遠足下見

エリカ先生はこの後、引っ掻かれました(ガラス越しに) 虎も寝ているようで唸っています

本日スタッフと学生ボランティア8人で、雨交じりの寒空の下【春の小学生・学生スケッチ遠足】の下見に行って参りました。
今年は横浜市立野毛山動物園で動物をスケッチした後、横浜美術館で 画家/映像作家・石田尚志さんの“ドローイング・アニメーション”(ムーヴィングピクチャー 動く絵)という現代美術を鑑賞しますので、集合時間の通りに駅を出発し、手分けして空いている車両・改札を探し、安全な道を探り、注意する場所を確認し、描き易い動物を見回り、最後に美術館のキュレーターの方に話を伺ってきました。
動物園では、ズーラシアから移動してきたばかり(一戸建てから無理矢理1Kのアパートに引越しさせられた感じ?)のメチャクチャ機嫌の悪いライオンに威嚇されまくり、スタッフ一同大人気なく大興奮でした!これは小学生達喜びそうです!また、爬虫類館が改装され「ここは銀行か?」という程美しくなっていました!もちろんワニも亀もヘビも見やすい!いい作品が期待できそうで、今から楽しみです!
小学生、学生の皆さん、ぜひ参加してね!   オバラ

その一歩


ひかり(中3) 水彩/デッサン

どうも幸介です!本日はめでたく高校受験に合格しました生徒の作品をご紹介いたします。
この冬、受験直前にアトリエの門をたたき、講師陣にも「入会がギリギリすぎるよ!間に合わないよ!!」とケツを叩かれて制作していた彼女。僕や小原先生には絵だけのことじゃなく、服のコーディネートから挨拶なんかまでも口出しされるも(小姑のようでした)、それも全て素直に聞き、自身に反映させることのできる屈託の無い人間です。きっと彼女なら、将来は姑さんとも仲良くやっていけるであろう、そう確信できます!!

そんなひかりですが、彼女のコメントをインタビュー形式でご紹介したいと思います。

—今回のデッサンや水彩で苦労したことはありますか?
「デッサンはビンやブロックの形をとらえて、影をつけるのが苦労しました。水彩は物の質感を出すのに苦労しました。」

—毎週アトリエで講師にムチャを言われていますが、アトリエに入って思ったことは?
「今まで分からなかった”自分”というか、自分で気が付くことが出来なかった自分自身を、ボンヤリとですが分からせてくれました」

—成長したということですね。ではそんなことを踏まえて、これからの高校生活へ向けて抱負をお聞かせください
「苦手なもの、やったことのないものに、自ら挑戦していきます。やります。」

…以上です!受験を乗り越えて、少し強くなったように見えます。
素直な視線で、聞いたものをすぐ吸収・反芻しようとするその姿勢は、彼女がまだ発展途上であると共に、これからの伸びしろも存分に感じさせてくれます。意地悪を言うような、重箱の隅をつつくような講師の指摘にもめげません。

苦手なものに挑戦する、という彼女の言葉もありますが、その挑戦しようという「もう一歩踏み出す」気持ちが中々出ない人がほとんどでしょう。彼女にはぜひ、もう一歩踏み出して楽しい人生を送ってもらいたいと思います!!

田中幸介

新しい表現へのチャレンジ


松尾 油彩・パネル(2枚対作品)

土曜日に現れる講師、岩田です。今回は午前クラスにいらっしゃっている松尾さんの油絵です。この絵はキャンバスでは無く木のパネルに描かれているんですね。
モノトーンで描かれた魚と鳥。とても不思議な雰囲気の絵ですが工程も大変凝っていて、魚の鱗の部分や鳥の羽などが彫られているのです。支持体がパネルだからこそ出来る表現と言えますね。

そして更に微妙な色合いを作る為に砥石で部分的に表面を研いだりしています。そうすることで黒い色の下から白い絵の具が顔を出し、筆で描くだけでは中々出せないような一種古びたような雰囲気を醸し出しているのです。

松尾さんが使われた砥石ですが漆を研ぐ為に使用する砥石なんですね。以前絵についてご相談頂いた時に試しに使って頂いたんですがそれを使って松尾さんが色々と試行錯誤を重ねた結果、現在のような表現に辿りついたのです。松尾さんは今までに無いようなそうした新しい表現を日々研究されています。

