ジョイント作品

今日で9月は終わり。
展覧会まであと5日です!いよいよカウントダウンですね~♪

今回の展覧会では、幼児クラスの展示方法にいろいろとイメージがありまして、只今準備中・・・。

同じテーマで制作した個々の作品を会場ではひとつの合同作品として展示する作品が2つあります。
そのひとつをご紹介します。

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こちらの写真は、今週の幼児クラスの制作の様子です。
海の中の絵をお友達と一緒に描いているのですが、これは合同作品として展示する為の重要な背景の絵となります。

以前、紙粘土で魚を制作しました。

Sakana

この魚たちと海の中の絵がどんな風にジョイントするか?!

展覧会中の幼児クラスの授業(10月6日水曜日15時から)は、会場で作品鑑賞をする他に、この海にさらにプラスαな制作をしますので、こちらもどうぞお楽しみに・・・!

伊藤

さすがの安定感

Itou_2 伊藤 水彩

理性的な物の捉え方と柔らかな色彩が魅力的な伊藤さん。
お仕事の関係で10月からはご実家の大阪に戻られることになり、寂しくなりますがアトリエでの制作は今回でひと区切りとなりました。

伊藤さんのペースからするとかなり短時間での制作になりましたが、アイビーの葉の表情や紅茶の缶のメタリックな質感など、さすが!と思わせるテクニックを感じます。

作品の進め方も画面のすみずみまで気を配り、全体のバランスを常に整えながら手を動かされています。見やすい手順進めると、どこに手を入れたら良いかが解りやすいことはもちろん、どの段階でも完成度の高い絵になります。
伊藤さんのバランスの良さは見習いたいところがたくさんあり、正直なところ今後の制作過程を拝見できないことが残念でなりません。

またいつも黙々と絵に取り組まれている姿もさることながら、4月に開催されたスケッチ遠足の打ち上げで、ウォッカや日本酒をたっぷり飲んでも顔色や仕草がほとんど変わらなかった伊藤さんも印象に残っています。絵から感じられる落ち着いた雰囲気と伊藤さんご本人がすごく一致しており、絵は人を写す鏡のようだと改めて思いました。
大阪に戻られてからも、ぜひアトリエのような環境を見つけて楽しく絵を続けてください。たまにはご連絡くださいね、お元気で!!

木版リトグラフ

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こちらは火曜日の小学生クラスの授業の様子です!

現在「木版リトグラフ」という版画の技法に挑戦中です。
先日の赤尾先生のブログでも紹介されていましたが、今回の版画は彫刻刀などを使って板を彫る技法ではなく、「ソリッドマーカー」というクレヨンに似た油性のマーカーを使います。それによって描いた部分のみを刷るために、水分を使って余分なインクを付かないようにし、いわゆる水と油の反発作用により版を刷ります。そのため、「描く版画」のようになり、彫った時とは違い細部の陰影まで表現できるのです!

ということで、みんなも初めての技法で、世間では滅多にやる人もいないので「一生やることはないかもしれない!」という気合で取り組んでいます。模写的な要素も含めそれぞれ版画にしたい写真を持ってきて、参考にしながら制作中です。

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自分のペットや好きな動物、植物、虫、家族との旅行の写真、それからデザートなどなどみんなが持ってきてくれた写真は様々です!自分の思い入れのある写真を元に本格的な版で刷っていくので、作品としても経験としてもとても良いものになるのではないかと、今から完成が待ち遠しいです・・・!

さとう

油絵的通信簿:番外編

どうも幸介です。この夏、小学生クラスの全油絵を講評しましたが、全部終わったと思ってたらまだありました。……と言っても本日紹介するのは「元」小学生クラス、現学生クラスの生徒の作品です。ということで、今年の5月頃のブログで紹介しました、中1の創太の油絵を紹介していきたいと思います!!

