蠱惑と、侘びさびと


當山 左/日本画(岩絵具)  右/鉛筆・色鉛筆

寒さ和らぐ日も多くなりました。岩田です。
本日は、土曜日午前クラスの當山さんの作品をご紹介します。

様々な生物をモチーフとして、見ているとどこかゾワゾワしてくるような、或いは気持ち悪さと美しさが同居するような蠱惑的な絵画を制作しています。
今回掲げた作品もそうした雰囲気が封じ込まれているのが見て取れます。

左手は蝉を描いたもの。数年もの間土の中で幼虫として過ごしたのち、地上に出て鳴き声を謳歌する時期はほんの数週間。
木の幹から地面に落ち、やがて風化し土に還っていく。こちらの作品を見ていると、そんな成虫期の命の儚さのようなものまで表現しているのではと感じられてくるのです。
静寂の中で朽ちていく儚さに美を見出す。いわゆる侘びやさびといった日本人の世界観をも作者は表現したかったのでしょう。

右手はカメレオンを大きく画面に取り入れた作品。
一点集中、質感までも徹底して描いています。こちらは蝉の作品に対して非常に大胆な印象を受けます。思わずグっと見入ってしまいますね。
色を使ってそこはかとなく描きこんだ部分とモノトーンで描き放ったところが美しく対比され、當山さんの柔軟な発想が功を奏した作品と言えるでしょう。

色々な引き出しから作品のアイデアを取り出し、一枚の作品へ仕上げていく姿に今後も期待します。

春を呼ぶ祈り


野中 油彩

大竹です。本日ご紹介させて頂くのは野中さんの油彩の作品です。
えんぶりと呼ばれる、春を呼ぶお祭りの舞手を描いています。見ているだけでも凍えてしまいそうな、雪が降り頻る冷たい空気が伝わってきますね。寒さから身を守る為の着物の厚みや、そこに積もる雪の質感は見事としか言えません。これだけの描写へ持っていく為には、長い時間が必要だったかと思います。
人物を引き立たせる為に、背景の色をどう扱うか悩まれていましたが、油彩の性質を生かし、単純なベタ塗りにならない様に様々な色をほんのり滲ませつつ、全体を邪魔しないバランスの取れた仕上がりとなりましたね。
人物の描写も、絵の前で何時間でもじっくりと眺めていられるほど、細部まで丁重に描かれています。黒やグレーが画面全体を占める中で、烏帽子の美しい赤色が鮮やかに引き締めています。着物はガチガチに凍り冷たく重く、凍てつく空気の中、杖の鳴り物を振りながら踊る姿は神聖ですね。暗い画面の中で照らし出される舞手は、手が真っ赤になるほどの雪の冷たさを、まるで感じていないかのように静かな雰囲気を纏います。農民による春への祈りを込めたお祭りである事をこの表情が表していますね。この時世、外に出ることも躊躇われる様な暗く重い冬の中で、暖かく喜びに満ちた春は何よりも待ち遠しいものです。こちらの作品にも、きっと作者の野中さんによる祈りが込められているのでしょう。

残念ながら今年のえんぶりは中止となってしまったそうですが、全ての人へ暖かい春が来てくれる事を願います。

繋いでつないで基地作り

本日は、親子クラスの制作をご紹介します。紙テープをふんだんに使った造形遊びです♪この日は、参加者が教室に入った時に楽しくなる仕掛けをして待っていました。仕掛けは、7色の紙テープです。長い紙テープを教室の端から端に向かって貼ることで、虹のようにも見えるし、イベントの飾りのようにも見えるし、これから何がはじまるのかな?とワクワクしながら始まりました。こども達も好きな色の紙テープを選んで、仕掛けのテープに続けて貼ったり繋げたり、どんどん増やしていきました。教室内が紙テープでいっぱいになると、何だか蜘蛛の巣のようになってきて、次に紙テープを貼るために移動するのが大変になってきました。テープの下を四つん這いになってくぐって通ったり、テープをまたいだり、高いところに貼りたいときは椅子にのぼってみたり、あっちにもこっちにも、繋げてつなげて大忙し!さらに丸・三角・四角など色々な形の色画用紙を紙テープの好きなところに貼っていきます。