画材は油絵なのですが魚と鳥の動きで真ん中に円を描きだしている構成からも一双の屏風や襖絵などのような見せ方も良さそうに思います。お寺にこんな襖があったら面白いですよね!
お話をお聞きしところでは次の作品も色々なチャレンジがある様子。楽しみにしています。

月夜のまどろみ

根本 油彩

昨日が暖かかったので落差で今日はとても寒く感じました。まだまだ冬ですね。

本日は日曜大人クラスより根本さんの油彩画をご紹介します。
雑誌の1ページの南国でハンモックの上にくつろぐ女性の写真を元に、ご自身の描きたいイメージを沢山盛り込んで、こんなに幻想的に仕上がりました。

極楽鳥のような不思議な鳥が加えているハンモック、そしてそこでまどろむ女性…。月夜の中で開かれている遠景のバザール、とそこに続く道。とってもメルヘンでありながら不思議な世界が広がり、作者の頭の中の世界に引きこむ力を持っています。
また遠景のバザールはおおまかなタッチでありながら活気を感じさせ、想像力を刺激します。

タッチを残しながら描いた地面も少しざわつきを感じさせ、バザールの活気なのか、不穏な気配か…悩んでしまいます。そして全てを見守るような大きな月。こうしたように見る人によっても感想の変わりそうな作品、見る者に委ねるような作品は中々描けるものではありません。想像の余地を残したり、思わぬ物の組み合わせだったり…根本さんの作品にはそれらが備わっているのでこのような雰囲気になるのでしょう。画面と対話しながら一枚の作品を作り上げていくというスタイルが出来上がっているのですね。

毎回、今度はどうなるのだろう…と描き始めから楽しみな根本さんの作品です。すでに次の作品に取り掛かっていらっしゃいますが、そちらもまた途中でガラリと変わるかも!?とわくわく期待しています! 庄司でした。

カラフルな恐竜


幼児クラス 年少児作品
久しぶりの粘土制作です。やっぱり幼稚園生は粘土が大好きですね!
粘土は、色々な種類があるのですが、今回使った粘土はフワフワで柔らかく伸びが良く、手に粘土がつくこともなく、とっても扱いやすいお薦めです。
元々は真っ白な粘土ですが、赤・青・黄色の絵の具を粘土に混ぜると色付き粘土ができます。そしてさらに、3色粘土の中から2色ずつ組み合わせて混色すると、あっという間に色数が増えるので(緑・オレンジ・紫)、カラフルな作品が期待できますね。
最初から粘土に色がついているカラー粘土も市販されていますが、自分で絵の具を混ぜて作ることで、混色の面白さが分かったり、色の濃さなど微妙な調整も自分好みにできるので、オリジナル度が増して楽しくなります。
上の写真は年少児の作品ですが、恐竜のボディを白粘土で大まかに作っておき、カラー粘土で体のパーツや生き物の特徴となる部分を好きなカラー粘土で細工しているやり方です。パーツごとに色を変えて、形を考えていくので、最終的に全体が出来上がると不思議なパーツが合わさり総合的に見てユニークな生き物が誕生しました。

年長児作品
そしてこちらは、年長児の作品です。(この日は年中児はお休みでした)
同じ粘土ですが、制作方法が上記とは違っています。粘土に色を混ぜてカラー粘土を作るところまでは一緒ですが、それをパーツ作りには使いません。
一塊の粘土にカラー粘土を混ぜ込んで、ボディ全体をマーブル模様にしたとても美しい生き物です。
年少児の作品は、作り易く安定感のあるどっしりしたプロポーションなのに比べ、こちらは生き物の足や首が長いものもあり、バランスを上手くとり、プロポーションにもこだわったものが多く見られます。

たくさんのカラー粘土があると、色を混ざることに楽しくなって、結局混ぜた色が何だか汚くなってしまうこともありますが、今回は、月齢に分けて作り方を変えたことで、カラーバランスが良いアクセントとなった素敵な作品が出来ました。
粘土はやり方が自由自在なので、両方の工程を部分的にどちらも取り入れてもまた楽しく出来そうですね。

伊藤

教育的指導?

