オバラです。
約1ヵ月後に小学校受験を控えた年長さんの紙工作です。
左 「トイレットペーパーの芯1つ・好きな色の色画用紙1枚・折り紙・モール・ハサミ・セロテープ・のり を使って、食べられるものを作りなさい」
の課題で、ゴーヤ。
右 「画用紙1枚・クレヨン・ハサミ・セロテープ・のり を使って、動物のお面を作りなさい」
の課題で、ロバ。
どちらも1対1のプライベートレッスンで20分で作りました。
この時期になると、もうあまりアドバイスすることはありません。というより、アドバイスなくては製作できないのでは、試験に通用しませんので、大抵は「先生と競争ね!あとでどっちがかっこいいか、比べようね!」と、二人で背中合わせで、講師が時々チラ見しながらの製作となります。
ポイントはどちらも、与えられた全ての材料を、足りなくならないように無駄なく使い切ること。
学校によっては切り残った紙もチェックされることがあります。小さなパーツを大きな紙の真ん中から取っていないか、同じ形は折って重ねて切っているか、など、素材も時間もスマートにそつなくこなすことが重要です。
が、一番の判断基準は「楽しそうに夢中で製作しているかどうか。できあがったものに愛着を感じているかどうか。」です。
ラストスパートじたばたするくらいなら、ぜひ私達と一緒に遊びながら楽しく製作しましょう!
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月: 2011年9月
秋の色
季節が移ってやっと秋らしくなりましたね。
秋は気候が良いだけでなく、風景を立体的に見ることができ色彩豊かに感じられる季節です。
夏のギラギラした強烈な陽射しは、真正面から照らしつけるので、物がのっぺりとした表情に映し出されますが、秋の柔らかな光は、物のディテールをくっきりと浮かび上がらせてくれますよね。
秋の色って?
季節に色をつけるのは、人それぞれ想いが違っていろいろな色があると思います。葉っぱの色が変わり、木の実が色づき、ゆっくりと見ないと気がつかない色もたくさんあります。
先日、イベントに行く途中の緑道にたくさんの木の実があり、袋いっぱいにどっさりと拾ってきました。台風の影響でまだ青いどんぐりも落ちていましたが、徐々に秋色が増えているなぁと感じる秋探しの一時でした。
アトリエ付近もわりと木々が多い地域なので、しばらく足元を見ながら秋探しができそうですね。
拾ったどんぐりをお土産にハロウィン工作をしたので、親子クラスの作品をご紹介します。

カボチャのおばけは、粘土で作りました。一つは3歳児とお母さんとが一緒に作り、もう一つはお母さん作です。
この時に使った『ふわふわ軽量粘土』は、3歳児でも扱いやすい、マシュマロの手触りのお勧め粘土です。粘土に絵の具を混ぜるとカラー粘土ができます。白い粘土をひとつ用意すれば、欲しい色を必要な量だけ無駄なく制作できます。油粘土のような独特の臭いもないので、小さいお子さんにぜひ!
次回親子クラスは、10月11日(火)10:30~11:30です。
伊藤 絵里
いつものデッサンにひと味加えて
猪野 鉛筆
赤尾です。古びた加工を施した紙にほんのり青味がかったこのドローイング作品、めちゃくちゃかっこいいいですよね?!
カラメル色素で紙にセピアがかった色味をつけ、鉛筆デッサンのさし色に青いパステルを使っています。
もともとは普通の画用紙にデッサンをしていたのですが、行き詰まりかけて思いきって色々手を加えてみよう!と加工に取り組んだところ、紙に加えられた色や質感とデッサンが見事マッチした作品に仕上がりました!
猪野さん自身は「デッサンをこれ以上どうしたらいいかわからないからとりあえずやってみるけど、本当にこれでいいのかなあ・・・?」と手さぐりで進められましたが、猪野さんの持っているセンスが生き生きとした作品だと思いますよ!自信を持ってください!!
制作の際参考にしたのは、アトリエにも画集が置いてあるホルスト・ヤンセンの作品です。
日本の画狂人というと葛飾北斎ですが、ヨーロッパで画狂人というと、ホルスト・ヤンセンを指すほどとにかくたくさんのドローイングと版画を残しました。鋭いデッサン力と無造作に切り取ったりつないだ紙やダメージのある和紙を使ったりと素材選びのセンスの良さも特徴で、絵画系の美大生にはカリスマ的な人気のある画家です。

