再び受験クラスからご紹介。
「大きな森の中に、たった一人で探検に行くことになりました。
森に持っていきたいアイティムを3つ考え、絵の中に入れましょう。
あとでなぜその持ち物を選んだか、説明もしてもらいます。」
という課題です。
とてもよく描けていますが、みなさんにより楽しんで頂きたいので、左から補足を入れます。
左―「虫かごと地図と蚊に刺されないようポケットに虫除けスプレーを持っていきます。切り株に座って地図を見ていたら、鳥が遊びに来て頭に止まって一緒に地図を見ているところを描きました。」
中―「お弁当とバックと網を持っていきます。途中で摘んだきれいなお花をバックに入れたかったので、バックの中に入っていたお弁当を食べているところです。」
右―「クレヨンとスケッチブックと望遠鏡を持っていきます。森で出会った不思議な生き物は捕まえたらかわいそうなので、全部絵に描いて、おうちで待っているお父さんとお母さんのお土産にします。」
絵だけ見ても楽しい雰囲気が伝わりますが、説明を聞くとより堪能できます。
受験絵画では作品の上手い下手より、制作を通して意欲や柔軟な考え方を見られますので、自分の世界を相手に伝える言葉が重要です。
夏期講習もお申込み受付中です。 オバラ
月: 2010年6月
しみ込んでくる絵
チノです。今日は月曜に幸介先生、次いでオバラ先生が紹介していた「アクリル絵具」を使っての作品をご紹介します!どうですか、この空気間!見ているだけで、「ほわぁ~」と和みます。あたたかな日常の目線、その一つをそのまま切り取ったような、実感のある、しっとりとした作品です!「絵具の色」としてではなく、レンガの色、葉っぱの色、影の色、それぞれが、見事にそのものの色として定着し、お互いに調和しています。さらっとした水彩でもなく(かといって暗くなり過ぎず)、重厚さの感じられれる油絵でもなく、そのどちらも併せ持つ、アクリル絵具の性質を見事に生かしている作品だと言えます。紹介する時期もまさにグットタイミング♪
いつも「青い色」使いにセンスが光る菊地さんですが、今回はあえて作品に青を使わないように意識されたそうです。それでもやはり、後ろの陰の部分なんかに隠しきれないセンスを感じますね!愛犬の「momo」をあまり描き込んでいないことで、何とも言えない素朴さがでて、何を考えているんだろう??なんて、ずっと眺めていたくなります。
知能テスト?
左の模様に鉛筆で描き足し、絵にしなさい。
紙はどちらを上にしても構いません。
花火、お花以外のものを描くこと。
制限時間5分
これは小学校受験クラスで毎回行っているプリントの一枚です。
頭をやわらかくしなくては思い付きません。
みなさんはこの模様が何に見えますか?
何を描き足し、どんな絵にしますか?
実際にはシールも与えられ、それも使った上での問題でした。

これは5才の女の子が描いた絵。
「水遊びで水を思いっきり蹴飛ばしているところ。手でも水をバシャバシャ触っちゃったの!」だそうです。
昨日の伊藤先生の記事でも書いてありますが、受験絵画は本来は楽しく制作できるものばかりです。
難しく考えずに遊び感覚で乗り越えていってもらいたいものです。 オバラ
大好きなままで
小学校受験 プライベートレッスン 年中
毎回プライベートレッスン時にお母様が大きな紙袋に、ティッシュの空き箱・トイレットペーパーの芯・ストロー・紙皿・紙コップなど、とにかくた~くさんの材料を持ってきてくれます。もう机の上には置ききれないほどの量なので、いつも床一面に材料を広げ、何を作ろうか、どれを使おうか、歩き回って選んでより取り見取り♪
こんな山盛りの材料を目の前にしたら、嬉しくて作りたくてテンション上がる事間違いなしですよね!
