今が最高

オバラです。
今年も一年、大変お世話になりました。
思い返せばたくさんの事があったはずなのですが、あっという間に過ぎてしまった気がします。

それでもやはり【生徒作品展】の思い出は一番大きく、皆様とともに頑張り作り上げたという達成感は何にも代え難い財産となりました。
出品作品の1点1点が私の記憶の中で今もキラキラと輝いています。

また悩んだ末に出品しなかった作品というのも大きな存在感を持ち、心に残っております。

作品1枚1枚の裏に隠れるドラマを目の当たりにできるのは講師のみの特権で嬉しくもあり、しかしそれゆえ我々講師に課せられる責任の重大さを常に念頭におかなければ、と身の引き締まる思いです。
皆様の制作に寄り添い携われる喜びを、誠意でお返しできるよう今後も努力してまいります。

話は変わりますが先日、アトリエに10年以上在籍している学生達3人を大掃除の手伝いに呼ぶと、打ち上げ時に私の忘れていた過去を色々暴露されました。
その中の一つで、
「のり先生が『私はいつも今が一番楽しい!』と言っていたのが記憶に残ってる。
学生時代が人生で一番いい時なんだから、今楽しんでおきなさい!
と言う大人にしか会ったことがなかったから新鮮だった。」
と言われました。
絵を描いていると、その時の自分にしか理解できないもの、生み出せないものがわかる。
だからその時の新しい自分が一番好きで、一番楽しい。
と私は思います。
誰しもたくさんのイヤなこと、逃げたいことがあるかと思いますが、絵を描くことで『今の自分も悪くないな』と思ってもらえたら、最高の幸せです。
2011年もできるだけ多くの方に、自分の魅力に気付いてもらえるよう、働きたいと思います!

私事ですが、25日に発売になりました
アートコレクター【巻頭特集】2011年、とっておきの風景画セレクション
に、記者の方から推薦されて掲載されました。
作品写真付き(+顔写真まで(*_*;)とはいえ、小さなひとコマですが、もし本屋で見かけましたら立ち読みしてみて下さい。
来年も、作家としても頑張って参ります!
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2010年ありがとうございました

伊藤です。

ミオスの生徒の皆様をはじめご家族の方々、いつもブログを読んでくださっている方々・・・・本当にたくさんの方々へ、2010年の1年間ありがとうございました。

今年も残すところあと1日ですね。
でも、今年は珍しく実感ありません。
いつもなら、年賀状も書き終わり、大掃除も終わり、お正月料理の買出しも終わり・・・、すべて終わっているはずの頃なのに、何ひとつ終わっていません!!(・・・あと1日!何とかなる!)

さて、
この1年間振り返ると、本当にいろいろなことがありました。
日々アトリエで接しているこども達をひとりひとり思い浮かべるだけで、また作品を思いかえしても、どれだけ成長を感じたかドラマがあったか、今思うと良い事ばかり思いだせれます。
きっとこの1年の私は、ミオスHPトップの王様の冠をかぶった満面の笑み状態だったと思います。
アトリエの仕事に携われて、本当に今幸せを感じています。

もちろん、授業の中で試行錯誤悩んだりすること、何度もありました。
その都度改善策を考え実行したり、他の先生方ととことん話し合ったりしてきました。
その時感じた事。
人が成長する為には、常に新しいことを挑戦しないといけない。
人であり美術を愛するものとして、進化するためには、何でもやってみる。
成功や失敗は、ある時点での判断であって、全ては経験につながる・・・・

こども達への技術的な指導は当然のこと、自分自身がどうあるべきか考えた時期もありました。

ミオススタッフになって丸4年経ち、まだこんな事を語っていますが、これだけ多くの「人」との出会いがあると、私自身も進化していかないと、人と人とが向き合ってコミュニケーションがとれないので、これは来年も常に心に留めていきたいと思っています。

では、良いお年をお迎えください。
2011年もよろしくお願いします。
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講師と生徒の共同作業

赤尾です。今年も一年お世話になりました。
現在実家の福岡に帰省する新幹線の中で書いています。
一年を振り返って、小学生クラスでは授業について試行錯誤した一年でした。
千野先生も書いていますが、言葉で伝えることの大切さを改めて実感しています。
アトリエでの作品づくりは講師と生徒の共同制作だな…と最近よく思っています。
もちろん作品を制作するのは生徒さんですが、私たち講師の伝え方ひとつで、子どもたちの絵に対する気持ちや取り組みも180度変化します。
また子どもたちの言葉にも敏感に耳を傾けないと、お互いの目指したいもの、こだわりについて理解し合うことができません。
より楽しく、自信が持てる作品づくりができるよう、私もたくさん良い作品を見て勉強し、それを伝える言葉ばも磨かなければ!と思っています。

大人クラスではやはり展覧会が印象に残っています。普段こつこつと制作してきた集大成が会場に集っている姿を観ることは、皆さんのエピソードを知っている講師としてとても感慨深いものがありました!
学生クラスのように素直な絵を描く方、若いのに達観した絵を描く方、独創的なセンスで目を奪われる方…他の生徒さんと並んで初めてわかる面白さもあり、皆さんも楽しんでいただけたかと思います。幼児~大人まで幅広い年齢層の方の作品が楽しめるのも、展覧会での醍醐味ですよね!

