節分・大きな豆まき

皆様お久しぶりです。親子クラス担当の伊藤です。今年1回目の授業は新年恒例の『書き初め』、そして2回目は『鬼制作』でした。早くも明日から2月となり、節分はもう間近ですね!今日は、鬼制作の様子をお伝えします。

まず最初に節分の豆代わりに、新聞紙と折り紙で玉を作りました。新聞紙をビリビリと破って、細長い紙をたくさん作ります。それを両手でクシャクシャに小さく丸めます。丸めた新聞紙を折り紙で包み込み、色玉をたくさん作りました。これは、授業ラストの鬼退治ゲームで使うので、お楽しみにとっておきます!

鬼の制作に入る前に読んだ絵本は『おにのパンツ』です。この絵本は、皆さんご存じの♫おに~のパンツは いいパンツ つよいぞ~ つよいぞ~♫の歌詞が、そのままストーリーになっていて、ユーモア満載です。読みながら、歌いながら、手遊びしながら、、、楽しく制作がスタートしました。

自分の考える鬼は何色かな?これは、絵本のイメージが強かったせいか、青鬼と赤鬼に限定されてしまいましたが、その後の顔パーツ作りは、どんどんイメージが膨らんできて、カラフルで表情豊かな鬼が誕生しました。眉毛の貼り方ひとつ変えても、貼る角度によって怒った顔になったり、泣いた顔になったりするので、どんな表情になるか、いろいろ試してみる課程も面白いです。制作の後は、みんなが作った鬼をずらっと並べて、鬼退治ゲーム!!最初に作った色玉を繰り返し投げて、鬼をやっつけました。(Eri Ito)

小学校受験 春期講習

春期講習 新年中・新年長対象 ~洋服制作(指示) / 持ち物作り(自由制作)〜

小学校受験を予定されている外部の方も参加可能な『春期講習会 3月 23日 (土)16:00~17:10 』 のお知らせです。
指示を聞く部分、自由に制作する部分、メリハリをつけて、模造紙で洋服を作ります。ポケットの中に入れるものとして、探検に持って行きたいものを自由に作りましょう。新年中さんやはじめて参加する外部生に合わせ、難易度を下げた指示ですのでご安心下さい。(新年中さんは保護者の方とペアで制作していきます。)

①最初にどのように洋服を作り、ハンガーに掛けたら良いか、指示をよく聞き制作します。
②ポケットを作ります。(作り方、位置を指示)
➂探検に持って行きたいものを制作します。ポケットに入るサイズで作りましょう。(自由制作に慣れていないお子様には、こちらで作る物を提示し皆で同じ制作をします。)
④ご自宅での絵画課題として、制作した洋服を着て探検している様子を描けると良いですね!

※2012年の慶應幼稚舎と、2014年の慶應横浜初等部で類似課題が出題されました。

日 程:3月23日(土)
時 間:16:00-17:10
対 象:新年中(保護者とペア)、新年長
参加費:5,000円
持 物: 作品を持ち帰る為の袋

<お申し込み方法>下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「小学校受験・春期講習申し込み」として、e-mailアドレス(mios@ace.ocn.ne.jp)へ送付してください。お申し込みの確認とご受講料(5,000円)のお支払い方法(銀行振込となります)を返信します。
☆必要事項 ①ご受講希望日 ②お子様の氏名・年齢(新年長or新年中) ③住所 ④電話番号

藝大の卒展

小原です。昨年の3月まで水曜午前大人クラス、幼児クラス、小学生クラス、夜間大人クラスで講師を勤めておりました滝口先生から、久し振りに連絡が来ました。
彼は社会人になってから退職し(妻も子もあるのに!)、大学院に入り直し教職を取っていましたが、この春から晴れて美大付属の中高一貫校の先生になる事が決まったそうです!手紙の内容を添付します。

