紙をつなぐ~親子ワークショップ②~

本日は、親子クラスワークショップ2日目の様子をお伝えします!この日は、折り紙・色画用紙・新聞紙など感触や形が違う紙をたくさん使って造形あそびをしました。まず最初は、♬リズミカルな音楽♬を聴きながら、新聞紙を使って7通りの遊びを展開しました。たくさんの新聞紙を繋げて1枚の大きなシートにします。新聞紙シートの下から新聞紙を触ったり、穴を開けてみたり、、、。風船を乗せて、新聞紙から落とさないようにゆっくりと持ち上げたり。新聞紙をビリビリと裂いた後、丸めてボールにしたり、、、。

新聞紙でたっぷりと遊んだ後は、絵本『ぎょうれつ ぎょうれつ』を読んで、この日のテーマである「紙をつなぐ」をストーリーからイメージしました。長い紙・カーブした紙・尖った紙・ギザギザした紙・丸い紙・・・など、色も形も様々な紙をたくさん用意したので、その中から好きな紙をどんどん繋げていきました。だんだんと繋がってくると、お友達が繋げている紙まで到着!全部の紙を繋げると、カラフルで面白い長い道ができました!!

最後は、個人制作で変身メガネを作りました。メガネのレンズ部分は、好きな色のセロハンが貼ってあります。色々な形の紙の組み合わせから、何に見えるかな?とイメージが膨らみ、カブトムシメガネ・海に潜れるメガネ(シュノーケル付)などお気に入りのメガネになったようです。みんな良く似合ってますね!!(Eri Ito)

ワークショップ・油絵完成第一号!


どうも幸介です!アトリエでは夏休みに突入した小学生の皆のありあまる元気で、毎日賑やかな授業となっております。そんな彼らを見て、一緒にはしゃぐのではなく、一歩引いた目線で「夏だなぁ」と思い、夏を感じるとともに自分も大人になったなぁと感慨深い思いです。そんな平成最後の夏。今年の油画のワークショップに参加した子の中で、早くも完成した作品をご紹介!!

左は歴史好きな6年生男子、右は動物好きな2年生男子、共に夏のワークショップに初めて参加してくれた外部生です。
平等院を描いた6年生は、なんと7回もアトリエに通い(内2回は下書きのデッサンのみ)こだわりぬいて仕上げました。細かな筆使いで描き上げた水面に写る平等院の美しさたるや!空の風合いもなかなか素敵ではないですか。印象派の作品のような奥深さで、小学生の作品とは思えません。こだわりの感じる、素晴らしい作品に仕上がりましたね!

ライオンを描いた2年生は、手を動かすより口を動かす方が多かったように思いますが、どうにか3回で完成させることができました。油絵の制作過程上、一度塗り終わった場所も何度も色を重ねて完成に近付けていくのですが、普通の絵ですと、塗り終わった=完成ですよね。油絵の「塗ったとこにまた塗る」という工程に納得のいかない様子もありましたが、完成した作品を見て、その意味に気付いてもらえたかな?背景の緑色の点描とライオンのスピード感のある筆遣いのコントラストが印象的な、ダイナミックな作品に仕上がりました!!

そして、今回の油絵ワークショップ、参加日追加などの問い合わせも多くいただいております。
現在空きがございます日程を以下に添付致します。
※ご予約方法など、詳しくはこちらをご覧下さい。(完成には最短で3日掛かります。下記日程より3日間以上を選択下さい。)

731日(火)16:30 – 18:00
8日(月)16:30 – 18:00
821日(火)16:30 – 18:00
822日(水)16:15 – 17:45
8月23日(木)16:30 – 18:00
828日(火)16:30 – 18:00
829日(水)16:15 – 17:45
830日(木)16:30 – 18:00

但しご予約が先着順となっておりますので、こちらの日程もお申込み頂いた際にすでに満席となっている可能性もございますこと、ご了承下さいませ。
また8月4日~19日までは事務の担当者が夏休みを頂いている関係で、電話・メールでのお問い合わせにお応えすることができません。ご容赦下さい。
皆様のご参加、お待ちしております!

エンジニアブーツというモチーフ

左 上野 / 右 桃果 高1

台風一過、岩田です!

