美大の4年になったばかりというのに、すでに就職が決まった元生徒達とお祝いに飲みに行きました。
場の雰囲気にあった話題を提供し、女子ならではの「甘え上手は得をする」生き方の知恵を身に付け、ここぞという時に自分を通す為の気の利いたサービスも怠らず…完璧でした。常識の基本をしっかり抑えて、自分のキャラに合わせて応用している。頼もしくてニヤニヤしっぱなし。彼女達に乾杯・完敗
上手く育ったので、また自分の手柄にしようと企むオバラでした。
明日から一週間、授業もブログもお休みさせて頂きます。
美大の4年になったばかりというのに、すでに就職が決まった元生徒達とお祝いに飲みに行きました。
場の雰囲気にあった話題を提供し、女子ならではの「甘え上手は得をする」生き方の知恵を身に付け、ここぞという時に自分を通す為の気の利いたサービスも怠らず…完璧でした。常識の基本をしっかり抑えて、自分のキャラに合わせて応用している。頼もしくてニヤニヤしっぱなし。彼女達に乾杯・完敗
上手く育ったので、また自分の手柄にしようと企むオバラでした。
明日から一週間、授業もブログもお休みさせて頂きます。
酒井です。教習所に行き始めました。自転車でも事故起こしまくり、起こされまくりの私が果たして車なんて運転していいのか…?と複雑な気持ちです。
さて今日は水曜夜クラスの大澤さんの作品をご紹介します!手の速さと生き生きした動きの表現が持ち味の大澤さんですが、今回はあえて専門外のフィールドに手を伸ばす試みです。
夕暮れにほんのり色づく街並みと紅葉した木々たち。秋特有のもの悲しい雰囲気の中にも、ほっと一息つけるような温かみを感じます。色数はあまり多くないように見えますが、茶色の建物の同士の微妙な色の違いや、繊細なタッチで色を重ね合わせた空の色など、工夫された画面です。水色とも薄紫とも呼べるような空色を見ていると、絵の向こう側の薄靄がかった空気に吸い込まれていくようです。
元の写真では面積の少なかった手前の木々の部分を少し広げ、赤やオレンジを入れることによって、秋の香りが漂うしとやかな空間を演出することに成功しています。この部分は今回大澤さんが一番苦労された所で、紅葉部分の面積や影の色の入り方など、最後の最後まで粘り強く描いては潰しの繰り返し…。おかげで絵の具が盛り上がって、物理的にも後ろの風景との距離感を作ることが出来ました。ご本人は「なんかぼやっとした絵!」なんて仰っていましたが、そんなことはありません!また新しい方向性をを開拓したと自信を持って下さいね。フットワークが軽く、いつでも次のモチーフを探して目を光らせている大澤さん。現在はまた趣向を変えて人物メインの絵に挑戦されています。次回作も乞うご期待!
おまけ
アトリエにベタがやってきましたー!ゴールデンウィーク明けからスタートする小学生の油絵のモチーフとしてしばらくミオスの住人となる予定ですので、よろしくお願い致します。
小林 ボード・アクリル・コラージュ
今週は以前、ヒトラー、鳥人間の絵をご紹介させて頂いた小林さんの新作をご紹介させて頂きます。
小林さんと言えばいつもちょっと変わった面白い絵を描いていますが今回はハンバーガーをモチーフにアクリル絵具を使って作品を作りました。
小林さんは、こちらの絵を描く前にキャンバスの上でアクリル絵具で出来る表現方法を探っていて、今までにやったことの無いマチエール表現なども試していました。
どちらかというと今まではベタ塗りに近い表現をされていたので背景の処理等は以前の絵と比べてもとても新鮮に見えてきます。
又、何と言ってもど真ん中にドーンと描かれたハンバーガーはかなり時間を掛けて描がき込んだ分、結構な迫力で画面から迫ってきます。とは言え、モチーフを描き込むことも今までの小林さんには無かったのですがアクリルの特性を活かしてリアルに描かれていますね。
実際にこの絵を見てみると、かなり薄塗りの部分もあるのですが不思議と希薄な印象は無く、あたかも濃いめの絵具で塗った様な感じさえしてきます。
