GWお休みします

 2mのリアルベア(段ボール)・ヤギ(画用紙、紙コップ)・宇宙飛行士のコスチューム(段ボール、アルミホイル、色画用紙、セロファン、ペン)

オバラです。ちょっと気が早いのですが、『小学校受験・夏期講習』用素材を学生クラスの高校生達に作ってもらいました。
「なんで設計図を描かないんだ!」「立体の構造が頭に入ってない!」「材料を無駄に使うな!」「安定感がないから土台から作り直し!」と、罵声を浴びながらもめげずに、自分達だけで作りました。怒ってばかりで、一切手伝っておりません。でも、なかなかイイ出来ですね!凄いスゴイ!
これで、幼稚園児達も皆つられて、素晴らしい作品を制作できることでしょう!

授業とブログは5月7日までお休みさせて頂きます。8日(金)より再開致します。

日本画完成!


月曜小学生クラス 日本画/その1

どうも幸介です!本日はようやく完成となりました小学生クラスの3・4月の課題、日本画のお披露目です!画板に和紙を張るところから始め、泥を濾したり岩を砕いて岩絵の具を採取したりと、中々の工程を通して完成した本作。最後の仕上げに、金箔を貼って消しゴム判子で落款も押しました。大人顔負けの豪華な作品に仕上がったのではないかと思っております。


月曜小学生クラス 日本画/その2

小学生ならではの線の揺らぎや、均一でない着彩。そういった不確定要素も相まって、日本画ではありますが、どこかモダンな印象ですね!ダイナミックな構図も素敵です。むしろ参考になります。生徒たちの中には、日本画の多すぎる工程が故か「もう完成でいいでしょ!?まだ?」と辛い思いをした者もいたようです。忍耐が美徳の和の心、やはり現代の教育環境では根付かないのか!?と思いながらの授業でした。

日本画は日本特有の絵画ジャンルであるにもかかわらず、小学生はおろかほとんどの大人も描いたことのない画法です。小学生で日本画を描いたという貴重な経験を胸に、自信をもって新学期も頑張っていってほしいなと思います!!

田中幸介

画材の特徴を活かして。


左 藤原 インク / 中央・右 堂本 透明水彩

岩田です。すっかり春から初夏の陽気に様変わりしてきました。ようやく外で絵を描くことも苦で無くなりますね。これからは緑も豊かになり風景画が描きたくなって来ますね。

本日は人物を描かれているお二人の絵をご紹介致します。画材はそれぞれインクと透明水彩です。
藤原さんの絵とても雰囲気のある絵です。モノトーンに近いぐらいに色味を絞って描かれています。それでも衣服の中を見てみると意外と様々な色が使われているのが分かります。見せ場の顔の表情やそこに添えられた手なども大変繊細に表現されていますね。
インクは大変透明度の高い画材であり、明るい部分は紙の白を活かしながら描いていくのでむやみに色を置くことが出来ない緊張感があって、油絵やアクリルとは又違った面白さを感じられる画材でもあります。
そして透明水彩で人物を描いている堂本さんの絵もとても繊細に描かれているのがお分かりになると思いますが背景も絵の具の特徴を活かして人物の醸し出す雰囲気に演出を加えています。特にモデルをアップで描いた右側の絵などは頬や顎の下の影側の反射光がとても美しく描かれています。筆の扱いが本当に丁寧なのですね。
ただ肌や髪の毛が単色に近い感じで描かれている分、やや色味に乏しい印象も受けますのでもう少し思い切って色同士を大胆にぶつけても良いように思います。
インクも透明水彩も水の含有量や筆などの描画材との工夫で様々な表情を演出することが出来る画材です。こねくり回すと濁ってきてしまう分一発勝負で決めなければいけない場面も出てきますがまずは皆さんも肩の力を抜いてこれらの画材と対峙してみて下さい。

作戦と根気


学生クラス イラスト

遅れて申し訳ありませんでした。安本です。

この学生クラスのイラストは小学生クラスが先月やっていた起承転結のイラスト&粘土の課題と同じものです。
小学生クラスよりも時間をかけて制作していたこともあって、高密度なイラストたちばかりです。
ありきたりなお話にしたくない!と自分の読んだ本やマンガのオチを思い出しながら、ほとんどの学生が3回の授業をかけて構想を練りに練っていました。それぞれのストーリーが全く違うのはもちろんのこと、イラストの構成・タッチも各々の個性が良くてでいて完成度の高い仕上がりにしてくれました。その甲斐あって見応え・読み応えがしっかりあるのが素晴らしい。惹きつけられます。
画像を拡大して見た方も多いのでは?

