水田を望む

菅原 油彩

暖かくなったり寒くなったりと、そろそろ春の気配もしてきましたね。

本日ご紹介するのは日曜大人クラスより、菅原さんの油彩画です。写真集の中の1ページから猫と田園風景をモチーフに選ばれました。手前の猫の哀愁ただよう後ろ姿と眼下に広がる水田の風景が美しい作品です。

猫の姿、毛の細やかさも、苦心しただけある出来栄えです。毛の柔らかさは鉛筆や色鉛筆では描きやすいけど、油だと難しい!んですよね。手前の草もナイフを駆使して描きあげました。背景のタッチとの差でグッと手前に出てきています。

またこの作品、背景が素晴らしいです。イエローオーカーで下地を塗り、その上に色をのせていきましたが、あまり色を重ねすぎずさらりと描かれています。その力の入りすぎていないところが上手く作用したように感じます。遠くの山々も間の空気の層を感じさせられますよね。水田に映り込む空も、ごくごく控えめでありながら美しいです!
このバランスがうまくいっているので、とても自然で広がりのある景色が画面に表れているのですね。
猫の気持ちになって風景を眺めるように感情移入させられます。この猫はどんなことを考えているのか…寂しさを感じる方も温かみを感じる方も、人それぞれの感想がありそうで面白いですね。 庄司でした。