本日は、大人クラス上野さんと高校1年生の桃果が描いたブーツのデッサン。
僕はこのエンジニアブーツを描くことを皆さんにお勧めしています。というのもこのモチーフ描く上で、大変為になる要素が詰まっているのです。

靴って基本的に左右一組で一足となりますが、大きさが同じ左右反転している同一形状のものを違和感なく描くのって結構難しい。
やもすると、どちらかが大きかったり小さかったりしてしまうものです。
上野さんも描きはじめは、かたちを取るのに相当苦心された様子でしたが完成した作品を見ると左右の違和感は感じませんね。

更にこのブーツ、真っ黒な革やゴム、金属といった幾つかの素材の組み合わせで成り立っている物なので、その質感の違いを表現する勉強になります。
二人とも筆圧を強め惜しみなく黒い色を画面に載せ、革と靴底のゴムの質感を上手く描き分けています。上野さんは、特に手前にある方のつま先部分の鈍いハイライトの表現が秀逸ですし、桃果のデッサンもかかとに出来たシワとカチッとした靴底の対比がとてもカッコ良いですね。
そして二人ともモチーフだけでなく、それが置かれている水平の台への意識が素晴らしいのです。

 

逆光の絵

 

植松『樹海』油彩 

大竹です。今回ご紹介させて頂くのは植松さんの油彩の作品です。こちらは富士の樹海の写真を元に制作されました。洞穴から見える樹海に面白さを感じてその写真を選び、樹の繁り具合、奥行き感、逆光の表現などがとにかく難しかったそうです。しかし、それだけ力を注いだだけあって、見応えのある魅力的な作品になりました!

暗い洞穴を抜けた先に広がる木々とそこから漏れる光は、見る人に明るい予感や神秘的な印象をもたらしてくれます。空へ伸びている木々が段々と明るくなっていく色合いや、繁る葉の隙間から漏れる光の描写が非常に美しいです。
葉の色や形もよく観察し描き分けられており、富士の樹海には沢山の自然が満ちている事を教えてくれます。
手前の木や洞穴の壁の黒も、ただ絵の具のチューブから出したままの色ではなく、様々な色を重ねて深みのある黒に仕上げられています。
真っ直ぐに伸びる木々と洞穴の歪んだ形の組み合わせも面白いですね。作品を観る度に新しい魅力が発見されそうです。

森のヒンヤリとした空気って凄く気持ちいいですよね。年に一度、友人の長野の山の別荘へ遊びにいくのですが、こちらの作品を観ていると、その時に森で息をおもいきり吸い込み味わった空気の美味しさが思い出されます。

色作りあそび~親子ワークショップ①~

今年もやってまいりました♬夏のワークショップ只今開催中です!!親子クラスの通常授業は火曜日ですが、夏は特別に金曜日もありますので、普段通えない方でも単発のご参加も可能です。既に定員に達した講座もありますが、まだ十分余裕のある講座もありますので、これから参加をお考えの方は、ぜひお問い合わせくださいね。

親子ワークショップは全部で6講座ありますが、その中の3講座は『絵の具で遊ぼう』シリーズです。何かを描く事を目的とせず、絵の具という素材に触れてたくさん遊びながら、絵の具に興味を持ってもらう造形です。先週は、絵の具で遊ぼう第1回目「色作りあそび」でした。写真上段の最初の1枚をご覧ください。ペットボトルに水が入っているのですが、そこにみんなでおまじないをかけながら、ペットボトルを振ってみると・・・・?あら、不思議!!2枚目の写真のように、黄色や赤・青といった色水に変化します。(種明かしは、予めペットボトルのキャップに絵の具をつけておきます。ペットボトルを激しく振ると、絵の具に水が当たって色が溶けて、色水になります)赤・青・黄色の三原色ができたら、今度は2色ずつを混ぜてみました。赤と青を混ぜる時、赤が多い色水と青が多い色水とでは、できた紫色の印象が変わります。ふどうジュースもいいけど、ワインにも見える?