沢山の色が重なりあったり、絡み合ったり、360度見渡す限りカラフルな楽しい空間できましたよ!!「みんなの基地」の完成ですね!制作の最後には、基地の中の好きな空間に座って、基地の隊員が被る冠(?帽子かな?)を作りました。

3月の授業は、9日(火)・23日(火) 10:30~11:30です。ご参加をお待ちしています。(Eri Ito)

優しい色調


八木橋 油彩

花粉の足音を感じます、一平です!本日は日曜クラスの八木橋さんの油絵をご紹介します。

白い洋風の建物が目を引くこちらの一枚。静かですが重厚感を感じます。白い外壁ということも相まって気品高い老舗の洋服屋さんのような高貴な感じがしますね。決して派手な絵ではありませんが魅力的な作品です。こちらの作品、初めての油彩という事でしたが、全然1枚目には見えませんね。シンプルだからこそ作者の基本的なスキルの差が顕著に出やすい構図だと思いますが、建物の遠近感、柵への光の入り方、二階のレンガ部分の風合いなどが初めての方とは見えず素晴らしい。「この人はきっとデッサンもうまいだろうなぁ…」とこの絵を見る人は感じると思います。実際八木橋さんのこれまでのデッサンは形どりや質感のかき分けが繊細に行われていたので、そこで培われた技術やスキルが画材が変わってもここまで応用されているのを見ると我々講師として本当には嬉しい限りです。絵とはその時描きたいものを描くスピード感ももちろん大事ですが、身に付けた力がどこで活きてくるのかをしっかり見極める応用力も重要です。なので八木橋さんの丁寧さがバッチリ活かされていたと思います!

また、今回は静かな印象の風景だったので次は南国のド派手な花であったり、動物であったりと全く雰囲気や色彩が異なるモチーフ選ばれてみてはいかがでしょうか?使う絵具の色調が分かりやすく変わってきて面白いですよ!また、今現在は水彩に挑戦されている八木橋さん、様々な画材に挑戦して楽しいモノを見つけていただきたいです!

小学校受験の成功術


『割りピン人形を使って、公園の遊具で遊んでいる所を描く授業』と、『宇宙で活躍する乗り物を紙皿・紙コップで制作し、お友達と一緒に宇宙空間を描く授業』

小学校受験クラスの前回のブログでは、人と人の重なりを描いていましたが、今回は遊具と体の関係性を考えたカリキュラムのご紹介です。
「ブランコに乗っている時は、お尻が板に乗っていないと落ちちゃうよね?腕はV字に曲がっているね。」「鉄棒で前回りをする時、遊具とお尻はどっちが前?鉄棒はどこの部分に挟んだらいいの?」など考えながら割りピン人形をポージングし、それを見ながら絵を描いていくという授業ですが、いかがでしょう?年中さんでもこんなに上手に描けました!

また右は『与えられた材料を全て使い切り、宇宙の乗り物を作りましょう』という授業です。
年少さん対象のキッズ受験クラスの直後に、年中さん対象の小学校受験クラスがある関係で、毎回見本や材料を出しっぱなしにしているのですが、それを見た年少さんの保護者様達に「あとたった1年で、一人でここまで出来るようになるのですか?うちの子がとてもここまで成長するとは思えないのですが…」などと声を掛けられることが良くあります。
「信じられないかもしれませんが、全員一人で出来るようになるんです!中身の見えないコップの中にはどんどん知識と言う水が溜まっていて、残念ながら溢れるまではどのくらい溜まっているかは確認できませんが、ちゃんと蓄積されているんですよ!お子様を信じてあげてくださいね。」と話すと「うちの子、コップの底に穴が開いてるみたいです。」など冗談を言うお母様もいらっしゃいますが、私にはどの位コップに水が入っているかがちゃんと見えます。穴の開いたコップの子どもなど一人もおりません。但し水の溜まる速度は人それぞれ。器の形も入る量も違います。応援するのとは違う、信じて待つという気持ちを持ち続けて頂きたいと思います。   オバラ

ちゃんとカンニングしてきた?

