瑞々しく

Nonaka03野中 透明水彩

庄司です。先週は土曜午後クラスにも入らせて頂きました。大人/学生合同クラスの和やかでゆったりした空気も素敵ですね(そこをばたばた駆け回ってしまった私です!?)沢山作品を拝見させて頂き、ありがとうございました♪

今回は水曜午前大人クラスより野中さんの水彩画をご紹介します。
間にデッサンを挟んででしたから、久しぶりの水彩となりました。以前淡彩を習ってらしたという野中さんですが、前回の水彩を描かれた時にアトリエのドアに貼ってあった美術予備校の水彩画ポスターをご覧になって、こんな風に描きたいわ!とのお言葉だったので更にそちらを追求していきました!水彩画って淡彩も素敵ですが、力強くしっかり描き込んでいくのもまた魅力がありますよね。

前作から、果実の瑞々しさも一層アップしていますよっ。リンゴの光の入り方と質感がとってもリアル。おいしそう…なんてついつい口を出ちゃいます。ビンやビー玉も透明感と重み、ハイライトがしっかり入って、光沢とつるっとした固さが出ています。何より色がとっても美しいので、私は特にお気に入りです♪そして苦労されたであろう水の映り込みも、野中さんの眼力でしっかり捉えていらっしゃいますね!
影の色もまた、淡彩との融合が美しいですよね。そして画面上部の白の残し方が綺麗で、ぴんとハリがある絵になっています。前回のデッサンで学ばれたことが水彩に反映されて、更に進んだ1枚として完成しました。

野中さんは毎回のモチーフセットにも時間をしっかり取って、描く前の準備から既に気合いばっちり!描く時もじっくり見て質感も触ってチェック、時には裏側に回り込んで…と、五感もフル動員で描いていらっしゃいます。ミオスの大人クラスでは特に、個人個人でモチーフをセットしますから近寄り放題の触り放題!これを活かさない手はないですものね♪見たままに描くということは本当に難しいものです。メモもきっちり取りモチーフに真摯に取り組む野中さんの姿勢、情熱的で拝見していると奮起させられちゃいますよっ。

そんな野中さん、次回は更にダイナミックな構図に挑戦。1枚ごとにどんどん豊かさが増していく世界、さらなる進化が楽しみです♪

継続は力なり

P1010770伊藤です。一昨日のオバラ先生のブログにアンケートの貴重なご意見から『小学生クラスのカリキュラムにお絵描きの割合を増やしていく』と書いてありましたが、幼児クラスでも保護者の方から人物の描き方についてよく相談を受けることがあり、今までよりもお絵描きに比重を傾けていこうと思います。
授業の最初に、少しずつステップアップできるような簡単なテーマを挙げます。例えば、顔のパーツの描き方はどうやって描くのか、片手を挙げて手を振っているところは腕のどこが曲がっているのかなど、一日ワンポイントレッスン方式で描いていきます。一人一冊スケッチブックをご用意しましたので、毎週継続していくこと、一度では忘れてしまうので繰り返し描くことで、これからのお絵描きがぐっと変わってくると期待できます。
左の写真は、腕の描き方を意識して『手を振っているところ』を描いた作品です。
Youji
そして、ずらっとご紹介したこちらの作品は、外で遊んでいるところのお絵描きです。年長さん達が描いた2人が向かい合ってボール投げをしている様子には人物の動きが出てきました。年中年少さんが描いた手をつないで歩いているところの絵は、自分以外の人を考えながら描くことも出来ました。個人差もありますし、変化も少しずつではありますが、確実に成長していくことは間違いありません。
スケッチブックのお絵描きは短時間制作なので、その後の時間は、いろいろな素材材料を使った工作もあり、集団制作あり、絵の具お絵描きもあり・・・いつも通りです。

片方の靴

Shougakukutu
オバラです。おやや?見本の靴と見まごうばかり、意外とクオリティ高い感じになってきていると思いませんか?薄暗い玄関に置いておいたら、「片方だけ脱ぎ捨てて!」とお母さんに怒られそうです。

写真左上の“足型を取っている”時は、興奮マックスでどうなることかと思いましたが、いつもギリギリでつじつまを合わせちゃうから懲らしめられないんですよね。「ほれ見たことかっ!」と罵りたいのに出てくる言葉は「なかなかやるなぁ…」と感心する表現ばかり。
なんだか悔しい…

全く素材の違う物でリアルに表現することは、ワクワクします。絵も工作も写実は楽しいです。
学年が上がると想像力も模写から生まれるようになりますので、昨日のブログでも書いたように来年は技術を向上させましょう!私達講師も手ぐすね引いて、ん?腕を鳴らして、ん?腕を上げて、あれ?ま、とにかくビシビシやりますぜぃ!