今年も悩んだり感動したり笑ったり、生徒さんからたくさん勉強させていただきました。
来年、私自身もたくさん絵を描き、言葉にも磨きをかけたいと思います。年明けからも宜しくお願いいたします。
Usagi

言葉をともなう

チノです。今年、小学生クラスでは、

1月「気持ちの絵(ミクストメディア)」から始まり、
2月「(物語を)聞いて描く」
3月「何かをしている手」
☆スケッチ遠足(横浜美術館&野毛山動物園)
4月「水彩の基本」
5月「張り子の帽子?仮面」
6・7月「油絵」
8月「自由課題」
9月「トーテムポール」
10月「木版リトグラフ」
☆アトリエ展覧会
11・12月「日本画」
☆クリスマスパーティー

と実に様々な事を行いました!
アトリエ下の看板を作りながら思い出していたのですが、「え!気持の絵って寒い時期に作ったんだっけ?!」とか、最近の出来事かと思っていたらそんなに前だったのね、というモノが多くてビックリしました。どれも印象深く、つい昨日の事のようにも感じられます。

今年1年は、簡潔に表現するのならば「言葉」と「タイミング」の大切さを痛感した1年でした。
今まで、絵を描いてきて、「言葉で表現出来ないから絵で表現する」なんて思っていた事もありましたが(国語が苦手だった言い訳でもありましたが…)、それを教える側になったときにどう表現すれば伝わるのか、いつ言えば一番響くのか。油絵の時の光の説明で、すっと驚く程理解してしまった子がいたり、逆に伝わらなくて、何度も「先生~!」と呼ばれる授業もあったり・・・。アトリエで教えるようになってから約4年が経っているので、「今だにそんなこともできないのか」というショックもありましたが、それは教える上で常に悩むこと(これが正しいというマニュアルが無いこと)だったりするのかな、とも思うので、これからも試行錯誤しながら精進していきます!!

先日、4年ぶりに中学の時の友人と会う機会があり、先生(中学校の時間講師もしています)をしていることを伝えると、「私も絵が好きで、勝手に描いたりしていたけど、初めて中学生になって、千野さんの絵を見た時『これが美術か!』ってとても驚いたから、その人が今教えているというのは、・・・なんか、、感慨深いな~。」と言われ、照れ臭さもありましたが、そう思ってくれる人がいる有り難さというか、身が引き締められると同時に、やはり嬉しさがありました!やる気がもりもり湧いてきます!!
言葉のちからは絶大です。

なので、来年はより言葉を大切に教えていきたいと思います。
1年間本当にありがとうございました。
そして来年もよろしくお願い致します。

よいお年をお迎えください。

千野紗織
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豊であれ

どうも幸介です。皆様、今年は大変お世話になりました!!毎年この時期恒例の「講師陣の締めの挨拶」でございますが、普段から季節感無く馬車馬のように生きている僕にとって、こういった一年の区切り、みたいな時期はなんだか苦手だったりします。「反省点なんて、反省すると同時に直そうと実行するし、だから今年の反省なんて無いんじゃね?」と悩むのが毎年の恒例行事です。そもそもアトリエのブログが無かったら一年を振り返ることすらしないのかも…。しいて反省すべき点を絞り出すと、泥酔して道路で寝てしまったことや、泥酔して見ず知らずの人に家まで送ってもらったことなど、リアルな反省事項しか思い浮かばない現状でございます……

僕がアトリエに来だして、いったい何度目の冬でしょうか。一向に貫禄などは出ていませんが、年を重ねるごとにただただ「楽しくのびのび作って教えて、美術を好きになってもらおう」といった単純な気持ちから、「自分が美術を教えた人々の人生が、どうしたら豊かになるのだろうか」と言った気持ちへシフトして行っているなと、最近ふと思いました。あんまり仰々しく考えているわけではないんですが、数ある習い事の中からあえて「絵画教室」というマイナーな習い事に好き好んで通ってくる子供たちですので、楽しさのそのさらに先にある部分を、数式や文章では学び取れない”美術”で感じてもらえたら、と試行錯誤している現状です。

…なんだか毎年年末のブログは精神論みたいなことになってしまいますね。とにかく来年は、今年最後の授業で「早く次の授業をしたい」「冬休みでアトリエ無いなんてつまんない」と言っていた生徒たちの期待に応えられるよう、またその期待の斜め上を行けるようにもっともっと精進していきたいと思います。

ということで上記文章からも分かるように、見た目とは裏腹に意外とカタギな僕ではありますが、来年もどうぞよろしくお願いいたします!

