アクリル絵具

Pa060815_2P9110708千野 「永遠のふたり」 F50 アクリル絵具

上の絵は私が描いた作品なのですが、この作品は、和紙にアクリル絵具で描いてみたものです。少し前から小さい作品で試していたのですが、アクリル絵具なのに、妙に落ち着きがあって、和紙の優しい肌合いも感じられて、ちょっと気に入っている描き方です。基本的に、アクリル絵具は紙から、キャンバスから、金属、木、等々なんにでも描ける絵具なので、同じ色でも、塗ったものによってずいぶん印象が変わるように思います(絵具の塗り方にもよりますが)。あとは、色数がとても豊富で、蛍光色からパール、ラメ、金属(金、銀、銅、ブロンズ)などまであるので、新しい表現方法を探したり、挑戦していくのも楽しいかもしれません。
あと、個人的に私が好きなところは、「何所までも細かく描けるところ」でしょうか!カラーで写真模写をしてみるのも、色作りの勉強になったりするので面白いですヨ。

「母子像」というのは前々から描いてみたかったテーマで、丁度友人のお姉さんに赤ちゃんが生まれたというのを聞きつけ、スケッチさせてもらいました。しかし、イマイチ表現しきれていないといいますか、型にハマっちゃったといいますか・・・。これからも挑戦していきたいと思うテーマです!母親が子どもを想う愛って凄いなぁ、と感じます。

ちのさおり

展覧会のお知らせ

Obarasakura2_2小原 『春闌けて…』 水彩絹本

オバラです。私事ですが来週から2週間、桜の花を描いた作品を3点程出品します。
ご興味ありましたら一足早いお花見気分でご高覧下さいませ。(3月4,5,11日以外は在廊しております。)
この展覧会の為、3月14日までアトリエの授業はオバラ不在となります。ご迷惑お掛けして申し訳ありません。

花満開の時展Ⅱ
●2009年3月2日(月)から14日(土)
●AM11:00からPM6:30(日曜休廊) 最終日5時終了
●〒104-0031 中央区京橋3-4-1 高井ビル1F、電話: 03-5203-2627
●地下鉄 銀座線 京橋駅出口3

誕生!親子クラス

現在幼児クラスは、3歳~6歳までのお子さんが一緒に製作していますが、幼稚園入園前のお子さんも受講できる<親子クラス>が4月より誕生します!

こちらの親子クラスでは、お子さん一人一人の個性を引き出し、これからの絵画造形の土台となる<小さな芽>を大切に育てていけるように少人数制となっております。また保護者の方とのペアでの参加となるので、絵の具・クレヨン・はさみ等の道具や様々な材料の使い方にも無理なく慣れていくことができます。幼児クラスへの導入として、親子一緒にお子さんの気持ちが安心した環境の中スタートして、ものづくりの楽しさをまずは親子で感じてください。

2~3歳のこの時期は、好奇心旺盛で日々の成長が驚くほど著しいものです。でも、まだ手先を器用には使えません。だからこそ手にいろいろな刺激を与えて感じる心を持てるようにしていきたいと思っています。     伊藤

対象:2・3歳児と保護者のペア (定員5組)

曜日と時間:月2回火曜日(3ヶ月全6回) 午前10:30~11:30

コース:春期コース 4 ・ 5 ・ 6月
     秋期コース 9・10・11月
     (詳しい日程は、アトリエに直接お問い合わせください。)

入会金:なし  
*親子クラスご受講後に幼児クラスご入会の場合入会金割引あり

受講料:1コース 9000円(材料費込)

4月以降の体験授業は、1回1500円でご受講できます。

色とりどり

Shouji_2庄司 油彩
赤尾です。五美大、学外展の陳列も終わり、やっと落ち着いてきました。
五美大展はエネルギーがあり、とても見応えがあるのでたくさんの方に見ていただければな、と思っています。

今日はチケット制で通われている庄司さんの作品をご紹介します。
水曜大人クラスでも話題になりましたが、これだけビビッドな色をたくさん使っているのに、きちんと形が見え、かつ綺麗な色づかいとして印象づけるテクニックが素晴らしいです!
ご本人のセンスはもちろんのこと、まぶしい光と逆光の木の明暗の差をはっきりつけて描いているので、 空間に奥行を感じます。またおつゆ描きと盛り上がっているマチエールの差も、近くでまじまじと見てしまうくらい面白いのです。

ご本人とお話していると、いつも「ここにどんな色を置こう」と試行錯誤して描かれているようです。
さらっと描いた絵も良いけれど、迷いながらじっくり描かれた絵には深みがありますよね。
庄司さんの絵も、そんな迷いとひらめき、基本的なところはきちんと押さえる仕事によって魅力的な画面を作っています。
ぜひいつか木以外のモチーフでも、庄司さんの作品が見てみたいなーと思います、いかがですか?

