柔らかい目線

Sasaki_2佐々木 透明水彩、色鉛筆

仕事が忙しい中、お休みの日は日曜日クラスでじっくりと納得の行くまで制作されている佐々木さんの新作です。息子さんが携帯電話型のおもちゃで遊んでいる姿を淡い色彩で描かれています。
色鉛筆を使って髪の毛や目など、細かい部分に表情を加えたことで淡い色合いの中に締まりができ、ググッと引きつけられる表情に仕上がりました。
普段忙しく働いているお父さんが、自分の絵を描いてくれたらすごく嬉しいですよね。息子さんが羨ましいです!ぜひお家で大切に飾ってくださいね! 
ひそやかでセンス良い作品を制作される佐々木さんの次回作も楽しみにしています。
赤尾

バレリーナ モデル

Kurokki7月3日(土)16時~18時、どなたでもご参加頂ける人物クロッキー会があります。
今回はバレエをやってる女子高生がモデルをしてくれますので、2時間の固定ポーズではなく、20分ごとに踊りのポーズを変えて5ポーズしてもらいます。(コスチュームはレオタードではありません)
「さらっとラフに描く」「勢いのあるタッチを練習してみる」「動きを表現してみる」など自分で課題を見つけてスケッチブックに向かってみると面白いと思います。
ミオス生徒さん以外の方も参加していただけます。
アドバイスが必要な方はお申し出下さい。

日時   7月3日(土) 16:00~18:00
参加費 1500円 (ミオス生徒 1000円)
持ち物  スケッチブック、画材etc (イーゼル、画板、イスなどはご用意してあります。)
お申し込みはお電話でお願いします。   044-411-1600

ぜひ皆様のご参加お待ちしております!

仮面で集合!

Kamenmoku

どうも幸介です。仮面の課題、木曜クラスも一挙に完成しました!!みんなそろっての集合写真です。こういう子供らしいというか”小学生クラスならでは”な感じもたまにはいいですね。無理を言って皆にポージングをつけてもらいましたが、ちょっと恥ずかしかった子もいたかな?その甲斐あってか、ちょっと動きのあるかわいらしい写真が撮れました!

木曜日クラスの上半期は授業日数が削られる日が多く(年間通して見ればどのクラスも授業日数は同じなんですが)、毎月後半の「作品の仕上げ」の授業がとても忙しいんです。しかも、そんな忙しいクラスなのにこだわりが多い子がとても多い!!さらに、そのこだわりが強い子ほど大作を作る(しかもマイペースに)!!…ということで、子供達自身は非常に落ち着いて作業しているんですが、僕や小原先生は月末はいっつも教室内をカツオやマグロのように止まることなく周回しています。

無事に大作のお面も完成し、既に始まっていますが油絵の制作も徐々に本番へと移行していきます。木曜日クラスの油絵のモチーフはかなり豪華に、そしてダイナミックにセッティングされていますので、出来上がる作品も今から楽しみでしょうがありません。みんな大作になりそうな予感!

ちなみに本日の写真、なにげに僕も映り込んでいますが、洋服の色的に考えても我ながら違和感無く溶け込めたと思っております!!

今日のオマケ↓
20100628

田中幸介

ひんやり

Matuosuisha松尾 油彩

松尾さんの3枚目の油絵です。
3枚とも下塗りの方法を変えて、油絵の技法を試しています。
少し季節外れになってしまいましたが、先日完成しました。
今回は白が多い雪景色でしたので、写真では解りづらいですが白の下に色々な色を入れてみました。
暗い水車の中にも、黒以外の色がたくさん交じっています。
単調になりがちなシンプルな場面にやわらかい深みを感じさせているのはその為です。
冷たいはずの雪にどこかぬくもりを感じさせるのは、ここに訪れた松尾さんの気持ちの温かさが反映されたのでしょう。
ムシムシ暑い毎日、皆さんにちょっとだけ涼しくなってもらえますように…   オバラ

ギャップ萌え

St330275絵莉菜 「そよ風」 紙本着彩(日本画)

