再び、日本画?

0609

幾重にも重なった花びらを一枚一枚丁寧に描かれたこの大輪の花は、昔から「立てば芍薬、座れば牡丹、歩く姿は百合の花」と美人の形容に例えられる花、芍薬です。
隣りの小さな可愛らしい花は、デルフィニウムといって鮮やかな青がとっても美しく、初夏に涼しげな演出をしてくれそうな花です。

いつもは元気いっぱいに賑やかにお絵描きをしていますが、こういった季節を代表する花が手に入った時には、心を落ち着けて自然の美しさを感じて、幼い時からも本物を見て描くということを大事にしたいです。

普段見慣れている花を描くとどうしても先入観があり、よく観察しないで描いてしまいます。
でも、自分が見たように感じたように描くと、どうです!!
今日ご紹介している3枚の絵を見比べると、何に心を動かされたかが一目瞭然ですよね!

クレヨンで描いた輪郭線と水彩絵の具のにじみがとっても効果的で、色紙に描いた花がどっしりと存在感があります。
さらに仕上げはというと、流行りの(?)日本画風に金箔まで貼ってしまいました!!とびきりゴージャス!!

幼稚園生親子にはなかなか縁のない日本画ですが、制作終了後には赤尾先生から本物の日本画を見せてもらい、日本画とは何ぞや・・・お話を聞き、お土産に砂金取りのように床に落ちている金箔を大事そうにお持ち帰り・・・♪

伊藤 絵里

すごい食い付き!

Seitosan藤原 鉛筆
赤尾です。藤原さんがアトリエに入会して2枚目の作品です。
普段は家で空想画を描くことが多いそうですが、「まずはデッサンを勉強したい!」とミオスの生徒さん方にはおなじみのモチーフにチャレンジされています。
絵への好奇心が旺盛で、画面に食い付いて描いた2枚目の作品。絵がもっと上手くなりたい!という力強い意志を感じます!!
アトリエにも少しずつ慣れてきて、デッサン以外の描き慣れた想像画にも挑戦しようと準備を進めているところです。
抽象画や想像画を描くときも、デッサンで身につけた構図への意識や描写力はきっと生きてくるはず!
アトリエに来て周りの生徒さん達と一緒に絵を描くことがとても刺激的で、毎週楽しみなんだそうです。
家でも手のデッサンを描いたりと勉強熱心な方なので、きっと次のデッサンもぐんと上達されるのでは!?と期待しています。
展覧会を目指して周りの方々と影響を受け合いながら、楽しく絵を描いて行きましょうね!

挑戦者現る

Yamazakiuma山崎 アクリル

オバラです。こちらの作品はハガキよりすこし大き目のサイズのキャンバスに、アクリルで描かれています。
馬屋に帰る前、一日の終わりにのんびり最後の草をはむ馬。
切なくなるような夕暮れの空の色、平和でのどかな風景に涙が出てしまいます。
自分が捜し求めた夢は、過分な欲望でしかなかったのではないか?
人に押し付けた善意は、ただの自己満足だったのではないか?
もちろん直接的なメッセージが封じ込まれているいる訳ではありませんが、無垢なものに触れると誰もが思わず自問自答せずにはいられないように、この絵は心に静かに問いかけます。

こんな琴線に触れる作品を生み出せる山崎さんですが、好奇心旺盛な遊び心もお持ちです。次回は一変して小学生クラス仮面製作の挑戦者としてリングに立つそうですよ!大人ならではの作品に期待☆
以下左は山崎さんが幼児クラスの作品にチャレンジした時の写真です!
Yamazakiegg1_2Photo左 山崎 『イースター・エッグ』 ゆで玉子、アクリル、エナメル、金粉
右 幼児クラス 『イースター・エッグ』 ゆで玉子、染料、マジック

挑戦者求ム!

