基本から始まる小学校受験絵画


昨日に続いて、小学校受験絵画についてです。
小学校入学試験では、学習面よりも絵画・制作・巧緻性を重視する傾向にありますが、学校側は「絵を描くこと」からどのような力を求めているのでしょうか?その力とは、「課題意図を理解し正確に取組む力」「時間内に与えられた条件を完成させる」「自分の考えを第三者に伝える力」などがあげられます。
絵の上達という認識が過去問題の解答を覚えさせるだけのやり方になっていては、本人の個性や想像力の芽を潰すだけでなく、絵を描くことや作ることへの本来の能力が失われてしまいます。絵画入試対策は、段階を踏んでバランスよくすすめていく事が最重要です。
まずは、お絵かきの基本をしっかり身につけていくことです。

アトリエの小学校受験クラスは、集団授業と個別授業がありますが、どちらも入試に必要な技術を 段階を踏みながら着実に身につけていく指導をいたします。絵画が得意な子は、新しい技術をたくさん身につけます。苦手な子は、何が苦手かしっかり分析し克服するように丁寧な指導で自信をつけていきます。
でも週に1回の授業だけでは、すぐに習得することは難しいです。ご家庭で予習復習を継続することで、日に日に成長が見られ、本人の自信にも繋がっていると、毎年受験生を見ていて感じます。(アトリエ発行『小学校受験絵画の基礎』は、授業で指導している描き方をまとめた本なので親子で一緒に楽しみながら一歩一歩進むことができます)

今日ご紹介している全作品は、昨年秋に入試を終えた生徒さんが入試直前に描いたものです。
人物の描き方や動きの表現方法が理解できています。また構図の取り方を学び入試で目をひきつける見せ方が習得できています。そして課題の制作意図や自分の気持ちが作品に込められたどれも自信作ばかりです。
お絵描きの基本がしっかりと理解できているからこそ、ここまで発展できる力が伸びました。

来年度受験を予定されている小学校受験クラスは、1月よりスタートしました。こちらも人物の顔の描き方など基本からスタートしているので、途中からのご入会でもご安心ください。(月曜・金曜クラス共に現在空きがございます。詳しくは、お電話でお問い合わせください)

伊藤

小学校受験の為の描き方ブック

こちらでご紹介しておりますテキストは、現在改訂版が販売されております。HPで詳しくご紹介しておりますので、ご覧下さい。

平成26年度の小学校受験が終了し、お陰様で今年も慶應・早稲田の合格者数が2桁に達しました。(筑波の合格者は出ませんでした。)今年のその他の小学校は、青山・雙葉・田園調布雙葉・横浜雙葉・四谷雙葉・暁星・東洋英和・横浜英和・森村・白百合・洗足・カリタス・目黒星美・精華です。


これまで20年間小学校受験に携わった経験を活かし、この度【小学校受験絵画の基礎】を身に付ける為の本を3冊発行しました。
個別の学校対策や合格する絵画制作だけを目的としているわけではなく、苦手意識のあるお子さんに楽しく絵を描くコツを理解してもらい、美術を通して柔軟な思考力を伸ばし、小学校に入学してからも役立つような内容となっております。
*35種類のモチーフ(動植物・道具・乗り物・人物の動作)の描き方が学べる【絵の描き順】
*「日常の出来事」「遊び」「想像・空想」「生き物」のテーマに沿った描き方が学べる【指示・課題画】
*与えられた形や線からどんなものを想像するかイメージを膨らませる【条件画】
こちらの3冊のセットを4,500円で販売しております。(送料700円)お子様の得意分野を伸ばし、弱点を見付け克服する為に、ご家庭での「受験指導」のサポートとしてお役立て頂ければと思います。
ご希望の方はお電話でお申し込み下さい。 044-411-1600 アトリエ・ミオス

公募展入選おめでとうございます!