田中幸介
Wonderland

もういくつ寝ると

クリスマスが終わってしまいましたね!イブの日は友達と牡丹鍋してました!酒井です。早いもので、今年ももうすぐ終わってしまいますね。つい最近大学に入学したばかりのような気がするのに、いつの間にやら大学生活半分が過ぎようとしています。なんだか嘘みたいな早さですね。やりたいこともやり残したこともまだまだ沢山あるのですが、今年は私にとって「始めてのこと」が沢山あった、忙しくも充実した1年間でした。

私は受験生のとき2年生までミオスにいたのですが、3年になってからは他の予備校に通いはじめ、ときどきミオスの先生にも絵を見て頂いたりしていました。夏を過ぎるとほとんどミオスには足を運べていなかったのですが、予備校で描いたものでも良いからといわれ、展覧会には2枚、絵を出させて頂きました。みなさん御存知かと思いますが、ミオスの展覧会には「コメントカード」というものががあります。気に入った作品があったら、コメントを書いてポストに投函する。そうすると先生方が後日作者さんにカードを届けてくれる、というものです。私もそのとき小さな子から年配の方まで、本当にいろんな方にコメントカードを書いて頂いて、「素敵ですね!」「頑張ったと思います」「綺麗です」などなど、暖かいコメントが沢山私の手元に届きました。私の知らない人が、知らないところで、でも確かに自分の作品を素敵だと思ってくれたのだということが、じわじわとコメントから伝わってきて、思わず涙が出てきてしまいました。

受験をするためには絵を褒めてもらうばかりとはいきませんし、上手く描けない自分が嫌になったりしたことも沢山ありました。でもあの時、暖かいコメントを見ているうちに、純粋に自分の作品を褒めてもらえたときの、嬉しくてわくわくする気持ちを思い出したように感じます。展覧会が終わった後も、ふとした瞬間に思い出してはコメントカードを引っ張り出し、励みにしたりしていました。受験前のあの時期にそんな経験が出来たことが、間違いなくその後の私にとって大きな支えとなりました。

ミオスには本当にいろんな年代の方々がいらっしゃいます。仕事や勉強、人間関係などの悩みも人それぞれですよね。今年ももう終わりに近い12月、縁あってミオスに来ることとなった私ですが、かつての私にとってそうだったように、今ミオスに通う方たちにとって、アトリエ・ミオスが暖かい癒しの場、そして交流の場であれるように、来年からは私が努力していきたいと思います。出来ることならミオスで「絵を描くこと」「絵を見ること」が、皆さんのちょっとした心の支えになっていってくれれば嬉しいです。今年少しお会いした方も、まだお会い出来てない方も、来年からどうぞよろしくお願い致します!

日本画×日本画+やんちゃクラス

Nihonnga1チノです!今日は水曜小学生クラス日本画完成作品をご紹介します!水曜日は人数最大で、作品がだだだだ~っとたくさんありますので、じっくり見て下さい♪
水曜クラスの講師(千野&赤尾)はどちらも日本画出身・・・ということで、どう授業を進めていこうかと、毎回赤尾先生といつも以上に時間をかけ計画しながら進めていきました!
Nihonnga2水曜クラスはいつもにぎやかな元気いっぱい(やんちゃ)クラスですが、今回の日本画の制作で、墨で線を描く時などはビックリするくらい静まりかえったり、私たち講師も子どもの新たな一面やこだわりを垣間みれました!
Nihonnga3あとは、女の子でもドラゴンを作ったり、凛々しい馬だったり、仮面の時もそうでしたが、これは男子、これは女子、と作品を見て判断出来ない事が多い気がします。私自身は夢見がちな乙女思考な小学生だったので、なんてのびのびしているんだろう!と何故か清々しく感じます。
Nihonnga5
Nihonnga4

~おまけ~

アトリエは今リフォームの工事真っ最中です。完成後どうなるのか楽しみですね!下の写真は事前の片付けをしていた時のものです♪

あれ?サンタさんが・・・・!?Santa2010_3

リトグラフ再び

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Merry Christmas!
オバラです。私の中ではとっくにクリスマスは終わっている(アトリエのクリパーが派手で楽し過ぎますからね☆もうお腹いっぱい♪)ので、関係ないブログでいきます!