20100607

どうも幸介です。アトリエの壁面を彩る小学生達の仮面は、僕が提案した課題です。形に残るもの、劣化しにくいもの、アトリエならではのもの、ここ数年のカリキュラムに無いもの、年齢や器用さに左右されないもの、それでいて個々の性格や好みの表現できるものを考え、お面ということになりました。左右不対称であることや思いつきで選んだ色での着色など、いつもの課題に比べ下描きなどが出来ない分、アーティスティックな感覚で制作できたんではないでしょうか。直感で制作するのって大切だなぁと再確認しました。

そして直感と言えども、ひとりひとりアイデアの発端を聞くと「カエルと猫の融合した生き物」だとか「アラビアのお忍び王子」だとか、けっこう細かい設定があって面白いんです。しかもけっこう使えそうなアイデアが多いし。「そのアイデアいただき!!」と、ほぼ毎週のように参考にさせてもらっています。

そういえば以前、小学生クラスの立体作品に対抗して大人クラスの生徒さんが同じ素材で立体作品を作ったり、大人クラスの東京タワーの絵に感化された小学生が立体作品で東京タワーを作ったりと、大人vs子供でのバトル(!?)がけっこうあったような気がするんですが、最近あまり見かけないですね…

ということで、誰か子供達のお面に対抗する大人クラスの方はいらっしゃいませんか!?子供達もそろそろ完成に近いですし、絶賛挑戦者募集中です!!

工芸のススメ?

Dekyanta小原 『デキャンタ』 吹きガラス 1998
(実物はトイレの洗面所です)

オバラです。デザイン話しが盛り上がっていますね。
さーてそろそろ“工芸”の話しだな!と思っていたら、千野先生がコメント

古より「美術」は日常で使うものに描かれて楽しまれていたので、(「美術」+「デザイン」で「工芸」)私たちにも、それを(創りだし)楽しむ感覚がどこかに潜在的に持ち合わせている!と思っています。

と先に言ってくれました。
そうそう、デザインと絵画の融合的感覚で作られるのが工芸品です。

アトリエ・ミオスを立ち上げた頃、生徒さんが十名ちょいしか在籍していなくて、考えたり制作する時間が膨大にありすぎて(しかも貧乏で)、絵画もデザインもちょっとイヤになっていた時期がありました。
理由は『絵画=壁の花』『デザイン=使い捨て』『しかも理解されにくい』のイメージが大きくなり、制作する意味があるのか、この世に本当に必要なのか?と疑ってしまった為。
その時手を出したのが“工芸”、『日常で使える美術』です。生活を直接豊かにできるってわかりやすいし、すばらしい芸術!と、吹きガラス・陶芸・漆をそれぞれ師匠に付いて7,8年やりました。
器用さと、デザインセンスと、絵画的感覚が交じったその製作が刺激的で、作品を評価してくれる人も多かった為、個展やグループ展を何度も開き完売もさせました。
でも、「窮めてやりつくした。だからおしまい。」とあっさり完結してしまったんです。
製作後に余韻が残らなかった。
私にとって“工芸”は、生活を物質的に豊かにすることには直結しても、心を満たしてくれるものではなかった。
パッケージがおしゃれでもダサくても中身の品質は変わりないし、飾る以外の用途が絵にある訳でもないけれど、制作している自分を幸せにして人生を豊かにしてくれるのは、やっぱり絵画やデザインでした。

おっと、でもそれを知っている皆さんがアトリエにいらしてくださっているので、無意味な長文でしたね。
でもまー、たまには浮気も新鮮ですよ!ってことで、工芸にも機会があったら触れてみて下さい。

新☆親子クラス看板完成

St330267

チノです。アトリエ入り口の新しい看板にみなさん気づかれましたか?!
先日、伊藤先生と一緒に「親子クラス」の看板をリニューアルしました。

子どもの目の高さで、「アレは何だろう?」と興味を持ってくれるような、カラフルな色使いで仕上げました。看板の中の作品は、制作過程は載っていませんが、親子で一緒に楽しめ、色に親しめるような作品が飾ってあります。この作品をどんな風に制作していくんだろう?と考えるだけでも楽しくなりそうです。しかも、左上についているライオンのカードが左右に揺れるんですよ~^^

私は直接は親子クラスと関わりはありませんが、担当の伊藤先生と話をしているうちに、カリキュラムの話や、伊藤先生の内なる情熱など、色々話が膨らんで、ついには看板作りをお手伝いさせていただくことになったのです♪

看板作りの最中お喋りしていたら、お互いに考えが「似ている?!」という意外で嬉しいオドロキもあり、楽しいひとときでした。

そんな親子クラスの内容はこちら ↓

2~3歳のこの時期は、好奇心旺盛で日々の成長が驚くほど著しいものです。でも、まだ手先を器用には使えません。だからこそ手にいろいろな刺激を与えて感じる心を持てるようにしていきたいと思っています。