 真惟子 高1 油彩
学生クラスの真惟子です。上野の東京都美術館でやっている全日本学生美術会という展覧会にアトリエで描いた油絵を出品しましたが、佳作をいただきました。展覧会で他の人の作品を見て、多く学ぶ点がありました。また自分にはない技術や絵の具の塗り方などがあり、とても勉強になり見に行って良かったです。

ミオス恒例の“THE 酒瓶”モチーフです。同じブランデーの瓶を3本セットして、授業中香りだけで酔っ払いそうになりながら描かせました。そのせいか油絵からV.S.O.Pの良い匂いがプンプン香ってくるような、およそ学生らしさとは程遠い作品に仕上がりましたので、審査員はきっと飲兵衛に違いありません。「真惟子やったね!琥珀色がすごーくおいしそう!おめでとう!」


水曜小学生クラス 左 和真 6年 / 右2枚 真彩 5年

こちらは水曜小学生クラスの先鋭高学年、途中経過です。「既存のキャラクターは描いてはいけない」という約束に、ガンダムとの相違点を事細かに説明し「これだけ変えたからいいでしょ?お願い、見逃して!」とすがる和真でしたが、「何も資料を見ずにここまでリアルに細かく描ければ誰も文句は言わないよ。約束なんてなかったことにできる程の説得力がある。負けた。」と私に言わしめたこのテクニック。「だって今までの人生で100枚はガンダム模写したもん!」とサラッと言ってのけました。好きこそものの上手なれ。感服いたしました。

「必ず自分を主人公にすること」という約束に真彩は、大広間のある居酒屋(というより和風のガールズバー)の主人(しかも着物を着た長髪の男性)として自分を表現しました。宴会のチラシを気前良くばら蒔いています。2コマ目は綺麗なオネエチャンにお酌をされてご満悦の客(動物)達の姿が。もう見ているだけでご機嫌になってしまうこのイラスト、11歳の少女に描かせていいのか?なんて良心の呵責は、これだけの技術の前には微塵も生まれて来ないのでした。「こんな絵だったらずーっと描いていたい!全然飽きない!」って、そうでしょうとも。見ているだけで酒が飲みたく絵です。脱帽です。

とここまで書いて、ご入会を検討中の親御様がこれを読んだら、絶対体験授業に来ないだろうなーとボンヤリ思うオバラでした。

写真展のお知らせ


ミオスのブログに突然お邪魔します。フォトアーティストとして活動している関口と申します。僕は元々は絵を描いていましたが、自然が大好きなので、写真を撮るようになったのが活動の始まりでした。アトリエ・ミオスには小学生の頃から21歳まで、10年間通っていました。
明日より個展を開きますので宣伝させて頂きます。幻想的な作品を中心に、写真で色々な表現をしています。是非たくさんの方に御高覧頂ければ嬉しいです!

―Yoshua― 関口茂雄写真展
■日時:2月11日~3月1日 11時~18時 (最終日は16時まで) 月曜定休
■場所:「小杉画廊」武蔵小杉下車徒歩4分 地図はこちら
川崎市中原区小杉町3-1501-1 セントア武蔵小杉A棟3階
■コラボレーション 俳句:かわなますみ 俳句と写真の世界もお楽しみ下さい♪
■作家在廊日は土日の夕方の予定です。(明日の初日はオープンから15時頃までいる予定です。)

最後におまけーミオス生徒さんからも質問の多い僕のお仕事【レタッチャー】に関しましてー
レタッチャー(レタッチ)とは何か?
写真(画像)を綺麗にする仕事です。対象は芸能関係、アイドル、モデルさん、商品画像、が主です。
特に人物は、顔のシミ、シワ、目の充血、クマ、歪み、アザ、傷、ムダ毛などを、綺麗に修正します。Web画像や、写真集では欠かせない部分ですね。その他、個人のプロフィール画像も綺麗にします。証明書の写真など、ミオス生徒さんの依頼も承りますよ!
出来映えは小原先生の名札の写真をじっくり見せてもらって下さい。先生の依頼により詐欺レベルまで美しく仕上げております!(笑)

おはなしのできあがり


小学生 月曜クラス 起承転結

どうも幸介です!今年の頭から制作していた今回の課題もようやく完成してまいりました。パステルでササっとふんわり着彩した画面と油性マジックの自由な線、そしてビビットな色画用紙が相まって、素敵な作品に仕上がっております!!