素材選びはとても大切で、何気ないデッサンが味わい深い作品になる決め手です。
デッサンをたくさん描いている方はぜひ紙の加工にも挑戦されると、展覧会などでもひと際目をひく作品になるかもしれません!
まずは途中でストップしている作品やあまり気に入っていない作品から始めると、思いっきり手を入れることができるのでおすすめです!
ベーシストを描く
フォトグラフ。
どうも!エクセルで作るべき表もフォトショップで作ったほうが早い現代っ子、幸介です!!アトリエで作品を作る際、資料として多くの生徒の皆さんが自身で撮った写真を持ってきています。中には、絵よりもむしろその写真の魅力に取り憑かれてしまった方もいる模様。僕も大学での授業で山のように撮った事もあったり、作品の資料撮りなどで写真を多様します。小さな仕事では、自分で撮った写真を使って仕事をすることもあります(もちろんフォトショップで修正はいたしますが)。そんなわけで本日載せた写真は、僕がこの夏に撮った写真を良い感じにトリミングして、そんでもって加工&修正してみたものです。ハイカラな感じで仕上がったと自負しております。
ということで、なんで唐突に写真の話かと言いますと、ミオス写真同好会が発足いたしました!!ごぞんじ大人クラスの太田さんの企画でございます。…と言っても、すでに多くの生徒の皆様がご存知かと思います。写真同好会の公式(?)ブログも開設されました。
ミオス写真部:公式ブログ
写真部の初回開催場所は奥多摩が有力なんでしょうか。現時点でも多くの方が参加予定で集まっているようですね。参加希望の方は、上記ブログに記事を書き込むことも可能とのことです。「我こそ記事を書きたい!」という方は、ログインID等は小原先生までお問い合わせください。
写真とは、日本語では「真実を写す」と書いて写真です。しかし翻訳前の「photograph(フォトグラフ)」は、光り(photo)の絵(graph)です。僕は写真を作り込む(修正や合成が無いと気が済まない)タイプなので、後者の「光りの絵」のほうが意味合いがしっくりくる気がいたします。
皆様はいかがでしょうか。真実のみを切り撮りますか?それとも良い絵を作り込みますか?えぇっ!?どちらでもない??そんな堅苦しいことは考えずに、とりあえずケータイのカメラで写真部に参加するんですか!?…いやいや、何も間違いではありません。資料を探しに行くも良し、写真をそのものを極めに行くも良し、ミオス写真部にご興味のある方は是非写真部ブログをご覧になってみてください。
ちなみにわたくし、カメラにはそこまで詳しくありませんが、写真の見せ方や加工の技術にはそれなりの自信がありますので、そこらへんに興味のある方は僕までお問い合わせください。赤目補正や肌のレタッチどころか、あるものを無かったように、無いものをさもそこにあったかのように加工できます。加工もハマると結構楽しいですよ!
田中幸介
エメラルドグリーン
坂元 油彩
台風が去って、一気に寒くなってきましたね。学校ではブルーシートをかけていたにも関わらず木材が濡れてしまって大騒ぎでした。木は濡れると膨張してしまったり反ってしまったりする上、よく乾く前に機械にかけると機械が錆びる原因になってしまうのです。しばらく雨が降らないことを祈るばかり!
さて今日は、坂元さんの風景画を紹介します!この湖の絵は、クロアチアに旅行に行った際にご自分で撮影した写真を元に描いたものです。清廉で涼しげな空気が滲み出てきて、その場に立ち止まっていつまでも眺めていたいような一枚ですね。澄みきった水の色を表現するのがなかなか難しく、沢山の色を重ねて何度も試行錯誤されていました。特に水面に光があたっている部分は、思うような色が出来ず、一度思いきって白い絵具をべったりのせてみたり・・・。その苦労のかいあって、こんなに美しいエメラルドグリーンの湖が完成しました!
坂元さんはいつも「適当だから・・・」なんて仰られていますが、水の深さや映り込みによって微妙に変化する水の表現や緑の描き分けなど、とっても繊細です。下地に塗ったピンクがちらりと緑の中に見えるのも、お洒落で効果的!このピンク色が効いているせいで、少し神秘的な異国の雰囲気が漂って見えるのかもしれません。風景画がお好きだという坂元さん、次は珍しく風景では無いお花の絵に挑戦されています。次の絵も完成が楽しみですね!
文化祭の季節

ユンソン 高2 「私は嘘をついた」(水彩)
菜摘 高1 デッサン
チノです。今日は高校生の作品をご紹介します。
秋、ということで、どこの学校でも文化祭シーズンに突入してきました。ユンソンは毎年この時期になるとアトリエでポスターを描いています。「私を嘘をついた」なんて、一体何をするの??と思ったら、「心理学」についての展示をするそうです。どんな展示なのかちょっと気になりますよね。ポスターはアトリエにあるミュシャの画集から引用して描きあげました。
菜摘ちゃんは、日本画が終わり、アトリエでは高校生になってから久々のデッサン。難しいとされるコーヒーミルに、グラスにビー玉!(しかも3種類入っている)というこれまた難しいモチーフを選んで、じっくり描きあげました。次週から(といっても文化祭のためお休みなので再来週から)小学生以来の油絵に挑戦です。日本画じっくり描き、デッサンじっくり描き、そして油絵はどうなるのか・・・今から楽しみです。
10月後半になると美大の文化祭もあります。展示あり、食べ物あり、へんな物ありで、なかなか刺激的ですよ♪
インテリアにいかが?