ご協力感謝です!

アンケートを締め切りました。お忙しい中ご丁寧に記入頂いた皆様に、心より御礼申し上げます。
アトリエへの質問形式の文章もありましたが、無記名アンケートにさせて頂いておりますので、文章からどなたか推測できるものでも個人個人への返答は控えさせて頂きます事、ご了承下さい。
もし折り入ってご相談などございましたら、直接お話しさせて頂きますので、ご遠慮なくお電話下さい。

保護者様宛アンケートに、「家では学校の事も、習い事も『楽しいよ!』の一言位で、あまり話しをしてくれません。」という文章が多々見られました。
やんちゃだった自分の小学生時代を思い出すと、余計なことを話しうっかり怒られそうな内容まで喋ってしまいかねないという危惧があり、あまり親に話しをしなかったように思います。(良い事ばかりかいつまんで話すと、ますます疑われましたし。)まぁ喋らない子達が皆やんちゃをしている訳ではないと思いますが…
自分からあまり話したがらないお子さんの場合、たまにはアトリエまでお迎えに来て頂けましたら、作品の途中経過をお見せしながら、日頃の様子もお伝え致します。お忙しいでしょうから小学校のような学期末面談のようなつもりで、3~4ヶ月に一度位を目安に来て頂けると丁度いいかもしれませんね。
また小学生クラスに関しては、できるだけブログの方に一人一人の作品写真を載せながら、個人への一言メッセージ(頑張ったところや苦労したところなどの見所)を添えさせて頂くように致します。
小学生クラスに関してもう一つ、カリキュラムについて「普通の絵画(水彩画)をもっと取り入れて欲しい」というご意見をたくさん頂きました。今までは平面絵画・立体工作を1ヶ月ごと交互に行なってきましたが、来年度より版画や油絵なども工作にカウントし、お絵描きの割合を増やしていくように致します。人物などのデッサン力も鍛えられるよう、10月のカリキュラムで使用したスケッチブックはしばらくお預かりさせて頂き、時間ができた時に友達クロッキーを続けさせて頂きます。
もちろん楽しい工作もちゃんと計画していますのでご安心を♪
アンケートは締め切りましたが、ご意見ございましたらいつでもおっしゃって下さいね!  オバラ

帰って来たクロカンブッシュ

20121126
どうも!いまだにサンタクロースがやってくる三十路手前の男、幸介です!!サンタもいい加減子どもではないということに気づいてほしいですね!!

そんなこんなでアトリエの窓辺に飾っているのをご覧になった方もいらっしゃるかと思いますが、今年もこの季節がやってきました。ミオス恒例のクリスマスパーティー。ことしはクロカンブッシュという、ツリー型のお菓子作りになります。

今でこそアトリエでは大人クラスでクリスマスパーティーをするのも恒例になりましたが、もともとこの企画は幼児&小学生クラスのもの。これに大人クラスの希望者の方々が参加する様になったのが6年前の「クロカンブッシュ作り」からでした。

もうあれから6年もたっていることに驚きですが、年々エスカレートする大人クラス(半分酒盛りみたいになってるクラスもあるとのウワサ)は今年はどんなアイディアを出してくるのか期待大です。

今年のミオスも残すところ後僅か。最後に楽しんで締めくくりましょう!

