夏休みの宿題:工作編

20120910
小学生 粘土

どうも幸介です!もう夏休みもとっくに終わってはいるのですが、本日は夏休みの宿題として制作された作品をご紹介します。

…と言っても、こちらは小学生クラスの課題であるポスター制作ではなく、粘土工作の作品。実は宣伝はしておりませんが、小学校受験クラスに在席していたお子さん達が小学校に入学されてから『夏休みの宿題だけ、受験の時のようなプライベートレッスンで見てもらえませんか?』などご相談される事が多く、個人的に対応しております。こちらの作品もそのひとつ。プライベートレッスンだけではなく、制作内容によっては大人/学生クラスの比較的人数に余裕のあるクラス内でのチケット制での受け入れもありますが、どちらにしてもクオリティの追求が可能です。こちらの作品は「頭がライオン、体がマントヒヒ、足がタカのキメラ」を制作したものですね。たてがみや耳や鼻などの部分の素材も毛糸や布など使用して質感を出し、目もガラス玉でリアルに制作しました。

私立小学校の夏の課題は制作したものにレポートを付けたり、毎日の絵日記を半立体(レリーフ)で仕上げなければならなかったり、とてもハードです。今回のこちらの作品も、制作過程をレポート用に撮影したり、説明用に骨組みや制作の途中段階のミニ模型を何個も制作したりと、ほんとにもう賞でもくれなきゃ割にあわないぜ!っていうくらいの作業量でした。ミオス小学校受験クラスの卒業生は、学校の図工で大変な事がありましたらいつでも相談にのりますよ!アフターケアまでお任せください。

田中幸介

絵の中の空間

P9051075秦野  水彩

酒井です。毎日少しずつ展覧会の作品が集まってきて、額に入った状態を見るのがとっても楽しいです。展覧会、待ち遠しい限りですね!

今回は水彩講座でも有名な秦野さんの新作をご紹介します!水曜クラスは水彩を描いていらっしゃる方が少ないのもあって、すっかり注目の的になっている秦野さん。その繊細なタッチとみずみずしい色彩は皆の憧れなのですが、毎回新しい課題を持って制作に取り組むストイックな方です。

秦野さんが特に気にしていらっしゃるのは描き込みのバランスの取り方。じっくり描き込んだグラスの足の部分、黄色い布に比べ、後ろの器や手前の影になった布地の部分は描き込みが少なく、微妙にピントがずれた状態です。この差を意図的に出すことによって物と物との間の距離感を自然と感じることができ、見た人がスッと違和感なく絵の中に入りこめるのです。絵の中の空気感にこんなに気持ち良く浸ることが出来るのは、「もの」だけでなく「場所」を描いているからなのですね。

展覧会に出される作品を迷っていらっしゃるそうですが、どれもこれも素晴らしい作品ばかりなので、「いっそファイルにまとめて全部出しちゃったらいかがですか!?」なんてお勧めしてしまいました・・・。作品数が多い方は、そんな手もアリですよ!是非ご検討下さい!

猫のデッサン

Kaneyasuneko金安 デッサン

土曜日担当の岩田です。今回、ご紹介させて頂くのは、土曜、午前のクラスにいらっしゃっている金安さんの猫をモチーフとしたデッサンです。

金安さんは、いつもカラフルな作品をつくっていますが今回は、デッサンを描かれました。いつものように、こちらのデッサンも比較的短時間で仕上げられました。

雑誌から猫のポーズを幾つかピックアップして画面に配置しています。多分、ポーズを選ぶ際には感覚的に決めていると思うのですがそれらを画面内で構成する際の主役、脇役の関係は、しっかり作られています。

私は、金安さんの作品を今までに何作品か見ていますがその中にパステルで木の板に直接、画面いっぱいに消防車を描いたり、ピサの斜塔を描かれ作品があります。
そういった作品は、子供が純粋無垢にものを描く様に、どちらかというと衝動的に手を動かし、描いたものなのですが1枚の絵として、色や画面内の配置、大きさなどバランスがとても気持ち良いなあと感じました。