学生クラスのリトグラフをドドンとご紹介します。
小学生クラス同様、自分のお気に入りの写真選びから始まり、ソリッドマーカーという油分の強いクレヨンで、板に直接絵を描き、刷り、と小学生達と全く同じ進め方ですが、現在の学生クラスは全員、小学生クラスから上がってきた子ばかりということもあり、クオリティーが高いです。やはりあらゆる美術技法を経験済みで手馴れた学生達は安定した奥深い作品を見せてくれますね。
版画で唯一濃淡が表現できるリトグラフの技法を活かした描き方が、とてもきれいです。

ドイツ人の少年の横顔(女の子のようにみえますが、男の子だそうです)を描いたエリナは、現在ヴァイオリンを作る専門学校生ですが、先日
「職人の仕事を勉強していて、アトリエで学んだ役に立つ事ってあるの?」
と聞くと
「先生達にはずば抜けて目がいいって言われるよ!」
と言っていました。
「器用さ、技術は後からいくらでもついてくる。
でも物を見る目は絶対音感程ではないにしても、やはり小さい時から訓練しないとなかなか身に付かない。それが君にはあるね。」
と言われたそうです。
美術を始めるのに遅い早いはないですし、具体的に役に立つ立たないでもありませんが、「小さい時からアトリエ通っててよかったよ!」と言われると、素直に嬉しくなってしまいます。
上手下手なんて一つの計り方。
見る目を養う。
アトリエの原点を見直す機会になりました。

待ち遠しい

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伊藤です。

アトリエクリスマス週間でかなりクリスマスモードを堪能してしまいましたが、今日はイヴイヴ。
クリスマス本番はこれからですね~♪
こども達は今からソワソワ・・・?大人も?

ということで、親子・幼児クラスの作品紹介も先週のクリスマスケーキに続き、クリスマス満載です!
親子クラス、幼児クラス共に同じカリキュラムで、色をつけた卵の殻を使ってのツリー平面絵画作品です。

上の写真は、親子クラスの作品です。
卵の殻がたくさん貼ってあるツリーをイメージする三角形の部分は、こどもが描いた下描きの線を生かしてお母さんが紙を切り取ってくれました。普段のお絵描きでは、まだ、丸と線の組み合わせだけで絵を描く時期のこども達が描いた三角形。
線と手の動きが一体となって、リズムよく描かれていますね。

ツリーのまわりのクレヨン画は、線が重なって形こそ見えていませんが、きっと、星や雪だるまでしょうね、全て本人の意味づけが感じられます。

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そして、こちらは幼児クラスの作品です。
ツリーの形は堂々とした輪郭線で切り取りシンプルですが、卵の殻をふんだんに使ってツリーだけもかなり豪華になりました!
卵の殻を割ったり、貼ったり、という作業は、不思議なほど時間を忘れ夢中になってしまします。

どちらもクラスもクリスマスの夜が待ち遠しくなるような作品に仕上がりました。

プレゼントを届けにくるサンタさんもこの作品を見て喜んでくれるでしょう!

皆様素敵なクリスマスを・・・・!

作品で年齢は判別不可能!

Adult
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赤尾です。水曜夜大人クラスは年齢層が幅広く、20代のヤングチームと50代以降のアダルトチームに分かれるのですが、年齢を超越した絵を描く方が多くてとても楽しいクラスです。
この前の授業の際、その様子がとても解りやすかったのでブログでご紹介します!
この前置きで既にお解りかとは思いますが、上がアダルトチーム、矢作さんと坂元さんの作品!!
まだ下塗りなのですが、現代美術系の画廊にこのまま飾ってあっても馴染んでしまいそうな若々しくハイセンスな色遣い!
左は色彩センス抜群の矢作さんの作品ですが、よくこの配色や筆遣いを感覚的にできるなあ・・・とこちらが驚かされてしまいます。
そして下がヤングチームの井上さん、荒巻さんの作品です。
お二人はまだ20そこそこの水曜大人クラス最年少にも関わらず、まるで卓越した職人のような安定感!
井上さんの兎の絵付、荒巻さんの骨描き(スミで下絵の線をなぞる作業)の間、水曜クラスの皆さんとその細かい筆遣いに見惚れてしまいました。私は日本画出身ですが、どちらかと言うと矢作さんや坂元さんのように感覚的で細かい作業が苦手なタイプなので(笑)、お二人の細部へのこだわりはとても尊敬します!
ヤングチームの方はアダルトチームの大胆さに感化され、アダルトチームの方はその丁寧な作業工程に驚く・・・お互いないものに刺激されている水曜夜は、びっくり箱のような楽しいクラスです。
これからも年齢を超越した作品をどんどん生み出して行ってくださいね!