田中幸介

モノクロの世界から

Yahagiakachan_3矢作 油彩 F15号キャンバス

15号の大きなキャンパスに、ほぼ実寸大サイズの赤ちゃん!ぷくぷくした手やつるつるおでこが可愛いらしいこの一枚。水曜夜クラス最年長にして誰よりピュアで感性豊かな、矢作さんの作品です。今回の作品は40年程前の、お子さんが小さい頃の写真を参考にして描いたものです。

この作品、実は元になった写真は色の無い白黒写真なんです!この色彩豊かな世界は矢作さんの想像力で描き切りました。デッサンを描く時にはよく、「白黒写真に置き換えてみたらどうなるか考えてみて」と教わりますが、この場合はその逆。明暗だけを頼りに、独自の色彩の世界を構築していきました。この血色の良い柔らかそうな肌色が、想像のものだとは驚きですよね!(せっかくなので写真も載せさせて頂けばよかったですね!すみません!)

明暗の差を色彩に上手く変換して画面に映していくのがとても難しく、塗ったり拭いたり指でこすったり・・・試行錯誤しながら、じっくり完成させていきました。これだけ鮮やかでたくさんの色を使いながら画面をまとめることができるのは、矢作さんならではの色彩センスですね。宝物の一枚になったのではないでしょうか!矢作さんが生み出す色彩、これからも楽しみにしています。
 酒井

図工の先生

Cyoukinpdf
来週はもう12月ですよ!信じられませんね~!
みなさまお久しぶりです。元講師のチノです。4月でミオスを卒業したのですが、今日はオバラ先生の代役ということで古巣、土曜午前クラスに来ていました。ついでに久々のブログを書きます!
私は4月から、東京の小学校で図工専科の教師をしているので、そのことについてちょこっとお話ししたいと思いますのでおつきあいくださいませ。
よく「担任もっているの?」と質問されますが、担任はもちません。というよりもてません。
なぜなら小学校の免許状を持っていないからです!(私は中高美術の免許のみです)
音楽の先生のようなもの・・・と言ってしまえばイメージがつきやすいかもしれませんが、東京は「専科の先生」という枠があり、音楽・美術・家庭科は専門の先生が教えています。(学校の規模によっても違いはありますが)
図工教師は全国におよそ2000人。その半数以上が東京都の先生で、その他は一部の地方自治体の先生です。東京都は教育委員会の方針で全小学校に図画工作専科を置いています。(今ネットで調べました・笑)

私は横浜育ちなので、そんなことは全く知らず、大学で初めて知ったときはとても驚きました。
図工を専門の先生が教えてくれるなんて、素敵ですよね!

そんなこんなで、私は4~6年までの図工を教えているのですが、丁度授業時間がミオスの小学生クラスと同じく90分・・・ということで、感覚としてはとてもスムーズに入ることができました。
ミオスと違って一人で40人相手にしなければいけないので、授業中はバタバタしていますが、楽しいです。
何が一番楽しいかというと、自分の予想もしなかった作品を作ってくれたりすることろですね!

でも、大人クラスの授業に参加すると、しっとりしているけれども情熱のある大人クラスいいなぁ~と思います。しかも大人と子供がお互いが影響するところもあって、作品展で大人も子供も対等な作品が並んでいて。。。ミオスって良い空間だぁ~と改めて思いました。働く側にとっても、メリハリがあってGOODです!笑

※文だけじゃ味気ないな~と思い、図工の研修会に参加したときに作った作品を・・・。
アルミ板を叩いて作りました。

穏やかな時

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『湖畔』 高橋 油彩

今年はみかん、例年よりたくさん食べてます!(食べ過ぎ!?)庄司です。

さてさて水曜午前大人クラスより、高橋さんの油絵をご紹介しますね。
こちらも展覧会出品作。はじめ展覧会には前作のみの出品予定だったんです。でも、これは間に合うかも…?間に合わせるぞ!っということで、ご自宅にも持ち帰られて(またしても自主的宿題)、かなりのハイスピードで完成しました。展覧会にもバッチリお披露目できて、やったぁ!

今作のこの風景、ピンと来る方も沢山いらっしゃるのでは?箱根の芦ノ湖(&海賊船)です。手前の木々と大きく広がる水面、湖畔からながめるゆったりした時間を思い出せるような作品に仕上がりました。
湖の中でも手前と奥で、水の色・波の長さや大きさなどしっかり変化を出していかないと、せっかくの広さが感じられません。ですから、かなり筆を重ね、遠近感に気を配りました。途中で木々の色もちょっと単調かも…?ということで、沢山混色して色を作っていきましたよっ!なので色づいていく途中の変化もしっかり感じられますよね。
そしてまた、遠景の山々!ちょっと日本画のような色合いにも感じます。ピンクや紫などが薄く入っていて、美しいです♪手前の椅子は、これは高橋さんお得意ですので、もう思う存分腕を振るっていらっしゃいますね。海賊船も省略しつつもマストなどはしっかり。やっぱり芦ノ湖っていったらこれがないと!