そして今回のこの作品はロゴも良く見て欲しいのですが某ハンバーガー会社のマスコット、牛、フライドポテトなどが切り抜かれたオリジナルのロゴになっています。
しかし小林さんは、今回の絵の様ななんとも掴み所の無いセンシティブな作品を作られます。こういった言わばコンテンポラリーなアートを描く方はアトリエでもあまりいらっしゃらない感じがしますね。その辺り、お仕事柄、美術展を色々ご覧になっていらっしゃる故とも思います。
そろそろゴールデンウィーク!金曜の夜からすでに始まっている、という方もいらっしゃるでしょうか。私もすでにワクワク、散歩などしてのんびり過ごす予定です♪
さて本日は、学生クラスより美大受験を目指す高校2年生、加余子ちゃんのデッサンをご紹介します。
デッサンでは画用紙の中にモチーフをどのように入れていくかということはとても重要なポイントです。扇風機が円のほぼ半分で切れてしまっているので、窮屈というか半端な印象。アタリを取る時はじっくり悩みましょう。
一番もったいないと感じるのが背景です。さっと塗ってあるだけに見えて、消し跡も雑で気力が途切れてしまったのでは!?という疑惑が浮かんでしまいます。ボールなどの載っている台座の奥に扇風機が立っているはずです。台座はどうなっているのか、空間につながりを感じにくいので、扇風機だけ後で付け足したように見えてしまいます。手前と奥の変化を付けることは必要ですが、形だけとったように見えて薄い印象です。難しいモチーフですが、ボールのビニールの質感を追う執念があるのですから、もっと描けるはず!?
また、影も全体的に手の入り方がおざなりに見えます。影はモチーフの大事な要素ですから、しっかり見て捉えましょう。
質感や映り込みばかりに意識が行ってしまっているようで、1枚のデッサンとしてみるとそこがとても残念に感じます。空間を描いていることを念頭に置き、個々のモチーフだけを追うのではなく、画面全体を見通して描いてもらいたいです。白いところをきれいに残す、というのも重要ですね!
しかし加余子ちゃん、高校2年生とのことですから、これからの一年でぐんと延びることでしょう。受験直前にはどう成長しているのか、楽しみでなりません! 気が早い?庄司でした。
伊藤です。最近気温の高低差が激しいですよね。先週末富士五湖に行ってきたのですが、雪が積もるほど降り、当然スノータイヤもタイヤチェーンも装備してなく、雪の坂道運転に非常に怖い思いをしました。本当なら新緑がきれいな景色が見れると思いきやまさかの雪景色!もうすぐ5月だというのに・・・信じられない光景でした。
さて、今日は幼児クラスで制作した「鯉のぼり」をご紹介します。
最初の導入では、鯉のぼりの説明をしたり質問を投げかけ、お話を聞いたあと、折り紙とシールでミニミニ鯉のぼりを作ってみました。こども達の大好きなシール貼りは、鯉のぼりの鱗になります。規則性のある模様にしたり、色別に配列したり、ランダムに貼ったり、半円形と4色のシールをうまく使ってデザイン性のある模様になりました。

こちらの写真は、この日のメイン作品となる鯉のぼりの模様をはじき絵の効果を利用して制作しているところです。
画用紙に暖色系クレヨンで縦線(ジグザグ線・波線・直線など)を描き、その線と線の間に模様を描きします。その上から、今度は同じく暖色系の絵の具をサ~ッと塗ると、クレヨンに含まれているろう分が絵の具の水分をはじいて線が浮かび上がります。
線模様と混ざり合った絵の具の色とのバランスが良く、とても美しいですね。
(同じ過程で寒色系鯉のぼりも制作)

どうでしょう!鯉のぼりのこんな飾り方はいかがでしょうか?
こども鯉のぼりも作ってたくさん増やして、ご家庭の天井にもこんな感じで吊るして飾ってみては?!

と~っても良くできたので、たくさんの人に自慢したくなってしまい、商店街から見えるところにもしばらく飾っちゃいました!