通常のプライベートレッスンは、先生と生徒が1対1で机上で制作しますが、時にはこのようにダイナミックにスタートしたり、空中にペットボトルをぶら下げて工作をしたり、課題の内容や生徒さんの性格などに合わせて制作の進め方も変えていけるのがプライベートレッスンの魅力のひとつでもあります。
こちらの作品は、「ロケットと発射台」を廃材を利用して作りました。また作ったもので遊んでいる絵も描きました。
何か飛ぶ物を作りたいというアイデアは、たくさんの材料の中からストローを選び息をふきかけて遊んでいたところ、ストローで何か飛ばせるかなと思いついた「飛ぶ物=ロケット」でした。頭の中で考えるだけでなく、材料に興味を持ち触れて関わっていくこと、楽しく作るポイントです!
小学校受験絵画工作というと難しく思われ、苦手意識を持ってアトリエに来るお子さんもいますが、本来は楽しく制作できるものばかりです。
受験校によって課題の特徴はありますが、その中でもこどもの夢が膨らむような課題やユニークな課題が実はとても多いのです。
どのような課題でも楽しんで取り組む為には、やはり基本をどれだけ身につけているかが大事になってきます。
基本的な人物や動物、身の回りの物が少しずつ描けるようになったり、ハサミなどの道具がきちんと使いこなせるように上達していくと、自信がつきもっともっと楽しくなります。
これから夏以降、年長さんは大切な時期でもあり技術もぐっと伸びる時期を迎えます。
その前に今!基本をしっかりおさらいしておきましょう!
昨年受験クラスを受講していたお子さんが今1年生になり、最近偶然にも数人にバッタリ会いました。
その時「きょうがっこうで、はなをつんでいるえをかいたら、せんせいにじょうずだねってほめられました!」と、とっても嬉しそうに話してくれました。
昨年の今頃の様子が思い出されたのと同時に、この子はずっと絵が好きで美術を楽しんで大きくなっていけると確信しました。
今受講しているお子さん達も絵や工作が大好きなまま受験を迎えられるように、山場でもあるこの夏、私も努力したいと思います。
伊藤
離れるほど全体がよく見えてくる?!
イタリアの穴蔵のようなレストラン。入口の奥から見える暖かな照明の明かりと楽しそうな人々の姿・・・
思わずこの絵の中に入ってしまいたくなるような光景です。
武田さんは今まで大きな仕事が苦手で、どうしても細かいところばかりを追ってしまうタイプだったそう。
そのため今回は参考にしている写真を1~2メートル先に離し、細かい部分が見えないようにして色を塗りました。
そのお陰でレンガ造りの入り口の暗さとレストラン内の明るさのコントラストがはっきりして、すごく絵が見やすいですよね!
よく石膏デッサン等でも、わざと眼鏡を外したり目を細めたりして大きな光と影の形や色の差をはっきり見せることがありますが、これは水彩や油絵でも有効です。
ついつい細かい部分を追ってしまう方は、ぜひ写真やモチーフを遠くに離して描いてみると、ぐんと全体が見やすくなるはず!!