たしか彼はこの絵を6月頃に描き始めました。僕はちょうどその頃に携帯電話をiphoneに機種変更して、iphoneで写真とか撮りまくっていた時期でして、創太の油絵も「スライドショー機能もあるし、経過を毎週撮ってみようかなぁ」なんてバシバシ撮っていました。沢山写真がありますので、制作初期から順に載せていきます。

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▲制作2週目→3週目→4週目

一周目は下地のみだったので2週目からの紹介ですね。2週目と3週目では建物の全面や細かいディティールなどの描き込みがなされていますが、3週目と4週目ではあまり大差がありませんね…。それもそのはず、4週目は小原先生に「創太の作品ブログに載せるから、自分で作品紹介の文章書いて」と頼まれ、ほとんど油絵が進まなかった週ですね。文章を考えるのに時間かかってしまったようです。でも、ずっと我慢して制作して煮詰まるより、なんか他の事して「箸休め」するのも必要なこと。それを分かっていて小原先生は文章を書かせたんですね。ちょうど煮詰まりかけていた時期でしたし。

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▲5週目→6週目→7週目

がぜんやる気が出てきましたね!!4週目から比べると、5週目は画面全てに手が入っています。どうしたんだ5週目。そして6週目では質感などの細かな描き込みが入り、7週目では建物の周囲の環境や、塔の側面の細かな描写などの仕上げ作業がなされています。そして…

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▲最近

これが最近の状態です!!そう、「完成」ではなくて、あくまでも「最近」です。完成の写真が無いのは、大量にある展覧会の搬入荷物の中のどこかに入れてしまって、出すのがすごく面倒……というわけではなく、是非とも皆様には完成した現物を展覧会会場で肉眼で見ていただきたかったからです!!せっかくもうすぐ展示するんだから、載せちゃったら勿体ないですもんね。それが完成を載せなかった最大の理由です!!

ということで、結局小学生クラスの油絵講評並みに長文になってしまいました。しばらくは短めのブログで体力温存せねばとか思っていましたが、長文書くのがどうやらこの夏で癖になってしまったようです…。

とにかく展覧会での創太の完成作品に期待大ですね!

田中幸介

立体はいかが?

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はやしです。皆さんの作品が集まり、講師陣も小品を出品するということで、せっかく彫刻科出身なので久しぶりに粘土で何か作ろうと思い粘土をいじっていました。今回小学生クラスで、立体作品(手)を出品している生徒さんがいますが、小学生クラスで使ったのは『ブロンズ粘土』というもので、重みがあり磨くとブロンズのように鈍い光沢を持つものでした。私は使ったのは、『石粉粘土』と言う軽量で乾燥後も水を付ければ何度も加工できる、かなり気軽に使える素材です。しかも乾燥にオーブンが使えるので、待たずにすぐ削りなどの加工も出来ます(中まで乾燥するのは時間がかかりますが)。東急ハンズに買いに行ったところ、これを使って猫や干支の置物・お菓子のチャームを作る手引きの本なども沢山ありました。さらっとした質感なので水彩、油などの絵の具も乗りやすくスプレーなどでブロンズや錆びの風合いを出す事もできるそうです。実際、大学時代に友人が石粉粘土を使って、ポストカードほどの大きさの絵の額を自分で作っていました。溝を彫ったり花を彫ってみたりと色々遊びがあり、自分で絵にあわせて作っているのでとてもマッチしており、自作ならでは!という作品でした。今回みなさんも額で悩まれたと思いますが、小さな作品なら自分で作ってみるのも面白いかもしれませんね!
ちなみに、上の写真で紹介した手は、絵を描く前の構想(エスキース)の彫刻版として作りましたが実寸はこの通り、ミニです。
_02普段はもう少し大きく作りますがブログ用に、面白いかな~とわざと小さく作ってみました。結果的に爪楊枝で指を作る羽目になり、工芸品の職人仕事をしている気分でした(笑)この作品はまだまだ試作なので、どうなったか展覧会でご高覧下さい。

以前幸介先生の日記少し話がありましたが、一度立体を作ってみると目から鱗の発見があります。360度からものを見ることで、かなり新鮮な視線を持てると思います。手でも足でも、なにか作ってみたい!という方がいらっしゃいましたらぜひお声掛けください!