皆様お久し振りです。ご無沙汰していて申し訳ございませんでした。学生に戻った2年間、本当に色々ありました。大学院もようやく修了となります。お蔭様で就職先も決まりました。
東京藝術大学・大学院・修了作品展ではデザイン賞も頂きました。もしお時間ございましたら、大学美術館の中の3階で展示しておりますので、どうぞお越し下さい。
水曜に通われていた生徒さん方にも、よろしくお伝え下さい。  滝口浩史

第67回 美術学部/大学院美術研究科 卒業・修了作品展
会期 2019年1月28日(月)-2月3日(日)9:30 – 17:30(入場は 17:00 まで)/ 最終日 9:30 – 12:30(入場は 12:00 まで)
会場 東京都美術館 / 大学美術館 / 大学構内

音校の方では、卒業・終了演奏会も開かれていて、一般の人も聞く事ができるそうです。日時を調べてこちらもご一緒にいかがですか?

人体クロッキー

前回のクロッキー会の様子(作品は毎回参加して下さる竹辺さんのクロッキーです)

今年最初の人物クロッキー会のお知らせです。
2月のクロッキー会は女子高校生にモデルをしてもらう予定です。

画材は各自でご持参下さい。(厚口画用紙-特厚シリウス紙は四切100円・八切50円で販売もしております。)鉛筆はB以上の柔らかめの鉛筆を数本、消しゴムは練りゴムを準備する事をお薦めします。スケッチブックはお好みの紙の質で構いませんが、20分×5ポーズですので、それなりの枚数を描く事を想定して選んで下さい。同一ポーズでじっくり描き込む内容ではありませんのでご注意ください。サイズはあまり小さいと、人形や漫画を描いているような仕上がりになってしまいます。B4以上の大きさが望ましいでしょう。

座りポーズ・寝ポーズ・捻りの効いた立ちポーズなど、ご希望がございましたら伺います。(ご希望に沿う事が難しい場合もございます。)筋肉や骨格を観察しパーツで描写したり、全体のフォルムを描いてみましょう。人物画に慣れていらっしゃらない方は、あせらず、例えば手だけをじっくり観察しスケッチするだけでも勉強になるはずです。
基本的に自由に描いて頂く授業ですので指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!

日時   2月2日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

赤いマダム

鈴木 油彩

水曜午前クラスの鈴木さん、2枚目の油絵です。
人物画で横構図はちょっと珍しいですが、つばの広いベルベットな帽子が主役とも言える背景の色のチョイスと構図だと思えば、それも作戦ですね。美しい白人の50代とおぼしき女性、実は参考写真はアラサーの女性でした。描いている内になぜか年齢が増してきてしまったので、変にあがらわずいっそ熟女にしましょうとお勧めし、このような人物画に仕上がりました。人物画はデッサンが狂い始めるとなかなか修正ができず、泥沼にはまってしまうことがあり大変難しいのです。ー小原

暗い画面の中で赤い帽子が目を惹きますね!背景の色もただ暗いだけではなく、緑や青などが使われており、ぼんやりと女性の輪郭を浮き上がらせる明るさが美しいです。服の黒にはしっかりと絵の具が乗せてあり、背景との差別化も上手いですね。
首には大きく豪華なネックレスが描かれています。普通、こんなに大きな飾りが付いていたらそこばかり目立ちそうですが、不思議と主役の女性を殺さずに上品に引き立ててくれていますね。全体的に色のバランスが非常によく取れていると思います。これで油絵2枚目というのがビックリです…これからの作品も楽しみですね!ー大竹

色合いと風合い

原 油彩

今頃ですが、あけましておめでとうございます!!一平です!今回ご紹介するのは水曜クラスの原さんの作品です。今回は、小原先生が旅行先で撮影してきたクロアチアの湖(プリトヴィッツェ湖群・世界遺産)を描かれました。