紙を水張りして筆を大きく動かしやすかったのも今回の絵が良くなった大きな要因です。
ついつい細かい部分ばかり気になって絵全体のまとまりが薄いなあ・・・と感じてしまう方、ぜひこの方法を試してみてはいかがでしょう?! 赤尾
併用
オバラです。
昨日の田中先生のブログでアクリル絵具の紹介がありましたが、加藤さんのこの作品は田中先生の作品で言う、左上の描き方で制作されています。
ただアクリル絵具だけという訳ではなく、若い女性のしなやかな肌の質感を出すため、絵具を引っ張れるポスターカラーを仕上げに使いました。
“絵具を引っ張れる”という言い方はわかりにくいですね。
アクリル絵具は乾くスピードがあまりに速く、下に塗った色と少し混ぜたいと思っても溶かすことはできません。
その為グラデーションを作るには、少しずつ色を変えた2,3本の筆を使って、手早く塗る技術が必要となります。
それが難しい場合、ベースだけアクリル絵具で作っておき、表面のみ乾いてからも下の絵具を溶かすことができるポスターカラーを使うというミクストメディアが威力を発揮するのです。
加藤さんは一番最初の下塗りをアクリルのマゼンダピンクで塗り、ベースになる肌の色味だけアクリルを使いました。
その上にじっくり時間を掛けて肌の色を塗り重ね、時には塗りすぎた絵具を水で取りながら(どんなに水を使っても、アクリルの層だけは守られるので、白に戻ることはないので便利です)筆を進めました。
画材の特徴を活かした描き方は、完成度も高くなり納得の仕上がりになったようです。
弘法画材を選ばず
どうも幸介です。本日ご紹介するのはこの画像なんですが、これは全て僕が学生時代などに描いたものです。画風がそれぞれ違う四枚を並べてみましたが、この四枚の共通点がお分かりになりますでしょうか…。この四枚、画風は違えど絵の根本とも言える画材が同じで、全て「アクリル絵の具」で描いたものなんです。
アクリル絵の具は、よくデザイン系・美術系の学校などで使われている印象があるかと思います。しかし岩絵の具や油絵、水彩絵の具と違って身近でもポピュラーでもないので、いまいちどんな画材か分からない人も多いかと思います。なので本日はアクリル絵の具についてちょこっと説明してみましょう!
使い方はよくある一般的な不透明水彩(小学校で使うやつ)と同じです。水で溶かして使います。ですがその水の量や塗り方、画面選び(布地のキャンバスや画用紙・和紙など)によって、表情はどうにでも変わっていきます。
本日載せました画像左上、布地のキャンパスに、絵の具にはほぼ水を混ぜずに塗って描いたものです。油絵風に、筆もあまり洗わずにキャンバスに直に絵の具を出したり紙パレットを使用して描いています。ジェッソ(下地剤)や盛り上げ剤といったものもアクリル専用でありますので、油絵のようにマチエールをつけることもかの可能です。アクリル絵の具は一度乾くと水で濡らしても溶けませんので、重ね塗りもばんばん出来ます。
そして右上のデザイン的な絵、これは「三角錐が複数ある空間」というデザイン課題の作品ですが、これは絵の具と水を5:5で混ぜ、ケント紙に平筆で描いたものです。5:5の割合が色ムラが出にくいバランスで、さらに溝引き(烏口コンパスを使って圴一で真っすぐな線を引く方法)でエッジを引き締め、滲み・ぼかし等の無いように制作していますね。一昔前まではパソコンが無かったので、このように手作業でアクリル絵の具で手描きでポスターを制作していたそうです。
そして左下のフクロウの絵、これは水を多め(絵の具2:水8ぐらい)に絵の具に混ぜ、細い筆で何度も何度も重ねて描いたものです。画用紙は水彩用で、水を大量に使うので紙が歪まないようにボードに水張りをしています。水彩画や日本画のような印象になっていますね。水をさらにたっぷりまぜ、同じ場所を何度も重ね塗りすれば、本物の岩絵の具のような柔らかくマットな仕上がりになります。
そして右下は、クリスマスの展示のDMに作成したものですが、小学生達がよく使う不透明水彩と同じように絵の具に少し水を混ぜる程度で画用紙に描きました。イラスト調で色彩も鮮やかに表現出来ます。オーソドックスな使い方ですね。
といったように、すんごい融通のきく画材、アクリル絵の具。蛍光色やラメやメタリックはもちろん、色の種類もかなり抱負です。道具も選びません。水彩の筆や水入れ、油絵のパレットやナイフを使って描いても大丈夫です。実際、油絵科にアクリルで制作している友人がいましたし、日本画科の友人は卒業制作の日本画もアクリル絵の具で制作していました。
万能ですし、楽に使えます。ただし、注意しなければいけないのが混色!!!下手な混色や重ね塗り・色合わせをするとたちまち下品になってしまいます。ここだけはちょっと試練ですね。例えばマゼンダを落ち着いた色にしたい時などは、黒などの暗い色を混ぜるんではなくショッキングピンクなどの”彩度を落とさず明度を少し上げる色”を混色すると上手くいったりします。明度と彩度のバランス感覚が問われます。
というわけで色彩センスに自身のある方、ぜひアクリル絵の具を使ってみてください!!油絵風の絵を描いた次の週に同じ画材で日本画を描くなんて事も可能ですので、イチオシの画材ですよ!