今回もやります!特別授業♪

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チノです。今日から〆切後初の大人クラスの授業!・・・と思いきや、お休みの方がちらほら。作品提出されてほっとひと休みの方も・・・!?

今日は展覧会期間中に会場で行われる特別授業についてのお知らせをしたいと思います。作品展会期中に国際交流センターの会議室を借りることができましたので、特別授業を開講します。前回(一昨年)の展覧会でも企画した、「水彩画講座」を今回もさらに、さらにパワーアップさせて行います!

今回はド~ンと15000円相当のフラワーアレンジメントとろうそくを囲んで絵を描く予定です。難しいと思われがちなモチーフですが、分かりやすく、段階的に描いていきますので、どうぞご期待くださいませ!!上の図も説明で使う予定です。(赤尾先生と色々思案中です♪)
「描く」というよりは「色を楽しむ」ような感覚で進めていきたいと考えておりますので、皆様のご参加お待ちしております!

【特別授業 新しい描き方をみつけよう ~水彩画講座~】

☆たまにはアトリエと違う場所で、気分を変えて制作してみませんか?
☆小学生クラスや幼児クラスの保護者の方も参加できますので、お気軽にお問い合わせください♪

場所:川崎市国際交流センター(元住吉)
日時:
10月6日(水)10:00~12:00 第2会議室
10月6日(水)18:30~20:30 第1会議室
10月7日(木)19:00~21:00 第1会議室

参加費:2,000円

・背景とモチーフを分けて考えず、一緒に描く方法
・画材の併用について(パステル・ジェッソのマチエルなど)ご紹介
・当日はフラワーアレンジメント、ろうそくの炎をメインに制作していただきます。
※透明水彩をお持ちの方は持って来て下さい

*参加人数に限りがございますので、お早めにご予約下さい。
*特別授業ですのでご家族の方もご参加頂けます。ご興味のある方がいらっしゃいましたら、ぜひお誘い下さい。
*展覧会開催(10月5日)後のキャンセルの場合、代金を頂きます。

打ち合わせ

Staff_2オバラです。
バカっぽい写真をアップしてすみません。
スタッフが全員集まり、国際交流センターで展覧会に向けて最終打ち合わせをしてきました。
(ついでにこんな写真撮ってみました。いや、ホントはHPでも使えるような写真を撮りたかったのですが、閉館ギリギリでガードマンの方ににらまれ断念。)
その後0:30まで飲み会…

毎日着々と準備を進めています。
参加される生徒さん以上に開催が楽しみで仕方ありません♪
スタッフ一同、気合入れて頑張ります!

追伸
10月5日(火)8:45~、国際交流センターで搬入作業があります。
お手伝い、差し入れ、大歓迎です♪

お休み中ですが・・・

伊藤です。
今週1週間は各クラス授業がお休みですが、展覧会準備などで毎日作業をしています。

いよいよアトリエ展覧会が間近になってきましたが、小学校受験が早い学校はもう始まり、そちらも本番が迫りまさに追い込みモードです。
ということで、
このお休み期間中、実は受験クラスとプライベートレッスンは通常通り行われています。

ほとんどの学校が11月初旬までに試験があるので、日に日に緊張感が高まってきますが、ミオス受験クラスの『楽しく描く・制作する』というモットーは変わりません。
でもこの時期には自分の力を十分出して、自信をつけてほしいので、要所要所でこちらも力が入ってしまいますが。。。。

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こちらは、年中さん作品です。

日頃の出来事がストレートに楽しさが伝わってくる絵になってきました。
どちらもお父さんとの様子が描かれていますが、普段の家庭のコミュニケーションが絵から汲み取れてきますね。

右側の絵は、夏休みに楽しかった絵を描きましょうというテーマだったのですが、『泳いでいるお父さんの背中の上でサーフィンしているところ』だそうです。

『背中から落ちそうなってバランスをとるのが難しかったです』と言っていましたが、水しぶきをあげて一生懸命泳いでいるお父さんの姿と、背中の上でバランスを崩しそうになりながら乗っている彼の姿がよく描けています。
サーフィンは楽しさ半分、怖さ半分な気持ちでしょうか?お父さんは全く余裕がなさそうな表情が何ともいえず・・・。レッスン終了後お迎えにみえたお母さんは完成した絵を見て思わず満面の笑みでした。

さて、
受験日が近づき年長さん対象の月曜・火曜受験クラスは、来週で終了となりますが、その後もプライベートレッスンは随時予約を受け付けております。(年中さん対象の金曜プレ受験クラスは、12月まで引き続き授業があります。)

ラストスパートも楽しく制作しましょう!!