色鮮やかな鯉のぼり。時折風になびいて、かなり人目を引いていましたよ。
もう少し自慢して飾っておきたかったけど、みんなの作品は端午の節句までおうちでぜひ飾ってくださいね。

作品の飾り方のもう一例として、こちらは親子クラスで制作した鯉のぼりです。
2匹の鯉を縦に糸で繋げています。モビール風に天井から吊るしたら、鯉がゆっくりクルクル回ってかわいいですよ!!
お子さんが制作した作品の飾り方にも一工夫してみてくださいね。
講師の杉山です。先日フランシスベーコンの展示を観てきました。描写力もさることながら、彼独自の圧倒的世界観、エネルギーは僕の胸を始終圧迫し続けました。自身の死すらも客観的に捉え死んで行く事を当然の事ととして描き上げてしまう狂気にも似た冷静さには完全にやられました。彼は抽象画と具象画の境界にある作品を目指していましたが、人間や現実のコアに在る物を捉えた偽りの無いリアルな世界が描き出されていて言いようの無い現実感に襲われました。

さて今日は小学生クラスのケーキ作り最後の大詰めでした!先週作ったスタンプを使いケーキの箱のデザインをしました。ケーキをデザインの力でさらに魅力的にしようと皆黙々と作業を進めます。ケーキ一つから想像力を膨らませ、どんなお店で、どんな包まれ方をして、どのように売られ、なにが魅力か。これらを考える事は本来難しい事ですが子供達は自然と想像力を働かせどんどんと各々の世界観を作り上げて行きました。自分の作品の魅力を活力に、更なる想像を膨らませ新たに物を作り出す。この繋がりは非常に魅力的なものでした。
こちらは細かいデザインですが綺麗に印を押せています。彫刻刀での細かな作業にも関わらずこのクオリティーは中々出せる物ではありません。配色も巧く箱のベージュ系の色とマッチしモダンな雰囲気を醸し出しています。
朱肉も自分達で作ったので、水加減や分量を間違えてしまうと綺麗に押せなくなってしまうのですが、各々試行錯誤しながら何度も試し押しをし、最終的に綺麗な作品に仕上げてきました。
こちらは大人びたデザインになりました、高級感が漂います。品のある銀の色彩のチョイスや図形的なデフォルメの仕方、かすれ具合の風合いがなんとも言えません。グリッド上に配置されたスタンプはスタンプのモチーフとうまくマッチしており構成のセンスを感じる事が出来ます。
そしてお店カードも制作!
文面やパッケージデザインだけで想像力をかき立てられます。粘土でのケーキ制作から長い道のりでしたが見事に完成に至りました。子供の吸収力は本当に目を見張るものがあり、遠足での経験や先生達の言葉、参考にした作品等の影響が随所に見られました。そして脱帽すべきは、それらの模倣に収まってしまうのでは無くそこからオリジナルの世界観をめきめきと拡大して行く事が出来る彼らのエネルギーです。こんなにも広大無辺な世界が小さな頭の中に広がっているかと思うと人間ってなんて面白いのだろうと感じざるを得ませんでした。実際に食べる事が出来ないケーキですが、想像の世界を押し広げて行く事で、頭の中にはそのケーキが売られているお店の雰囲気、パティシエの思い、ケーキの香りや味、それを食べる時に過ごす時間が確かに存在していました。ケーキのお店やパッケージというと、ある程度先入観がありイメージが限定されてしまいがちですが見事にそんな先入観を崩してくれる作品ばかりでした。
僕は見ていて本当にお腹が空いてしまいました(笑)
小学校受験クラスのプライベートレッスンを受講されている3人の絵です。
解説いらずの素晴らしい出来栄えなので、描きながら話してくれた内容をご紹介しましょう。
「お手伝いで洗濯物をたたんだよ。お母さんがすごく喜んでくれたからまたやりたいなぁ。やらせてもらいたいなぁ。だっていっぱいたたんで上手になって、もっとお母さんに喜んでもらいたいんだもん!」
「お花見に行ってお弁当を食べた後、花びらをたくさん拾ったの。桜はね、遠くから見るとピンクだけどそばで見ると違うの。白い中に少しピンクの部分があるだけ。ハートの先っぽのところだけピンクだって、先生知ってる?」
