今年のクリスマスツリーはこれに決まり!

親子クラスの制作

今年も残り1ヶ月となりました。12月は授業数が少ないので、親子・幼児クラスの年内授業は、後2回だなんてビックリです。ミオスのクリスマス会を再来週に控え、こちらの準備も開始してます。今年もクリパ参加者が多いので、お菓子の量も例年通り大量です!!本日私は、130人分のお菓子を買うため、在庫あるだけ買い占めてきました!!でもこれは、ほんの一部。これから、ミオスにお菓子の山ができるでしょう。

ミオスに長年いると、『クリスマス=お菓子』のイメージが強いのですが、親子クラスと幼児クラスの制作をお伝えしますね。色画用紙でツリーを制作しました。もみの木の飾り部分は、ビー玉に絵の具をつけて色画用紙の上をコロコロ転がして模様つけました。色画用紙を斜めにして傾斜をつけると、勢いよくビー玉が転がり、偶然的な絵の具の線がたくさんついて、とてもきれいですし、動きが面白いです。楽しくなりすぎて、バランスを崩してしまうと、ビー玉が落ちてどこかに行ってしまうので、時には慎重に・・・。

最後の飾りつけは、丸と星型のシールで豪華にデコレーションします。まだクリスマスツリーを出していなくて、、、というお母さんも多いようですが、かわいいツリーが出来たので、これでOKですね!

↓ こちらは幼児クラスの制作です。上段中央の写真、窓に注目!!

個性が光る油絵

こんにちは!菅原です。今回は、じっくりと時間をかけ描き上げた木曜学生クラスの油絵をご紹介させて頂きます!

さくら 高1

先日このブログで写真展開催の紹介をされていた土曜クラスの上野さんの写真をお借りし、そのまま模写ではなく彼女なりの考えで構図を真っ二つにトリミングして下描きしました。
実物ももちろんですが写真にすると、さらにさくらのスーパーリアリズムが際立ちびっくり!
今回は趣向を変え、架空の油絵コンテストの授賞式風に審査員からのコメントとして紹介していきたいと思います。

「実験的に撮影した変なモチーフをまさか高校生にここまで昇華されるとは!しかも僕の構図を思い切って半分にトリミングしている大胆なセンスに脱帽。」…写真を撮った上野さん 

「たった12色の油絵具でここまで色幅を感じさせるテクニックに唸らせられました。」…アトリエ・ミオス代表 小原京美先生 

「いつも描いているファンタジー路線から一転、写実的な静物画での受賞、おめでとうございます。写真の配色や質感は忠実に再現しつつ、果肉のみずみずしさやグラスの冷たい輝きは油絵ならではのテクニックでより美しく描かれ、写実的かつ構成の優れた一枚になっています。彼女の今後に期待!」…アトリエ・ミオス 講師 菅原佳絵先生

上段左から 由紀 高1 / 早月 中2
下段左から 萌恵 高1 / こなみ 中1

″さわやかさと暖かさのバランスがいいで賞″ 左上 / 由紀
「金魚鉢や金魚、ラムネの瓶など、普段趣味でアトリエに通っている彼女からしてみれば不慣れな難しいモチーフを自ら組み合わせ、挑戦していく姿に好感が持てた。案の定序盤から後悔し、頭を悩ませながらも完成に向かっていき、本人の成長を感じた。結果、夏らしいイメージはそのままに彼女独自のタッチによって温かみのある絵に仕上げている。」…菅原 評

″清らかな心にさせてくれる絵になったで賞″ 右上 / 早月
「黄昏時に跳ねるイルカの写真の模写だが、本人の優しい性格と同じように温かみを持った絵になっている。切なさも感じられ、水面の光や影の揺らぎをとてもよく表現できていた。何故だか小学生から通う彼女だが、中学生になっても集中力を切らさず黙々と真面目に絵を描きに来ている。その姿勢も素晴らしい」…菅原 評

″誠実な絵に仕上がっているで賞″ 左下 / 萌
「小学生の頃から真面目に通いコツコツと自分のペースで作品を仕上げている彼女。ストイックな面もあり、納得がいくまで1つのモチーフに向かい合い修正を続けてきたこの絵は正しく誠実な絵だと言えるだろう。静かな配色で描かれたこの絵は、部屋に飾りたくなる。」…菅原 評

