さわやか朝クラス

Tokicar土岐 油彩

土岐さん、新品の道具を使って実質はじめての油絵です。
しかし、本当はどうやら経験者の模様。よく聞いてみると
「実は高校の時に学校で習う機会があったのに、先生の話なんてこれっぽっちも聞いてなかったんです。ホントにもったいないことしました。過去に戻って、高校生の自分を『ちゃんとやれ!』って殴ってやりたいですよ!もう!」とのこと。
まぁまぁ、そんな昔があったからこそ、今反省して真剣にイーゼルに向えているんじゃないですか。
この作品も油に親しみを感じながら楽しそうに描いていらっしゃいました。色に遊び心とオリジナリティーがあって魅力的!
ぜひこれからも油絵の醍醐味見付けてください!

そうそう、今週私がお休みを頂いた時代理講師を勤めた千野先生から、水曜午前大人クラスの報告(感想)届きました。

水曜午前クラスは2年前の展覧会時の特別授業以来でしたが、静かで集中している中にも誰でも受け入れてくれるような雰囲気があり、生徒さんの作品を見るのが楽しかったです。そしてなによりも生徒さんとの会話が楽しいなと感じました。

さすが“水曜さわやか朝クラス”(命名・土岐)!

小学校受験 粘土制作

Photo

年長 小学校受験クラス

アトリエでは小学校受験クラスとして、年長さん対象の「小学校受験クラス 月・火 月4回 14:40~16:00」と、年中さん対象の「プレ受験クラス 金曜日 月2回 15:40~17:00」があります。

今日は年長さんクラスから、「ひとかたまりの粘土から動物をつくりましょう」という課題で制作したゾウとワニをご紹介します。

まずは、直方体の粘土を机にバン!バン!と力強く打ち付けて、粘土を楕円形にします。

そこから、粘土に握手するようにしっかり握って動物の足の部分を引っ張り出したり、細かな部分は指先で粘土をつまみ出したりして、動物の大まかな形を作っていきます。動物の体のパーツを個々に作ってつなげていくとすぐに剥がれてしまうので、つまみ出し方法はしっかりと丈夫で美しい仕上がりになります。

幼稚園生の年齢ですと、物を立体的に見る感覚が乏しく、絵画でも工作でも粘土であっても平面的に捉えがちです。
でも粘土制作の場合は、自分の手で感触を確かめ、形も試行錯誤しながらイメージし、アイデアを膨らませていけるので、、立体表現としては扱いやすい材料です。

ワニの全体の形もリアルですが、口の中や足の爪まで細かな特徴的な部分までよく表現できました。

今回は、足が短くて太い、比較的制作しやすく安定感のある動物を作りましたが、ここから発展させて自分が好きな動物もぜひ作ってみてくださいね。

粘土制作はこども達が大好きな材料のひとつで、制作中も完成後も終始満足気な笑顔でした!
小学校受験は絵画が中心となるところが多いですが、心を発散させる意味でも時々取り入れたい課題です。
                                                                    伊藤

テーマを持ってチャレンジ!

Jyuno珠乃 中2 水彩
中2になったばかりとは思えない落ち着き方と大人っぽい絵を描く珠乃ちゃん。
毎回描く絵にテーマを持たせ、納得行くまで描き通す。中学生らしからぬストイックな制作姿勢をいつも見せてくれます。
きっと周りの大人の方々も彼女には一目置いているはず!
今回は春らしくピンク色のモチーフを自らセットし、毎週日曜の朝黙々と描き続け、ついに完成しました!!
ピンクの布にピンクの瓶という難しいセレクトでしたが、ビンの底や影、映り込みの部分に寒色系の紫や青などを差し色として加えているので布とビンに色と明暗の差がつきました。
けれども何より桃が素晴らしい!今すぐ剥いて食べたいくらい美味しそうに描けています!
4月中に春らしいピンクのモチーフが完成したので、次は初夏らしく緑や青のモチーフかな?!と単純な想像をしてしまった私ですが、次回はさらに水彩のレベルアップを図り、ワイン瓶の模写に取り組んでいます。
模写でさらにレベルアップした珠乃ちゃんの手で描く次のテーマとモチーフが今から楽しみですね! 赤尾