親子クラスでは、お子さま一人一人の個性を引き出し、将来の絵画造形の土台となる<小さな芽>を大切に育てていけるように少人数制となっております。また保護者の方とのペアでの参加となるので、絵の具・クレヨン・はさみ等の道具や様々な材料の使い方にも無理なく慣れていくことができます。幼児クラスへの導入として、親子一緒にお子さまの気持ちが安心した環境の中スタートして、ものづくりの楽しさを親子で感じてください。

●対象 2・3歳児と保護者 (定員5組)
●担当 伊藤
●日時 毎月 第2・第4 火曜日  am10:30 ~ am11:30 

◎予約制 044-411-1600

●受講料 回数券 7,500円(5回分)
(ご購入日より半年間有効)

●入会金 入会金なし
親子クラス受講後、幼児クラスにご入会の
場合は入会金の割引きがございます。

*授業のご予約は、前日までにアトリエへご連絡ください。
*授業日が変更になる場合がございます。変更日は事前にお知らせいたします。
*体験授業は、1回1,500円でご受講できます。
*材料は全てミオスで用意いたします。
*親子共に汚れても構わない服装でご参加ください。

6月は8日、22日の火曜日に行われます!

親子クラスの看板づくりにも首を突っ込んだ結果、今アトリエの外にある看板全部私が作ったものになっていました!ついでに今日、一番大きな看板も作り替えました。
ちょっとした達成感(征服感?)がありますね。(笑)
個人的には、幸介先生が看板作ったら、オズ通りでどれだけ存在感あるものが出来上がるのか、、、いつか見てみたいなぁ~と(密かに)思っています!

人物画

1_151_3人物クロッキー会のお知らせです。
20分ポーズを5回とも同じ姿勢でとってもらう固定ポーズです。
今回は、若い女性にCafeにいるシチュエーションでポーズをしてもらう予定です。
ミオス生徒さん以外の方も参加していただけます。
アドバイスが必要な方はお申し出下さい。

日時   6月5日(土) 16:00~18:00
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

ぜひ皆様のご参加お待ちしております!

見せたい=伝えたい

伊藤です。
ここ数日のブログが「日本画のススメ」から、「デザインのススメ」に至り、この調子でいくと小原先生の「油絵のススメ」はエンジンふかして待っていることでしょうね。
またタイムリーな事に小学生クラスの次のカリキュラムは、6月7月と2ヶ月かけての油絵ですからね・・・。

という私は、デザイン科出身です。
以前にはプロダクトデザインや空間デザインの仕事に携わっていましたが、「人に何を伝えたいか」「何を感じてもらいたいか」また「何を表現したいか」ということは、当然のことながら自己完結ではなくて、施主からのイメージや条件に同調しながらも自分の世界も伝えるデザインをしていました。

デザインが自分から離れて人と接した時点で、自分がイメージしたものが人の生活を豊かにしたり幸せにしたり。デザインが生活の中で不可欠なものだから、人との関係が生まれます。自分本位のデザインではないので、主観だけに頼っていては人とのつながりを持てるデザインはできません。
20代の頃デザインに煮詰まった時、自分の主観に頼らない為に、度々会社を抜け出して自分にないものを求めて探して・・・、いろいろなところを巡ったなぁ・・・と、今これを書きながら思い出してしまいました!

でも、幸介先生も書いていましたが、逆に主観をメインにした「自分だけ」の「自分の為」の身近なデザインもおもしろそうですよね。きっとアトリエに通われている方々は、自己満足に終わらず周りの人の心を動かすものになりそうですね!
先日私が紹介したこどもの絵を元にデザインしたカード・包装紙などのように、皆さんの描かれた作品を使って名刺やポストカードなどにおしゃれにかっこよくデザインするのもまず第一歩としていいかもしれないですね!