全体的に霧がかった難しいペールトーンの風景を点描で繊細に描き切りました。点描にする事で葉っぱの一枚一枚透けるような薄い造形から、木の外皮などのザラザラとした質感が上手く表現されています。そして、原さんの凄い所は質感が表現しづらい実体のない現象(水面や、空、雲)まで点描で丁寧に表現されている事です。
作品の中のほとんどが点描なのにもかかわらず、質感が似る事なく飽きない絵になっている理由は、簡単に言うと「様々な色を使っている」「点の大きさを変えている」「盛り上げる絵の具(マチエール)の厚み・量を変えている」からです。
色に関して説明しますと、葉っぱだから緑!水だから青!と単純に決めるのではなく「この緑は何と何が混ざっているのだろう」と考えながら色を決めます。同じ緑の中にも青っぽかったり(寒色)、赤っぽかったり(暖色)と様々な緑(中間色)が存在します。落葉樹のような季節によって姿を変える複雑なものならなおさらでしょう。
そこを原さんはしっかりと考え、葉っぱの緑に紫や青を混ぜ、水面にも黄色、ピンクなど様々な色彩を使われました。結果として、静かですが、密度のある力強い絵になったと思います!手前と奥の湖の見え方の差、木の質感、水面に映る空など複雑なポイントが多かった中、時間を掛け丁寧にしっかりと仕上げていらっしゃいました!

今回は感覚的に使っていた点描や光・色彩の効果でしたが、次回は色を「パレットの上」ではなく「絵を見た人の目の中」で混ざるように配置してみても良いかと思います。パレット上で色を混ぜ合わせると重く暗くなります。(全ての色を混合すると暗い灰色・茶色になってしまいます。)補色対比と言って、例えば青の横に黄色を置き、離れてみると緑に見えるといった、並べた色同士の比較で視覚的混色を目指すのも面白いですよ!いつも勉強熱心な原さんの次回作も楽しみにしています!!

小学校受験指導講座

2018年慶應初等部・男子・初日午前の試験内容 《円柱(指示制作)から発展させる、公園に持って行きたいものの制作》
制作後4人グループになり、お友達同士で貸し借りし、お互いの説明を聞いて遊ぶ。積極的なコミュニケーション能力が重要。(注)ミオス生徒・年長児より聞いた内容なので、正確である保証はありません。
「飛ばして遊べるムササビのおもちゃです。公園の広い場所で、お友達と一緒に誰が一番遠くまで飛ばすことができるか競争して遊びます。」

外部の方も参加可能な、保護者様対象の 『第9回 小学校受験指導講座 ~一部に指示のある自由制作 / 初等部の試験を振り返って~』 のお知らせです。
慶應初等部の受験では、全くの自由制作より、一部に指示が入ることが多く、その指示が完璧であることが絶対条件です。その上でオリジナリティーがある、課題の意図が活かされている、発表が優れている、といった判断基準で合否が決まります。
今回はきちんと指示を聞くコツ、制作を発展させる例を紹介します。
また、昨年・今年で合格されたお子様の傾向(タイプ)が変わってきていますので、そこもお話できればと思っています。

日 程: 2月 19日(火)10:30-11:30
参加費:5,000円  
持ち物: 作品持ち帰り袋

<お申し込み方法>下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「指導者講座申し込み」として、e-mailアドレス(mios@ace.ocn.ne.jp)へ送付してください。お申し込みの確認とご受講料(5,000円)のお支払い方法を返信します。
☆必要事項 ①ご受講希望日 ②参加者氏名とお子様の年齢(保育・絵画指導者の方は、お子様の年齢の代わりに、ご職業もお書きください) ③住所 ④電話番号

暗さを活かす

杉浦 鉛筆

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、月曜大人クラスより杉浦さんのデッサンです。英字のブロックと電球などのモチーフを集めた配置。どれも小さなモチーフではありますが、それぞれディテールが豊富で描き込み甲斐のあるモチーフですね。