興味深かったのはイラストから読み取れるストーリーは非現実的なものが多く、小学生が描くストーリーは現実的なものが多くて、中高生になるにつれ現実逃避しがちなのかも。。と思わせられたことです。
学生、どんどん忙しくなるものですからね。

私は授業の関係でしばらくアトリエをお休みさせていただきます。
長期休暇など、行ける時間が出来た時には皆さんの作品を見に行くつもりですので、それまでの間私も自分の制作にもっと力を入れたいと思います。
ではまた!1年間ありがとうございました!

小学校受験プライベートレッスン体験授業


プライベートレッスン受講作品

最近お問い合わせが非常に多くなりました小学校受験プライベートレッスンについてお伝えします。
アトリエミオスでは、定員10名のグループレッスンがありますが、先生と生徒さんが1対1の個別指導の授業スタイルを【プライベートレッスン】と称しております。

まず体験授業では、初めて出会った先生にご挨拶や自分のお名前が言えるかどうかというところから始まります。
挨拶するという基本的な姿勢から、コミュニケーションがとれるか、家庭での基本習慣が身についているか、情緒が安定しているか、そのお子様の様子がうかがえます。初対面なのでなかなか言葉を発することができないお子さんも稀にいますが、入試本番では、基本の挨拶はもちろんのこと、自分が制作した作品について堂々と発表したり、先生からの問いに瞬発的に答えなくてはならないので、挨拶やありがとうの感謝の言葉などはいつでも自然に出るように身につけてほしいと思います。

次にお絵描きの基本をどのくらい理解しているか、先生からの指導なく1枚描いてもらいます。
そのあと、ミオス独自の絵の描き方の説明を聞きながら制作していきますが、ほとんどのお子さんは、お絵描きの基本の描き方を知らないだけで、人物の描き方を例にすると体のつくりを理解できる為、絵の表現が変わってきます。
顔を描く時は丸ではなく何故楕円で描くのか?実際に顔の縦と横の幅を定規で計って長さを比べると、縦が長いから縦長丸に描くのかとスッと頭に形のイメージができて描くことが出来るようになってきます。
先生が描いた見本を真似して上手に描けても、まる写しではそこからの発展は期待できません。
小学校受験絵画は型にはまった絵になるのでは?と思われる方もおりますが、お絵かきの基本さえしっかりと身につけば、そこからの個人の創造性は一人一人広がっていきます。
個性を見極め、興味のあるところから課題に結び付けたり、苦手な分野については10人いたら10通りのやり方で向き合っていきます。
そして授業後には、その日の制作について保護者様に講評・解説します。
また保護者様からのご質問や家庭での制作についてのご相談を受けたり、家庭方針・ご要望を伺いながらサポートさせていただきます。
プライベートレッスンにご関心のある方は、ぜひミオス独自の小学校受験お絵描き指導を体験してください。

伊藤

開店!ラーメン・ミオス

ブログ水曜担当になりました磯辺弥月です。
普段は幼児クラスのブログは伊藤先生がアップしていると思うのですが、今日は私が考案してきたカリキュラムだったので、この磯辺が書かせていただきます!

本日のカリキュラムはタイトルの通り、ラーメン造りです。
このラーメン、どんぶりは子供たちのオリジナルデザイン。毛糸麺はなんと、写真でもあるように湯きりするところからつくっているのです。
スープに麺を入れた後は、麺をお箸でほぐして先につくっておいた具をトッピング。
具ははさみでちょきちょきいっぱい切ってみんな一生懸命つくっていました。
世界一おいしいラーメンになるようにトッピングしてよ!といったのですが、さすがそこはミオスのこどもたち。抜群のトッピングセンスです。

完成した後はさめないうちに記念撮影。
いっただっきまーす!

みんないい顔していますね。

私が工作の内容を考えたのは実はまだ二回目だったので、正直すごく緊張したのですが、みんなが思いのほかラーメンに盛り上がってくれたので一安心です。
これからも子供たちに喜んでもらえて、いい作品ができる授業にできるように頑張ってカリキュラムを考えてきたいと思います!
こんなの幼児クラスでつくったらよさそう!というアイデアをお持ちの方は、こっそり私に教えてくださいね!

それでは、ここまで読んでくださってありがとうございました!

入選おめでとうございます!

