あそびのヒント

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親子クラス

毎年秋から冬にかけて参加者が急増する親子クラスです。この時期は、小さいお子さんにとって(ママも)長時間のお外遊びは寒いですよね。そこでご家庭でも応用できる室内あそびのヒントになるような造形遊びをやってみました。

絵を描く、ものをつくる以外に
・砂遊びなど素材そのものの感触を楽しむ遊び
・段ボールを積んだり並べたり構成を楽しむ遊び
・空き箱をならべて電車に見立てたり、日常生活を模倣して楽しむ遊び
などいろいろな造形遊びがあります。

ご家庭にある身近なものでどれだけ楽しめるか。今回は、新聞紙遊びです!
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この日に遊んだものは、ほんの一部しか写真がありませんが、新聞紙の大きさだけみても使い方はいろいろです。
新聞紙全紙9枚を全部つないで大きなシート状にしたら、テントにもなるし、風船を転がして落とさないようにバランスゲーム、小さな穴を開けて覗いたり指を入れてみたり・・・。

次は、新聞紙全紙の24分の1サイズを一人30枚くらい渡して、長い長い道になるように、新聞紙をテープでつないでいきます。自分が作った道が長くなるとお友達の道とぶつかり、さらに長い道となり最後は大きなひとつの街になりました。

まだまだ楽しい遊びできそうですね!

Oni
そして、こちらは先週の幼児クラスブログでご紹介した鬼の被り物と同じですが、小さいお子さんはまだハサミがうまく扱うことができないので、好きな色画用紙をビリビリちぎって貼りました。ちぎってできた紙の形を見て、「とがっているから、鬼の角にしよう!」とお母さんと一緒に相談しながらの制作です。大きいお子さんは、お母さんに手を添えてもらいながらハサミで切ることにトライしてきれいに仕上がりました。
手先の発達に決して無理のないように。でも新しいことにもぜひチャレンジしてほしです。

伊藤 絵里

作品を買おう

Yamanakagen写真左 / 山中現  『月の路』  木版画  24,600円

現在、京橋あらかわ画廊にて出品しているオバラです。
長時間関わると人もものも好きになってしまうタイプということもあり、一緒に展示をさせて頂いている山中先生の、この版画を好きになって購入しました。

7年程前、人生で初めて買った作品は植田正治の写真です。(写真右下)
プライベートで落ち込んだ気持ちが何ヶ月も浮上せず、世界から色が消えてしまったと思っていた時に出会った多重露光の赤い写真は、白黒の世界を赤と黒に変えてしまったかのようで、モノトーンだった私の心に少々強引に赤を差し込んできました。
その不思議な感触に、当時の年齢のサラリーマン月給といった値段でしたが、思い切って購入しました。

一つ作品を購入したのをきっかけに、「買うかも。」という選択肢を持った画廊巡りが楽しくなってきました。
皆さんもぜひ、いい作品に出会ったら手にいれるという選択肢を持って画廊巡りをすることをお勧めします。ただ見て歩くより、ワクワク度合いが確実にアップしますから!
投資の為に作品を買うことは否定はしませんが、あまり面白くない。自分の好きな作品に出会ったら、「家に持って帰りたい。」という純粋な気持ちでコレクションをしてみませんか?
飲みに行くことを投資と考えないように、飲んでちょっとストレス発散、素敵な洋服を買ったらしばらくウキウキ、そんな軽い消費感覚でいいと思うのです。

おっとしまった、今現在展覧会中の私がこんなブログを描くと、いやらしく聞こえちゃいますかねぇ。
見に来て下さるお客さんが減りそう…
大丈夫!夏に個展も控えていますので、無理やり売りつけたりしませんから♪
では冗談とも本気とも取れる微妙な文章で、本日は失礼致します。
批判や陰口はお手柔らかに☆

クロッキー会

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前回のクロッキー会の様子  / 竹辺  淡彩着色

どなたでもご参加頂ける、人物クロッキー会のお知らせです。
アトリエでは第1土曜日に着衣の人物クロッキー会を行っています。
固定ポーズを20分×5回(ポーズとポーズの間に5分休憩を挟む)行います。
今回は女子高校生にモデルを勤めてもらう予定です。
皆様のご参加お待ちしております!

