優しい絵

Riz_2リズ「生きている」 色鉛筆

みなさまこんにちは、石山です。今日は素敵なメッセージとあわせてご紹介します。

まずは、本人からいただいたコメントです。

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Even falled,still try the best to live beautifully.
Doesn’t matter whatever obstacle/difficulty we met,We’ll still keep going try the best to live the longest & the most beautiful life.
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なんとEnglish!!(あまりに私が英語慣れしてないため、万一打ち間違いありましたらみなさま脳内で補完を・・)

ご解説いただいたところによると、花は飾られた姿だけが美しいのではなく、倒れてもなお、命あるものとして美しい。
友人や大切な人への「あなたはどんな姿でも、私にとっての(喜びの源)です」というような、励ましを込めた気持ちもあるのかもしれません。
こんな素敵な作品で伝えられたら、少しくらいくじけそうになったことなど吹き飛んで笑顔になってしまいそうですね。なんとも、彼女のあたたかさが心に染みます。

ブログをご覧のみなさま、もし語学が堪能な方は、ぜひ生きた英語のニュアンスでも彼女のメッセージを掴んでみて下さいね!

石山慶子

一押し

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月曜小学生クラス 油彩

どうも幸介です。小学生クラスの油絵が始まって早2ヶ月、どんどんと作品が完成してまいりましたので本日はドドンッ!!とご紹介いたします!!画像のデータが重たいような気もいたしますが、力作ぞろいですのでどうぞご覧ください!!

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とても色彩豊かです。同じ講師が教えているのに、タッチも皆が違っていて面白いですね。構図の取り方も大胆で、悩んでモチーフを組んだ甲斐がありました。

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どれも素晴らしい!そしてなんと、月曜クラスの6割の生徒が初めての油絵!!それだけに教えるのも大変でしたが、やっぱり完成を見るとやってよかったと思います。もう一刻も早く持って帰らせてあげて、家族に見せつけてあげてほしいです!!そして本日のイチオシが下の2枚↓

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もちろん二人とも初めての油絵です!左の絵は色彩が豊かで印象派のようですね!指や筆でキャンバスを擦ってどんどん色を重ね、混ざりあった絵の具がとても美しいです。そして背景がただの背景になっていないで、ちゃんと絵の魅力に還ってきているのが素晴らしい。右の絵は一見すると地面などの設置面が分かりづらいですが、そんな構図の中にモチーフを水平・垂直・斜め45度の統率のとれた配置で描き入れ、カッチリした描写と子供特有の線の揺らぎもあいまって絶妙な構図になっています。この構図は凄いです。

最後の2枚がイチオシと言いましたが、見ての通り全部の作品がイチオシです。本当に頑張った甲斐がありました!皆様、まだ数週はアトリエに油絵達が残っていますので、ぜひとも完成品を肉眼でご覧ください!!

田中幸介

下地の利用方法

Getattachment高橋 『浜昼顔』 アクリル、金箔

海から続く昼顔の花々の遠近感を大胆なタッチをうまく使い分け表現しています。少々荒々しいくらいに感じる筆運びでできたマチエールが、この作品に面白みを加えています。
実はこれ下地に金箔を貼っておいたボードを使ったとは言え、たった2時間で完成させてしまいました。早描き故、下地に使った金箔があまり効果として現れませんでした(どこに使ってあるかわかりにくいです)が、ちっとも勿体ないことではありません。
下地というのは、上に載せる色を発色よくさせるために塗ることが多いのですが、描きたいもののイメージを膨らませるために塗ることもあります。偶然出来た色むらや染みなどを利用して空想を膨らませたり、モチーフを変えたりするのも面白い。最近作品がマンネリ化しているのがお悩みの方は特に、高橋さんを見習って何も考えずに下地作りをしてみても打破するきっかけになると思いますよ!   オバラ

材料費0円!