中野 油彩

左の橋の作品は、ベルギーの風景だそうです。
美智子皇后が1958年(皇太子と結婚される前年)ベルギーにて開催された第1回世界会議の日本代表として出席した際、結婚を決意した橋とのこと。(但し中野さんにとってのこの場所は見切れた画面右下にあるビアガーデンが旨い方が重要?)
橋の周囲に夜が近付き、夕日が最後の力を振り絞って左岸の建物に傾いた日差しを投げかけています。大胆な画面構成ではありませんが、暗く沈む右岸から橋を経て沈みゆく輝きを纏った、黄色い建物への繊細な光の移り行きは見事であり目を惹かれ、夕刻の一瞬の深い神秘に対する愛情を伝えてくれます。また暗い水面にペインティングナイフで厚塗りされた空の青さは、静かな美しさの中に生動感を加えています。この風景画に対して抱く情景は、一種のロマン主義的情熱を見て取れ、中野さんの独自な感受性と想像力が示されていると思います。完成度の高い作品です。

さて、そんな実力のある中野さんが公募展に出品され、入選されました!以下、中野さんより

今回、2月の渋谷の松涛美術館公募展(2枚以内出品制限)に変則的な応募をしました。
常識的には、風景画2枚あるいは人物画2枚あるいは静物画で、油彩か水彩に統一すべきでしょう。
ところが、今回は油彩(本命)と水彩(当て馬)で全く同じ景色を描いたF40号を出品しました。
「同じ号数で、同じ画題を、油彩と水彩で応募した」ということが、新機軸ではと思っています。(そんなことをする人なんているのでしょうか。審査委員も怒っているのでは?とも危惧していますが)
画題はパリのモンパルナス・タワーの51階から見たアンヴァリットです。制作期間は水彩画はせいぜい数ヶ月以内でしょうが、油彩は延べ3年は掛かっています。なぜなら最初にモンパルナスに行ってから、この絵を描き始めて2年後にもう一度画題チェックにモンパルナスに行っています。(勿論、絵のためだけではなくモンパルナスのクーポールでドーバーオイスターにロワールワインの楽しみもありましたが)
ですから、油彩作品に対する、思い入れが全く違います。
先日通知が来まして、何と油彩画〔写真右〕が落選、水彩画が入選ということです。まことに残念な思いです。
芸術と云うのは、まじめにやればやるほど、良い結果が出るとは限らないようですね。

右の、残念ながら選外だった作品は、描きたい部分が多過ぎて(描き過ぎて)焦点が定まりきれていないようにも感じます。頑張ったから報われる訳ではないのは、何事も一緒ですね。また公募展の場合、多少は審査員に色目を使う位のいやらしさ(テクニック)が必要…というのが私と岩田先生の同意見でした。しかしこんなに健気に描いた素晴らしい夜景の油絵が、どのような水彩画と変貌を遂げ入選したか、気になりますね!私も見せて頂いていないので、楽しみです!審査の基準も気になります!どうぞ皆様お出掛け下さい。   オバラ

「2015 松濤美術館公募展」
会期:2月8日(日)~22日(日)午前9時~午後5時(最終入館は午後4時30分まで) 2月9日(月)、12日(木)、16日(月)休館日
場所:京王井の頭線 神泉駅下車徒歩5分 / 渋谷駅下車徒歩15分(東急本店の奥)地図はこちら
入館無料

起承転結の行方


月曜小学生クラス 人物画:起承転結

どうも幸介です!本日は月曜小学生クラスの絵の途中経過をご報告です。

課題を始めて1ヶ月程度経過し、大体の生徒が起承転結の「転」もしくは「結」の制作をしております。油性ペンで人物などをしっかり描いた後はパステルでささっと色をつけて完成なんですが、着彩に入っている生徒も多くなってきました。そんな月曜クラスの生徒の考えた話をいくつかご紹介すると、

・リビングでゲームをして麦茶を飲んでたら宇宙船が現れた
・怪獣をプロレス技で撃退したけど、怪獣が生き返ったのでパーティーを始めた
・靴が一足も売れない靴屋が大放出セールを始めた
・大繁盛の花屋が、さらに花を品種改良して大成功

などなど、現実的なアイデアと小学生ならではのファンタジーなアイデアがミックスされ、刺激的な内容となっております。中には「そもそも起承転結じゃ話が納まらないから、とりあえず6枚描く」なんて生徒もいます。

一週間の始まりで、元気の有り余っている生徒の多い月曜小学生クラス。ここは体操教室か!ってくらい動き回り、絵画とはかけ離れた環境になることもたまにあるのですが、まぁ今月の課題もちゃんと終わりそうでひと安心です……

田中幸介