 中野 油彩
中野さんの油絵が、東光会(日展系)に入選されました!
おめでとうございます!
「誰になんと言われようと、私は絵葉書のような絵が描きたいんです。」とおっしゃる中野さんですが、こちら窓1枚分サイズ(30号)もある随分立派な絵葉書です!
絵葉書とは、「月並み・無個性」「安っぽい・薄っぺらい」「万人に受け入れられる・可もなく不可もない」特徴ですが、あえてそれを目指すという意思は、現代美術的コンセプトであるように感じます。が、中野さんの意図はそこではないでしょう。
福田繁雄という著名なデザイナーを父に持つ、現代美術作家の福田美蘭が、人生でただ一度だけ落選した作品は『絵葉書を大作に模写したひねくれた絵』でした。「皮肉が通じなかった。」と言っていましたが、中野さんの作品は潔さや清らかさが全面に押し出されていますので、真逆の素直な思いを形にしたものであると思います。
その証拠に、以前のブログにこんな感想を頂きました。

受験ガイダンスは実に興味深いお話でした。
特に、「毎日美大受験予備校へ通い、何百枚も練習に練習を重ねてようやくたどり着いた。努力しても結果が出なければ、それは努力のうちに入らないと言われ、報われない事の多い世界。」との文章に感激しました。
これが、われわれ中年になってから、興味本位に描き始めた人間とは決定的に違うところです。
芸術は、才能があればいいとか、センスがよければ何とかなるとかいうのは、私はあまり信じません。
上記のような、血の出るような渾身の徹頭徹尾の努力の果てに、その上に幸運に恵まれて、ようやく成果が出るものに違いありません。
最近、絵の結果が出なくて、絶望気味ですと、あるプロに愚痴を言いましたら、アマチュアに努力不要なだなんて嘘だ。人物デッサンを一万枚描いてから、ぶつぶつ云えと叱られました。

このような気持ちで常に己に厳しく制作されていらっしゃる中野さんを、本当に尊敬します。ぜひ皆様、生の作品を御高覧下さい!

第81回 東光展
開催期間 2015年04月25日(土)~2015年05月10日(日)
     9:30~17:30 但し4月20日は休館 最終日入場12:30まで
展示会場 上野 東京都美術館

食品サンプル!?


目玉焼きとベーコン 紙粘土/アクリルガッシュ

どうも幸介です!そろそろ小学生クラスで毎年恒例の、油絵の季節が近づいてまいりました。昨年は自分で持ってきた風景写真などをモチーフにして、わりと自由に制作しましたね。そして今年は、アトリエに設置した静物モチーフを見て、アカデミックに制作する予定です。

アトリエで油彩のモチーフを設置する場合、小学生クラスのモチーフは講師が組みます。大人と違ってひとつのモチーフをみんなで囲んで描くので、360度どこから見ても「均等に描きどころのある」構成にしなければなりません。なので普通にモチーフを組むよりも、沢山モチーフを並べることになります。これがなかなか大変なんです!

アトリエにあるモチーフも限られていますし、結構生徒の皆も描いたことがある物も多い現状。何か新しいモチーフを用意せねば!!と思い、紙粘土で目玉焼きとベーコンを作りました!今日の画像は、小学生クラスの油彩のモチーフなのでした。

自分でもびっくりするくらい高いクオリティで作れたと思いますが、いかがでしょうか。紙粘土と絵具さえあれば、たいていの食べ物は再現できる気がしています。っていうか、そもそも人生でも数えるほどしか目玉焼きすら作ったことのない僕ですが、もし大人クラスの方で食品サンプルを作りたい方がいましたら、ぜひ田中までお問い合わせくださいませ~!!

田中幸介

秋の木漏れ日、林檎の収穫を祝う時。

 森 油彩
こんにちは。随分とご無沙汰が続いておりました。土曜日・大人クラスの京谷です。みなさま、春のビッグイベント「お花見の会」のブログ拝見いたしました!お教室にところ狭しと咲いた笑顔が本当に楽しそうで、参加できなかったことが悔やまれます。