日時   2月2日(土) 16:00~18:00 (入室は15分前より可能です。)
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

次回以降の予定はコチラ

クラゲの間

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上橋 インク・透明水彩・色鉛筆

どうも!小学生に「野菜もたべなさい」と怒られる男、幸介です!本日ご紹介するのは大人クラスより、上橋さんの作品。
左側の作品は展覧会に出品されていましたので、ご覧になった方も多いかと思います。じつはこちらの作品、上記2枚の連作でして、初めは2枚同時に製作開始しておりました。

左の展覧会に出品した作品はクラゲの薄さ・軽さ・柔らかさなどの繊細さや浮遊感などの、ミステリアスな魅力を持った作品でした。対する2枚目の作品、右の絵は、海の暗さ・クラゲの軍勢の個々の前後間・海上から届く太陽のまだらな彩光など、絵一枚に閉じ込められた空間が美しい作品です!触れたら壊れそうな繊細な左のクラゲと、しっかりとひとつひとつが空間の中に浮かんでいる右のクラゲ達と、同じ色調・作者でも変化に富んでいて興味深いです。単純に2枚目ということで、クラゲ自体の描画のレベルもアップしているように思います。

そしてクラゲってもはや地球外生命体のようでフワフワしていて、絵にするには女性的なイメージがありましたが、上橋さんの作品は硬派ですね!!個人的には右の作品が、スターウォーズの宇宙船で小惑星帯を抜けるシーンのような空間の楽しさを感じさせてくれるので好きです。

今現在、上橋さんは画力をひとつ上の段階にステップアップさせるため、クロッキー帳に基礎練習を重ねています。僕は右の作品の空間の取り方に、新しい魅力を見た気がしました。今後の作品も期待させていただきます!

田中幸介

ゆらめく

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 岡田 日本画

お財布を落としてちょっぴり傷心の酒井です。私はものを無くすと、悲しさを紛らわすために「大事にしてたから妖怪になったのかな~」なんて考えるようにしてます。

さて、今日は日曜クラス岡田さんが挑戦されていた初めての日本画をご紹介致します。記念すべき初公開ですよ!建物が水に沈んでいるのか、金魚が空中に浮いているのか、どちらにしても常と変わらない、というようにすまし顔でヒレをゆらゆらと波打たせている金魚たち。深い色の背景に金魚の鮮やかさが艶やかに際立って、不思議な世界観に思わず引き込まれてしまいます。入会されてから油絵、パステル、日本画とどんどん新しい画材に挑戦されていた岡田さん。初めて使う画材の中でも日本画は特に、塗れ色と乾き色の違いや、粒子の粗さによる使用感の差などに苦戦されていました。しかしそれも最初のうちだけで、何度も重ねて試行錯誤を繰り返すうち、持ち前のセンスでここまで絵の具を使いこなすことに成功しています!金魚の鱗も一枚一枚丁寧に描かれていて、細かい描写もバッチリです。初めての日本画でここまで画材ものにできるとは・・・!メキメキ実力を上げている岡田さんの今後が楽しみです。

金魚は中国語で「金余(お金が余る)」と同じ発音であることから、「幸運と富を招く魚」と言われます。さらに、家の北側に魚や金魚の絵を飾ると気分を落ち着かせ、集中力を高めるとも言われているそうですよ。1月ももう終わってしまいますが、年明け初の作品としては非常に演技がいいのではないでしょうか。是非お家に飾っていただきたいです!

