ありがとうございました!

左から 水曜夜間大人クラス / 学生クラスのトシ君とツーショット / 水曜小学生クラス / 水曜午前クラス

 

私が初めてアトリエミオスに来たのは、2014年12月の月曜小学生クラスのクリスマス会の日だったかと記憶しています。
電話をかける前に想像していた「アトリエのお仕事」とはあまりにかけはなれていて、自分の存在がいかにちっぽけで、いかに自分が何も知らずに大勢の大人に守られて生きてきたかを思い知らされました。
今度は私が、大人にならないと。他人のために心から何かできる人間にならないと。そう思いながらがむしゃらに通ってきた1年と8ヶ月だったと思います。

本当にお別れは苦手です。別れは新たな始まり…なんてよく言いますけど、お別れはやっぱり寂しいです。幼児クラスの子が小学生になって曜日が変わって会えなくなるだけでも辛いのに、一度に全員と会えなくなるなんて…。仕事柄、アルバイトはずっと続けないといけないだろうなーと思っていたので、私にとっても割と突然やってきた最後の日です。正直、今までアルバイトをひとつ辞めることがこんなに辛いとは思ってもいませんでした。

ミオスでの出会い、経験には感謝してもし切れません。たくさんの方々から色んな大切なことを教わることができました。一つ一つ思い返していると本当に文字数が大変なことになりそうです(笑)そして実は文章を書くのもすっごく苦手です。

展覧会、前回のものが終わった直後に入って、見たことがなかったので楽しみにしています。必ず伺います。遠足も…都合がつけば是非お手伝いさせていただきたいです。

あ、上の写真の気になるツーショットは、トシくんからお別れのラブレターをいただいたので記念に(笑)

 最後になりますが、私が関わらせていただいた全ての生徒の皆様、保護者の皆様、先生方、本当にありがとうございました。これからもアトリエミオスのご発展と皆様のますますのご活躍を心よりお祈り申し上げます。

磯辺弥月

人物クロッキー会

前回のクロッキー会の様子

アトリエでは第1土曜日に着衣の人物クロッキー会を行っています。
20分×5回(20分毎に5分休憩を挟む)のクロッキーで、今回は女子大生にモデルをしてもらう予定です。
指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。人物画が初めての方には、始めのポーズ中にデモンストレーションもさせて頂きますのでお申出下さい。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!
日時   9月3日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

もうこの季節か!

2016生徒作品展用 DM案 

どうも幸介です!アトリエの展覧会も、あと1ヶ月ちょっとですね。前回からもう2年も経ったのかという驚きと、毎回のことながら膨大な準備が待ち構えているということを思い、早くも食傷気味でございます(笑
そんなこんなで、本日ご紹介するのは今年のDMの原案。皆さんぶっちゃけ、どっちがいいですか?色味や文字詰めは今後微調整していくとして、左のようにインパクト重視でいくのか、右のようにやはり視認性を重視すべきか、僕も小原先生も悩んでおります。
今までだったら断然、視認性の良く落ち着きのある右側なんです。が、ここのところオリンピック関連のデザイン(1964も2020も)や、様々な展覧会・作品などに触れる機会が多く、そういった物事に僕は触発されているのです。マス受けするデザインを理路整然と作ること、自分がやりたいことを突き詰めまくってマスが納得せざるを得ない物作りをすること、現代のデザインはその多くがどちらかの方向性なんだと思います。しかしもっと別のモノづくりの道もあるのかもしれない。じゃあどうすればいいのだろうか。と、悩むばかりでございます。いやぁ楽しいですね、デザインというか芸術は。

ということで、上記のDM案、どちらかいいかご意見ありましたら是非お聞かせくださいませ~!!

大胆且つ繊細

服部 透明水彩

岩田です。台風近づいてますね。気を付けて下さーい!

本日ご紹介しますのは土曜午前クラス、服部さんの作品。こちら海外の旅行先で撮影された写真を元に描かれたものです。手前にいきなり柵がドーンとそびえる何か意味深な構図・・・。というのも服部さん曰く「こちら側の虐げられた世界とあちら側の煌びやかな世界を遮る鉄格子。まるで牢獄にいるようなこちら側から、恨めしく光の当たるあちらの世界を覗いているといったイメージを表現しました。」とのこと。
つまりこの世の光と闇といったようなものを服部さん流に大胆且つ繊細な構図と手法で表してるのです。実に面白いですね。
特に私が良いなーと思うのは上方のツタ。「逆光」が良く表現されています。というのも暗さがしっかりついていることで下方に垂れ下がっている光を透過した葉っぱが繊細に美しく描かれているのです。まさにこの逆光のシチュエーションが服部さんが思い描いた世界観を表現するカギになっているんですね。
こちらの作品を描いたことで思い切って絵の具を置くことにもう抵抗が無くなったと思います。今回の様に大胆且つ繊細に攻めていきましょー。
出来れば油絵なんかもチャレンジして頂けると嬉しいなあと思います!!

