目に映る「もの」

Kikutiumi菊地 岩絵の具・水干・麻紙

さとうです。毎日猛暑が続き私も少々夏バテ気味ですが、皆さんはいかがお過ごしでしょうか?
今回はそんな暑さの中、見ているだけでとってもさわやかな気分にさせられる作品をご紹介します。

これは土曜大人クラス菊地さんの、先日完成したばかりの日本画の作品です。
菊地さんご本人がパラオ諸島に旅行に行かれた際に、実際に海に潜り水中の様子を写真におさめたものをもとに描きました。
「えっ、パラオで潜ってきたんですか!?」と、はじめに聞いた時はびっくりしてしまいました。
私も海の絵を描く時などついつい、すでにある写真集などを参考にしがちなので見習うべきところだと感じています。

たくさん撮ってきた写真の中から考え抜いて一枚を選び、一色一色を丁寧に、そしてこだわりを持って画面に向かっている様子が絵からも伝わってきます。なんといっても水中の青の透明感が本当にきれい・・・!!!この色を出すまでに下地の中に赤や黄色など何色も重ね、青色をのせてからもまた色を水でとったり、白で上から潰したり、、たくさんのことが積み重ねられています。
菊地さんはいつも青色がお好きということですが、やはり自分で海に潜り自分の目で見てきた海の色だからこそ出せる「色」なのだと思います。
(言い忘れていましたが、菊地さんが日本画の画材に挑戦するのはこの作品が初めて!というのがまた驚き・・・。個人的には次回作ももっと大きい作品で、また日本画を描いたものを見てみたいなー・・・)

その時に感じた感動は、時間が経っても頭のなかにしみ込んでいるものです。絵を描く上で、そのひとが何に感動して生きているかというのは、もしかすると絵の「核」になるくらい大切なことかもしれませんね・・・。
こうして生徒さんの作品を見ていると、私自身も気づかされることがたくさんあります。絵を描いているとついつい頭でっかちになり、絵を楽しむことをどこかに置いてきぼりにしてしまう気がします。でもその一枚へのこだわりは人を感動させたいと思う前に、自分がどれだけ感動した気持ちを表現しようとしているかによるのかもしれません。

これからいよいよ暑い夏の本番です。生徒のみなさんもまとまったお休みでどこかに旅行に行かれる方も多いかと思います。
この季節、身近な周りを少し見渡すだけでいろいろなものを発見できるのではないでしょうか。ちょっと公園など(涼しいところを選んで、、)を歩いてみると、ギラギラと太陽を浴びている自然の生き物がこの時期だからこそ瑞々しく尊い主張をしています。
みなさんそれぞれの創作のヒントに繋がる、魅力的なものを発見できるチャンスに溢れているのではないかと思うので、少しそうしたアンテナを張りながら楽しい夏をお過ごしください☆私もいろいろと探してみようかなと思っています!