″色使いが素晴らしいで賞″ 右下 / こなみ
「小学生の頃から、さんざん油絵めんどくさーいと言っていた彼女。惰性でか、辞めるタイミングを失ったのか、不思議なことに中学生になっても通い続けている。自ら写真を持ち込み、サイズも想定して毎週着実に進めていく様に成長を感じた。モチーフに忠実になるよう色使いにこだわりを持っていただけあり、カラフルでありながらもバラけていない構成に仕上がった。オシャレな出来栄えに感動した」…菅原 評

全員、美術系進学を全く考えていない学生です。じっくり時間をかけただけあり、それぞれの個性が出た作品が出来上がりました。

小学校受験指導者講座報告

右は、幼稚舎・初等部に合格されたお子さんが受験間際に一人で作った『遊べるおもちゃ・必ずトイレットペーパーの芯を使う事』の課題作品。手足にアングルを利用しています。

本日、小学校受験を控えている保護者の方や、幼稚園・保育園・塾・絵画教室の先生など保育や教育に携わっている方対象とした【小学校受験指導者講座】が行われました。
今回の課題『帯状の紙で作る建築物 ~紙の特質を知り、可能性を広げる~』では、細い紙をセロテープを使わずできるだけ高くなるように立たせる為にはどのような方法が良いかを、実際に制作をしながら探りました。
背の高い物を作るには、まずは土台の強度・大きさが必要になります。
「高く」 と 「長く」を間違う子どもはかなり多く、約半数の子は長く制作してしまいますが、ご参加頂いた方の中にも長さ(高さ)にこだわるあまり、立たなくなってしまった方もいらっしゃいました。一番大切なことは倒れず安定して立つ事です。

細長い帯状のものを二つ折りにしたものは、建築で『アングル(L字工)』と呼ばれます。土木・建築用の柱・梁・基礎杭や機械製品などに使われ、力学的合理性に基づいています。「立つ動物を作りましょう」という課題で、このアングルを脚に使うことは単純ですが、短時間で丈夫に制作可能な、非常に効果的な方法であることを、ビフォーアフターで実験、実証していきました。

来年最初の開講日は 2月20日(火)10:30~11:30 です。
お電話( 044-411-1600 ) か、 メール( mios@ace.ocn.ne.jp )でお申込み下さい。

真摯なデッサン

静物デッサン  杉浦 / 木村y

どうも幸介です!本日は大人クラスより、杉浦さんと木村さんの作品をご紹介いたします。いずれも若い女性の生徒さんの作品ですが、どちらもすごく誠実な印象ですね!しっかり細部まで描き込まれている事と、堂々とした構図の気持ちい作品です。

杉浦さんの作品ですが、金属・縄・果物という、異る質感の(しかも描きどころの多い)モチーフに挑戦したデッサン。モチーフそれぞれに丁寧に質感を追っていて、その視線の真摯さを感じます。縄や葡萄などの、あるパターンの集合である物体も、例えば葡萄だったら同じ円の繰り返しにならずに、それぞれの粒の場所に合わせて描き込まれています。縄も同じです。こういうものを作業的に塗るのではなく、しっかり追えていることは素晴らしいなと感じました。

木村さんのデッサンは、これまた難しいモチーフですね!描き込むと重たく固くなってしまいますし、かといって描き込まないと実在感が出ない。人工物と自然物のどちらでもないような存在感を、バランス良く仕上げているなという印象です。ある程度しっかりとしたぬいぐるみでしたから、パーツの接合部や台との接地面は少し強めに描き込み、生地の部分は画用紙の白を活かしながら柔らかく描き込んでいますね。中間色のコントロールが上手いなと思いましたので、是非グレイデッサンなどにも挑戦していただきたいです!

お二人共モチーフを追う目をここまでお持ちなら、是非色彩を使った静物画(油彩・水彩)などにも幅を広げていっていただきたいなと思いました!