そういう意味で金安さんは、感覚的、衝動的に描きながらも、無意識に1枚の絵の中でバランスを取ることを忘れていないのだと思うのですが更に考えてみると、もしかしたらちゃんと絵を見てくれる人のことを頭の片隅に置いて描いているのではないかなあと、勝手に考えてしまいました。

金安さんの絵は明快さ、明るい色使いなど見る人が楽しくなるようなエッセンスに溢れています。それは言い換えれば、鑑賞者を選ばない、老若男女誰が見ても分かり易い優しさに満ちた作品です。

以前、時間が掛かってしまうので油絵は、ちょっと描きたくないとおっしゃっていましたが私としては、どんな油絵を描かれるのかなあという気持ちもありますので、気が向いたら是非見せて下さいね。よろしくお願いします。

夕陽のストローク

Saho_01佐藤 油彩

庄司です。たまに国立天文台のニュースを見てるんですが、最近天の川の中心に見つかった分子雲(どんなものやら?)の名前が『ぶたのしっぽ』だそうで…かわいい!螺旋状の形からの名付けとのことですが、平仮名だと絵本や童謡のタイトルのようです。難しげな記事の中に度々浮かぶ『ぶたのしっぽ』の文字のミスマッチなほのぼの感…たまらない><でもイメージ図は結構ごっついしっぽでした。

さて!今回は水曜午前大人クラスより佐藤さんの油絵をご紹介。
このところ日本画をかなりじっくりと描かれて、細かいのは苦手だわ~とおっしゃっていたのですが…。
この作品はすごいですよっ!佐藤さんはいつも途中でさっと切り上げてお帰りになるのですが、それを考えると…何時間でしょう?5時間はかかってないかもしれません。ちょっぱやの完成です!

10号の油絵でこのスピードはすごいです。バッと描いてバッと切り上げる!これはパワーと思い切りが必要です。完成した今週は特に、描きたいものとの波長がぴったり合って勢いに乗っていらっしゃいましたね!夕焼けに浮かぶ建物と広がる海と…。あまり描き込みすぎてしまうとむしろ、この伸びやかさが失われてしまうと思います。

特に感動したのは空の夕陽。佐藤さんが太い筆でスーッとひいていく後に表れてくる赤が美しい!ちょうど通りがかった時に赤をひいていらしたのですが、おおーっ!と感嘆してしまいました。一筆に気持ちがこもっていて、でもあくまで自然にしなやかに表れるところ、佐藤さんのお人柄を感じさせられます。
私は大胆なのが好き!とおっしゃっていますが、その良さがここぞとばかりに溢れ出していると感じます!!海の力強さと空の柔らかさ、浮かび上がる風景はずっと見ていても飽きないです。
今回のキャンバスはM10号。MはマリーンのMで、海景にぴったりの規格です。この作品も広がりが感じられる、美しい作品に仕上がりました。大きめのキャンバスは腕も思いっきり動かせますから、とても楽しいですよ。ちょっと大変そうだなぁ…と迷っている方も是非挑戦して頂きたいです。

さらに佐藤さんには、ナイフだけで描く油絵も楽しいですから、ぜひやりましょうよっ!とおすすめ中…。ビシッバシッと格好良く決まりそうで、絶対素敵な作品になりますよ!