私が今一番気になっている書道家の武田双雲は、サラリーマン時代に同僚の名刺をつくった時、周りの予想以上の感動の反応を感じて、その感動をもっと多くの人に伝えたいという気持ちで書道家に転身したとか。これは究極の感動でしょうけれど、人に伝えたい気持ちが伝わるって、絵もデザインも書もことばも・・・・同じですね。

最近の先生達のブログから「人に何かを伝える」という言葉が何かキーワード的に浮かんできました。

私は、普段幼児クラスを見ていて感じるのですが、人は2歳頃から言葉を覚え始めて、なぐり描きのような絵を描いた後に「これは○○だよ」と言って、絵に後から意味づけをします。もう少し成長して語彙が増えてくる3歳くらいになると、絵を描く前から意味を持って描き始めます。

もちろん、幼い子は見る人のことなどは何も考えずにただ描きたいように描き始めますが、まだ技術がないので描いた作品に対して周りが見るだけでなくその意味を聞いてあげると、こどもは伝わったという心地よい感覚がうまれ自信につながり楽しくなるのでしょう。

アトリエで絵を描いている途中にも「早くママに見せたい!」と言って夢中になっている3歳の男の子は、きっと家庭でもママが絵を見て、聞いてあげているのでしょうね。手の発達も技術もまだ未熟な頃でも、誰かに「見せたい!」気持ちは、「人に伝える」ことの始まりなのかもしれないなぁと思いました。

こちらの作品は、その男の子が描いた、「見せたい!絵」です。

Photo_2

人に伝えること

Sugawara菅原 鉛筆
赤尾です。田中先生と小原先生のデザインのお話、私も興味深く読んでしまいました。
絵画系とデザイン系は大学入試でも試験の方法が科によって全く異なるのですが、ただ一つ「デッサン」は描き方は違えどどの科でも必ず描かされる課題です。
絵画でもデザインでも「何かを表現する」行為は自分以外の人に「何かを伝える」ことがとても重要になります。
誰にも絵を見せず一人でずっと描いているのも楽しいですが、満足いく作品が出来あがったら、どうしても人に見てもらいたくなってくるはず・・・!
デッサンもその「人に何かを伝える」ことの基礎となる大切な勉強です。
例えばこのデッサンのモチーフであるアイスペール一つを描くにしても、どの位の大きさに見えるかな?手を入れたらどのくらい入るのかな?金属の質感を出すにはどれ位明るさと暗さのコントラストをつけたら良いのだろう?と実際のモチーフと描いている絵を見比べながら、見た情報を絵に変換していく作業を皆さん無意識にでも行っていると思います。
そしてモチーフの情報を他の人にも解るよう正確に「伝える」ことはデッサンの基本であり、これからデッサン以外の様々な作品制作で人に何かを伝えるとき、「こうに描いたら自分の思いや描きたい気持ちが伝わるかな?」と考える基礎を自然に身とつけることができます。
菅原さんのデッサンも、2つのモチーフの質感の違いや大きさ、光と影の色の差などを丁寧に観察して描かれているので、見た人にすんなりモチーフの情報が伝わる良いデッサンになりましたね。
次は油絵に挑戦されるそうなので、これまでのデッサンで養った観察眼と人に伝える気持ちを生かして制作して行ってください!楽しみにしています!!

デザインとゲーム

オバラです。
お!田中先生、『最近のコメント』で貼ったリンクのデザイン話しから、キましたね?

ミオスにはゲーム会社に勤める方が「スキルアップをする為に」と何人も制作しにいらしています。
デジタルなお仕事ですのでそれをバックアップする為に、当然最初は基礎であるアナログ絵画の勉強を希望されるのですが、やはり最終的には田中先生の言うような「誰に何をどう伝えたいか」や「これを見てどんな風に感じてもらいたいか」等、自身の発信ではなく他者の受信に重点を置いた作品にしなければならないと思います。
人が見たいもの
人が憧れるもの
人が幸せと感じるもの
を受信、リサーチし
人の持つ夢や欲を形にする
人の予想を超える、いい意味で期待を裏切る
これがデザイン、ゲームに必要なセンスです。

デッサン一枚でも、自己満足に終わらせない。
これもデザインへの一歩と言えると私は思う。
そう考えると、デザインも面白いでしょ?さぁ田中先生に相談ですよ♪

下記、デザイナーの友人の言葉です。
デザイナーは夢を売るお仕事です。夢を売る人は、汗や涙を作品に見せない方がエレガントです。本人は徹夜明けでボロボロでも、作品は涼しげな微笑みを浮かべる余裕があるといいですね。また、世間やクライアントの求めているものをつかんで、表現して満足させるという究極の裏方、サービス業でもあります。常に美しいものにふれ、アンテナを敏感にしておく事も大事です。(記事全文はこちら↓)
名刺