夏をお届け!

左上から 唯芽 2年
こなみ 6年 / 琢斗 2年 / 優 6年
健生 5年 / 結名 6年 / 大智 5年
日菜乃 5年 / 萌花 6年 / 百々花 3年

大竹です。
以前ご紹介した水曜クラスの油絵に続き、木曜小学生クラスの油絵も紹介させて頂きます!夏らしい元気で爽やかな作品が集まっています。

唯芽:木曜クラスで唯一人物を描きました。家族で海に行った時の素敵な写真を持ってきてたけど、元の写真に負けないくらい素敵な作品に仕上がったね!お父さんだけちゃんと日に焼けてる色で描いてるのもグッドです。海も青色だけじゃなく緑を混ぜたり、奥の波と手前の波で色を変えたりと細かい工夫が光ってます!顔が難しいよ〜!と苦戦していたけど、最後まで頑張ったね!

こなみ: いつもお喋りしつつもしっかり作品を仕上げていくこなみ。海の写真とハイビスカスの写真を組み合わせて制作しました。南国の爽やかな風を作品から感じます。雲の微妙な色の変化が素晴らしい!岩のゴツゴツした質感もよく伝わってきます。画面を横切る強い青の水平線が画面全体をキリッと引き締めていて良いね!

琢斗:海に沈んでいく夕日に向かって飛ぶ鳥というクールな写真を持ってきた彼。他の皆は下塗りをイエローオーカーを使いましたが、彼は夕焼けのオレンジを引き立てる為に青色を使いました。シンプルな分色を細かく追っていかなくてはならず、黙々と作業に取り組んでいたのが印象に残っています。海の藍色と夕焼けのオレンジの対比が美しい!

優:こちらは水彩の作品。もうやめていい?もうやめた〜い!と途中投げ出しそうになりながらも屋根のレンガ一つ一つを丁寧に仕上げてくれました。蓮の花の形やグラデーションがどれも美しく、強めに描かれた葉脈も画面の中で大きな見どころになっています。フニャフニャになりつつもよく頑張った!思う存分大好きな自動販売機を作ってね!

健生:私が心の中で動物園のドンと呼んでいる人物とは思えないほど穏やかな作品。右の上から見たクマノミの絵がとても上手で驚きました。ナウシカの王蟲の触手のようなイソギンチャクの描き方も面白いですね。写真では分かりにくいですが、黒い岩の部分は絵の具をモリッモリに持っています!見どころが一杯で見ていて飽きない仕上がりとなっています。実は彼の前回の油絵作品、テレビで放送されるそうです。巨匠の油画と並べ、どちらがウン億円の絵かを当てる番組だったかな?

結名:次のカリキュラムになっても黙々と加筆し続けていました。ギリシャのサントリーニ島の階段の先で黒猫がこちらを伺っている不思議な作品です。殆どが青色の家なので色作りに苦労していました。壁のグラデーションや奥にスーッと抜ける青がとても美しい!ぽつぽつと置いてある植木鉢の濃い色や葉の緑が画面のアクセントになっていて良し!

大智:中々乾かない絵の具に苦戦しつつも立派に建ててくれました。下書きもとても上手だったんです。水面に映る柱とその揺らいだ描写が良いですね。建物内部の奥の柱を少し暗く描いていて良く観察しているなあと思います。大智は厳島神社へ行ったことがあるのかな?私も行って本物を見てみたくなりました!

日菜乃:流石高学年、大人っぽいしっとりした仕上がりになっています。とくに岩の色は凄く観察したのが分かる程リアルです。空や海の青も濁らず使い分けが上手!特に空のグラデーションが美しいです。小さな漁村や船も細かくよく描けています。落ち着いた色合いでまとまっていて見ている人の心を落ち着かせてくれます。

萌花:赤い屋根が印象的な作品。奥のものを全て描いてから木を生やしていったので伸び伸びと思いっきり描けていて気持ち良いです。窓や入り口を黒ではなく青で描いているのも全体の雰囲気とマッチしていて良いね!地面にも色々な緑を使っているから生命力溢れる見ていて元気になれる作品になったね!

