オバラです。本日より、銀座で個展を開催させて頂いております。
その為、明日より8月2日(金)まで、ブログをお休みさせて頂きます。楽しみにして頂いている皆様にはお詫び申し上げます。
授業は来週の月曜クラス(29日)までございます。(私は欠席です。)
ぜひ多くの皆様に、講師以外の作家としての仕事を見て頂ければ幸いです。
詳細はこちら
オバラです。本日より、銀座で個展を開催させて頂いております。
その為、明日より8月2日(金)まで、ブログをお休みさせて頂きます。楽しみにして頂いている皆様にはお詫び申し上げます。
授業は来週の月曜クラス(29日)までございます。(私は欠席です。)
ぜひ多くの皆様に、講師以外の作家としての仕事を見て頂ければ幸いです。
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今日早朝に車の運転をしていたら、ラジオ体操で公園や校庭に向かう小学生が多いことに気付き、もう夏休みなんですね!ということでミオスも、毎年恒例夏休みワークショップがスタートです!親子クラスは、明日7月23日~8月27日までの間に、5日間の講座を予定しています。どの講座もまだ空きがございますので、お申し込みをお待ちしています。
さて、今日ご紹介します可愛いインディアン達は、親子クラスのメンバーです。頭に付けるインディアンの羽根飾りがよく似合ってますよね!羽1枚1枚にクレヨンで、違う模様を丁寧に描きました。勇士の勲章と言われる羽根飾りですが、制作したお子さんが全員女の子だったこともあり、オシャレな羽根飾りに仕上がりました。羽根飾りを被った自分の姿を鏡で見てご満悦になったところで、今度はテント作りです。
インディアンテント(ティピー)は円錐型に作っていきます。こちらは、ガッチリと組み立てるポイントがあるので、お母さんに力と技をお借りしながらの親子共同作業。数枚重ねた新聞紙を固くクルクルと巻くのが一番のポイントです!テントの骨組が完成したら、周囲のシート部分も新聞紙で制作していきます。シート部分の形をどうするか?新聞紙の貼り合わせを考えながら、窓や裏口のあるテントもできました。最後に折り紙でテントのアクセントとなる装飾をします。しっかりと支柱が組まれているので、中に入って遊んでも倒れる心配なし!お友達のテントにも遊びに行ったり、テントの中は、特別の空間ですね!(Eri Ito)

麻場 油彩
皆さんお元気ですか岩田です。
今週は、土曜日午前クラス在籍の麻場さんの作品をご紹介致します。
以前から度々麻場さんの作品をご紹介していますが、実に丁寧に毎回工夫をしながら着々と腕をあげています。 麻場さんの前回の作品はこちら
今回はお孫さんを主役におき、水と森のある風景を題材に選んだことで、ご自身の思い入れもさぞ深かっただろうと推測されますが、深みのある色彩に加え奥へと続く歩道も実験的なマチエールを駆使し表現されています。又、そこに投影された陰影の美しさは印象派を起想させるがごとくで、ペールトーン域に統一された表現は、無数の色を対比させることで陰の中の光を感じさせます。
水面に投影された光の反射も、暗部から徐々に明るいパートへと移行する色同士が美しく重なり合っているのが分かるでしょう。
画面の中に駄色といったものが見当たらないのは、惰性で筆をおいていないという証でもあります。
良い絵というのは、絵を見ている鑑賞者が画面の中の世界にどんどん引き込まれ、時間感覚すら無くしてしまうような作品を言うのでしょう。描かれている場所とは違う次元にいるはずなのに、時空を超えその場の空気感や匂いといったものを感じ取れる。今回の麻場さんの作品はまさにそうした作品でありました。

松岡 日本画
大竹です。今回は松岡さんの二枚の日本画をご紹介させて頂きます。
まず左の枝垂れ桜の作品。小さな雪の粒が集まっているかのような桜の花が美しいですね。こうした穏やかな風景の花を見ていると、じんわりと心が柔らかくなっていくようです。今週は夏休みで元気が有り余る小学生達に埋もれないよう大声を張り上げてヘトヘトになっていたので、肩凝りを優しく解されたような、そんな気分になりました。こうした時に、やっぱり絵…美術は人の心に必要なのだなと思ったりします。
こちらの作品、下書きも拝見させて頂いたのですが、それも凄く面白かったんですよ!赤と黒のペンと修正液で描かれていて、同じ枝垂れ桜の風景なのに雰囲気が全然違って見えて…(下書きの写真も撮らせて貰っておけば良かった…!)
そして右の雫がこぼれ落ちる寸前を切り取った作品。こちらは色の揺らぎが素晴らしいですね。一目でじっくりと時間をかけて作られたとのなのだとわかります。見れば見るほど様々な色が見えてきて、まるで宝探しのようですね。海の底にも見えてくるような背景の青にウットリしてしまいます。雫を生んでいる葉の形、色、入れ方も面白いですね。奥の葉の水はチョロチョロと流れていってしまっているのに、なぜこの水滴だけは大きく膨れ上がっているのでしょう?なんとも不思議な時間が流れている画面です。