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Gogh4ゴッホ「夜のカフェテラス」の模写  千野

土曜担当の千野です。今日は模写の作品のご紹介!と言っても、私が作ったモノなのですが・・・

何で出来ているか分かりましたか??
実はコレ、雑誌やチラシを使った「ちぎり絵」なのです。
ミオスにあるボードに貼付けて作りました。(細かいところ未完成です;)

ここではあまり詳しくは話せませんが、絵具が無くても、お金をかけなくても絵を勉強できるもの!!・・・を考えた結果生み出しました(笑

印象派のタッチの感じなんて、絵具より、ちぎり絵のほうが表現しやすいかもしれません。
普段だったら捨ててしまうようなものも、再構成すれば、立派な作品になります!

一度やると、ちょっとハマっちゃいそうなおもしろさです^^

パソコンから2、3歩離れて見てみて下さいね。

もっと大きく

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今週の幼児クラスからご紹介します!
もうすぐにお分かりですね。そうです、昔話の絵本「一寸法師」のお話をもとに想像の世界を絵にしました。

まず物語を聞くときには、いっさい絵は見せないで静かに聞くお約束。
登場人物や光景を想像しながら聞いていましたが、物語の後半になるとやはり一番歓声がわくのが鬼ヶ島の戦いのシーン。
読み手のこちらの声も思わずトーンが上がってしまうので、こども達の想像の鬼は果てしなく大きなものになり、一寸法師は小さな人物に。

対照的な登場人物が強烈にイメージできたようで、絵の中でもそれぞれがより特徴的に描けました。

ダイナミックな足のライン、怖そうな表情、手の先の爪、どっしりとした体、大きくて踏み潰されそうな鬼です。

一方、一寸法師は鬼の口の中で針の刀をふりまわし、小さいながらも勇ましい動きを感じます。

こども達の背の高さに近いくらいのサイズの画用紙は、四ツ切サイズの画用紙を2枚つなげています。
最初は画用紙1枚に鬼の顔を大きく描くことから始めましたが、大きいものを大きく描く楽しさを自ら知ったこども達の方から、画用紙を2枚つなげて、鬼の体も足も全部描きたいと言われました。
            
1回の授業でこれだけ大きい画用紙に描く集中力も凄い、そして何より鬼の体を全身描きたいという気持ちになった成長振りに感動してしまいました!!    伊藤

とうとう完成!

水曜小学生クラス 油絵
赤尾です、みなさんお久しぶりです!
教育実習も無事終了し、今まで通り水曜クラスを中心に担当させていただきます。
教育実習は大好きな母校で、生徒と遊び教員と遊び・・・楽しい3週間を過ごしました。
ひとつ実感したのは、私は美術の教員以外は絶対にできないな、という事でした。
黒板に書いて説明して理解してもらい、質問があったら答えられるようにして・・・作ってもらうことがメインの感覚的な美術と他の教科はかけ離れていて、だからこそ私は美術の授業が大好きだったんだな、としみじみ思いました。

そして今日からミオスに復帰したのですが、小学生クラスの作品がぐんと良くなっていてびっくりしました!
今日来た子たちは完成したので、一気に紹介しちゃいます!
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みんな素晴らしい!!時間をかけただけあり、かなりの完成度です。
また大人には真似できないような荒々しさやタッチがとっても魅力的ですよね。子どもたちと油絵って、本当に相性がいい!年1回と言わず、どんどん描いてもらいたいくらいです。

とれたて第一陣

09623_2左/まなみ 高3
右/りこ  小2

こんにちは、
石山です。
今週はついに、着々と油絵の完成が見えてきました。

今日はその先陣を切って、二枚紹介させていただきます。
ここは何より油絵ということで、もはや私があれこれ言うのも無粋ですね。とにかくみなさまにも、感じたままで見ていただきましょう。

ちなみに左の生徒さんは、デッサンや水彩、パステルなどなど特に画材の透明感を生かした質感の表現が、高校生とは思えない程とても洗練されているのですが、実は油絵は・・・なんと今回がはじめて。
しかしこの落ち着きや色彩への視点の確かさ、さすがとしか言いようがありません!

