月: 2013年12月

小原京美　『深愁』　絹本・墨・顔彩・アクリル

来年6月で絵画教室アトリエ・ミオスは20才です。皆様の暖かいご支援のお蔭で大人の仲間入りをさせて頂ける事となりました。
大学卒業後父に300万を借金し保証人を頼み、「月謝はタダでいいから」と、友人や親戚の子に生徒になってもらい絵画教室をオープンしました。授業のない平日は他の絵画教室で講師をしてノウハウを盗み、夜はスナックでバイトしながらお客様を喜ばせる話術を学び、土日は似顔絵描きなどのイベントで稼ぎつつ人を楽しませるノリを習得し、お金をもらいながらアトリエ講師の職業に活かせる勉強ができる仕事を選んでアトリエの家賃を払いました。
こう書くと苦労したように見えますが、好景気世代に生まれ育った人間の辞書に“失敗”という文字はありません。バブル弾けた後の起業でしたが、成功するビジョンしか見えませんでしたので気負いも無くお気楽でした。
では実際の行動はどうだったかと言えば、
幼児・小学生には教育に良くないであろう言葉遣いで話し、悪いことをすれば躊躇なく暴力を振るう
受験クラスの保護者様には自分の事は棚に上げ偉そうに説教をたれ、時には泣かす
学生達には友人のように接しオールナイトで遊び、真面目ちゃんには若い内に親を泣かす必要性を説く
大人クラスの方々には娘や孫のようにかわいがって頂き、年下の方は上手にそそのかして尊敬してもらう
という勝手放題な仕事っぷり。そりゃあお気楽でしょうよ、と自分にツッコミ。
このような私を「先生」と呼んで頂く皆様に土下座する代わりに、今まで通りこれからも愉快で人生の為になる授業を提供させて頂きます。
1日12時間労働・週7日授業がありますが、脳の思考サイクルでは「快楽」の感情は「衝動」へ繋がり行動へ移し、動いているものは動き続ける習性を持っているそうです。休日がなくても楽しい授業は次の活力へ繋がり、休み無く働くことが習慣化すれば「苦痛」はむしろ「快楽」に変わります。
毎日授業をしたくても生徒さんがいなかった19年前を思い出し、本業のみで食べて行ける幸せを噛み締め、通って下さる生徒さんと支えてくれるスタッフに深く感謝し、今年の締めとさせて頂きます。
本年も大変お世話になりました。どうぞ皆様、良いお年をお迎え下さいませ。

2013年12月31日　アトリエ・ミオス代表　小原京美

「脳細胞死にまくりカーテン」　帆布／油性ペン　旭（中3）・一平（中2）・幸介（講師）

人生はつらいものです。皆様も、この険しい東京の1週間1ヵ月1年の中で、例えば絵を描くことであったり、誰かと話をしたりすることや遊ぶことなど、息抜きを見つけながら日々を過ごしていることでしょう。

今年一年、小学生や中高生を中心に授業を受け持ってきましたが、実直で体当りで嘘のない彼らに相対するには、こちらも同じ土俵に立たなくてはなりません。生活の何もかもに嫌気がさしていても、すぐさま嘘なく素直な気持ちで立ち向かわなければならないのです。瞬発力が要ですし、息抜きを待ってくれはしません。

それはつまり、僕の場合は大人であるし、多少無理をして彼らと人間関係を築くということになります。大人になったり小中学生になったり、そのせわしなさはさながらカメレオンのよう。そんな日々が続くばかり、いつ何時でもニコニコと頼って来る彼らの持込み件数は日に日に増え、絵や授業を通して、時には塾帰りのマックや銭湯の薬湯の中、それから真夜中のLINEやメールの中で、彼らの悩みや喜怒哀楽を共有します。アトリエは親や友達とは少し離れた外部の存在ですから、何かあったときは頼りやすいのかもしれませんね。