「この間僕が2回同じことをしたから、お母さんにすごく怒らて泣いちゃった。そしたらお父さんがずっと普通の顔して慰めてくれた。笑っても怒ってもいなかった。でもねお母さんはいつも、1回注意しただけじゃ怒らないんだよ。」
小学校受験クラスのHPで『小学校受験で期待される絵画はその絵から汲み取れる家庭の様子や個性豊かな体験が重視されています。』と銘打っていますが、このような絵が描ければ何も心配いりません。描きたい題材は日常にいくらでも発見できますから、技術さえあれば描きたくて仕方がないワクワクが持続したまま仕上げることができるのです。
私立の小学校を受験されることに決めて尚、「やはり絵に訓練が必要とは思えないんです。子どもの内は自由に描かせるのが一番ではないですか?親の判断のせいで美術まで型にはめなければいけないのが気の毒で…」と、体験レッスンのお申し込みのお電話を掛けて来る方も少なくありません。
教育には正解はありませんのでそれぞれのご家庭で考えて下されば良い事ですが、上記3枚の絵を見てレッスン中の会話をお聞きになれば、そんなに罪悪感を感じる必要もないのでは?と思います。
実際彼らは意気揚々とお迎えに来たお母様に絵の内容を発表し、自信満々で帰っていきます。家で一人で描いた作品もよく見せてくれます。プライベートレッスンでは、たくましく育ってきた兆しを作品から見付け、観察力に優れた発見や相手に対する優しい思いやりを会話から見出して、お母様に報告するお手伝いをさせて頂いております。 オバラ
どうも幸介です。酒井先生はドジョウですが、僕は先日ワニとピラニアを食べました。両方とも淡白だったのでマヨネーズをつけて食べました。無人島にひとつ持ってくならマヨネーズで即決だな、と学びました。
さて、本日ご紹介するのは秦野さんの水彩画。多くの水彩を制作されていますので、秦野さんの作品をご覧になった事のある方も多いかと思います。その確かなデッサン力を元に描かれる水彩は、透明感や実在感などの「空間」の把握に長けています。デッサンの練習を重ねている学生にも参考にしてもらいたい!!そんな秦野さんの作品です。
今回の作品は、ブルーのグラスにきらびやかなベネチアンマスク。水彩でキラキラしたものを描くのは至難の技…というか画材的に向いてない様にすら思えますが、そこは秦野さんはデッサン力でカバーしています!!そして背景の黄色。これは難しい配色です。しかしこれが素晴らしい。黄色は膨張色ですので、背景に使用すると息苦しかったり絵全体が生温くなってしまうところです。しかし秦野さんの今回の作品の場合、マスクの羽の部分と上手く調和している様に思います。黄色の軽い印象で、黒を多用して重たくなってしまいがちなモチーフに軽さを持たせていますね。これで背景が寒色だったら、ベネチアンマスクの軽さは描けなかったのではないでしょうか。
さらにマスク自体の細かな装飾に、どうしてもコントラストの強く、且つ細かな筆を入れなければなりません。しかし色彩の優しい水彩画では、そんな筆を入れたら悪目立ちしてしまいますよね。しかし筆を入れなければやっぱり描けない。そこで背景に装飾と同系色を持ってくる。この効果により、必要以上に装飾部分が目立たず、調和しております。
マスク裏のリボンの処理も、おそらく肉眼ではハッキリ見えあろう箇所を、「見た目」よりも「印象」に重きを置いて、力を抜いて描いています。そしてグラスの透明感は言わずもがな。秦野さんがこの作品を制作している間に、こちらのミスでこのモチーフが破損してしまったんですが、そんなハプニングをものともしない男らしさも感じました!!
ということで、秦野さんの学生にも参考にしてもらいたい水彩。いつも教室の端の方でコンパクトに荷物をまとめて制作して下さってますが、学生のいるクラスで制作される日もあるのですから、そういう日はドドンと真ん中で皆に見える様に制作していただきたい!!なんて思ったのでした。
田中幸介
酒井です。先日どじょう鍋を食べてきました。案外ウナギっぽい味でした。さて今日は、日曜クラス佐々木さんの水彩画を紹介致します!
