のりせんせい、はみがきちゅう


幼児クラスから人物画の力作をご紹介いたします。
こちらの作品群は、授業のメイン課題ではなく、ナント!20分で描き上げました。
幼稚園生の底力を見たというか、鋭い観察力にもう脱帽です・・・。

のりせんせいがモデルだったのですが、こども達の目の前で大口開けて歯磨き始めるものだから、口や歯の大きさ・唇の厚みなど、強烈な印象だったようで、受けたインパクトがストレートに画面に現れた感じですね。
普段から「よくみてかこう」と言っていますが、ただ漠然と見るのとは違います。心動かされ興味が湧けば、細部まで見ようとする恐るべし集中力を発揮してくれます。
歯の大きさだって、ひとつひとつ違うんですよね。上の歯と下の歯を比べ、隣り合う歯の大きさを比べ、一本ずつ丁寧に描けました。
ちなみに、首の周りには青いタオルをかけています。
首の後ろにまわりこんだタオルは、手前から見ると隠れて見えないところです。物と物の重なりは、言葉で理解するのは難しいけれど、今回のようなモデルさんのポーズと小道具であれば、分かり易いですよね。

昨日完成したばかりですが、全員の作品を自慢したくなり、本日行われた春の幼児体験授業で、早速作品の実物を展示させてもらいました。
参加された方も非常に関心をもたれ、じっくりご覧いただきました。

伊藤絵里

アウトプットのプロセス


大学の春休み中木曜小学生クラスも担当させていただいています、依里花です!
自分を主人公としたオリジナルストーリーを考え、そのワンシーンを立体におこす・・・
アニメや漫画など子供たちが触れる機会の多い「作品」が出来るまでのプロセスを体感する良い機会になったのではないかと思います。
好きな漫画のキャラクターを真似して描いている内に描く楽しさを覚え、もっと上手に描けるようになりたい!
他の美術にも触れてみたい!そう思ってアトリエミオスに通い始めた学生も居るのでは?(ここにもそんなOGが1人・・・)
現代のアニメ・漫画はストーリーを考えイラストにしそれを三次元のフィギュアとしておこすというビジネスプロセスを経る物が多く、その各工程にたくさんの人が関わってやっと世に出ている。これを一人で全てこなすのですから今回の粘土作品は容易ではなかったでしょう。
しかし誰も「もうやだ~!」なんて言って飽きることなく、かつ自分のこだわりを貫き通しています!

泳ぐ魚を捕まえようと手を伸ばしている人、首を絞められおもらししてしまいながらギエーー!と言わんばかりの顔で苦しむ人、スマートフォンに吸い込まれてしまった人、土星の輪っかに触れようとしている人、電柱が頭に刺さってしまっている人・・・!?
現実的な人から非現実的な人まで振り幅広く一人一人の考えたストーリーはどれも独創的。

今回はストーリー→イラスト→粘土という制作の流れでしたが、粘土で作ったものを使ってコマ撮りのアニメーションが作れるかも?最初のストーリーを発展させて小説を作れるかも?描いたイラストを商品にするならこんなものが作れるかも?
なんて、ここから発展させる方法は無限大!
ミオスに通う学生みんながクリエイターになるわけではないけれど、自分の考えをアウトプットする楽しさを大事にして欲しいなと思った課題でした!

語るカタルシス

火曜日小学生クラス。絵物語とその場面からとび出した立体作品を作ってもらいました。  (南澤)

今回は、まず各自お話しを考えてもらい、絵を4ページの場面にまとめていきました。それだけでも十分に愉快な授業でありますが、今回はさらに粘土で立体作品にまで引っ張ることを学びますから、将来、商魂たくましいアニメや玩具のメーカーに就職しても安心です。一つのネタで2毛作。
それでは幾つかの作品を取り上げてまいりましょう。

まずは、勇ましい武者が勝ちどきの雄叫びを上げている作品(上段左)、タイトルは「国士無双」。絵も粘土作品もいい出来映えです。もう何の迷いもありません。鎧もカッコイイ勇者(当然本人)が敵をぶっ飛ばして仁王立ち!男のコ妄想の真髄であります。一方、その下は亀に案内される少年(当然本人)のお話し。主人公選びにもそれぞれの性格がよく出るのが実に興味深いです。ちなみに初めは、亀が案内していくけれど、何も起きずにまた帰ってくるという設定でしたが(笑)ご両親が不安になるかもしれぬと、無理矢理UFOに乗せさせました(笑)
左下の絵は、女のコらしいお花畑のお話。一輪ひときわ目立つ花の種を持ち帰り植えると、自分の家にそのお花が咲き乱れるのでありました。話自体は普通でありますが、画面にびっしりのお花畑は見応えありで、絵本ならではの作品となりました。そして何より選んだ場面が、発芽を夢見て一生懸命植える労働場面である所が、プロレタリア感をくすぐるのでありました。