木村 油彩
風立ちぬを観て涙腺が崩壊しました、一平です!
本日はいつも優しく話しを聞いてくださる木村さんの油絵をご紹介します。
今回は木の幹で一休みしているフクロウを描かれました。目がぱっちり開いてる方と眠そうに表情がトロンとなっている方との二匹の表情の違いがコミカルに描写されています。動物の表情を描き分けるのは実はとても難しい事です。そもそも動物の骨格をうまく描けなかったり、描けたとしてもいわゆる図鑑っぽい自然な構図では無くなってしまったり…。ですが木村さんのフクロウ達にはしっかりと表情を感じることが出来ます!
ちなみに動物の表情の違いを学ぶにはディズニー映画を観てみるととても勉強になりますよ!様々な感情や表情を見せる動物達が違和感なく観ている人達に伝わってきます。やっぱりディズニーはすごい!
そして見逃してはならないのがフクロウ達よりも遥かに歳上に見えるこの木達ですね。これだけの密度で描かれながら、主役のフクロウ達をしっかり引き立ててくれるのはやはり色のおかげと言えるでしょう。全体的に茶系の木に白のフクロウ達が羽を休めている構図でばっちり白が映えていますね。そして冬なのでしょうか、少し寒い空気感も感じさせつつ、木の表皮にオレンジや黄色という一見「ここに使って大丈夫?」という色を使う事でフクロウと木という生物の温かみも感じさせています。
バランスが取れた綺麗な絵を描ける木村さん、なので次は新しい描き方を探すためにもオリジナルの動物を考えて描くくらいの意気込みで描いてみても良いかも?!

追川 油彩
自分の目に見えるものを見えた通りに描く近代絵画を、「網膜的」と批判したマルセル・デュシャン。「観念としての芸術」つまり、絵画に本来あるべき「精神性」や「哲学」を喪失してはいけないと唱えた人です。
さて追川さんのこの2枚の絵はどうでしょう?
画面の中に無限の距離感や空間性が混ざり合い、ミステリアスというより、眩暈がするような不安な要素が散りばめられ、足元が、いえ、頭の中がすくわれるような気がします。
黒を基調としながら、下地にショッキングピンクを置いているあたり、「綿密な実践作業にちゃちなアドバイスは不要です!」と、挑戦状を突き付けられているような気持ちで見守らせて頂きました。
目に見えないものを深化させた、この問題提起な絵画。うっかり不可解な詩集を手に取ってしまい「さてどう読み解くのが正しいのか?」自らの陳腐なイメージを試されているようで恐ろしい…というような顔になった皆さん。この絵を前にしてどんな感想を唇からこぼしますか? オバラ

『小原 京美 展 / 彷徨ひ流れ』ご案内
謹啓 小原京美です。長雨の時候不順の折、皆様いかがお過ごしでしょうか?
さて、このたび個展を下記の通り開催する運びとなりました。
社会人になり25年目(お蔭様で、アトリエも25周年を迎えました)つまり作家として自覚を持ち活動を始めたのも25年という節目の年を迎えました。
今回は、『彷徨ひ流れ』というサブタイトルにあります通り、自分で選択した人生に見えて、実は気付いたらここまで辿り着いていたという抗い難い流れのようなものを風景に含ませた作品にしたつもりです。
具象的なモチーフを下敷きにし、かつ絹や墨など独特のにじみが現れる媒体の使用によって、抽象と具象の間にあるような表現を目指しております。
『月間ギャラリー』というアート雑誌でも、インタビュー記事を掲載して頂きました。また、7月30日の朝日新聞の夕刊でもご紹介して頂けるとの事、機会がございましたらお手に取って見て頂ければ嬉しいです。
お時間がございますれば、是非ご高覧を賜りますよう、謹んでお願い申し上げます。 謹白
記
[会 期] 2019年7月23日(火)〜8月3日(土)※日曜休廊
[時 間] 11:00〜18:00 (最終日 16:00まで)
[会 場] あらかわ画廊 東京都中央区銀座1-10-19 銀座一ビル3F
有楽町線 銀座一丁目駅 出口10番11番より徒歩1分
銀座線 京橋駅 出口2番より徒歩2分
会期中7月24日(水)以外は在廊する予定でおります。その為、小原は期間中の全ての授業をお休みさせて頂きます。申し訳ございません。