上野さん、岩田の展示のお知らせです

Onaeba3_blog土曜クラスの上野です。カメラの展示会の一部として写真展が開催され、私の写真を出展することになりました。写真にご興味のある方はよろしければお立ち寄り下さい。

御苗場vol.12 横浜

■開催日程: 2013年1月31日(木)~2月3日(日) 10:00~17:00 (初日12:00~/最終日16:00まで)
■ 会 場 : パシフィコ横浜 CP+(シーピープラス)会場内
         〒220-0012 横浜市西区みなとみらい1-1-1 
■ 入場料 : CP+会場入場料 1,000円(税込)
         ※Web事前登録無料 →右記リンク先にて登録受付中 : www.cpplus.jp
         障害者手帳を持参の方、小学生以下の方は無料

Umenihebi岩田俊彦
『ウメニヘビ』
H137.5XW70XD5.8㎝漆、木製パネル

岩田俊彦展『ウルシエレクトロ』

漆芸の伝統技法を使い、日本で昔から使われている紋様や動植物などをモチーフに作品を展開しています。

今回の展示では、パネル作品の他にギャラリージネタのオーナーで金属造形作家の太田省吾氏との共作によって生まれた盆、福島の仏壇制作会社アルテマイスター保志の協力を得て制作した厨子なども展示します。
お時間がございましたら是非足をお運び下さい。

■開催日程: 2013年2月2日(土)~2月10日(日) 11:00~19:00 (最終日は17:00まで)会期中は無休
■ 会 場 :ギャラリージネタ  HP
       〒251-0052 藤沢市藤沢1055 tel 0466-55-6833
■入場無料

2月9日(土)12:15 アトリエ集合で、土曜クラスの皆さんとツアーを組み、藤沢の画廊までご案内致します。ご興味のある方はご一緒にいかがですか?お気軽にご参加下さい。(ご予約不要です。)

いつかの風景

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永瀬 アクリル

庄司です。日が長くなってきましたね~。5時にまだこんなに明るいの?と何度も時計を見ちゃったりしてます。

さてさて本日は水曜大人クラスより、永瀬さんのアクリル画をご紹介します。
今回はご自身でお撮りになった雰囲気のあるお気に入りの道を描かれました。写真では中央に赤いコートのご夫婦がいて、それもまた素敵でした。そこは描こうかどうしようか…と迷われていらしたのですが、サムホールの小さい作品ですから中央に人物を入れてしまうと窮屈に感じてしまうと思います。ですから、思い切って削って良かったと思います。穏やかな空気や木々の音も感じられ、思わず散歩したくなるような小道ですね。

今回、木々の表現に苦労されていましたが、前回の軽井沢の絵から、色もタッチも格段にパワーアップ!木は光の具合で沢山の色を見せますから、思い切った色をのせても意外と大丈夫です。今回はアクリル画で失敗しても塗り直せますし!ということで、紫や青などあまり使ってない色をばしっとのせてます。寒くなってきた頃のしっとりした日陰の木の感じが伝わってきますよね。草の色味、表現の素晴らしさを見ると、永瀬さんの木はこれから描いていく中でもっともっと美しくなると期待しています。

ちなみに永瀬さん、小品を壁に沢山飾って思い出の旅に出る計画なのだそうです。壁一面に大好きな景色ばかり並んでいるなんで想像するだけでも嬉しくなってしまいますよね。うっとり♪これからもひとつひとつの場所で感じた思いを、どんどん描き連ねて頂きたいです!

福来たる

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幼児クラス

伊藤です。
あと2か月もすると、年長さんは卒園ですね。幼児クラスは、最長在籍年数が3年なので、生徒さんの入れ替わりが一番多いクラスです。今のメンバーでの制作回数も残り少なくなってきました。
今年度は、今までになく年少さんの在籍人数が多かった年。
幼稚園生は、同じ学年でも月齢によって技術・理解力の差がかなり出てきます。同じテーマで制作しても、年少さんと年中年長さんとでは言葉かけが違うのはもちろんのこと、完成度も違ってきます。どちらも無理なく負担なく制作ができるように、カリキュラムによって、二つのグループに分かれて、それぞれに先生がついて制作することがあります。
今週作った節分にちなんだ鬼の被り物もこのやり方で、それぞれの作品に魅力があるのでご紹介します!
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小さいお子さんは、まだ道具に慣れていなかったり、制作はゆっくりペース。立体的なイメージを持つことも難しいので、平面上で鬼の顔のパーツを好きな形に切って貼ることができるかな?と、色画用紙をカラフルな組み合わせでチョイスして制作しました。(上段作品+下段の一番右の作品)
大きいお子さんは、道具を一人で何でも使いこなせるので、鬼の角や牙は円錐型に挑戦。部分的に立体的なものが加わると鋭さがアップして完成度がぐっと上がりますね。(下段左側3作品)
このような制作過程もあれば、3歳から6歳まで入り混じって一緒に制作する機会もたくさんあるので今後のテーマもどうぞお楽しみに!