百々花:とにかく形が面白い作品。雲や左の葉の黄緑、水面の光など見どころを挙げるとキリがない!緑色なんて同じ色の部分がないんじゃないかという位豊富で素晴らしい。扱いの難しい白も雲らしい絶妙な色で表現してあります。ここをもっとこうして!という私の要求に口を尖らせつつもしっかりとこなしてくれました。

幼児対象 ワークショップ4日目

幼児対象ワークショップ4日目は、外部参加の方が非常に多く、22名の参加者でスライム作りをしました。
上の写真の制作風景を見ていただくと分かりますが、スライム作りは3つの液体を順番に混ぜていく過程が科学の実験のようで、最初はみんな液体をこぼさないようにしっかり混ぜようと真剣な眼差しです。
一つ目の液体は、水道水です。食紅で色をつけます。二つ目の液体は、洗濯糊です。この二つを混ぜたあと、三つ目の液体=『魔法の水』を混ぜると、、、?!あら!ふ・し・ぎ!混ざれば混ぜるほど、ドロドロ、ネバネバのスライムができます。食紅で着色すると、ゼリーのような透明感があって、見ても涼し気です。もちろん、触ってもひんやり、夏にぴったりの遊べる工作です。
注)魔法の水とは、ホウ砂(目の洗浄・消毒液)の飽和水溶液です
実験は、全員大成功!!ビヨ~~~ン!と伸びる、伸びる!どれだけ伸びたか、そのようすを写真にバッチリ撮ったので、言葉で説明するよりも、スライムで楽しそうに遊んでいる様子をご覧ください。

割りばしにスライムを巻き付けて伸ばしたり、手で丸めてみたり、両手で伸ばしてみたり、、、たくさん遊んだあとは、スライムで遊んでいる様子を描いてみました。
今回は、参加者が多かったこともあり、人物を横向きポーズで描くグループと前向きポーズで描くグループに分けてみました。どうやったら横を向いた顔になるか、先生のデモストレーションを見ながら挑戦してもらいましたが、楽しそうな表情で描けていますね!お絵描きのスライムもよ~く伸びています。

残すところ、幼児ワークショップはラスト1回『キラキラ宝物作り&宝探し』となりますが、こちらは定員に達しております。現在キャンセル待ちのみ受け付けております。

まだまだ現役

三ツ矢・水彩

 

若干暑さが和らいできたようなそうでもないような日々が続いておりますが皆様いかがお過ごしでしょうか、磯辺です。
今日は私の知る限り多分ミオス最高齢の、三ツ矢さんの作品を紹介させていただきます。

着彩用の画材は透明水彩と顔彩で、鉛筆で下描きした後そのまま着彩をはじめることもあれば、ボールペンや墨汁でアウトラインを決めてから着彩することもあります。

えび:三ツ矢さんの生き物シリーズに共通して言えることなのですが、目がかわいい!目って結構難しくて、私も途中までいい感じに描けていたのに目を描いた瞬間なんだか変になってしまうことが多々あります。二匹のえびの位置や、角度なんかもバランスが取れてますね!

お家:こういうお家って下描きをはじめる段階で構造を意識しながら描かないと、途中でつじつまが合わなくなったりするのですが、三ツ矢さんはしっかりと描けています。緑の色使いもとっても素敵でおしゃれな雰囲気に仕上がっています。

ざくろ:こちらも、割れているざくろということで、形をとるのが難しいはずなのですが(とくに上の出っ張り)下描きに時間をかけて丁寧に形を追っていらっしゃいました。外側の皮の部分の絶妙な色合いもとっても素敵です。

ほおずき:手前にある葉っぱはボールペンの線をくっきり出しているのに対して、奥にある葉っぱはほぼ鉛筆の線のままです。これによって手前と奥でしっかりと奥行き感が出せていますね!構図やほおずきのグラデーションも◎。

鯛:小学生クラスの年末のカリキュラムで鯛を描いていた時期に、三ツ矢さんも同じく割りばしペンでチャレンジ!割りばしペンは慣れるまでなかなか使い辛そうでしたが、このしっかりしすぎない線が墨汁とマッチしています。うろこの部分の筆のタッチもいいですね。

うぐいす:そして最後に桜とうぐいす。手前に細かいものがたくさんあると、背景を一思いにさらっと美しく塗る…のが激しく難しくなるので、今回はもうあえて空を点々塗りする作戦に変更!青の色幅を制限することで細かいタッチだけれどごちゃごちゃしない背景に仕上がっていますね!