岩田です。
本日は、横浜にて7月に開催される展覧会のお知らせをさせて頂きます。
私は今回、画像に挙げました麻布を基体にした「リネンシリーズ」の作品群、漆器を出展します。
見る人によっては、発掘品の様だといわれるリネンシリーズですが、平面パネルにモチーフを描き磨き上げて仕上げた「フラットパネルシリーズ」に対し、漆を基体に付けたり取ったりすることで、その時々に見せる偶然的な表情をテーマとした作品群です。
昨年行われた一回目の漆美探訪と同様、台湾と日本の漆の作家が実に様々な作品を出展します。今回は更に作家数も増え見ごたえのあるものになると思いますので、お時間が合いましたら是非足をお運び下さい。
「台湾×日本 漆交流展 漆美探訪vol.2 ザ・うるし展」
[会 期] 2019年7月23日(火)〜8月3日(土)※月祝休廊
[時 間] 10:00〜19:00 (最終日 17:00まで)
[会 場] FEI ART MUSEUM YOKOHAMA 横浜駅西口より徒歩6分 横浜市神奈川区鶴屋町3-33-2 横浜鶴屋町ビル 1F

矢作 油彩
調べると先月課題に四万円かかってる事が判明しました、一平です!
本日はいつものんびりと制作されている矢作さんの油絵をご紹介します。
こちらの油絵、10号という少し大きいサイズで描かれていてメインのトンボを食べているカメレオンなどは、ほぼ実物大で描かれて本物のような迫力を感じます!
良い意味で子供のように生き生きとした力の溢れる一枚ですね。
鮮やかなカメレオンたちの色彩がバチバチとうるさく見えずに自然に、でもカメレオンならではのカラフルな模様がお互いに惹き立てあっています。主役のカメレオンに赤色を使うことでとても強く見えてきます。赤は前進色と言われているほど強い色で、使うのが難しい色ですがカメレオンとうまくマッチしていますね!
下手をすると色盲検査のようになる危険があるカメレオンの絵。これだけ多様な色彩を使っていながら色の羅列に見えず、しっかりと体に丸みを感じさせる技術は素晴らしいです。最初に「子供のよう」と書きましたが、図鑑を見ながら細かく丁寧に描かれたカメレオンの皮膚に、子供にはない集中力を持った大人のこだわりを感じます。
背景の茂みの雰囲気も奥に行くに連れて綺麗にフェードアウトしていき、同じ緑でもうまくカメレオンと差別化が行われています。
4月に水曜夜間クラスの皆さんで飲み会を開き、矢作さんの80歳の誕生日を祝わせて頂きました☆矢作さんはいつも「疲れちゃった、今日はここまで!」と一休みしながら絵を描かれています。息を吐かなければ、次の一息は吸えない。息を抜くのはサボりじゃない。その姿を、いつも課題に追われている僕を含めた学校の人たちに見せてあげたいです!

大竹です。先週の月曜日から続く日本画特集!8回目の最終回、日本画ラスト報告です。
初めて日本画に触れ、普段学校で使用している水彩絵の具とは違う使い心地に戸惑っていたのか、普段の制作に比べて次はどうすればいい?どこ塗ればいい?どの色を塗れば良い?といった質問が多かったように思います。あっという間に5〜6人の生徒に囲まれてしまうので、「じゃああなたは一番目!二番目はキミね、アンタは三番!四、五…」と整理番号を素早く振って対処していました。90分の授業ですが終わる頃には酸欠か?と思うほどヘトヘトの日もあり…ほぼ一日中生命力有り余る子ども達を相手にする学校の先生や保護者の方は大変だなあ…としみじみ思ったりしました笑
絵の話に戻りますね。製作の過程は以前のブログに詳しく載っていますので、仕上げの話を少しだけ。大胆な筆使いが小学生の絵の魅力でありますが、はみ出しすぎて形が分かりにくくなってしまったり、全体的にモヤっとした暗い画面になってしまう事もあります。なので今回は、・仕上げの段階で明るい色でもう一度輪郭線を引き直す・顔や羽といったメインとなる部分に鮮やかな色を入れる・細かく筆で描きにくい部分は色鉛筆を使用するようにしました。鳥や花の絵を見て頂くと分かると思います。もともと背景を黒にしているので、明るい線を入れる事で小学生の大胆な形をより引き立て、鮮やかな色は暗い画面にピリッとアクセントを与えてくれますね。

さて、実はこの中に私が日本画のカリキュラムが始まる前に見本で描いた絵がありますが、どれかわかりますか?わからないでしょう!それぞれ5年生・3年生・2年生が描きましたが、どれがその学年の子の絵かもわからないでしょう?それくらいみんな素晴らしい完成度ですね!(実際、オバラ先生が大人クラスの方にこの作品を何度か見せましたが、皆さん「筆を折りたくなる」「もし日本画を誘われる前にこの絵を見せられていたら、チャレンジしなかったのに…」とおっしゃっていたそうです)
余った絵具は「膠抜き」というのをして取っておく位、大切な(高価な)ものなんですよー。学生諸君、ジャンジャン使っていましたが。完成した作品は有り難〜くお家に飾ってね、なんて!