失敗作の有効活用

オバラです。
皆さんは絵を描いていてスランプを感じる事はありますか?
そもそもマンネリ化した日常の打破・リフレッシュ・ストレス発散で始めることが多い大人の趣味にスランプとは、少々ズレた感じがしなくもありません。
自分に自信のあることとは別の何かを始めた時の「初心者なもので、右も左もわかりませんですみません。てへへ」という感覚こそが醍醐味ですし、強力な武器(高い画材)を買っただけでワクワクするはずですから。
しかし描き始めて日の浅い内は絵を描く時間が楽しく夢中だったはずが、枚数を重ねこなれてくると上達もひと段落付き、嫌いになったり飽きた訳ではないのに刺激も情熱もひと段落付いてしまうという…。

先日、自分の世界観をしっかり持った作風の20代男性の生徒さんから「スランプの時はどうしますか?」と相談されました。
その場にいた私と岩田先生は「美術系の雑誌を見る。もしくは何も描かない。」でしたが、隣で制作されていた30代の男性が「私はどんなに残業で遅くなっても筆を持つ時間を作るようにしています。自分にとって絵を描くことは晩酌と同じですから。」と言われ、「それ、もう趣味じゃなくて日常じゃん!『趣味はご飯を食べることです。』って言わないのと一緒で、生活の一部ってことだよね!?『最近スランプなので趣味だった食事は止めることにしました。』とはならないし!」と心の中でおののいてしまいました。

描きたい衝動があるのに形にする具体的なイメージが浮かばない、そんな思い通りにならないもどかしさを技術力を磨くことで乗り越えれば、まぐれ当たりも安定するでしょう。
あくまで趣味の美術。自分の軸足ではないから、足払いを掛けられても転ばないところが気楽でいいのです。

Hukuroそうそう、他のクラスの60代の男性から、「失敗作はどうしていますか?」と聞かれました。
私は紙の場合、ハガキの大きさに切り刻み、絵手紙にして送ります。
絹本や綿布の場合は縫い、油絵キャンバスの場合はハトメで綴じ、取っ手の紐をつけ袋にして、お酒を入れてプレゼントにしています。
写真は作りかけのバック 『搬入が目前に迫るスランプ中の現実逃避』(説明的なタイトル)

展覧会のお知らせ

Obarashun小原京美 『瞬』 絹本着彩 / 墨汁・木炭

オバラです。来週よりグループ展を開きます。
今回画廊オーナーより頂いたお題は『人間風景』。私は「人の存在を感じる景色」と解釈し、風景の中に気配だけを配置した作品を制作しました。(実はまだ制作中…毎日朝まで描いてます…いつものことですが、間に合うのか?)
東京方面についででもございましたらぜひお立ち寄り下さいませ。
私の在廊日は、
1月28日(月)11:00~13:00
1月31日(木)11:00~18:00
2月 1日(金)11:00~18:00
2月 2日(土)14:00~18:00
2月 5日(火)11:00~18:00
2月 7日(木)11:00~18:00
2月 8日(金)11:00~16:00
の予定です。

『人間風景展IV』
人間の持つ欲望、理性、所有を生命の神秘の象徴として5人の作家の方々に表現していただきました。ぜひ、ご高覧賜りますようお願い申し上げます。
荒川みはる
2013年1月28日(月)から2月8日(金)
11:00~18:00 (日曜休廊・最終日4時終了)
◇土曜日は15時以降、ビル入口が閉まっておりますので入口にてお電話頂きしだい解錠いたします。
〒104-0031 東京都中央区京橋2-8-18 昭和ビルB2F
あらかわ画廊
電話/FAX : 03-3566-5213
●地下鉄 銀座線 京橋駅(6番出口) 明治屋真向い、スギ薬局B2F