高橋さんはとっても陽気で楽しい方ですが、更にとっても熱心な方です。展覧会に来場下さって作品を眺めた後は、やっぱりもっとデッサンやろう!との頼もしいお言葉!油絵3枚描いたらデッサン1枚、というスケジュールまでたてていらっしゃって、なんて計画的…私もその姿勢を見習わなきゃ!と焦ってしまいます!?><
繊細で細やかなタッチが魅力的なのですが、そこに柔らかさプラスでもっと素敵な絵になりそうだなぁ…ということで、現在は柔らかい布のデッサンにチャレンジ中です。ふわふわは難しい…でも挑戦しがいがあります!次の油絵は静物なので、そこにも柔らかいもの入れちゃいましょうか?と企み中だったりします。ふふふ~。

親子で粘土制作~受験クラス~

Akioyako
小学校受験 秋の親子体験講座

本日通常授業は全て休講でしたが、これから小学校受験をお考えのご家庭対象の特別講座がありました。
小学校受験は10・11・12月が入試本番なので、現年少・年中さんが1~2年後に向けて本格的に準備をスタートするにあたって、体験の方には当教室の受験クラスの雰囲気を知っていただき、既に通われている生徒さんには、保護者の方とご一緒に制作を楽しんでもらう講座です。

赤・青・黄・白、4色の粘土を使って、親子で生き物を作りました。
たくさん色があると何だか楽しくなって、粘土を触っているうちに混ぜることに夢中になりすぎて、途中までは楽しかったけど、結果的に何も形にならなかったという残念なことにならぬように、「この色で体を作ろう!こっちの色で足を4本作ろう!」と作りたい動物の体をパーツに分けて考えて制作していきました。

今日お母様・お父様が傍にいらした環境で制作したように、ご家庭でもお子様が絵や工作など制作している時には、ぜひお子様をたくさん褒めて自信を持たせてほしいと思います。褒めることで苦手意識をなくし『できる自分』をイメージすることができます。できた!という自信がつくと、制作意欲がぐっとあがっていきます。
お子様の頑張ったところ、よくできたところ、工夫したところなど、結果よりも努力したプロセスを具体的に明確にぜひ伝えてくださいね。
お子様達が「できた!楽しい!うれしいな♪」と感じてもらえるように、私達も授業の中でたくさん声かけをしていきたいと思います。

伊藤

賞状もらえるね!

Posuta左 / 創太 2年   中 / 雪乃 3年   右 / 琴葉 3年

小学生クラスで夏に描いた作品をポスターコンクールに出品しましたが、創太は金賞、雪乃・琴葉は入選しました!
おめでとう!
創太に至っては、夏にブログでご紹介した「僕、才能ないからさ…」とつぶやいた子ですので、金賞をいただけて本当によかった。
親や先生に「そんなことないよ。」と言われたところで、あんまり嬉しくないのは良くわかります。自分を愛してくれている人は悪く言わないのはわかっていますから。
(なので私は「才能ないって言われたの?そんなことないよ、上手だよ!」や「ブスって言われたの?わかってないなー、かわいいよ!」とは決して言いません。言われるなりの理由もあるでしょうから、あえてクールにシビアに答えるようにしています。もちろん単純に甘えたいように見えた時はセクハラまがいにギュッとしますけど。)
他人から、しかもみんなが尊敬してくれる賞状を頂くという形で認められるのは、何よりの自信となるでしょう。
ご褒美をもらえるから絵を描く訳ではありませんが、誰かに評価されると励みになります。

1ヶ月掛けて描いたポスターですので、全員に評価を頂きたい位です。
が、まだ他の3つのコンクールから連絡がないので(審査結果は来年とのこと)、結果をお楽しみに!   オバラ