さて本日ご紹介いたしますのは、そのお花見宴会でも話題となっていらしたと伺います森さんの油彩作品です。ヨーロッパの、確かフランスだったと記憶しておりますが・・・(森さん、もしも思い違いでしたらごめんなさい!次回お会いする時に正解を教えてください。)林檎の収穫を祝うお祭りの日、10月最後の週末のある場面。既に収穫用のかごには山積みの林檎たち。秋の木漏れ日がやさしくきらめく緑の木陰に団欒の名残でしょうか?テーブルには林檎ジュースかはたまたシードルの瓶。時折聞こえてくる人々のおしゃべりの声、鳥のさえずり、少し日が傾いてきた時に香る独特の土の匂い・・・とにかく、この溢れ出る臨場感にまず感動します。「臨場感」は、風景画を制作する醍醐味でもあるかと思われますが、森さんの今回の作品は、これまでで最高に近い仕上がりではないでしょうか。
まず構図。画面のほとんどを占め、吟味された色の積み重ねがしっかりと奥行き観をも表現している樹々の「緑のバリエーション」のなかに、心地良さそうなガーデン用テーブルセット。放射状に配置された椅子数脚と、林檎の木の枝葉のラインが絶妙にリンクして、開放的でゆったりとした空気をつくっています。そのテーブルの上に一際目を引くピンクの花。安定感があり、もっとも美しいといわれている黄金律に従って、この位置以外で完璧なところある?と言いたくなる程絶妙なポイントで押さえてくるあたり、まことにあなどれません。
次に色彩について。この花の「ピンク」は、林檎で使用した「赤と白」を混色したピンクとは違う「コーラルピンクとフレッシュピンク」を完成直前に入れました。小さな小さな「ピンク」の花が、「緑のバリエーション」を引き立て艶やかに輝きながら、画面全体を効果的に引き締めています。またもう一つのエピソードは、左下にいる白黒猫さん。以前森さんが飼われていた子と同じ柄の猫の画像をもとになさったそうです。この微笑ましい「白」と「黒」が真にいいアクセントとなっています。それから、これは全体的な色調に関することですが、実は写真本来の色味はもう少し黄味がかっていて、森さんの作品とは少し印象が違うのです。伺いましたところ、独自の「色」で仕上げていきたい、とのことで完成まで見事にぶれずに、森さんらしいあたたかくて美しい風景画となりました。

最後に余談ですが、この作品がまだ描きかけだった時に、お花見宴会へ参加された方々へ、自己紹介コーナーにてご披露したところ、水曜夜間クラスの大澤さんが「私もその画題で描きたい!」と名乗りを上げ、早速宴会中に森さんの写真をお借りしてカラーコピーなさったとのこと。現在下塗りまで進んでいらっしゃるそうです。きっと影響力のある素敵な作品だったからでしょう。大澤さんの完成もとても楽しみです!

自慢話でスミマセン

 学生クラス 南澤先生のデザイン講義
オバラです。入学式の季節も終わりましたが、卒業の記事を…
中3の何人かから、卒業文集やアルバムを見せびらかされました。文集の内容がなかなか興味深かったので、名前を出さずに一部ご紹介します。

題名 「金持ちになりたい」
金持ちになりたいというと現実的でさもしいイメージがありますが、お金を稼ぐことは悪いことでしょうか?僕は自分の大好きな事を仕事にして、それで金持ちになりたいと思っています。でも自分の好きな事で金持ちになる為にはたくさんの経験や努力をしなければなりません。壁にブチ当たったり挫折を味わうこともあるでしょうが、僕は負けないつもりです。誇りを持って仕事をする為に一生懸命勉強します。そしてきっとお金持ちになってみせます。

題名 「感謝」
私は今とても幸せです。中学時代を充実して送ることができたからです。それは、かけがえのない友人達に出会えたこと、学校の先生や習い事の先生達に勉強以外のたくさんの事を教えて頂いたからだと思います。その分、環境が変わることを怖くも感じます。しかし私はこんなにたくさんのものを与えてくれた人達に感謝し恩返しをしなければなりません。感謝の気持ちを表現する為にも、これから頑張っていかなければならないと思いますし、私に出会って影響を与えてくれた人達が応援してくれるから、頑張れると思います。最後にもう一度、皆さんありがとうございました!

うちの子達、結構デキルと感動しました。
デキル子の育て方例ー田中先生の組んだモチーフの酒瓶にコニャックが入っていたことから、「おぉ、まだ残ってる!飲んじゃおう!」と言う。(もちろん頂く。)「え?今授業中だよ?それ教師失格じゃない?」「いや未成年の俺達の前でおいしそうに酒を飲むのは大人失格だろ?」「持ち主の幸介先生の了解も取らずに仕事中に飲む、むしろ人間失格だ!」と物議を醸し出す。見事な反面教師作戦で子ども達に道徳を教える…など日頃からやっています。
先日の遠足のブログで「ミオス卒業生達の労働力は、必ずや日本をより良く変えます!生産性を高め、経済の底上げに繋げます!」などとほざきましたが、私の野望も実現しそうです!