ここのところかなり筆も早くなり、一気に描き上げてしまう杉浦さん。完成したデッサンも力強い印象です。そんな「強さ」や「勢い」が魅力の杉浦さんですが、今回の作品は背景を暗くグラデショーンにし、とても落ち着いた作品になりました。電球の映り込み、ブロックの英字のちょっとした立体感など、繊細な部分の描き込みもしっかりしていますね。質感やモチーフの重さも感じます。背景の暗さにより奥行きが増したので、全体的にこじんまりとせずに空間を感じる事ができるんですね。暗さとの対比で、電球やブロックなどのハイライトも気持ちいいです。

今回のように暗さを描くデッサン、杉浦さんに合ってる気がします。もともと筆にスピード感はありますが、そこにさらに重厚感も加わって説得力が増しました。デッサンにしろ着彩にしろ、次回作は是非「暗さ」を取り入れた絵を描いていただきたいなぁと思います(塗るのが面倒でなければ…笑)!!

中学生の仮装自画像

左 桂吾 『もしも俺がヤンキーDJだったら』 / 右 大志 『ゾンビバスター』 二人共、中1・水彩

土曜日の人、岩田です。
今回は、中学生の描いた自画像をご紹介致します。こちらは、小学生クラスのカリキュラムで昨年秋に描いていた『仮装自画像』を、学生クラスの彼らもチャレンジしました。テーマを決めて各々が選んだ服装に身を包み、ノリノリでポージングしています。
背景に関しては、桂吾は近未来っぽいクラブの様子、大志はゾンビの血しぶきのイメージだそうです。

二人とも、やや粗削りなところはありますが、いつもと違う自分の様を描いているだけに、絵具の乗りも良いです。
近未来をイメージし、ヤンキーDJ?に扮した桂吾、かなり派手且つ、不思議な恰好のDJですが、その気になっているところが実に可愛い!
今回は、顔も自身に似せることが出来たし、背景に至るまで、一生懸命描いていましたが、普段からやっているデッサンの効果が画面にもっと出て来てくれれば良いなあと感じています。

大志は、カウボーイのようなスタイルですが桂吾と同様、サングラスがどこか近未来風(笑)。
撮影された写真を良く見ながら、自分の思い描いたイメージを取り入れ、面白い画面に仕上げています。ゾンビを仕留めた後の気取った表情を湛える顔が立体的に描けていますが、手の描写もしっかり出来ると作品のレベルが更に一段上がりますね。

このようなお題は、大人がやっても面白そうです。皆さんも是非チャレンジを。

記憶の中の色

河原崎 透明水彩

大竹です。
まず、こちらの作品をよく観る前に、目を瞑って自分の好きな場所、思入れの深い場所、ふるさと、母校や実家といった風景を思い浮かべてみて下さい。まぶたの裏にぼんやりと浮かんだ風景の柔らかな色合いは、この作品とよく似ているのではないでしょうか。
河原崎さんの作品は、ご自身で撮られた地元風景を参考に描かれています。河原崎さんの地元や自然を愛する気持ちが、透明水彩の優しい色味と合わさり、じんわりと心に溶けて浸透し、伝わっていくような作品ですね。決して正確なデッサンとは言えませんが、記憶の中の風景がハッキリと細部までは見えないのと同じように、少し綻びがある方が返って観る人に懐かしい景色を思い起こさせるのでしょう。
特に右の作品は、流れる川の部分などに筆のタッチを残し、画面奥の淡い光へを視線を導いてくれています。薄暗く木々が生い茂る森の中で、歩む先には光があり優しく向かい入れてくれる、迷いの先には希望がある、そんなポジティブなイメージをも与えてくれそうです。(ちなみに、私は右の作品を拝見した時は、小学生の時の自然教室の風景と重なりました。森の中は子供の足には少々歩き辛く、休憩地点の河原に辿り着いた時は、安心しました…。)

河原崎さんの色合いやタッチだと、1本の花を大きく描いてみるのも良さそうですね。河原崎さんの優しく穏やかな性格と自然への愛が反映された、美しい花が咲くのではないでしょうか。