伊藤

ついに実現!

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赤尾です。展覧会の準備もかなり大詰めになっており、今日はお休みでしたがアトリエで着々と準備を行ってきました!
小学生クラスでは皆が作品を持ち寄ってあわただしい中、先週から9~10月課題、木版リトグラフの授業が始まりました。

実は一年以上前の日記にて、木版リトグラフのご紹介をしていました。アトリエの課題でリトグラフを実現させることが野望と書いておりましたが、ほとんどの方が忘れていたと思います。それを今回やっと実現させることができました!

せっかくなので、改めて木版リトグラフのおさらいをしてみます。
リトグラフとは水と油の反発作用を利用した版種です。元々は石版にクレヨンで絵を描き、描いた上から水をたっぷりのせた後ローラーで油性インクを版に転がします。紙を上から被せ、プレス機で刷ると不思議・・・クレヨンで描いた部分のみが紙に写るのです!
木版画、銅版画等と比べて彫らずに描写したものをそのまま紙に刷ることができるため、より絵画に近い作品が出来ます。多色刷りも可能で、版を重ねるにつれて艶を有した独特の質感が出てきます。
ただ石版の場合、プレス機等の大掛かりな材料が必要なため、なかなか学校の授業などでリトグラフを制作した経験のある方は少ないと思います。
そこで木版画のように木の板を使って気軽に制作できるように開発されたのが、木版リトグラフです。
木版リトグラフの特徴と長所は

・ 描画するだけではなく木版に彫りを入れた表現ができる。
・通常のリト用インクよりも柔らかめのインクで刷る事ができるため、木版プレス機で刷る以外にもバレンを使ったり足で踏んで圧をかけて刷ったりできる。
・材料、製版材料が身近な物でできる。

・・・と利点がいっぱい!リトグラフですが木版のような彫りの質感も入れることができ、木の特徴を生かした魅力的な作品をづくりができますよ。
ただ実際に作ってみないと、水と油の反発作用???と戸惑ってしまうかもしれません。
いざ一枚制作してみると、「なるほど~!」と体で理解できます!学生や大人クラスの生徒さんも、息抜きにぜひ木版リトグラフに挑戦されてみてはいかがでしょう?!

ちなみに色を少し塗った状態はこちら

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刷った後に上から色を塗ることもできます。制作してみたい方はぜひ、お声をかけてくださいね~!

作品展まで2週間

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展覧会まであと2週間となりました!
今、アトリエでは着々と(黙々と・・・)準備が進められています。
今週の授業はお休みなのでいつものアトリエとは違う静けさで、
やはり生徒さんがいない空間は寂しいですね。

上の写真は、小学生と幼児クラスの平面作品に画用紙で額貼り制作をしている途中段階です。
作品によってどのような素材や色の額を合わせるかで、大きくその作品の見え方に影響します。

そのため、  
・描かれた内容を邪魔しないもの
 (額が主張しすぎないこと)

・画面の見え方を引き締めるもの

この2つに注意しながら、最大限に効果的で作品をより引き立たせることを考えて額を吟味しています。

またタイトルにも悩まれる方もいらっしゃるかと思います。
私の場合はいつも制作中にそのタイトルの候補をたくさんイメージしながら思いついた時にメモしています。
そうすると、先に完成のイメージが湧いてくることもあり内容がそこに到達しようと引っ張られたり、またいつでも
発表できることを自分の中で想定してみると気持ちが上がってくるものです。
なにより、いざという時に焦らなくて大丈夫です!

とは言いつつ、作品に対して最後の最後まで見せ方の仕上げにもこだわるところに、ものづくりの面白さがあるのではないかなぁと思います!

さとう