穏やかで物静かな大人の男性、といった印象の佐々木さん。もう何枚もご自分の息子さんを水彩で描いています。展覧会に出した作品を反響も呼び、個人的なメッセージが届くほど!今回の作品は、息子さんとその従妹、二人が野原で遊んでいる風景です。「犯人はお前だ!」とでも言うように凛々しく前を指さす男の子と、大勢を低く保った女の子。一体全体なにをして遊んでいるところなのか、これから何が始まるのか、とても気になるところですが、二人とも見据える先は同じ。視線の先を感じさせるような、遊び心のある構図です。二人ともなかなかに難しい姿勢ですが、体のバランスと重心がしっかりと描かれているので安心感を持って見ることが出来ますね。
また、手前の人物と奥の風景、描きこむべき場所の取捨選択がとても正確で距離感がわかりやすい画面になっています。人物のくっきり感と足元の草原の書き込みは非常に繊細で、左側から降り注ぐ光の柔らかさも丹念に描かれているのに対して、背景の色はスッと風に流されていくような爽やさを持ったミントグリーン。背景にはあえて色を使いすぎなかったことで、水彩を使う人なら誰でも憧れるような透明感のある作品に仕上がりました。
見えるものを見えるように描く、ということと同様、もしくはそれ以上に難しいのが「描かない」という行為です。「描きすぎ」に悩む方も結構多いのでは?目に映るものを見えるように素直に描くことは、時間と根気さえあるば出来る人が沢山いると思います。ところが、見えているのに描かない。これは情報を全て受け入れるのではなく自分で取捨選択することなので、かなりエネルギーが必要なことです。今回の佐々木さんの作品は、作者の取捨選択がとてもわかりやすく見える絵ですので是非じっくり見てみてくださいね。
特に透明水彩は、重ねれば重ねるほど色が濁ってしまう画材。出来ることなら少ない手数で綺麗なままの色を残したいところです。細密描写がなかなか得意だ、という方こそ「どこを描かないか」を考えることをお奨めしますよ!
土曜日担当の岩田です。今日は麻実さんの描いたデッサンをご紹介します。
麻実さんは、土曜日に来ている生徒さんではないので私も一度しかお会いしたことがありませんがこの作品が彼女が描いたものだと聞いて驚いてしまいました。というのも大人しい印象の大学生の方ですのでこんなパワフルなデッサンを描く感じには見えなかったからです。
それにしてもこちらの作品は気合いの入った渾身の作ですね。本人のやる気がひしひしと伝わってきます。B全という大きい画面をバランス良く構成しているだけでも大したものですがここまで対象を観察して画面に克明に落とし込めるというのは今までに相当な枚数を描き込み、研鑽されたことでしょう。そして更に小原先生と田中先生の愛情溢れるかなり厳しい指導もあったことでしょう!
私としても若干気になる所が幾つかあります。特に主役である牛骨のパースに関しては気を付けて欲しい部分です。
牛骨は動物の骨ですから、仮りに真上(頭頂部)から見た時に左右の角の先端、眼球の位置、顎の位置、鼻の先端を直線で結んでみるとおおよそ平行の関係になると思います。しかしこちらのデッサンの牛骨は、それらを直線で結んだ時にパースがばらばらになってしまっているのが分かるのではないでしょうか。
更にそれと連動して鼻先の手前、奥がくっついて見えてしまっており、その奥に描かれている鏡に映る牛骨までの距離感もありません。今指摘させて頂いた所は、次にこういうモチーフを描くときは必ず意識して欲しい所です!
とは言え、裏を返せばここまで描ききる事はそういった問題点が明確にあぶり出されることになるので次に作品を作る時に何に気を付けて描いて行けば良いのかがはっきり見えて来ます。そういった意味でもこの麻実さんの描いたデッサンのように一枚の作品をやり切るという事はとても大切な事だと言えますね。
これからもこのデッサンのように麻実さんが一枚の作品をやり切る事は、他の生徒さんのやる気に火を灯すことになると思いますので又良い作品を作って皆さんに見せて下さい。宜しくお願いします!