こうして同じモチーフの二枚を並べてみると、よけいにそれぞれの輝きが見えてきますね。
一方は小学校2年生のワクワクが画面から飛び出しそうな迫力。また一方は高校3年生の大人でありつつ、新しい挑戦への喜びがぽかぽか伝わるような美しさ。
こうやって見てみると、経験序列(年功序列を文字ってみましたが、経験が多いほど自然と出来に反映されたり・・という)がある意味全く通用しないのが油絵の面白いところですよね。
「経験」も素晴らしい油絵を完成させるための要素のひとつ。経験並列といったところでしょうか!?

どちらも、またどんどん出来上がってくる小学生や学生たちの作品も、「今」その時にしか目にできないものを描いている新鮮さの魅力は、特に油絵にはダイレクトに出てくるんだなぁと、今日も絵の具でどろどろになりながら、しかししみじみ感動していたりしております。

アトリエには、今週から来週にかけてどんどん小学生(&学生)の油絵が完成していきます。今がチャンスです!ぜひとも生で、それぞれの勢いとイキのよさをご覧になって下さいね!

石山慶子

目を凝らして

Terayamatenboudai_3
寺山 「展望台」 鉛筆

どうも幸介です。
本日も先週&先々週に引き続き木曜大人クラスよりご紹介いたします。
ではまずご本人のコメントから↓

「この絵に着手する前から町並みをどう描こうか、どう描けるのか、自分自身楽しみにしていたのですが、やはり根気のいる作業で、結局曖昧な描き方になってしまいました。でも、逆に曖昧になった分、色んなものを描き込んで楽しめた部分もありますが…。空間的にはそれなりに表現できたかなぁと納得の仕上がりです。最後の方はだらだらと時間をかけてしまい、先生方にはご迷惑をお掛けしたことと思っています。(きっと、次も…。)」

今回の作品、もう何週間か前に9割がた出来上がっていましたが、そこで終わる寺山さんではありません。大体全体像が出来上がって、僕や小原先生のアドバイスも「もう描くとこないのでは?むしろ練りゴムで消してみるべきでは??」となりだしてからが寺山さんの本番です。隠れるように描きこまれた小動物や、町並みに同化するように隠されたサインなど、写実な風景模写が描き終わってからの「後付け」をするのが寺山スタイル。実物に比べ画像だと分かりづらいのが申し訳ないのですが、一見普通の風景なのに目を凝らすと見つかるさまざまな発見があります。きっと作者ご本人も楽しんで制作されていると思いますので、見る側も楽しめる作品になっているんではないでしょうか。

前回の作品も、風景模写にちょっと異質なものを追加したエッシャーのようなシュールレアリズムな作品でしたが、今回もまた前回とは違った一見普通の、しかしちょっぴり異質な作品に仕上がりました。エッシャーも確かなデッサンの描写力の持ち主ですが、寺山さんも描写力があってこその説得力、説得力があるからこそ変なものを描き込んでも絵が崩れないんですね。もう名前をエッシャー寺山に変えてみてはいかがでしょうか。ちょっとプロレスラーみたいですが、なかなか語呂が良いので是非ともこの芸名を寺山さんに使って頂きたいです!!

田中幸介

教育的指導

Tamagogoku石山先生のブログでもご紹介した、たまごの殻でつくる額縁はこんな風に仕上がる予定。
実はこれ、千野先生が試作してくれた作品ですが、土台が100円のフォトフレームとは思えないくらい色合いが美しくオシャレにキマッています!さすがセンスのいい千野先生!
と思いきや、入れた作品(女性ヌード)が悪かった。
見本で見せた(もちろん隠しながら見せたのですが、チラリと見えてしまったらしい)小学生クラスで、2年生の女の子から大ブーイング!
「ちょっと先生、私たち小学生に見せていいもの、悪いものがあるってくらいわからないの?常識で考えればわかりそうなものでしょう!?」
「アハハハハ!ごめんごめん♪」
「笑って済ませられる問題じゃないのよ!ちゃんと反省してもらわないと困るの!迷惑なのは私たちなんだからね!」
ああー、すみません、すみません。許してね♪
きっと悪いことした時、いつもこうやって親に怒られてるんだろうな…   オバラ