幸せの鳥

Tori1_3
幼児クラス

幸せ探しの旅で有名なメーテルリンクの童話『青い鳥』は皆さんご存知ですね?幸せの鳥は何で青いのでしょう?この世に青い鳥はいないから、なかなか手が届かないということなのでしょうか?
チルチル・ミチルが旅から戻って家の鳥かごを見ると青い鳥がいます。幸せは自分のすぐ近くにあると気づかされます。でもその青い鳥は飛び去ってしまいます。本当の幸せとは何だろうと考えさせるお話ですね。

幼児クラスで描いた『見たこともないきれいな鳥』も幸せを招いてくれそうな華麗な羽ばたきです!幾重にも重なった羽一枚一枚にこだわった作品です。

Tori2
どんな形の羽にしようかな?どんな模様が綺麗かな?時間をかけて描いたクレヨンの線がくっきりと浮かびあがって美しい!!クレヨンのみの作品とは一味違って、水彩絵の具で塗った効果が色の豊かさを広げています。

最初にみんなに言った約束「クレヨンは線だけ描いて色は塗らない!」が、この先どんな絵になるか誰も予想していませんでしたが、絵の具を塗り始めると綺麗な色がたくさんできてきっと気持ちが良かったはず。
完成後には教室内に早速展示して、お迎えにいらしゃるお母さん達を驚かせてしまいました。

伊藤 絵里

ポスター最終報告

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オバラです。今日で全員のポスター制作が終了しました。
ポスターは啓蒙であることが多い為、絵の解説を短い言葉で説明するよう求められています。全ての作品に作文をつけさせました。
一つ、ピックアップしてみましょう。(右上)

『木をぬすむな!』 りん 4年
私がかいた絵は、とても大きな悪魔が、地球の木をぬすんでしまっている絵です。
けれども、悪魔は本当はいません。実は悪魔は人間で、相手の気持ちをわかっていない人たちを悪魔にして絵をかきました。
私は家の近くの森林が、ばっさいされてしまったという事をけいけんして「人間はひどいなぁ。」と思いました。今、私が自然をすくってあげられる事は、あまりガスや電気を使わない事です。逆に地球を壊してしまう事は、はい気ガスやけむりをたくさん出すことです。
これからも森林を大切にしたいと思います。

なんてすばらしいお言葉!(涙)しかも4年生にして“悪魔”って漢字で書いてる!絵と相まってガツンときます。
そうか、ポスターを子どもに描かせるのって、大人を反省させる為なんですね。
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ラスト

『みどりの影』(緑の絵コンクール) 実織 6年 切り絵

みどりについての自由課題で、どんな素材を使ってもよいコンクールでしたので、手先の器用さを前面アピールした異色の切り絵で制作してみました。

まだ続きます

Posuta
オバラです。
いつも思うのは、「小学生クラスは80人が同じカリキュラムを同じ時間掛けて制作するので、紹介するのが一気にダダッとなってしまって申し訳ないなー」ということ。
1枚1枚にまつわるドラマは語りつくせぬ程あるのに…

例えば右まん中、水槽を眺める男の子の絵。
幼児クラスの頃からアトリエに来ている2年生が描きましたが、仕上げに取り掛かっている時にあまりに雑なので一緒に手伝っていると、ボソッと「ぼく、才能ないからさ。うまく、とか、キレイに、とか、無理なんだよ。」と言いました。
まだ7年しか生きていない子が口にする「才能ない」はあまりに衝撃的で、つい「馬鹿野郎!才能なんて言葉で言い訳するな!」と怒鳴ってしまいましたが、(もちろんその後、優しく諭しましたよ。才能というのが何を意味する言葉なのかを。)きっと彼なりに傷付いたりしたことがあったんだろうな、(例えば学校で「アトリエ通ってるくせに下手くそ!才能ねぇ。」と言われた、など)と思います。
時間を掛けて絵を描くと内面が見えてきて、その作者・人間と深く関わっている自負が生まれます。美術教育はそういうところに意味があるんだろうなと肌で感じます。

続・完成報告!

