新学期の学生クラス

学生クラス 木炭デッサン

どうも幸介です!!本日は火曜&木曜日の学生クラスの木炭デッサンをご紹介。こちらのクラスでは中学1年から高校3年までの生徒が通っておりますが、基本的には小学生クラスと違い制作する課題は自由。まぁ自由と言っても多少講師から「次はこういうの描いてみたら?」と提案はあるのですが、普段はみんなバラバラの画材で制作しております。…ですが、今回の木炭デッサンは皆で同じ課題をやりました。春から学生クラスに入った新入生も多かったので、学生クラスの授業に慣れる為にも、最初はみんなで同じのをやってみよう!ということですね。

小学生クラスの授業と違い、学生クラスはワイワイする時間と集中する時間とがメリハリが効いているように思います。授業時間は小学生クラスよりも長い2時間ですが、皆で「学校の休み時間か?」ってくらい喋ったりふざけたりお菓子を食べたりして、その後ピタっと描く。そんなバランスで授業を行っております。

そんなわけなんですが、本日ご紹介の木炭デッサンはいかがでしょうか!?どれが新中1の作品か分からないぐらい、どれもエネルギッシュというか力強い作品だと思いませんか??小学生クラスで多少木炭の経験があるとは言え、大人に一歩近づいた感のある、頼もしい作品を制作できましたね!!

 オマケ 人間椅子
ちなみに、授業前後にこんな感じでふざけたりもしています。こんなですが絵はそこそこ真面目に描いたりしていますので、親御様方、どうぞご安心ください!!

生徒さん立体展示のお知らせ


Rika.Sugawara 2014 『鎮魂』 昨年の第63回創型展で展示された様子

オバラです。最近は石膏デッサン修行をされていらっしゃるSugawaraさんですが、ご自宅で制作されている彫塑の作品が6月1日より上野「東京都美術館」に展示されます。今回の作品は昨年同様、抽象なのか?それとも初心に戻って具象なのか?大変気になるところですが、私個人的にはSugawaraさんの抽象の形・塊に心が惹かれます。
皆様ぜひご高覧下さいませ。

以下、Sugawaraさんより

『開かれる瞬間~とき~』

開かれる瞬間(とき)、
それは姿を変える。

長い時間待ち続け、
その一瞬に命をかける。

深海に咲いて
儚く散る
華のように。

第64回創型展
内容: 彫塑・立体
会期: 2016年6月1日(水)~9日(木) ※6月6日(月)休館日
am9:30〜pm5:30※入場は5:00まで(最終日は2:00まで)
会場: 東京都美術館ギャラリー(上野公園内)
観覧料: 一般700円、大学生・高校生500円、中学生300円
小学生以下・70歳以上・障害者手帳をお持ちの方と付添(2名) 無料
(Sugawaraさんから頂いた招待券が数枚ございます。差し上げます。)

この雰囲気、佇まい


赤塚 油彩

岩田です。暑いです最近。
本日はチケットでいらっしゃっています赤塚さんの油彩をご紹介致します。この作品、赤塚さん初の油彩です。
油絵具って慣れないと中々扱いづらいものですが絵具と相性が良いというか、割とスムーズにご自分のものにされているのが凄いなと感じます。
この何とも言えない柔らかい雰囲気、佇まい、決して狙っては出せませんね。その作為的でないところに魅かれてしまうんです。

赤塚さんのアトリエに来られた当初、デッサンを拝見していて、完成度は低いもののとてもモノを見る力のある方だと感じていました。どちらかとういとカチッと完成させることを目標にされているというより、目の前のモノをいかに画面に捉えるかといったことをただ愚直に追及しているような印象を受けたのです。

今回の作品を見ても描画材に対しての柔軟性を携えながらも目の前のモチーフを感じるがまま表現するという赤塚さんの持ち味が良く表現されています。コーラ瓶に入った赤茶色をした半透明の液体の向こうが透けているところなど実に良く捉えていますし、鈍く光っている王冠も美しいです。

今後は、あまり魅力的と言えないであろう皿や布の柄などにも面白さを見い出し描いていけると更に良いとは思いますが先ずは何よりも楽しんで作品を作り続けていって下さいね!