暖かい日に感謝。岩田です。

今週は学生作品の紹介が続きます。本日も受験生のデッサンをご紹介します。

川崎総合科学高校、通称カワソウ。エレベーターがついているような立派で美しい建物を有し、公立高校としては大変人気のある学校です。
今年の倍率は1.5倍と決して低くはありません。そんな中、今年もカワソウを目指しアトリエミオスでも受験生達が切磋琢磨し受験に挑みました。

こちらに挙げた6枚のデッサン。
こうして見ると台所用スポンジやプラスチックコップといったモチーフ、無機質で何の魅力もありませんね….。
受験において、数多く並んだデッサンを採点する時に最初から一枚一枚じっくり見てくれるようなことはありません。先ずは「粗より」といって、描けているどうかで幾つかのグループに分けるのです。
その際に大切なのは第一印象。ぱっと見です。
描くものが日常にあるようなものだからこそモチーフとまじまじと見比べるまでもなく、それらしいかどうかが肌感覚でぱっと分かってしまいます。故にたかが日用品などとあなどってはいけないのです。逆にそうしたものだからこそ努々(ゆめゆめ)慎重に観察をして欲しいのです。
そういう意味で上に挙げたデッサンは、ぱっと見の印象がとても良いなあと皆さんも感じると思います。

学科試験に比べデッサンの試験はカンニングが許されている試験です。つまり目の前の答え=「モチーフ」を漏れなく観察し、それらをありのままに紙に描き移せば良いのです。こんな親切な試験他にありますか!?

受験生の皆さんは会場で心行くまでカンニングしたかな?ここに挙げた皆さんは、デッサンを見る限りしっかりちゃっかりカンニングできたのではないかと思います。
自分は思う存分全力でカンニングしてきた!ということであればもうそれで良いのです。受かるかなぁ…なんていくら心配しても後はあちらが決めることです。
先ずは結果がでるまで、自分の生活を心置きなく楽しんでもらえればと思います。

本当にお疲れ様でした!

女子美付属高校合格者作品

大竹です。先日は川崎総合の受験作品の紹介でしたが、こちらは女子美附属高校の合格者作品です。どうでしょう、中学生の作品とは思えないほどの完成度だと思いませんか?絵具の持つ色の美しさをひき出し、モチーフの質感をよく捉えています。私が思う『良い絵』とは、見ていると自分も絵が描きたくなってしょうがなくなるような、描く喜びが伝わってくるものだと考えているのですが、まさにこれらの絵がそうですね。受験の為の制作なんて時間も限られているし、自分の好きなものを描けるわけでもありません。それでもこれだけ描く喜びが伝わってくるのは、楽しいと思えるまでに沢山描いて描いて描きまくり、自分が思った通りに物が描けるようになったからなのでしょう。


この二人が11月に描いた作品紹介はこちら。より絵としての魅せ方が上手し、レベルアップしてるのが分かりますね!モチーフだけではなく、地面や背景の色までしっかりと塗らなければならないので、全体を踏まえての色選びにもセンスが問われてきます。


上記4枚は一般受験の試験に合わせ、2時間で描いた作品です。たった2時間で、構図を考えて形も取って着彩もしなければならないなんて本当に受験生は大忙しです…二人共お疲れ様でした!これからは好きな絵をめいいっぱい描いて楽しんでね!