オバラです。学生時代、油絵用のキャンバス張りのバイトをしていたので、私は早くて美しい仕事ができるプロです。(油絵科出身のちょっと器用な人は全員できるんですけどね。)
先日、学生クラス・小学生クラス・幼児クラスで『水鉄砲ペンキ撃ち合い』をした布を使ってこんなパネルを作ってみました。
ただのコ汚いボロ布が、センスのいいインテリアに早変りです!
もちろんお気に入りの布を張ってもいいのですが、帆布に余白を残しながらボタニカルアートをさりげなく配置させるのがオシャレ。まだ絵に自信がなくてもこれなら失敗はありません。
張り方のコツ
① 木枠の形はスクエア(S)で、軽い桐製を選ぶ
② 選ぶ布は厚くしっかりしたもの
③ タックス(キャンバス張り用の楔型の釘)は裏に留める
④ 最初タックスを4辺の真ん中を留めたら、向かい合わせの対称になるよう留めていく
なんか書くと簡単!でも実際やってみても結構簡単!
油絵用キャンバスを張るのは他に道具も要りますし、口で説明しきれないコツはまだまだありますが、布なら失敗しませんよ!
タックスは木枠を買う時に画材屋で購入するといいですが、大量に入っているので余ってイヤな方は短い釘でも代用可。
さぁ、やりたくなった方はオバラまで♪タックス(税金みたいですね)も差し上げます。

オマケ
スタッフミーティング&暑気払い2をやりました。
平和公園で飲んでいたら、突然の大雨で急遽アトリエに戻り、外の雰囲気に戻そうと薄明かりにしたら、3時過ぎまでやっちゃいました。
残暑が厳しいとビールが旨くて困りますね。
台風襲来の最中
昨日の台風の傷跡がまだあちこち残っていますが、皆さんはご無事でしたか?
暴風雨がちょうどピークにさしかかった頃、アトリエでは幼児クラス後半から小学生クラスの時間でした。大雨と突風の中こども達は完全防備で息せき切ってアトリエに到着。本当に物凄い悪天候の中よく来てくれました!
この日幼児クラスでは、先週のアクションペインティングでカラフルに染まった布を使い小物作りをしました。布を小さな正方形に切って、フェルトと貼り合せるとおしゃれなコースターに!自分の家族の人数分のコースターを作ったり、お客さん用に作ったり、それぞれ偶然性のある模様に合う色のフェルトを選びました。生活の一部に手作りのものがあると素敵ですよね!しかも遊び心いっぱいな小物なら、食卓が益々楽しくなりますね。
こんな日には楽しく過ごしてもらいたいので、今まで何かあったらやろうとキープしておいた丸いダンボールが登場。まずはこのダンボールを使ってみんなでゲーム!
一通りゲームを楽しんだ後、丸の中にお絵描きしました。画用紙とは違う素材や形だと発想も様々ですね。

そして、最も台風接近時刻の小学生クラスに来た生徒は、わずか3人・・・。さすがにアトリエ近所の子だけで、ガラ~ンとした教室内でした。
先生独り占め状態に見えますが、作業が捗ったのか、逆に楽しいおしゃべりで作業が止まっているのか?
小学生クラスのお裁縫は、絵画・工作では見れないような、生徒の新たな一面が垣間見れるので、先生達は時々ハッと驚いています。
丁寧に塗って丈夫な布バックに仕上げて、ぜひ自慢のアイテムとして持ち歩いてほしいですね。
伊藤
大胆さが大切!
長沼 油彩
赤尾です。すごい台風でしたが皆さんはお怪我などされませんでしたか?!大人クラスは今日一人も生徒さんがいらっしゃいませんでした。
今日は水曜朝大人クラス、長沼さんの作品をご紹介します。
長沼さんはとても明るく気配り上手な方で、困っている生徒さんがいたら私たちに声をかけてくださったり、新しく入会された生徒さんに自分の経験を生かしてアドバイスしてくださったりと、講師の私たちまでいつも助けられています。
入会されてからデッサンを重ね、着実に実力をつけてきましたが、今回遂に念願の油絵に初挑戦されました!
高い理想を持って挑んだ初めての油絵は、思い描いた完成形に近づけずモヤモヤされることもありました。
小学生クラスの油絵を観ていると実感できますが、油絵は少し大雑把で大胆な筆遣いをしたほうが魅力的に見えるものです。偶然できるタッチや色使いが絵の中で思いがけぬ効果を生むこともあり、思い切りが大切です。
いつもはサバサバした明るい性格の長沼さんですが、描き始めはおそるおそる慎重に進めていたため、本来もっているおおらかさが絵になかなか現れず思い悩まれていたようです。
少しずつ絵の具に慣れるうち、色遊びをする余裕も生まれ、固い印象だった絵が少しずつ柔らかくなっていく様子がこちらにも明確に伝わってきました。
最終的にモチーフを取り巻く空気感が心地よく、生き生きとした作品に仕上がりましたね!
モチーフの特徴や周りからの影響を丁寧に観察した描写は、気配り上手な長沼さんの性格が出ているな~としみじみ思います。ご本人を知っているとより絵を楽しめますね(笑)
絵の具にも慣れたことですし、二枚目はもっと大胆な筆遣いができるはず!次回作も楽しみにしています。