夢のマイルーム

どうも!なんだかお久しぶりのような気がしますが、菅原です!
五月病になったり就活投げ出したくなったりしましたが元気にやっています!笑

さてさて南澤先生田中先生に続き私がラスト、小学生ドールハウス作りの様子をお伝えしていきます。(今回は全クラスごちゃ混ぜの写真を、3人の先生での紹介となっております。)

この通り、見ていて楽しい作品になっていますが、それは製作者自身がめちゃめちゃ楽しんでいたからだと思います!
他の先生も書かれていましたが、凝る子はものすごく凝っていて、掛け軸や絵を掛けたりテーブルの上に料理を置いたり、一人一人オリジナリティに溢れる部屋を作り上げていました。
屋上にあるプールから庭にあるお風呂に滑り台で移動できる…とか、まさかの大胆なアイデアも面白かったです!
和風な部屋からお化け屋敷のような部屋も出現して、本当にバラエティに富んでいました。これを全部繋げて住宅街にしたら一ヶ月は飽きずに人形遊びをし続けられそうだな~と考えながら指導していました!笑
ウォーリーをさがせ!のように、見れば見るほどちょっとしたこだわりが隠されているのも楽しいですね!

みんなが作品をお家に持ち帰ったとき、きっとお母さんお父さんにこだわりを熱く語るんだろうな~と想像してニヤけてしまいました(笑)
そういう風に自分の作品のこだわりを誰かに説明することは立派なプレゼンですよね!
みんながお家でしたであろう熱い作品プレゼンテーションを、私も聴きたかったです。やっぱりこだわりながら楽しく作って自信もあるものができたら誰でもプレゼン上手になれちゃうんです☆(将来の就活の為の練習にもピッタリ!)
ぜひぜひ耳を傾けてみてあげてください!

得意な描き方で


幼児クラス

久しぶりに、幼児クラスのお絵描き授業を伊藤がお伝えします。
春休みに小学生クラスが木炭デッサンで描いた剥製は、まだ記憶に新しいと思いますが、観察画が得意な幼稚園児にも小学生と同じモチーフ「キジ」を描いてもらいました。
キジは身近にいる鳥ではないので、知らないかなと思いきや、鬼退治で有名な昔話桃太郎の家来に登場するから、知っているとのこと。なるほど!
顔の色や尻尾の形などに特徴があるので、すぐに分かったようです。

こちらの写真ですと伝わりにくいのですが、羽の模様や体の色合いなど、細部の表現が魅力的です。その見せ場とも言える細かいところをどう描くかは、一人一人が得意とする描き方を十分発揮できるアドバイスしていきました。
クレヨンの混色が得意な子は、クレヨンオンリーで絵の具は使わず。
羽の細かい模様を丁寧に追っていける子は、美しい線を主役にして羽全体に淡い絵の具をのせて調和させる。
まだ細部を観察できない小さい子は、鳥を大まかな形で捉えて、第一印象で感じた色で塗っていく。
といったように、7人それぞれの得意技が作品に反映されています。
全員秋の展覧会に、ぜひ出品してほしいです。美しい状態で保管しておいてくださいね!
もう、今から額装しちゃいます??(Eri Ito)

人物クロッキー会

前回のクロッキー会の様子

アトリエでは第1土曜日に着衣の人物クロッキー会を行っています。
20分×5回(20分毎に5分休憩を挟む)のクロッキーで、今回は女子大生にモデルをしてもらう予定です。
指導・講評はいたしませんが、アドバイスをご希望の方は、お申し出頂ければモデル休憩時間に拝見させて頂きます。
美術を勉強中の学生や、外部の方でもご参加頂けますので、どうぞ多くの皆様のご参加お待ちしております!
日時   6月4日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

妄想する空き箱

仕事に忙殺されてご無沙汰しておりましたが、久しぶりにブログを書かせていただきます、南澤です。

今回ご紹介するのは、小学生火曜クラスのドールハウスであります。理想のマイルームの制作。
思えば子供の頃、理想のマイルームを実現したくて、毎日、部屋の絵や模型を造っていたものです。そして今や建築やインテリアのデザインを主な生業としている僕でありますから、今回は水を得たサカナ。手芸の時の屈辱を晴らさんと力が入ります(笑)
毎回教室に入るや、ゼネコンの鬼現場監督が憑依して、星一徹のような形相で厳しい指導にあたりました。机は3回程ひっくり返しましたか。