アトリエ入った正面の窓にしばらく飾ってあったこの作品に皆さん気づかれましたか?隅々まで良く描かれており、構図にも緊張感があります。・・・・このお洒落でモダンな日本画、作者は誰だと思われますか?
正解は、ヒコーキのモビールを作った今年の春高校卒業した絵莉奈です!普段の喋り口調では「ほにゃ~」としているのですが、画面には几帳面さが現れていて、何か内に秘めたものをもっているな・・・と感じさせます。(普段話している限りは感じませんが・笑)
人の作品を鑑賞するとき、そうした表面にみえる人柄と作品(画風)の違いを感じるのも楽しみの一つにしています。大雑把にみえて繊細な作品を描いたり、優しそうな人が力強い作品を描いたり。その人の違う一面をみたような、本質をみたような、、、感じ方はあなた次第。

さぁ、おおいに作品とのギャップを感じて下さい♪

本人コメント「タイトルはなんとなく。夏だからすずしい感じ銀箔がキラキラしていて、太陽の光みたいだなとか思ったり・・・。下地が青色だったから、そんな風にも見えます。けっこう雑な部分がありますが、それも味だよね。ちなみにこのトリは、カラスの仲間らしい。(カラス科?)」

私はかなり「キュン」としちゃいました。

チノ

おいしそう?

Yokosekingy横瀬 透明水彩

ぶりぶりでぶでぶふんわりのそー

金魚好きにはたまらないこの存在感!
3年前に金魚すくいで取ったうちのマリーちゃんも、だいぶ巨大化してきましたが、まだここまでにはなっていません。
水槽が小さくなるので、あんまり育たないで欲しいなぁーと思いつつ、横瀬さんの描くとぼけた金魚を見ていると、これはこれで愛着わきそう!と楽しみにしてしまったりして。
水の中の生き物なのに、全く涼しそうでない(むしろ暑苦しい)ところがまた魅力♪
昨日のブログの幼児クラスの魚も返したくありませんでしたが、これまた持って帰って欲しくない作品でした。   オバラ

手放したくない

0624
幼児クラス 
新聞紙・粘土・ワイヤー・珊瑚

私が作品をもらいたいくらい愛着が湧いてしまった魚達!
幼児クラスで先週から2週に渡って完成した粘土制作です。

通常は、1週間ごとにカリキュラムが変わるので、一日で制作してその日に作品を持ち帰るのですが、今回は1週間粘土を乾燥させるためアトリエで保管していたので、日に日にかわいさが増し手放したくないほどの心境になってしまいました。

というのも、しっかりと魚の両面が乾くまでの間、小原先生が5時間ごとに網焼きの魚のように表と裏を交互に返して乾燥してくださったり・・・、魚をしっかりと固定させる為補強作業をついつい熱中してやっていたことなどがあり・・・、まるで魚を育てているかのような感覚で愛おしい気持ちにまでなってしまいました。

このカリキュラムでは魚のリアルな形と美しい色の表現をねらいとしたかったのですが、そこにプラスして、ナント本物の珊瑚と魚がジョイントしたことで、またリアルさアップ!(土台の白い部分が珊瑚です)

全く気の早い話ですが、もうこれは10月の展覧会に出すべし!と勝手に想像までして、それなら魚の背景にはみんなで一緒に海の絵を描いて一緒に展示しちゃおう!!なんて、私の頭の中はすでに展覧会会場にいる魚の映像まで思い浮かべるほどです。

カラフルな魚の写真を見ながら作ったので、本当にリアルですよね。
実物は展覧会にてお楽しみに~♪
私も魚との再会を楽しみにしてるよ~♪

伊藤

華やかな重厚感!

Sakamoto_2坂元 水彩 色鉛筆

ついこの間日本画第一弾の絵をご紹介したばかりですが、もう水彩画が二枚同時完成した坂元さんの水彩画をご紹介します!

