
真結花 高2 左(現在も実際にあるヨーロッパの風景) 鉛筆 / 右(空想の世界) ペン
お久しぶりです!小学生クラスアシスタントの真結花です!
6月・7月の小学生クラスのカリキュラムは絵本作り&立体キャラ制作をしています。ストーリーが繋がった絵を描いて4コマ漫画のようにし、それらが描き終わった子は自分の描いたストーリーの一場面を切り取った粘土作りを頑張っています。子供達に「これはどんなお話なの?」と聞くと笑顔で色々と教えてくれました。
そんな小学生達に感化され、私も高校の文化祭の出し物ついでに、4コマではなく1コマ(1枚)でも楽しめるイラストを描いてみました。
ディズニーのアラジンのようなアラビアっぽい世界観で夜の露店と買い物をする人々を描きました。
世界中からいろいろなものが集まる賑やかな露店には野菜やスパイス、香水瓶に鉱石など…よく見ると日本の掛け軸も売っています。色はついていないけれど売っている物や装飾品はどれも鮮やかに見える…感じがするように、
真夜中の露店を照らすランタンもそれぞれ違う色に光っている…気がするように、力を注ぎました。
見る人を飽きさせない工夫として香水瓶のデザインや野菜の形も一つ一つ違い、何一つとして同じものが無い所もこだわりポイントです。
また、ここに描いてある人々にはそれぞれ人生があります。ただのモブではなく全員が自分の人生の主人公なのです。一つしか解釈ができないのは面白くないので表情や動作で色々な考察ができるような、そんな感じを目指しました。なのでどんな考えも解釈も全部正解です!
お金にがめつそうな商人や商人と会話する二人、子連れの奥さん、初々しいカップル、肌の色の違う人など…。
小学生クラスで子供達に見てもらった時には「この野菜を売ってるおじさんは怒ってるの?」「お代がほしいんじゃないの?」「この子供達は買い物がつまらないのかな?」と色々な意見を出してくれました。中には全く意図していなかった考えを出してくれる子も居て一枚の絵だけでこんなにも話が広がるんだなぁと嬉しくなったと同時に、子供達のポンポンとでてくる想像力に驚きました。
こうやって色々と考察しながら絵を見るというのは美術館で絵画や彫刻を見るときにも大切な事だと思っています。じっくりと細部まで観察して、描かれている人物や表情、風景から自分だけの解釈を出すことで、その絵画がより活き活きとして見えるのではないでしょうか。
皆様には登場人物の彼らがどんな会話をしているように見えましたか?たくさん考察してくださると嬉しいです。
小学生の作品も、完成しましたらご紹介しますね!お楽しみに!