こども達の感覚で混色して、たくさんの新しい色ができました。新しい色ができる度に、「これは、にんじんジュース」「メロンジュースもおいしそう!」と言いながら、メニュー豊富なジュース屋さんとなりました。でも最後は、色を混ぜることが楽しくなりすぎて、全部の色を混ぜたら茶色のカフェオレだらけに・・・!!

こちらは、大きな紙に膨らましたビニール袋とスポンジを筆代わりにして、ダイナミックに描いてみました。ビニール袋もスポンジも、ポンポンと優しく紙につければ、小さな点のように。腕を左右に大きく動かせば、迫力のある太くて長い線も描けます。最後に自分が描いたお気に入りのところをハサミで切って、コラージュ作品もできましたよ!絵の具と遊ぶ感覚で、様々な表現が楽しめたと思います。今後の絵の具で遊ぼうシリーズは、8月3日(金)フィンガーペイント、8月24日(金)デカルコマニーです。(Eri Ito)

シルクスクリーンの思い出

シルクスクリーンの思い出           (南澤)

今回ミオスの皆さんがTシャツ作りに使った製版機は、何を隠そう、僕や友人が25年以上使い続けている大層古いシロモノなのでありました。手作りの不恰好な木の箱(ミオスでは蚕を飼い始めたのかと問い合わせがあった模様)で、無意味に大きく重いので、友人達のアトリエをたらい回しで邪魔者扱いされている奴です。今回ミオスに持ち込み、これ幸い、シレッと置いて帰ろうかとも思いましたが、版画マイブームでもあり、また若かりし頃の思い出も詰まった愛機なので思い留まりました。

僕が学生だった頃は、まだシルクスクリーンでTシャツを作る技術はそれ程一般的ではありませんでしたから、毎年夏になると、売れそうなTシャツをアレコレ考えては、お小遣い稼ぎにシルクでせっせと商品を作ったものでした。思えば、プロダクト商品におけるマーケティングやクオリティーについて肌身で勉強した最初の体験でもありました。とは言うものの、見よう見まねで作ったマシンと版の組み合わせでは失敗の連続。大学の染色科に入った友人に薬品やデータを研究室から盗み出させて、試行錯誤で数年かかって完成させた記憶がございます。

そんな貴重な(?)マシンや技術を惜しみも無くミオスに提供いたしましたのが、今回のシルクスクリーンによるTシャツ企画!存分に感謝していただきたいと思います 笑 

小学校受験・保護者講座

外部の方もご参加可能な【小学校受験指導者講座-小学校受験をされるお子様をお持ちの保護者様・幼稚園や塾の先生対象】の講座のお知らせです。
次回は、『動く・曲がる 紙工作』というテーマで行います。

昨年幼稚舎の受験でリモコンを作る課題が出題されました。
何を動かす為のリモコンか考え制作するワクワクする良問でしたが、押せたり回せたりと動かすことができた子は少人数だったそうです。
ちなみに私共のアトリエから合格を頂いたお子様達の中で感動した作品は『弟を起こす為のリモコン』と『野菜を買わせるリモコン』でした。
『弟を起こす為のリモコン』を作ったお子様は、寝坊助な弟を起こすのに毎日お母様が大変な思いをされているという事で、改善して助けてあげたいという優しさから思い付きました。
紙テープを工夫して押せるスイッチを作り、そこに色々なイラストを描きました。
①弟の大好きなクッキーの匂いが出るスイッチ
②弟の嫌いな犬の鳴き声が出るスイッチ
③布団が急に冷たくなるスイッチ etc…

『野菜を買わせるリモコン』を作ったお子様は、大人になったら八百屋さんになって美味しい野菜をたくさん売りたいとの事で、野菜嫌いな家族にも買わせるリモコンを思い付きました。
ストローとモールでヘリコプターのようなハンドルを付け、お買い物中の人に向け回すと、野菜が美味しく食べられるレシピや献立がパッと頭の中に閃くのだそうです。「ああ、今日はこれ食べたい!必要な野菜は…あれ?目の前に八百屋さんがあるじゃない!」「お客さん!今日はこれがオススメですよ!」と畳み掛けるとの事。