左の勺薬とデルフォニウムは幼児クラスでも使ったモチーフです。
勺薬は大きくて花びらも数えきれない程あるため、水彩だけで雰囲気良く描くにはこのボリューム感と華やかさを表現する必要があります。
枯れない綺麗なうちに形をある程度決めるため、今回鉛筆デッサンはせずに最初から水彩絵の具で色を塗りました。
そのため花びらの形に惑わされずに全体の印象を捉えられており、初夏に咲く華やかな芍薬らしさが出ていますね!
花びらの数が多い花は、水彩絵の具だけで大胆に描いてかたまりを捉えると、印象がぐぐっと近づきます。
この時期はあじさいや勺薬、ひまわりなど一輪でも絵になる大きな花が多いので、ぜひ皆さんも試してみてください♪
時間があれば最初に鉛筆デッサンをして、それを観ながら別の紙に水彩だけで色を塗っても描きやすいと思います。
赤尾

花霞み

Matuokamonsirochou_2松岡 透明水彩

高野辰之の“朧月夜”は教科書にも載っているので、皆さんご存知ですよね?

菜の花畑に 入日薄れ
見渡す山の端 霞ふかし

春風そよふく 空をみれば
夕月かかりて 匂い淡し

懐かしいような切ないような情景、この唱歌を思い浮かべてしまいました。
滲んで見えるのは花霞みか、潤んだ瞳のせいか…

と、こんな心の風景の滲みは、“洗い流し”という技法を使っています。
一度しっかり細部まで描いた後、水をたっぷり含ませた筆でゴシゴシと擦り、滲ませるというよりは洗い流して、雰囲気を出します。
その後乾かぬ内に大きくぼんやりとまた色を重ね、色調を整えます。
消してしまうなら最初から細部は描かなければいいと思われますが、この無駄に見える描き込みこそ、深い味わいに繋がるのです。

松岡さんの風景画から醸し出される味わい、どうぞ噛みしめて見つめて下さい。 オバラ

仮面完成!!

20100621
小学生クラス 仮面

どうも幸介です!!皆様もすでにお気づきかとは思いますが、続々と小学生クラスの仮面が完成してまいりました!!…我ながら月曜クラスの仮面はバラエティに富んでいて中々良い出来ですね。女の子達は少々恥ずかしかった子もいたかと思いますが、男子は照れながらも内心ノリノリでポージングしてくれました。中には動き過ぎでブレて写真が撮れない子も……

そして今回の課題で気づいた事があります。今アトリエの壁には曜日ごとに仮面が飾ってありますが、ちょうどアトリエの入り口の小さなホワイトボード周辺が月曜日クラスゾーン。他の曜日と月曜日クラスの作品を比較してみると、子供の作品の割には月曜日クラスは原色が目立たず、なんだかダークな色合いの作品が多いような…。ダークと言うか、混色して作った色での作品がほとんどですね。女の子が作った花のコサージュも赤や黒だったりして、ダーク&アクが強いような気もしますがいかがでしょうか。おそらく、月曜日ゾーンを見ていただければ「あぁ、幸介先生と小原先生の担当曜日の作品はここね」と一目瞭然なハズです。講師も生徒も少しひねくれているのが月曜日らしくて良いですよね!

余談ですが、先日髪型を地味な金髪にして(いや金髪の時点で派手かもしれませんが)洋服を無地の白いワイシャツで月曜日クラスへ行ったら子供達に大不評。さんざんな言われようでした…。ゾンビやモンスターのTシャツの方が幸介先生らしいだとか、髪の毛は赤や緑が似合うだとか……。子供達も感覚が少々麻痺してるような気もしますが(笑)、そんな意見を聞いてなんだか僕は安心してしまいました。月曜クラスらしいですね。類は友を呼ぶとは言いますが、彼らにはこのまま色彩感覚をどんどん養っていってもらいたいです!!

課題の仮面、もう完成した子も多いですが、大人クラスの方々にも見せびらかす為にもう少しの期間飾っておこうと思います。皆様、この期間中に是非とも彼らの作品からインスピレーションを得てください!!

田中幸介