続けて、左から女のコシリーズ3つ。ダイエットとリバウンドに闘う少女、売れっ子ファッションデザイナー誕生物語、国際女スパイの華麗なる金庫破り。どれもしっかりした自己実現を表現して、男性陣との精神年齢勝負を大きく引き離しております。
最後の段は、クジラに飲み込まれちゃうお話し。感動したのは、お腹の中の街でしっかりボーイフレンドを見つけ、最後にはそこで結婚までして幸せを見つけてしまう、素晴らしき女性の生命力!現実肯定感!テレビの「僻地で暮らす日本人妻」に紹介したいくらいなのであります。不遇をなげくオタクやニートな男性どもは、こういうタクマシイ女のコに見初められる努力をするべきですな。

起承転結・粘土の巻


月曜小学生クラス 「起承転結の絵・主人公の粘土造形」

どうも幸介です!本日は小学生クラスの2月の課題、粘土制作が完成しましたのでその報告をさせていただきたいと思います!

そもそも1月の課題の「起承転結の絵」から繋がった課題でありまして、1月に制作した自分の絵の中の主人公を立体化するのが今回の課題。もともと起承転結の絵は「人物に動きをつけて!!想像力を働かせて!!」と制作していましたので、立体にするにはもってこいです。

月曜クラスの作品は、売れない靴屋にゲームをしてる人にプロレス技をかけている人などなど様々でしたが、どちらかというと「人間の姿」を保っている絵が多かったので、粘土制作も少しは楽だったかな?着彩も、ズボンの縫い目など細かい部分までしっかりと制作できました!!

ニスも塗って完成になりましたので、来週には絵と一緒に粘土も持って帰れるかと思います。みなさん、お家の人に絵と粘土を見せながら、自分で考えた面白いお話も聞かせてあげてくださいね!

田中幸介

独特なタッチで

 森 油彩
土曜日担当岩田です。本日はチケット制でいらっしゃっている森さんの風景油彩をご紹介致します。
森さんはご自分が旅行された先で撮られた写真を題材に絵を描かれることがありますが今回もスイスにいらっしゃった時に撮影された風景を描かれています。背景には切り立った高い山々がそびえ立っていますがかなり標高が高いところの様ですね。

森さんの描く絵はいつも独特なタッチで楽しませてくれますがこの絵も山並みが空と溶け合って霞んでいくところなどは森さんの繊細な仕事が光っている部分でしょう。この風景を描く上でテーマになってくるのがやはり「空間」だと思いますがそういった意味でも手前から奥への抜けをダイナミックに表現しています。
特に一番手前の建物と植え込みのところはごちゃごちゃしている分、描くのに苦労した様ですが何度も手を入れ修正したお蔭で自然な感じに落ち着きました。粘って描いたかいがありましたね。

もう一つこの絵で難しいところは何と言っても全体の色調が似ているところでしょう。写真で見る限り、かなり似通った色で統一された風景だったと記憶していますがそこから微妙な色の差を読み取り、更に自身のフィルターを通し全体の色の響き合いを考え、演出をしたところにこの絵の成功のカギがあるのでしょう。
右手の絶壁から左手にかけてグリーンの色調が変化していくところなどとても見ごたえがありますね。その中でもモスグリーンやオーカー系で描かれた岩場の感じは大変美しいと感じました。

現在制作中のリンゴ畑を描いた新作も楽しみにしています。

緑に囲まれた古城

 佐藤 透明水彩

随分暖かさを感じるようになりました。
本日ご紹介するのはチケット制クラスより佐藤さんの水彩画です。

ドイツはバイエルンより、ノイスバンシュタイン城を描かれました。おとぎ話のような美しい城ですが、佐藤さんのこの作品ではそれだけでなく山奥にそびえ立つ古城の力強さが表れています。

緑の木々の色の深さやバリエーションもいいですね。そこにお城の赤が鮮やかにパッと表れて美しいです。日差しを浴びた城にあらわれる影も全体を明るく照らす光を感じさせます。背景の山々の綺麗な青、遠景と近景の描きわけも素晴らしい!見事に城を引き立てています。自然と共にある城の様子が伝わって、正に絶景ですね。

繊細なようでサインにもあらわれる大胆なタッチ、佐藤さんの持ち味だなぁと毎回面白く感じます。水彩画は何枚も描いている佐藤さんですが、それらの経験が惜しげも無く発揮された作品ですね!絵本の始まりや終わりの1ページにしたらとても面白そうな、物語を感じる作品ではないでしょうか。

