉感まで表現されています。慣れない粘土に苦戦しながらも、しっかりと捏ねては指の一本一本の関節を考えながら制作していました。少し特徴的なこのポーズは、狐のハンドサインを崩したものになっています。少し崩したことにより、指先の形状が良くわかり、しなやかさがより伝わってきますね。

山田さんはなんと1回の授業つまり2時間で仕上げています。足は皮膚が薄いために手よりもゴツゴツとした骨張りが強く表れている所や、靴によって歪む親指の曲がり方など、足の細かな仕草や特徴を的確にとらえ、リアリティのある形に仕上がっています。元々陶芸をやられていたそうですが、それにしても立体の勘が良い方だと感心しました。骨ばった足は、長い道のりを歩いてきたような雰囲気があります。単一色の粘土ですが、肌の柔らかさやその温度すら伝わって来そうですね。

平面に比べ、立体は360度どの角度から見ても良いように作らなければなりません。平面的ではなく、空間的に作品を作るわけですから、作りたい形に対しての理解が深くなければ作ることは難しく、少し手が出しづらいような気もします。しかし、皆様が1度はやったことがあるデッサンも、物の理解を深めるとともに、空間を描くものです。立体とかなり近いことをやっている感じがしませんか?身体の一部だけでなく、例えば動物であったり、無機物でも、立体的に作ることでよりモチーフへの理解を深められるのではと思います。