ミオスにお世話になって10年以上経ちます、一平です!普段は社会人・中高生のクラスを担当していますが、大学の夏休みに小学生クラスの油絵の授業もお手伝いさせて頂きましたので、僕の小学2年生からのミオスでの油絵の記憶を掘り起こしながら、今の小学生達の気持ちを代弁したいと思います!

小学生時代は先生達が並べてくれたもの(幸介先生の自転車、麦わら帽子、バイオリン、真っ黄色の鎖、ガイコツなどヘンテコなものばかり)を描いていました。僕の記憶では、当時の油絵の課題は静物がほとんどだったような気がします。今回のように、自分で描きたい写真を持ってくるというのは、モチベーションも上がりいいですよね!
余談ですが、ミオスでは学生クラス(中学生以上)になると油絵に限らず自分で好きなものを好きな手法で描くことが出来るので、僕もインディアンや恐竜、侍など色々なものを描きました。
しかし今まで描いたことが無いような貫禄のあるインディアンのお爺さんの肌の質感や、見たこともない恐竜のウロコなど、難しい所や自分で考えなきゃいけない課題がたくさん出てきて、「こんな難しいの選ばなきゃよかった…」と思うことも多々あったり…。
先生が選び並べたものを描くというのは「こんなモチーフ描きたくなーい!」と人のせいにできて楽だった、と自己責任の不安さも、今回の小学生クラスを見て痛烈に思い出しました。
話しを小学生時代に戻します。僕はひたすら漫画の模写やらドラゴンやらロボットやら典型的小学生男子のような落書きをノートの端っこに描きまくるタイプの子供でしたので、下描きまではそんなに苦ではありませんでした。
ですが、その後の絵の具を塗る作業!これがとても難しい!
まず下塗り!せっかく描いた下描きの上に、とんでもない色(補色)の絵の具を塗る、という作業が当時は全く理解できませんでした。ましてや野菜などの自然物や自転車などの人工物の質感の違いなんて、デッサンも習っていないのに油絵の具で描き分けられるはずもありません。
そしてなんと言っても、大人から子どもまで全てのミオスの生徒の方々に共通して言えることだと思いますが、先生達からの「OK」というたったの2文字の貰えなさといったら!
僕のたくさんの仲間達(ポケモンとドラクエの話しかせず、怒られまくる男達)がどんどんノリ先生に敗れていく中、ドキドキしながら自分が見てもらう番になると、案の定《的確な指摘(ダメ出し?)》という名の攻撃を受け撃沈していく、と言う訳です。逆に言うとミオスのみんなはどんどん打たれ強くなっていくという事でしょうか?
ですがその分、苦労して完成させた絵には愛着が湧いてきます。僕の油絵は小学生時代からの作品達が家の玄関、トイレ、自分の部屋など家の色々なところに飾られています。子供ながらに誇らしく思っていたのを覚えています!なので是非、子供達の絵はご自宅に飾ってあげてください!

最後にしっかりと過去を振り返ってみると、僕の小学生時代は「あー普段の水彩と一味違う絵の具で描けて楽しかったぁ!今度は失敗しちゃったところを気をつけるゾォ!」ではなく「ようやく解放されたー!」という感想が一番で、優等生では全くなかった事が思い出され、なんだか先生方に申し訳ない気持ちに…。
ですが、怒られながらも心から楽しんで描いていた事は覚えています!僕自身も教わる側から教える側になり、《厳しい指導》と言う事は作品の悪い所を強く言う、という事では無くもっと作品を良くするための言葉を与えること、だと学びました。
小学生のようにのびのびと心の赴くまま筆を走らせる無邪気さを忘れず、先生達の冷静な考え方や技術を伝える技を盗み、これからも皆さんと共に成長していきたいと思っています!