眺めていると、旅がしたくなってしまいますね。庄司でした。

おおきくなったら、なりたいもの


幼児クラス

大きくなったらなりたいものは何かな?と聞くと、男の子は乗り物運転手&スポーツ関係、女の子はお店関係が圧倒的に人気です。
テレビで見たことのあるスポーツ、身近なところで仕事をしている人の姿、女の子は可愛い物に対する興味から、憧れを抱くのでしょうね。
残念ながら、「おえかきの せんせいに なりたい!」と言った子はいませんでした・・・。
(みんなからの憧れの先生になれるよう、精進しますっ!)
ピンポイントではフィギュアスケート選手・プラバンを作る人など、今現在興味のあるものに想いが向かう子もいるのですね。

どの作品も説明は不要だと思いますが、将来の夢のタイトルを書き添えておきますので、照らし合わせて作品をご鑑賞ください。
左上より(画用紙横長)
花屋・パイロット・パティシェ
ラグビー選手・ケーキ屋・警察官
デザイナー・アイドル・警察官
新幹線の運転手・ウルトラマン・プリキュア

右上より(画用紙縦長)
フィギュアスケート選手
プラバンを作る人
サッカー選手

またこの作品を描いた日には、4月1日(水)の夢見が崎動物公園スケッチ遠足に持って行って、広場で遊ぶおもちゃを作りました。
今年は、牛乳パックとストローで作る『紙トンボ』です。
動物園でのスケッチだけでなく、広場での遊び時間もあるので、どうぞお楽しみに。

伊藤 絵里

日本画講座


土から微粉を取り出す〈水簸分級〉泥絵の具の作り方 左から 1,土を少量採取し塊をつぶす 2,水を入れて搔き混ぜ上澄みを別の容器に空ける(ストークスの法則での選別方法・粒子の沈降速度は、粒径の2乗に反比例するという法則。粗いものが早く下に沈むので、上澄みの細かいものと分けることができる) 3,下に残った泥水に何度か水を足し、同じ作業を繰り返す 4,上澄み的に流すほうをコーヒーフィルターに入れ水を濾過し泥のみにする 5,目の粗さの違う沈殿物は、パステルのような擦りつけられる絵具と砂絵で使うような絵具に分けられる

先月にもご紹介致しましたが、今一度小学生を対象とした【春のイベント・日本画講座】がどれだけ充実した講座であるか、アピールをさせて頂きます!
今回の講座の為に、私オバラは日曜クラスを欠席して大学の『日本画講座』に出席し、水干(泥絵具)の製造方法を勉強/実習&岩絵具の原料となる石を粉砕する道具を10個も製作してきました!授業内容を詳しく説明します。

①木製のパネルにドーサ(にじみ止めの薬品)を引いた和紙を水貼りする
②乾くのを待っている間に、土から水干絵具(泥絵具)を作る(写真参照)
③ウサギや鹿の皮は手に入りにくいので、鳥の手羽先を水煮し膠を抽出する
④泥絵具と膠を混ぜ、ベースとして全体に下塗りする
⑤下書き用紙(念紙)にモチーフ(睡蓮or蓮)をスケッチする
⑥カーボン紙でパネルに下書きを写す
⑦ラピスラズリをハンマーで砕き、乳鉢で擦り潰して岩絵具を作り、ベースの青い岩絵具に混ぜ塗る
⑧岩絵具や牡蠣から作られた胡粉で着彩
⑨金箔を散らして貼り付ける

このように盛り沢山の内容となっております。油絵の教室は数あれど、日本画は多分一生経験しないで終わる方がほとんどだと思いますので、この機会にぜひチャレンジしてみませんか?

対 象:新小学校1年生~新中学校1年生まで
日 時:3月16日~4月9日までの月曜~木曜(月・火・木は16:30~18:00、水は16:15~17:45 / 3月31・4月1日は休講)
参加費:1日2500円(完成までに3~4日掛かります)
持ち物:筆記用具・水彩用筆・汚れても良い服装
アトリエ・ミオス内部生との合同授業となります
お申込み方法はこちら

美大進学ガイダンス


「美術系の進学について、美大出身の先生達に色々教えて欲しい」というご要望にお応えして、進学ガイダンスを開きます。先月こちらの講座のご案内をしてから、「息子はまだ小学生なのですが、参加は可能ですか?」「体験授業に参加しなくてもオリエンテーションのみ親が聞いても構いませんか?」などのご質問を頂いております。デッサンを1時間制作する体験授業の対象は新中学1年生~新高校3年生に限らせて頂きますが、オリエンテーションは小学生の親御さんでも、体験授業に参加していなくてもぜひご遠慮なくおいで下さい。前回は20代の社会人の方で、スキルアップの為に働きながら夜間で絵の勉強をしてみたいので美大について知りたいという方も見えましたので、構えずお気軽に参加して頂きたいと思っております。