子どもならでは面白いストーリーも完成したのですが、男子の多くが

「家でゲームをしていたけど、宇宙人が現れ、とりあえず冷蔵庫に宇宙人をしまって、後日家族が宇宙人食べちゃった」
「トリケラトプスで旅立ち、ティラノサウルスと出会って倒し、ティラノの血で出来た道を行ったら、高層ビル群の町に着いた」

…などなど、脈絡のないデタラメな展開を好む傾向にあり、女子の場合は

「お花屋さんで、たくさん花を売って、行列が出来て、お店も大きくなってビジネス大成功」
「水泳で負けて、悔しさをバネにトレーニングして、優勝できました」

…など、現実的な話を描くことが多いようです。

男女の好むものは、個人差はもちろんありますが小さい頃から大まかに分かれている、もしくは分けられていることが多いですよね。子どもに人気のヒーローorヒロインも、がっちり装備の顔の見えないマスクまでつけて『完全に別のものに成る』のが男性ヒーロー、基本顔出しでメイクアップ&ドレスアップされ『あくまでもグレードアップした自分』の女性ヒーローが多いという事実。そういった性差が、今回の課題にも現れているのかも?なんて考察したりしなかったりしています。

ということで、今後も完成した作品をご紹介していきたいと思いますので、どうぞご期待ください!

色を育てる

麻場 油彩

こんにちは。土曜・大人クラスの京谷でございます。
私事で大変恐縮ですが、来週に引越しを控えてもっか全身筋肉痛状態でございます。でも、段ボールや荷物でごった返す自宅を抜け出し、アトリエでみなさんと制作についてお話しできるのは、何にも代えられない素晴らしいひとときです。ありがとうございます!

さて、今回ご紹介いたします作品は、麻場さんの油彩風景画です。なんともお洒落に仕上がったこの作品は、ご自身撮影の写真を元に、点描画家ジョルジュ・スーラを参照として制作されました。スクウェア画面に綺麗に納まった、まるで入れ子細工のようなパズルのような色面の数々。お写真の方も拝見いたしましたが、ついあれもこれもと欲張ってしまいそうになる風景の中
の要素をスッキリと整理して、小さめのキャンバスサイズにもかかわらず、ゆったりとした雰囲気になっています。四角い渦巻き状の構図ともいえますが、中心部よりややずらした並木道の奥の消失点がとても巧みに処理されていて、穴ぼこにならずに、心地良く風景の奥へと視線を運んでくれます。前景と中景の木々の落とす影のブルーとパープルのグラデーションも、全体の柔らかいパステルの色調をぐっと引き締めています。画面左下、赤で決めたサインも作品の一部となって、とても素敵です!点描技法は、視覚混合技法とも呼ばれ、パレット上で絵の具を必要以上に混ぜないで、鮮やかなままのそれぞれの色のドットを積み重ね配置していく技法で、観ているひとの網膜に直接的に色の混合を促します。そのことでより純粋で豊かで美しい色彩を目指す技法です。この画像では少々分かりにくいかもしれませんが、麻場さんの作品も、じっと拝見していると、本当にいろいろな美しい色が語りかけてくるのです。制作中、麻場さんが色を積み重ねて作業が進むにつれて、画面に優しい光と空気感が加わったことを思い出します。
色も育つのだ、とあらためて実感した瞬間でした。

やわらかな光

藤原 カラーインク

本日は水曜午前大人クラスより藤原さんのカラーインク画をご紹介します。カラーインク2枚目の今作では、雑誌の一ページを描かれました。

今回藤原さんの使用したカラーインクというものは、顔料でなく染料を使って作られています。そのため発色がとても良いのですね。ただ退色が激しいので陽に当てないようになど気をつけることが多いです。ビンからスポイトで一滴ずつたらして使うのですが、インクのビンも可愛らしく乙女心をくすぐります。
今回はそのカラーインクの鮮やかさを使いながら、柔らかな光を表していきました。逆光の中に浮かび上がる窓枠などもとても美しいですよね。ふんわりとした元の写真の色味も見事捉えています。灰色の中からも色味を感じ取り、薄く何度も色を重ねていくことでこのような画面が出来上がりました。
そして大人びた少女の表情、こちらも見事ですね!髪の毛も描き込みすぎずでもさらっとした質感が表現されています。まさに十代の一瞬をとらえた作品になったように感じます。

ずっとデッサンをストイックに続けていた藤原さんですが、今回のようにカラーの作品も素敵でこれからますます楽しみになりますね!庄司でした。