20120903
小学生クラス ポスター制作 水彩

どうも!締め切りというなの宿題に追われて「夏休みの最終週で宿題を一気に終わらしてた頃と何も変わらない…」と感じている幸介です!余裕のあるうちにやっとけと、ここ20年ぐらい自分に言い聞かせてるのに……

という事で本日も小学生クラスの夏休みポスター課題の完成報告です。ダイナミックな画面構成や豊かな色使いが、彼らの充実していたであろう夏休みを感じさせてくれます。鳥が魚を捕まえに水に潜った瞬間の躍動感や細かな泡の描写、未来の街の軽く可愛らしい街並など、見ていて生き生きしてくる気分ではありませんか!いやぁ怒濤の授業を行った甲斐がありますね。

ほんとのとこ、応募なんてせずに自宅に堂々と飾ってもらいたいぐらいです。でも賞も取って欲しい。ジレンマです。

今週で締め切りも迎え、全員の作品が完成となります。僕よりもしっかりと締め切りを守る生徒達を見習って、自分もちゃんと間に合わせねばと躍起になるのでした……

田中幸介

夏の思い出

Posuta
今日は夏休み最後の日だったので、脳内BGMは「少年時代」でした。酒井です。今日は引き続き、小学生クラスが夏の間に取り組んだポスターコンクールの作品をご紹介します!コンクールのテーマは「水辺の風景」「未来の想像画」「環境」と大きく分けて3つなのですが、季節柄もあってか「水辺の風景」を選ぶ子が一番多いです。実際に夏休みの体験などを元に描けるのが良いところですね!動物を描くのが好きな子は「環境」のポスター。自由度の高い「未来」をテーマ選んだ子は、都市や機械など、細かいものを沢山描くのが好き、という子が多い印象。いったいどれがどのテーマで描いた絵なのか、わかりますでしょうか?

課題の終わりはいつもそうですが、今回のように応募締め切りがある課題は特に間に合わせるのが大変で、最後の1週間は毎日怒涛の忙しさです。話を聞きながらゆっくりアドバイス・・・だなんて言っていられません!クラス全員の作品を今日中になんとか完成させなければ!と、講師陣も必死で床に転がる子供たちのお尻を叩き、筆やクレヨン片手に奔走します。一方本人たちはと言えば、「え?今日で終わり?無理無理~」なんて、まるで急ぐ気ゼロ!「自分も昔はこうだったのかしら・・・・」なんて思いながら、それでもきっと大人になったら忘れてしまうんだろうなと、少し寂しいような気持ちになった夏の終わりの一週間でした。

川のある風景画

Asabakawa_2 麻場 油彩
今日は。土曜担当岩田です。今日、千野先生がミオスに遊びに来てくれました!
現在は、教師になられてお忙しい日々をお過ごしです。皆さんも久々の再会で嬉しそうでした。

さて、今回ご紹介する作品は、午前のクラスにいらっしゃています麻場さんの油彩です。
麻場さんは、今まではデッサンをやられていて今回の油彩は、ミオスで初となります。描いていく中で何度となく試行錯誤されていましたが今日、晴れて完成となりました。

こちらの絵を見て頂くと分かりますが全景から後景までの距離がかなりありますがご参考にされていた写真よりずっと空間が出ました。また、川の表情を作るのにもかなり悩まれながら進めていらっしゃったのですが美しい色が出せたと感じます。

今回、自然の中の砂利道や木々、川のような異なる表情を出すのにどのように描いていったら良いかを模索した中で一効果があったのは、途中から筆を変えて描いていった事だと思います。
麻場さんは、最初イタチかタヌキの毛でできた比較的軟らかい筆を使われていたのですが途中から豚毛の筆を購入されて描いていきました。

イタチやタヌキ毛の筆は、水彩でも使われるような比較的しっとりした毛ですが豚毛は一本一本が太くて張りがあるので筆自体もコシがあり、キャンバス上に立体的に絵具を置くことが出来ます。
その結果、絵具同士がキャンバス上で混ざりすぎて色が濁ってしまうことも解消され、鮮やかで、尚かつそれぞれの質を描きわけることが出来ました。
又、手前を鮮やかで立体的に描き、奥との対比を作ったことで最初に言った前景から後景への距離感も美しく表現されました!

麻場さん、これからも自信を持って様々なことにチャレンジなさって下さいね!