悪口大会

オバラです。
本日、授業後スタッフミーティング(勉強会)を行いました。内容は大人クラスのアドバイスについて。(なぜその議題になったかは、コメント欄「超大作完成!」をご覧下さい。)
ミオスは出身の違う講師がたくさんいるのが売りではありますが、それゆえ作品を完成に持っていくまでに異なるアプローチをすることもあり、間逆のアドバイスをしてしまう事もしばしば。(その一例はコメント欄「超大作完成!」をご覧下さい。しつこく)
ベテラン組はともかく、入会したての生徒さんはここらでもう一度指導方法を確認ということになりました。

勉強会は真面目に進み、時間も真夜中に近付くと…
そもそも科によって、どんな気持ちでデッサン描いてるの?という話題になったのでご紹介しましょう。

日本画科 モチーフを愛し、美しさを見付け、そこに自然にあるように描く
デザイン科 見たものは見えたままに、蛍光灯が何本ある部屋かもわかるように描く
油画科 鉛筆画=一枚の絵としてかっこよければ、質感も明度も変えて構わない
彫刻科 静止している人物でも、どこが曲がりどのように動くかわかるように構造まで描くつもりで

ふむふむ。では次にお互いをどう思っているかが話題になり悪口大会?にエスカレート

日本画科に対して 綺麗なだけで薄い!光の向きなどウソ臭い!説得力がない!
デザイン科に対して 色が鈍い!ガリガリ描きすぎて汚い!光が感じられない!
油画科に対して 何でもありすぎて基準がよくわからん!絵作りしすぎ!
彫刻科に対して 黒い!汚れてる!形を追っているだけ!余白くらい最後に綺麗にしろ!

ね?いくら振り回されても、色んな先生、色んなアドバイスがある方がいいでしょ?

あれ?今日終電まで勉強会した意味は?

展覧会のお知らせ

Member_exdmPhoto千野 「秋麗」 紙本着彩(日本画)F30

月曜は幸介先生のブログ担当の日ですが、私事でお知らせがあったので本日はチノが書かせて頂きます。去年「ハマ展」という神奈川県民、神奈川に通勤、通学する人を対象とした公募展に出品したのですが、その作品が「横浜商工会議所会頭賞」を受賞し、今回の「会員・会友・一般受賞者展」にも出品することとなりました。(会場の都合で受賞した作品は展示していません)明日から始まりますので近くに行く機会がありましたらお立ち寄りくだされば幸いです。

会場:横浜市民ギャラリーあざみ野(入場無料)
   横浜市営地下鉄 東急田園都市線「あざみ野駅」下車徒歩5分
会期:平成22年4月27日(火)~5月2日(日)
   10:00~18:00
   初日13:00~ 最終日は16時まで

季節外れな作品ですが、せっかく展示する機会をいただけたので、出してしまおう・・・という心理でした(^^;)

囲みモチーフ

Gakuseikakomi_2土曜午後のクラスは大人と学生の合同授業ですが、大人4人に対して中高生が8人もいるので、新年度は皆で囲みのデッサンをやっています。
いつもは皆バラバラに好きな画材でやりたいことをやっているので、たまには同じ目標に向って同時進行するのも新鮮でいいですね。
ただし同じモチーフを同じ時間掛けて、がプレッシャーになりそうな大人の方にはあまりお薦めできませんが、もともと時間に限りがある命短い切り花などを囲みで描くのはなかなか楽しい制作です。

今年10月の国際交流センター内の展覧会では前回同様、平日の会期中に会議室の予約が取れた場合、また大人クラスの授業をここで開きたいと考えています。
ちょっと豪華な花カゴでも購入し、囲んで描くのもいいかなと検討中。
他に何かイベントのアイディアありましたらお知らせ下さい♪   オバラ

しびれるっ!

St330271英保 「MJQ イン トーキョー」 油彩

作者のひとこと「即興演奏のジャズプレーヤーのかっこよさを前から描きたいと思っていました。今回はサックスですが、別の楽器も挑戦してみたいと思います。」

「くーーっ!!か~~~っこイィ!」と、思わず言ってしまいたくなる作品です!最近は油絵で気持ちのよい風景を描くことの多かった英保さんですが、今回は人物、しかも楽器を演奏しているという高度なもの。運動している瞬間などもそうですが、流動的なものや、音の響きを表現しようとするのはなかなか難しいものです。記事を書きながら改めて
思いますが、最近土曜クラスの油絵のみなさんの進歩が目覚ましいですね!!私たち先生のアドバイス・・・というよりも、生徒さん同士の切磋琢磨の賜物なのだと感じます。いつの時代も良きクラスメイト、ライバル(!?)というのは良いものですね~!