色使いで引き立てる

ホノカです。先週に引き続き学生クラスで行っていた日本画の紹介です!
先週とはまた雰囲気の違った作品が並んでいますので順にご紹介したいと思います。


左から 莉奈 中3 / 由夏 中3 / 晴名 高1

まずは莉奈の作品です。深い青の中に凛と浮かぶ桜が際立っています。背景の青は夜の空とも湖のような水面とも考えられ、見る側に様々な解釈をもたせてくれます。また花びらの白は岩絵の具や水干ではなく、アクリル画の下地材として使用されるジェッソを仕上げに使いましたので、より一層輪郭が際立ち、儚い花というよりは生命力の逞しい桜の木の一部として強さを感じさせています。

次に由夏の絵はご紹介する中では唯一の人物を描いた作品です。日本画特有の線と面としての塗りで、紅の華やかな着物と白塗りされた肌を表現しました。紅白という大胆に主張しあう色がメインであっても、背景に落ち着いた藍をもってくることでまとまりが生まれています。写真では伝わりにくいですがそれとは対照的に、髪飾りの部分に金箔を貼り繊細な細工を丁寧にあしらいました。また奥の格子に同じ赤でも明度を抑えた色を使い、単調な印象を与えないようにしている気遣いも素晴らしいですね。

最後は晴名の作品です。月で照らされた木々とその向こうに佇む猪という、どこか幻想的な印象を受けるこの作品。月の淡い光で全体が柔らかい雰囲気になっておりますが、影の暗い部分をハッキリ描くことで月明りの当たる場所がより際立ち、猪の存在感が増していますね。花札の猪鹿蝶をイメージしたとのことですが、輪郭がある花札の図柄とは異なって主線がないことで、繊細さがより醸し出されたのではないかと思います。

以上になりますが、学生の作品はいかがでしたか?アトリエに通っていると水彩絵具やアクリル、油絵具に触れる機会は多くありますが、岩絵具などの日本画で用いられる画材はなかなか使用することがないかと思います。
このように普段使用しない画材に触れることもアトリエでしか経験できないことですので、デッサンや絵画のスキルを上げるだけでなく新しいことへのチャレンジも楽しんでみてください!

自画自賛上等!

最近あったかいですね、一平です!本日は川崎総合科学デザイン科の受験の記事を昨日のオバラ先生に続けて書かせて頂きます!
昨日の小原先生のブログでは同一のモチーフを描いたみんなのデッサンを紹介していましたが、今回は木、プラスチック、金属、スポンジ、アルミホイルなどなど様々な質感のモチーフを載せております。見ていて楽しいですね。デッサンは質感が違う物を描き分けるという作業の連続であり、硬い、柔らかい、黒い、汚れている、薄いなどのモチーフの「情報」を描いていくものです。これらの作品、全て丁寧かつ克明に「情報」が描かれていて見応えたっぷりです。是非実物を見て欲しかったですね…(見た事がある大人クラスの方もいるかも?)
ご存知の方も多いかと思いますが、美術系高校の試験はデッサンが多く、かつ与えられたモチーフを自分で構成しなさいという課題が多いです。正直めちゃくちゃ大変!僕は高校は普通科だったので高校一年生の時に予備校でデッサンを初めてやりましたが、こんなに大変なのか…と昔の僕は嘆いていました。と同時に中学生の頃からこの大変さを味わっている彼らの事を本当に尊敬します。君達はスゴイ!!
周りは勉強しているなか自分達は勉強に加えて絵も描かなきゃいけない、しかも人によっては「絵描けば受かるんでしょ」とぶっ飛ばしたくなるような事を言ってくる奴もいたかもしれません。不安やイライラで押しつぶされそうな日もあったでしょう。でも何年か後には笑い話に出来るし、そんなキツイ環境下でも腐らず絵を描き続けた事は絵以外の事でも活きてくると思います。忍耐力は美術系には必要なスキルの1つなので!僕は受験が終わった直後は受かっているかな…というドキドキよりもやっと終わった!最高!という解放感の方が先に来たのでみんなにも変に気負いせず今まで頑張った自分を褒めてあげて欲しいです。自画自賛上等!
ちなみに僕の受験期は「明日急に俺の他の受験生みんな消えちまえ…」「明日から一生ハワイで過ごしたいな…」とネガティブモードを拗らせまくっていたのですがみんなはどうだったのでしょう。落ち着いたらみんなの受験の感想、愚痴、先生たちへの感謝、または罵詈雑言をドシドシ受け付けたいと思います!最後になりますがみんな本当にお疲れ様でした、心置きなく爆睡してね!