展覧会にはこの中からチョイスした作品を出品予定の三ツ矢さん。絵は自分が「もう無理だ。」と決めるまで一生描き続けられます。今後も素敵な作品をどんどん生み出していってくださいね!

 

労い花火

オバラです。本日は夏のワークショップで何度もお手伝いしてくれた火曜学生クラスの12人を労う為、授業を早目に切り上げ花火をしました!(皆はアイス片手に、講師はビール片手に♪)

ワークショップの花形、幼児・小学生対象の外行事アクション『みんな集まれ!』は、毎年・毎回火曜日だという事にお気付きになりましたでしょうか?
その理由は、火曜学生クラスのメンバーが良く働くので、猫の手を借りるには授業日にぶつけてしまえば強制参加になるから…というもの。学生クラスに入って半年も経たない中1も「そういうの苦手…」と言いながら、先輩達の働く背中を見てきっちり役に立ってくれます。反省会では「まだ私は目の前の子の面倒を見るだけで精一杯になってしまい、先輩達のようにその場にいる全員を一気に楽しませるような話術も余裕もないのがダメだと思いました。次にこの反省を活かしたいと思います。」とまで語ってくれます。自分ができない事や足りない事を客観的によく見ているなと感心します。また、イベントに参加してくれた小学生からは「私も中学生になったら、絶対ミオスでお手伝いする!」との感想ももらいます。きっと先輩達が優しかったり格好良かった憧れからでしょう。イベントで子ども達を楽しませつつ、学生達も鍛えて社会の役に立つ人間に、一石二鳥の好循環はミオスの伝統だと思っています!
学生達には心より感謝しています。本当にありがとうございました。重ねて御礼申し上げます!

ポスターコンクールと標本箱作り

夏休みワークショップ:ポスターコンクール&標本作り

どうも幸介です!小学生の皆は、今週の中ごろから学校が始まるのでしょう。もう夏休みも終了間近です。僕ら大人はとっくのとうに夏休みなどは無い人生を歩んでいるのですが、毎年この時期になると小学生クラスの皆の「夏休みが終わっちゃう…!!」という郷愁につられて、センチメンタルと焦りの混ざった複雑な気持ちになってしまいます(笑
ということでワークショップもほとんどが終了し、今年も沢山の参加者がありました。色水鉄砲や蛍光ペイントのようなイベント的ワークショップは終了いたしましたが、小学生クラスの通常授業と並行して行う『ポスターコンクール』と『標本箱作り』は、8月いっぱいまで参加者を受け付けております!!

『ポスターコンクール』or『標本箱作り』
対象:小学1年生-6年生  参加費 1日2,300円
8月31日までの (月・火・木)16:30-18:00   (水)16:15-17:45
ポスターコンクールでは人体の描き方、標本作りでは紙工作を立体的にする方法などを学んでもらいます。夏休みの宿題でなくても、「工作が好きだからもっともっと上手になりたい!」という子や「今年の夏の思い出を水彩画で残したい!」なんて子も、みーんなお持ちしておりますので、どうぞこの機会にご参加くださいませ!!

イカのダンスは済んだのかい リベンジの巻

山本 透明水彩 左 新作 / 右 前回にアップした旧作

どうもどうも岩田です。皆さんお元気でしょうか。今回は土曜午前クラスの山本さんの作品をご紹介致します。
こちらの作品、実は以前一度ブログでもご紹介した作品なんです。「イカのダンスは済んだのかい?/イカノダンスハスンダノカイ」という回文をテーマに作られたものです。
その時のブログでご紹介したのが右側。私たちから見ると上出来じゃん!と思いつつも山本さんの中ではちょっと解せない部分があったのでその後リベンジをしました。というのもマスキングテープを貼ってマスクしたところから少しだけ絵の具がはみ出してしまったんです。そこで今回は背景の縁取りのデザイン、全体の色などの変更も含めて全体を刷新しました
背景の模様は直線的となり、前作と比べてもハッキリしています。そこに配したモチーフに関しても前作は何となく行き当たりばったり感が見えますが今回はしっかり計画がなされ、洗練された印象になったのが分かります。
使われている色もシックになりロートレックが活躍していた19世紀のパリの雰囲気が前作よりも意識されたような気がします。そして山本さんが悩みに悩んだ文字も恰好良い!
ホントにお疲れ様でした。素晴らしい作品になりましたね!