以下の内容を1時間程度にまとめてお話する予定です。
【美大とは】 国内の美大の順位は?校風は?行く意味のない学校?
【学費】 本当に美大は高いのか?
【デザイン系の向き不向き・大学の授業】 流行に詳しく社交的で、自分の個性に自信を持っているような人間が多い。授業内容は?
【ファイン系の向き不向き・大学の授業】 美術部に代表されるような文科系の内向的タイプはあまり向いているとは言えない。授業内容は?
【共通学科について】 一般大学との相違点
【入試】 私立の美大は学科試験のデキも重要視。各大学の倍率は?
【入試で問われる事】 共通の鉛筆デッサン:「いかに物を立体的に描くか」、「いかに空間を描くか」、「つまりそこに存在するように描く」 デザイン:色彩構成のポイントは、「アイデアや表現方法の引き出しがいくつあるか」 油絵:「自分の世界観を持っているか」 日本画:「本物より美しく描く」 彫刻:「空間の中に立体を表現できるか」
【就職率・就職先】 就活におけるブランド力が強い大学は?就職先は?
【講師体験談】 いつ本格的なアトリエに通い始めたか?勉強との両立方法は?デザインセンスの磨き方

◆学生クラス体験授業◆(新中学1年生~新高校3年生)
3月27日(金)19:00~20:00
静物デッサンをします。鉛筆の持ち方、イーゼルに向かう姿勢、モチーフの立体感(陰影)のつけ方、遠近感の出し方まで、テクニックを一人ひとりのレベルに合わせて丁寧に指導します。先鋭講師が実力アップを全力でサポートします。

◆学生・保護者向け美術系進学オリエンテーション◆(将来美大/美術高校へ進学をお考えの皆様)
3月27日(金)20:10~21:00
美術の世界に興味のあるお子様をお持ちの親御様、アートを極めたい学生の皆様、現役の大手美術予備校講師監修のプログラムでお話し致します。今年美大に合格した先輩と、美術系の高校に進学しながら文学部に進路変更し一般大学に合格した先輩を呼び、インタビューも致します。

受験のデッサン


左/ちひろ(中3) 右/奈奈(中3)

どうも幸介です!本日ご紹介するのは、デザイン科の高校を受験した生徒の、実技試験の再現作品。上の2枚は、実際に受験会場で90分で描いたデッサンを、アトリエで再現してもらったものです。二人とも無事合格しましたので、この再現作品は来年以降に同じ高校を受験する生徒のデッサンレベルの指針にもなりますね。

今回の試験の課題はおそらく「渡された紙とクリップを自由に配置しデッサンしなさい(ただし紙を切ってはいけない)」といったところでしょうか。こういった課題の場合、クリップを渡されたということは『挟む』行為を描くことを要求されています。紙も『切ってはいけない』ということは、逆に折ったり曲げたりはOKということですね。むしろ折ったり曲げたりして立体感を出すことを期待されているでしょう。

受験の場合、課題で渡されたものををただ描くのでは評価されません。問題を理解し、何を求められているのかに気付かなければなりません。何でこのモチーフが出されたのか、何で「切ってはいけない」なのかを考え、自分なりに答えを出すんですね。

左のちひろの作品、挟んでいる部分をしっかり描き、紙も折り曲げることで立体感を出しています。紙も全部折り曲げてしまうのではなく、ピシっと綺麗な部分も残して紙の魅力を引き出す作戦ですね。アトリエでは受験前に難しいモチーフの課題ばかり出していましたから、彼女的にも試験は余裕だったんではないかなと思います。「受験会場でも自分が一番上手かった」と言っていたのは伊達ではないですね。

右の奈奈の作品、ふわっと紙を丸めて、クリップでしっかり留める対比がセールスポイントですね。クリップの質感・立体感が素晴らしいです。紙を大きく丸めたことによって、明暗もはっきりと出来ていて、採点する側から見てもスッキリと見やすいデッサンになっていますね。アトリエのデッサンでは中々描ききれなかったこともあったけど、紙の部分までしっかりと手が入ってるところを見ると、成長したなぁと思います。

そんなこんなでアトリエの美術系進学者達の進路もひと段落。また4月から、新中学3年生と新高校3年生の受験勉強が始まりますが、今はとにかく彼女達の合格を祝いたいと思います!ちひろ、奈奈、おめでとう!!!