素晴らしいアイデアと作品になりました。
このような、動く・曲がるに焦点を当てた紙工作を考えましょう。

日 程:9月4日(木) 10:30-11:30
参加費:5,000円  
持ち物: 作品持ち帰り袋

<お申し込み方法>下記の必要事項を明記の上、メールの件名を「指導者講座申し込み」として、e-mailアドレス(mios@ace.ocn.ne.jp)へ送付してください。お申し込みの確認とご受講料(5,000円)のお支払い方法を返信します。
☆必要事項 ①ご受講希望日 ②参加者氏名とお子様の年齢(保育・絵画指導者の方は、お子様の年齢の代わりに、ご職業もお書きください) ③住所 ④電話番号

軽快なタッチで

鈴木M  透明水彩

いつも元気な岩田です。
本日は、水曜午前クラスにいらっしゃっている鈴木さんの作品。鈴木さん一貫して水彩に拘り続けコツコツ描いてきました。時には同一の絵を何枚も描いたりとそのひたむきさは筋金入り。

これまでにも様々なモチーフを描かれてきましたが、今回はギリシャの港を題材に制作をされました。
とはいえ、鈴木さんと言えば海に関わる作品を作っている方だと連想されるほどで、漁師、市場の競りの様子など、日本に於ける海辺の風景を主に描かれてきたイメージが強いのですが、今回は一転、エーゲ海をモチーフに持ってくるとは大きな心境の変化があったのかと思わず推測してしまいます。

5年近く地道にひたすら同じ描画材で描かれて来ただけあって、その扱いは流石の域です。
停泊している大小様々な船や波止場に集う人々、そんな観光地ならではの賑々しい風景と多くの人が憧れるギリシャという土地が持つどことなく澄んだ空気感が鈴木さんの軽快なタッチで活き活きと描かれています。
白とブルーの対比が美しい、まさにこの時期にマッチする一枚です。

小学生の色彩センス

水曜、木曜小学生クラスのアシスタント・サトルです。(まだ高校生なので子供達からは「サトル先輩」と呼ばれています!)先月の課題『シルクスクリーンでオリジナルTシャツ作り』の報告をしたいと思います。

自分の描いた絵がTシャツにプリントされるので、完成した時は皆とても嬉しそうでした!出来栄えも素晴らしいもので、自分の絵に合う色を選び、子供らしさのある絵とマッチして、とってもオシャレな仕上がりになりました!

 よい作品には苦労がつきものです…。それはこの作品も同じことでした。シルクスクリーン印刷には感光という作業がありまして、真っ暗な中で3分間版を光に当ててじっとしなければならないのです(一番大事な作業です)。子供達にはとても退屈で、疲れる作業だったと思います。ですがみんな動くのをしっかり我慢して、感光作業をしっかりと成功してくれました!

僕が見ていて一番すごいと思ったのは、色付きTシャツに印刷する時の色選びです。Tシャツの地の色に合うように選ばないといけないので難しいのですが、ベストな色を選んでくれました。例えばエメラルグリーンのシャツにピンク、茶色のシャツに明るめのオレンジ、など。小学生にしてこの色彩感覚にはとても感動しました!

Tシャツを作るなんていう滅多にない機会に、こんなにもオシャレなTシャツが作れてとても良かったですね。一生に一度の体験かもしれないですから、成長して着れなくなっても大切にしてほしいです。

ギターと子どもたち

水曜日幼児クラスです。
今回は、ギターを用いてギターとわたしを描きました。
皆さん弦に指をそえてメロディーが聞こえてきそうですね。何色の音色が流れているのでしょう。
モデルさんのポーズを何度も確認しながら描いていました。

工作では、紙コップとカラー輪ゴムを使用して楽器作りをしました。完成までの工程は
①紙コップに切り込みを入れる
②切り込みに輪ゴムをかける
少ない工程ですが切り込みに輪ゴムをかけるのが難しかったですね。何度も外れてしまい苦戦していましたが最後まで自分一人で取り組んでいました。
輪ゴムの掛け方や伸び具合など指で弾く強さによって強弱がつき音が違って聞こえてきます。
又、一度は貝殻を耳にあてたことはありませんか?紙コップの口の方を耳にあててみると周囲の音が遮断され 、弾いた時の音の余韻が耳もとを去りませんでした。
お子さまたちも耳もとにあていつまでも音を楽しんでいました。(えつ子)