その甲斐があったかどうかは分かりませんが、彼らも、僕が子供の頃そうであったように、いや、それ以上に夢中になって、理想のマイルームづくりに没頭しておりました。
素材選びにもそれぞれ個性が現れます。木材をひたすら加工する子や、布をはり巡らせる子。そんな姿を横目に見ながら、うむ、良い家具職人になれるぞ。或は、そうか、君はファブリックがやりたいか、等と、僕はいつしか勝手な妄想をふくらませているのでありました。

さて、今回は自分のおうちから持ってきた、靴やお菓子の空き箱を使っての工作でしたので、結果的に、それぞれの内面世界が強力に出たような気がいたします。もちろん、柔らかすぎる箱や、重ねるにはいささかサイズの合わない箱は、時にいびつに見えてしまったかもしれません。けれども、もしこれが、統一された箱を供給されていたりすると、それがどんなに綺麗にまとまっていたとしても、きっと妄想は未来には羽ばたいてくれないのかもしれません。

そんな出来映えには現れない何かを見て、僕は、よし明日もお仕事頑張ろうと、静かに誓うのでありました。

ドールハウスの制作


どうも幸介です!!本日ご紹介するのは、交通安全ポスターの制作と同時期に制作しました、ドールハウスです。理想の自分の部屋を作ろう!ということで、思い思いの箱を持ちより、ミニチュアの家具を作って設置。最初の授業では、全員一緒に割り箸でイーゼルを作り、そこから先は自由に家具を作っていいよ!という授業でした。


階段や隠し扉や罠などの機能的な部分にこだわる生徒と、本の中身まで小さな文字で再現したり楊枝を削って鉛筆にしたりと、実生活で見るものをミニチュアで再現することにこだわる生徒と、皆予想よりもコツコツと集中して制作していました。一応「理想の自分の部屋」ということでしたが、トラップだらけで何人たりとも敷居を跨がせないマンションを制作する子や、お風呂と居間と寝室を同じ部屋にまとめて「理想の部屋だからこれでもいいんだ」と欲望のままに楽する部屋を作る子、雲のベッドと虹の屋根で思い付く限りのカワイイを詰め込んだ部屋を作る子などなど、なんだか性格がストレートに表れてて面白いなぁ思いました。中でも一番驚いたのが、「理想の部屋だけど教科書とノートは必要だし勉強しないわけにはいかないから」と言ってデスクまわりをしっかりと作り、理想の中でも自分をしっかりと律することができる生徒もいて驚愕!!!まだ小学生だけど、この子になら将来仕事を任せても大丈夫だな、と感じました。

僕自身小学生の時に細かく工作をするのが好きで、たまーにこういうカリキュラムをやりたくなってしまうのですが、皆様はいかがでしょうか。小学生の皆も、持って帰ったあとにもお家にある紙や廃材で家具をつけ足したりもできるので、お家でもいろいろ作ってみてくださいね!!

山本さんの世界


山本 顔彩

岩田ですっ!今回ご紹介しますのは土曜クラスの山本さんの作品です。色々な素材を使って多様な作品を作っておられる山本さんですが今回は顔彩や透明水彩を使っての制作。
写真をご覧になっても分かるように白手袋を付けて画面内の余白が汚れないように制作をしました。
制作中(白手袋をして色見本を使い色合わせ)

どことなくアールヌーボー的な雰囲気が漂う美しい画面構成ですが各部の色決めもご覧のような色見本のサンプルを何度も作っては考えてといった感じでした。又どんな生き物を描いたら面白くなるかなあと海の生き物図鑑を見たり、実物のイカを買ってきてのエスキースも非常に印象的でした。

海の中の生き物たちがパーティーおぼしき会場の後方でイカのダンスを見ている・・?。でここに書いてあるフランス語、そもそも何て書いているか分かりませんよね。この絵を見ただけで何が書いてあるか理解するのは至難の業だと思うんですが言ってしまうと「イカのダンスは済んだのかい」と書いてあるんです。
上から読んでも逆さから読んでも同じ意味の文章ってあると思うんですがこの文章もまさしくそれ「いかのだんすはすんだのかい」。この日本語ならではの言葉遊びをあえてフランスの香り漂う表現で作品化する。このちょっと普通の人では思いつかないようなアイデアがまさしく山本さんワールド!

構想から完成まで、山本さんやるとなったら本当に徹底しています。それだけにフィニッシュした作品も妥協の無い完成度の高い作品になるんです。と言いつつこの出来では納得のいってない様子の山本さん。もしかしたら同じアイデアでリベンジがあるかも?