しかし共有も共有、さすがに1人で持てる量は限られています。重荷とは思わないけど責任重大な事であるし、何時までつづけられることなのかなぁなんて、最近は思い悩んでおりました。

12月に入り、忙しさも極まり「何も考えたくないけど、でも今日やらなきゃいけない事は山積みだよなぁ」なんて悶々としながら水曜の朝にアトリエ前の商店会を歩いていました。すると、1人の生徒さんが僕の作ったケーキの見本を、腕を組みながら真剣な面持ちで凝視している姿が目に止まりました。かぶっている事を忘れていそうなサンタ帽と、寒さから身を守るように丸まった背中が印象的です。生徒さん自身の半分も生きていないであろう人間の作品に対し、作品を通して同じ土俵に立つ心構えを見てとれました。なんだか胸のすく思いで、なお且つその姿が何か尊いものに思え、「ああきっと学生達から見る、人生の倍以上生きてる自分は、こんな風に映ってたりするのかな」「もしこういう風に映ってたら、それはすごく代え難いものだな」と、何かが救われ、希望が持てた気分でした。

作品やものづくりを通して、さらにはその枠を越えて繋がりが出来きること、信頼関係を築くことや背中を後押しすることなど、人に対して自分が何かできたのなら、それで一番嬉しいのは自分自身なのかもしれません。”誰かに頼られる”ということで自身が感じる嬉しさは幸福となり、幸福は自身にとっての富でもあり、それは有り余るほど蓄えられていることに気付きました。感謝してもしきれない気持ちです。

そんなわけで、あまりにも真面目な事を言うと「真面目な先生キモい」とか「シャキッとしてるとなんか違う」とか「男子に戻れや」と苦情が来そうですので、いや実際苦情来てるのですが…、いや、今年も大変お世話になりました。学生の皆には感謝を述べる機会がないけど、この場を借りてお礼を申し上げたい!!

ちなみに本日の画像は、中学生２人に頼み、自宅用のカーテン（200ｘ150）に皆でマッキーで絵を描いたものです。ずっとマッキーで描いてて頭が痛くなったので「脳細胞死にまくりカーテン」というタイトルになったのでした！！最低でも400万個は脳細胞が死んだな、というのが僕らの見解です。

では皆様、良いお年をお迎えください！

田中幸介

アトリエミオスに通っていただいている生徒の皆さん、ご家族の方々、ブログを読んでくださっている方々へ・・・今年一年大変お世話になりました。
毎日本当にいろいろな事があって、素敵な作品が誕生して、たくさんの方との出会いがあり、その瞬間を思い返せば語りつくせない程です。
作品を通して、また色々お話している中で、生徒さん一人一人の魅力を感じることが多く、それが私にとってどれだけ充実して幸せな時間だったか・・・。
どんなことがあっても、また次の授業でワクワクする気持ちをもって向かっていけるのも生徒さんがいてくれるから。
仕事をしながらこんなにも楽しくてパワーが出せるのは、生徒さんがいてくれるから。
ミオスの魅力は、生徒さん達の魅力全てなのでしょう。

私がミオスで一日一日を楽しく過ごせていつも笑顔でいられるのは、ミオスで出会う皆様のお蔭と心より感謝しております。
なかなか直接言葉でお礼をお伝えすることもできず、年の瀬のご挨拶に1年の感謝の気持ちを述べたいと思います。

2013年、Happyな一年を本当にありがとうございました。
来年もどうぞよろしくお願いいたします。

良いお年をお迎えください。 　　　　　　　　　 伊藤　絵里

今年も皆様には大変お世話になりました。あっという間の一年というに相応しい年でした。今年も色々ありましたが何と言っても大晦日になるとまあ何とか無事に終わったということで全てチャラにしてしまうのですよね。
お正月の楽しみはやはり食べることですね。いつもは食べられないような食べ物が親戚の家に挨拶にいったりするといっぱい出て来たりして。多分来年のお正月もお腹いっぱい食べてしまうことでしょう。