今日は授業が終わった後、大人クラスの看板作りをしていたのですが、オバラ先生と「教えるということ」「美術について」などなど、答えの無いことについて喋っていたら、いつの間にか23時になりかけていました。びっくりしました(笑)

チノ

楽しい受験絵画

Jyukeninu小学校受験をされた年長さん 『ぼくのしけんがおわったから、おとうさんがぼくがずっとほしいっていってたいぬをかってくれて、うれしくてこうえんをさんぽをしにいったんだけど、あめがふってきちゃって、きのしたであまやどりをしながら、あそんでいるところ。』 クレヨン・水彩

オバラです。小学校受験クラスやプライベートレッスンでは、授業後に必ず保護者の方の前で今日製作した作品、描いた絵を発表します。この長い題名は実は題ではなく発表した内容でした。

受験が終わってのびのびすっきり。でも頑張っていた毎日が急に暇になると逆になんだか不安になってしまう。
幼児はなんの為に勉強するのかよくわかっていないので、こうした現象がおきます。
このお子さんは、アトリエに毎週通っていたのは、受験の為に必要だったからとは、全く気付いていませんでした。サッカー教室に通うように、ただ自分がお絵描きが好きだからお母さんが習わせてくれている。と思っていたそうです。「なんでアトリエ辞めなきゃいけないの?また行きたいのに!」と毎日のようにせがまれているので、受験は終わったのですがプライベートレッスンで小学校が始まるまで見てもらえませんか?とご相談されこの作品を制作しました。

ミオスで小学校受験クラスを始めた理由、「受験に必要だからではなく、楽しいから作る。描く。だんだん上手になってきたらもっと楽しくなってきた!」と感じてもらえるように。モットーが伝わっていたと認識できる出来事でした。

小学校に通い始めて3週間。この子がどんな小学生になっているかわかりませんが、図工が大好きでいてくれることは確かだと思います。

エッグハント

Photo

幼児クラス 

今週月曜日のブログにとっても魅力的な色彩のイースターエッグの写真がアップされていましたが、幼児クラスで制作した卵も美しく仕上がりましたので本日ご紹介したいと思います。

卵を茹でる時に食紅と一緒に茹でることで、卵の殻に均一な色の下地ができます。
そこにアクリル絵の具で好きな模様を描いていくと、とても発色がよくお互いの色が引き立ちます。
幼稚園生が卵を手に持って描くという、何とも不安定な姿勢が、仕上がってみればその擦れた筆跡も歪んだ線も味となり、大人っぽさも感じさせる模様になりました。

クリスマスとは違って、イースターはあまり日本の風習にはありませんね。
イエスキリストが十字架上で死んでから3日目に復活し、それがちょうどヒヨコが卵の殻を破って出てくるように、キリストも死という殻を破ってよみがえったことを象徴して、イースター(復活祭)では卵を使った遊びがあるようです。

幼児クラスでも制作した後は、エッグハント=卵狩りで遊んでみました。
2つのグループに分かれて、彩られたゆで卵をアトリエのどこかに隠し、別のグループが探し当てます。

もうひとつ、エッグロールというイースターの遊びがあるそうです。
でも、この遊びは卵の殻を割らないように転がして遊ぶので、せめて授業後のお母さんのお迎えまでは美しい卵であってほしいので、この日はエッグハントを存分に楽しみました!           伊藤

モチーフとの対話

Itou伊藤 水彩

赤尾です。前回は暖色系でまとめた秋を感じる水彩を描かれていた伊藤さん。今回は黒と赤のコントラストに挑戦されましたが、完成作品を観て改めて伊藤さんの技量を感じました!
今回のブーツのような黒いモチーフは、色を重ねすぎて汚く見えたりと難しいのですが、伊藤さんは黒の中から様々な色味を拾いながらも、モチーフ自体の黒い印象を損なわずに描かれました。
また濃い色を使うと水彩の段階で形が潰れてしまいがちなところを、デッサンでじっくり形を吟味して正確に捉えているため形も崩れず安定感のある画面に仕上がっていますね!
以前のブログでもお人柄が絵に出ている・・・とありましたが、妥協せずモチーフと向き合う伊藤さんの凛とした姿勢が全面に出ている水彩だと思います。