学生のデッサン

凛人 高1 / 七海 高2 / 龍之介 高3

岩田です。来週からもう師走、忙しくなりますね。
今回は高校生の描いたデッサンをご紹介します。先週の社会人の方々のデッサンも良かったですが今回の高校生のデッサンも充実したデッサンになっています。

左手は凛人の作品。難しい角度から描いていますが爪先から見たシューズの形を良く捉えています。靴底のゴムの部分と革の質感の違いも観察しており、両者の対比も美しく描かれています。靴底の見えているシューズの下方に投影されている影の観察はもっとする必要があります。ここからもっと突っ込んで描くことが大切ですね。

右手は龍之介のシューズ。こちらは片方の靴を大きく入れ、細部まで捉えようという試み。全体が黒色故、かなり筆圧を上げて色を付ける必要もあるのです。出来上がった作品は質感は出ていますがまだまだ細部の捉え方には甘さがあります。一枚のデッサンをとことんまで描き切るということを大学入学までに憶えて欲しいですね。

中央は七海のステンレス製ポットを描いたデッサン。女の子ながら男子二人より力強い黒色がのっています。こちらのポット意外と難しい形状をしています。蓋を開けた状態にすることで本体と蓋の直径の整合性を合わせなければならず難易度は更に上がります。その辺り、ちょっと怪しい感じも否めませんが金属の質感を特に一生懸命捉えようとしているところは非常に好感が持てます。こうした工業製品の構造を勉強するにはとても良いモチーフでしたね。

3人とも美術系の学校を志望し、日々一生懸命デッサンに取り組んでいます。とにかく描く対象を徹底的に観察することを身をもって実践して欲しいのです。

技術を盗む

一葉 油彩 (過去に武蔵野美術大学油絵科に合格した学生の模写)

大竹です。こちらは学生の模写の油彩ですが、毎週頑張って取り組んでいましたのでご紹介させて頂きたいと思います。

元の絵を描かれた方は、かつて美大受験期に自分の手の遅さに悩まれていました。どんなに上手い絵がかけても、実技時間内(受験は6時間で15号の大きさの油絵を仕上げます)に作品を完成させられなければ不合格です。そこで、少ない手数でも完成した作品となるような描き方を編み出されたそうです。キャンバス布の目が見えるほど薄く塗る部分を作ったり、下地をあえて多く残したり、荒々しい筆使いながらも魅力的に見えるよう、タッチや色使いの工夫など口で説明するよりも、実際に自分の手で模写した時の方が、何か気付いた事にはより記憶に残りますし、筆使いなどは盗みやすいと思います。

実際、瓶の色使いやタッチ、後ろの下地の色など、うまくかけていますね!今回模写で発見できた事や気づいた事を忘れずに、これからの課題や作品制作に取り組んでいきましょう!

ピザ召し上がれ

オバラです。物凄く久し振りに幼児クラスのブログを書かせて頂きます。

ええ!?ピザを切らずに丸のまま一人で食べちゃうの!?贅沢過ぎじゃない?食べきれないんじゃない?でもとってもおいしそう!

本物のケチャップの容器に、ヤマト糊入り赤い絵の具が!これはテンションも上がるというもの。
スプーンで生地にケチャップを広げたら、色とりどりの具材を切って乗せていきます。本物のサラミを見ながら(アトリエの冷蔵庫にチーズと共に常備。酒のつまみですね。)ハムより小さい丸に切り、最後はとろけるチーズ(黄色いクッション材)をふんだんにかけて完成!

前回、鏡を見て自画像を描いたばかりなので、ピザを食べる自画像もこの通り、歯や鼻の孔までリアルに描いています!
くんくん、いいにおい! あーん、いただきまーす!

『ポストカードデザイン大賞』で入選しました

真彩 中2 ペン  / 右はポストカードをお買い上げ頂いた方に描いたお礼状
階段で販売していたポストカードは完売しました
産経新聞社事業本部企画『ポストカードデザイン大賞』で入選しました

本人です。自分の絵を買ってくれた人、本当に、ありがとうございました。
突然ですが、自分は、小説でも、漫画でも、絵でも、結局、常識外れな事、一般的に万人受けしないと言われているもの、猟奇的なものを如何に、自然に、シュールに描けるかが重要だと思います。それを無意識に出来る人が天才、無意識じゃなくても自然に出来る人が秀才だと、自分は思います。
そうなると自分は天才でも、秀才でもなくタダの人間ということになります。更に、現時点で天才になれてないという事は、自分がもし、アーティストになるとしたら、すごい努力をして秀才になるしかなくなります。
では何故それでも続けているのかと言えば、自分は今、絵をかくことがたのしいのです。たのしいから、えをやっています。でも、いつか自分が絵をかくことが楽しくないと思ったら、他に楽しいことを探します。自分は、天才ではありませんから。