私の中では今年を振り返ると「THE横浜展」で土曜日の方々が賞を取ったことが嬉しかったですねえ。ミオスでお世話になってから３年ですが皆さんにとって私の指導がどんな風に受け取られているのかという事はいつも思っているのです。今回の事は、何かその結果をかたちとして見せて頂いた様な気がして私にとっても大変有意義な出来事となりました。

アトリエミオスの２時間が日々の忙しい生活の中で週に一度でも絵を描くことで日常の雑多なことが忘れられるようなそんな時間にして頂けたら良いなあなどと思っております。こちらに来てはや３年とは言え、物の置き場を今一把握できていないなどちょっとした不手際などございますが、まあそこはある程度ご理解して頂き、来年もご指導ご鞭撻の程どうぞ宜しくお願い申し上げます。

ちなみに私ごとではありますが１月１０日（金）から２月２日（日）まで銀座のポーラミュージアムアネックスにて展覧会を致します。お時間ございましたらどうぞご高覧下さいませどうぞ宜しくお願い致します。
「KIZASHI」

おせちの材料もゲット！2014年のカレンダーもセット！着々と年越し準備を進めています。街の混雑も、この時期独特の雰囲気に心が浮足立ってしまいます。

今年は春の大人宴会の暴れっぷり（楽しかった！）にびっくりから始まり、幼児クラスに復帰し成長っぷり（頼もしかった！）にびっくりしたりと、驚きと感動に溢れた年でした。日曜クラスにも参加することになり、去年よりもミオスにいる時間も増えたかな？と感じています。思い出すと、パワフルで楽しい！としか言えないくらいに全力投球で楽しい一年でした。生徒さんやご家族の方々、こうしてこのような形で皆様と関われたことを嬉しく思います。

思いのこもった作品を更に良いものとするべく、お手伝いできるのは本当に有難く楽しいことです。生徒さんとお話をしている中でいつも感じていますが、絵を描いている最中は夢中で一心に自分に向き合える時間であるとも思います。苦しいこともうまく描けず悔しいことも完成の喜びもモチーフを見つけた時のときめきも、夢中になれることは楽しいことです。より楽しく制作してもらえる環境作りを目指して精進します！

来年も展覧会を筆頭に楽しいことがすでに一杯決まっています。気を引き締めて、新しい一年に向かって行きます！新年に教室でお会いできるのを今から楽しみにしております。

皆さま暖かく、良いお年をお迎えくださいませ。

2013、暮れ　庄司真梨子

南澤です。今年も一年、いつ緩慢な指導や不謹慎なブログの内容に見切りをつけられるかとビクビクしながら過ごしておりましたが、なんとか皆様方の寛大な慈悲に支えられて全うする事が出来たようで、ここに感謝の言葉を述べさせていただきます。有り難うございました！
今年は自分にとってとても印象的な年となりました。地震以来延期していた野外音楽祭を再始動したり、やった事もないファッションブランドの立ち上げに奔走したりと意欲的に活動出来ました。手法的には、生活環境の中に素材や縁を見つけてブリコラージュしてゆく、仏教でいう（横越）を体現できた気がいたします。これはミオスでのテキトウな指導の中で苦し紛れに見いだした手法でございまして、益々このアトリエの存在が自分のなかで大きく関与していることに驚く今日この頃であります。
自分にとって子供の絵や作品は偉大な先生です。なにしろこちらの指導など全く聞かない腹立たしい子に限って絶妙な作品を作る事実は、社会の法則など糞食らえとばかりに新しいことにチャレンジする勇気を与えてくれます。まだ作品をここで披露する段階ではありませんが、その萌芽は彼らの成長と同期しているワケでして、全くひと事でない関係なのであります。つまり僕の成功は子供達にかかっていると言っても過言でないわけで、君たち頼んだぞ！と、またまた怒られそうなブログになったところで、来年も懲りずに指導賜りたくお願い申し上げますー。笑