川崎総合デザインのデッサン試験内容

オバラです。本日ザーザー降りの雨の中、川崎市の公立高校の受験が行われました。
川崎総合科学デザイン科の今年の倍率は1.5倍。公立高校では高めでしょうか?
ミオスからは5人が挑みましたが、「3人に一人落ちるってことは、ミオスの受験生5人の中から一人か二人は落ちるってことか…」と弱気になる学生もいたので、「バカだなー、うちからは一人も落ちる訳ないじゃん。ミオス史上、川総の受験者がいなかった年は無いんだけど、26年間で一人しか落ちたことないんだから!」「あー、でも一人は落ちたんだ…。俺が二人目になるかもしれない…。」加余子先生がすかさず「私が川総受験した時は、公立高校にあるまじき3倍だったんだからね!3人に一人しか受からなかったんだよ!?それでもミオスからの受験者は全員合格したし!倍率半分で良かったって思ってくれないと!」と言っても救いにならない学生もいて、一平先生が「メンタル弱過ぎだろ!」と嘆いていました。


まぁしかし、そんな危なっかしいやり取りがあったとは思えない作品をご紹介します。
この絵は昨日=つまり受験前日に試験と同じ90分で描かせた作品です。そつなく上手く描けるようになりました。
今日の試験問題は『発泡スチロール製フェイクレンガ・針金・紙コップ』だったそうですが、3つのモチーフ全て何度も描かせたものばかりですし、前日のこのCD-ROMの方がずっと難しいので、簡単に感じて余裕で描けたのではないかと思います。

試験時間が短い場合、必要なのは技術というより反射神経です。
この素材が来たらこの強さで、この大きさならこの場所に置き、これとこれの組み合わせならこっちを実物よりも少し大きく濃く、というような事を一瞬(5秒くらい)で判断して取り組む。その反射神経を何度も何度も繰り返し鍛えました。
最後に掛けた言葉も、「テニスでボールが飛んできた時じっくり考えてラケット振ったら、もうボールは自分の後ろに行っちゃってんだろ?脊髄反射でベストな攻撃の選択をしなけりゃ負けんだよ。
武器は十分与えた。武器の使い方も教えた。あとはどの敵に、どの武器で、どの技を、どの位の強さで、どのタイミングで繰り出すかだけど、それも実践で戦えるまでになってる。もう敵が出てきた瞬間に勝手に手が動いちゃってるはずだから、自分を信じて描けばいい。
もし今まで見た事もない敵が出て来ても、過去に戦った似ているタイプの敵に使った技で立ち向かえるはずだし、受験生全員『えー?なにコレ!?』とビビってると思えば落ち着いて怖くなくなる。緊張して足がすくんでも、手はガンガン動くから心配すんな!」というような感じでした。

5人の中で同じ中学校の生徒はいませんでしたが、当然顔も名前も覚えています。「朝お互いに合ったらニッコリ『おはよう!頑張ろうね。』と必ず挨拶すること」とも助言したので、ちょっとは心強いことでしょう。5人は敵ではなくて戦友なんですから。
いやまぁ皆お疲れ様でした。発表まで半月もあってドキドキだけど、自分を労ってあげてね。長かった受験戦争ご苦労様でした。