技術美ある空間

原 油彩

どうも幸介です!本日は大人クラスより原さんの作品をご紹介。お仕事中の姿をモチーフに選ばれることの多い原さんですが(前回の仕事中の作品はこちら)今回もまたご自身の姿をモチーフにしての制作となりました。

こちらは屋上の防水加工の下地作りの作業中とのことですが、フラットで無駄なもののない空間、でも「作業中」という未完成だけども技術美ある空間を絵にしたくなる気持ち分かります!建築風景や工業製品などもそうですが、一見無機質に見えて自然美とは掛け離れた印象をもつ物たちも、結局は細部まで見ると人の手が確実に関わっているものですよね。よって、油絵という画材のマチエールや滲みや揺らぎを用いて、そういう統率の取れたものを描く事はアンバランスなようでそうではない。実にマッチした世界観を生むのだなぁと原さんの作品を見て感じました。

特に今回の作品は個人的にすごく好きです!人体の描写も今までの作品に比べ自然な陰影で捉えられていますし、配色も少な過ぎず、かつ無駄も無い。密集すべき場所と描き込まない間のバランス、それを引き締める下地の朱色が素敵な作品だと思います。オシャレですよね。なんか純文学の小説の装丁とかに使っても違和感なさそう。派手な額ではなく、アクリルケースなんかで額装したらモダンな部屋にも合いそうです!

次作はなんと正面からの自画像(こちらもお仕事中)を制作されている原さんですが、そちらの作品も楽しみにしております!

小学校で教えてきました

先日ブログデビューしたばかりの杉本です(^^)
今回は元住吉ご近所の東住吉小学校で行われた東住フェスティバルについてお伝えします!ミオスは毎年この行事に、”アトリエ体験教室”という名目で講師が小学生たちに絵や工作を教えています。

この講師に今回は私が抜擢されました。
9月頃に小原先生から、「小学生が楽しめる図工の企画を考えて欲しい、20分でできるやつ!」と言われて、「”100人の児童が20分で完成させられて、絵画教室っぽさを体験できて、更に満足してもらえる企画”を自分で考えて教えるなんて、講師のバイトを始めたばかりの私が?まだミオスでも慣れていないのに大丈夫なのか?」と結構不安でした。何人かでやってもいいという事だったので、今回は多摩美デザイン科の友達5人(内2人はミオス出身のOG)にお願いして手伝ってもらいました。

色々と案を出した中で最終的に、『自分が作ったプラ板が入ったオリジナルの万華鏡を作ろう!』という企画に決定。
しかし企画が決まった後も、学校が出せる費用や貸出の材料なども制限があり、全員で試行錯誤の連続です。万華鏡の筒にはトイレットペーパーの芯を使うことになりましたが、芯もメーカーによって太さや長さが結構違うハプニングもあり大変でした。(おかげでどこのメーカーがお得かなど、女子大生がやたらとトイレットペーパーに詳しくなりました。笑)

そして当日、三台のトースターと、ゴミ袋に入った大量の芯やミラーとその他諸々、他の団体に比べて異常に荷物多い集団が1つ、朝の顔合わせから面白いくらい目立ち意気揚々。
机の配置や担当など細かいところまで計画を立てていたので、スムーズに授業ができました!
一つ心配だった、「何をプラ板に描けばいいかわからない児童が多いのではないか?」という予想で、美大生本領発揮の見本を沢山描いて用意したのですが、実際はスラスラと好きなものを描いていく児童が多くホッとしました。プラ板が焼けて小さく縮んでいく様子に驚たり、愛おしそうに完成した万華鏡を覗く姿を見て、こちらも時間をかけて頑張った甲斐があったととても嬉しい気持ちになり、改めて万華鏡は年齢男女問わず美しいと感じるものだなぁと思いました(´∀` )

最後に、まだ大学1年の私たちに教壇に立ってものを教える機会をくださった小原先生と、受け入れて下さった東住吉小学校の関係者の方々、そして参加してくれた小学生に、心より感謝申し上げます!ありがとうございました!