本日6人の中学生に手伝ってもらい、19時にて大掃除完了致しました☆
一平・帆花・実織・佑香・愛実・旭、(人’▽｀)ありがとう☆

小学校受験プライベートレッスンにて　『家族でクリスマスツリーの飾り付けをしているところ』　年中

学生諸君へ

今年もお世話になりました！
そしてお世話してやりました？
そんな日ごろの恩を仇形で返す絶好のチャンス！
アトリエの大掃除を手伝ってくれる人を募集します。
お昼はココ壱で好きなカレーをご馳走しますので、（おやつは最近オープンした鯛焼きがいいかね？）冬休み時間をもてあましている人はぜひお礼参り代わりに参加して下さい！

◆ 日　 時 ◆　 明日！　12月25日（水）9:00～18:00位

◆ 対　 象 ◆　 イキのいい中高生

◆ 持 ち 物 ◆ 汚れてもよい服装

追伸
火曜学生クラスのみんなへ
クリパーの時、私がクリスマス写真コンクールに出品したいからと我がまま言ってあんなに時間掛けて撮影会したのに、ＳＤカードが壊れてデータ消失してしまいました。だからブログでも紹介していなかったのです。
本当にごめんなさい。年始に顔見てちゃんとお詫びします。　　　オバラ

水曜午前大人クラス・2人だけのクリスマス

オバラです。クリスマスパーティー週間がとうとう終わってしまいました。
参加して頂いた皆様、お菓子のおうち作りはいかがでしたか？
『19年前のクリスマス会（左下の一年生男子は土曜大人クラスの赤羽さん！昨日のブログで黄色い蝶ネクタイして写ってる社会人。本人曰く「俺、この頃の方がクオリティー高くない？レベル下がってない？退化してない？ヤバくない？」とのこと。あえて否定も肯定もしないでおこう。）

今回のおうちは、19年の間に4回作り進化させてきた、最強の最新バージョンでした。
一番最初は左の写真にあるものですが500mlの牛乳パックをよく洗ったものに、アイシングで直接ウェハースを貼り付けるという、食べながら牛乳パックが見えて興冷めるような野暮ったい代物でした。(見た目は悪くないですよね？)
子ども達を実験台に(？)試作を繰り返し、より頑丈で簡単になりました。楽しんで頂けましたら幸いです。

私は毎年このクリスマス会のお陰で、本当のクリスマスの日が仕事に明け暮れても寂しくありません。一緒に過ごして頂いた皆様、ありがとうございました！

土曜日担当岩田です。昨日は千野先生が里帰りして頂きクリスマスパーティー報告をして頂きましたので今日は土曜日午後クラスのお菓子の家作りのご報告です！

午後は私含む総勢8名のお菓子作りの競演です。今年は昨年と違って女性陣が加わり、何とも華やかなクリスマスらしい雰囲気で盛り上がりました。やはり出来上がってみると8人8様のお菓子の家が出来上がりました。といっても気付いてみると家じゃない！何故？か球場を作っている人まで。ちゃんと緑の芝生まで美しく整備されたボールパークを完成させていました。
それにしても今回の皆さん作品、デザインセンスがきらりと光っております。現代建築を彷彿とさせる家々をみていると思わずその素晴らしい感性にうっとりでした！おしゃれなガレージ？にオープンカーあり、オリジナリティー溢れる教会あり、階段付きの2階建ての家ありと1年の最後を飾るに相応しいクリスマスパーティーとなりました。

やっぱり暫くしたところで大人達は思わず酒に手が行ってしまい、皆赤ら顔でのお菓子作りとなりました。ぼろぼろのサンタの衣装を身にまとったスーパーサイア人も意識がややもうろうとする中で何とか昭和の借家ごとき家を完成させました。最後の記念撮影もバッチリでした！