田中幸介
未完成その2
静物画を描くうえで一番皆さんの頭を悩ませるのは、モチーフのセッティングだと思います。
もちろん初心者の方には私ども講師がセットさせて頂きますが、何枚か制作された後はご本人にお任せし自由に選んで頂きますので、野中さんも毎回相当な時間(1時間以上)かけて考えていらっしゃいます。
何をどのように組み合わせて一枚の絵(自分の世界)を作り出すかということを念頭に、いろいろな大きさや形、材質や色の組み合わせ、そして並べ方を工夫してようやく制作できる訳です。
季節感を取り入れるなども、変化を持たせるための要素となります。
こちらの作品はいかがでしょう?
形、材質、色彩、並べ方など参考作品のような完璧さで、野中さんの几帳面で勉強熱心なお人柄が表れているような作品になりました。
さあ、ここからが勝負です。
教科書通りの作品から一歩進んで、柔軟な遊び心を取り入れましょう!
という訳で、まずは短時間制作をお勧めしてみました。
こちらは下書きナシの20分水彩画です。
幼児クラスの為に購入した“芍薬”を見て描かれました。
散りゆく直前の大輪の花が勢いよく描かれています。
「まさか私がこんなに早く描けるとは思いませんでした!久しぶりに何にも考えずに夢中になっちゃったわ!その代わり構図が悪くなっちゃったから、竹ペンで自作の俳句を書いてみます!」とご満悦なご様子。
魅力的な作品に、素敵なアイディア!
新しい技法を身につけ、ますます楽しんで下さい! オバラ
「カワイイ」だけで終わらせない
「以前(前回の展覧会に出品した作品)描いた絵をストーリー化させ、ストーリーの最後の場面を描きました。陰に咲く花が果たして光りに当たる花として生きていけるのか をテーマにしています。」
色彩が、鈍い色合いなのに、何故か明るく感じて美しいですね!檀さんの作品は「月」がでてきたり、「人魚」がでてきたり、何か物語性を感じさせますが、特にこの作品は、ただの物語として終わらない、「大事な秘密」が描かれているような、安心、というよりは少し不安を感じさせる意味深な作品だと思います。
そう思っていたら、描きあげた後に、実は「連作」だったことがわかり、過去のブログを探しました!(最近過去の記事リンクするのが流行ってますよね♪)
が、見つからないので展覧会の時の写真を小さいですが載せておきます。2年前からこの作品の世界の話がどこかで続いていたと思うと素敵です。
チノでした。
礎

オバラです。
4月に学生達が描いていた囲みモチーフの作品が完成しました。(8人中5人の作品を撮り忘れました)
この中で美術系に進学希望しているのはたった二人。あとの6人は忙しい学校や部活の合間をぬってストレス発散の為アトリエに来ています。
受験も進路も関係ないのに、なんともうらやましい話しじゃないですか!通わせてくれる親御様に感謝してもらわねばなりませんよね!(もしかしたらその為にお父さんのお小遣いを削られているかもしれないし!)
私はずっと美術一筋で、高校時代など学校をサボって絵を描くくらいだったので、この子達の柔軟な思考と行動力に、きっと将来の日本を支えてくれるはずと期待してしまいます。
教師は礎(いしずえ)。少々自分を犠牲にしても、彼らの為になることを探していきたいです。(きれいごと?)