スタートラインにおめでとう

Asami01あさみ 中3 鉛筆

みなさまこんにちは、石山です。今回はおめでたい絵のご紹介です。

といっても、オーソドックスなモチーフの一枚に見えるかも知れません。
しかしこれは彼女(と我々講師)とっては特別。今まで散々、目標の美術系高校受験への対策のため何枚も何枚も描いた「コンクリートブロックと○○(←ボール等)」から解放された後の記念すべき一枚。
つまり、高校合格おめでとう!!の作品なのです。

長い間、変化の少ないモチーフや決まった縦の構図に窮屈な思いもたまっていたことでしょう。彼女がこの秋よりミオスに通ってきて以来、断トツのびのび、考えこむことなく自然に手が動いていました。
美術系に進みたい気持ちがかたちになったことは祝福と共に、さらに先へ進むための第一歩でもあります。
さぁ春から高校生。ますますいい作品を作ってくれることが今から楽しみであります!

いしやまけいこ

コックさんのいる風景

Saitoukare_2斎藤 水彩色鉛筆

どうも、幸介です。本日は大人クラスより斉藤さんの色鉛筆水彩をご紹介いたします。

なかなか不思議な風景をモチーフに選ばれた斎藤さん。カレー屋のマスコットの存在感と奥の建物の静けさとの前後感を出すのに苦労されたようです。苦労の結果、色鉛筆の仕事量や密度が増したことによって絵に奥行き・厚みが出ましたね!!マスコットのコックさん(?)などはわりとクドいモチーフなのに、全体で纏まると爽やかな印象さえ覚えます。

水彩の場合、仕事量(描き込みの量)が多くなることで絵が崩れてしまう事も多々あります。逆に色鉛筆の場合は、仕事量を重ねていくことで色の重なりやタッチの密度によって味が出て来たりします。今回の斎藤さんが使った水彩色鉛筆は、その両方が可能な器用な画材です。普通の油性の色鉛筆と同じように使えたり、描いたあとに筆でなぞって絵の具のように溶けて水彩画のタッチにしたり、描く前に先に画用紙を少し水で濡らして描いたり、さらには濡らした部分が乾いてから加筆したり……と、けっこうできる事も多いです。

水彩色鉛筆は、僕や小原先生のようにハッキリ&クッキリ描きたい人には向かないかもしれませんが、斎藤さんの使う色使いやタッチには合っていると思いますので、このまま実験しつつ続けて欲しいなぁと思いました!!

そして今思ったんですが月曜大人クラスは少々変わったモチーフを選ぶ方が多いようですね……今回のマスコット入りの風景しかり、皆さんがアトリエのモチーフ棚のモチーフを使っているのを最近見ないような気がします。グラスとかビンとかのデッサンならどんなに教えるのが楽な事だろうか!!と思いました!

田中幸介

別れの季節

Satosikame_2智史 高3 『亀』 ペン

最近よく、さらさらと切り絵のようなペン画を描く智史。
タトゥーが好きで、タトゥー図鑑のような洋書もたくさん持っているそう。
長身イケメンで、お父さんの営む農家を毎日手伝う為色黒、スポーツをこよなく愛する智史が実は美術が大好きだとは、誰も気付かないでしょう。初めてアトリエに来たのは、中学1年生。かれこれ6年の付き合いですが、イーゼルに向かう後姿を見てもいまだに「なんでこの男はアトリエに来てるんだろう?」との疑問が浮かびます。
そんな智史も4月から地方の農業大学に行く為、あと数回でお別れ。「卒業しても、時々遊びに来てもいい?」なんて聞いてくるので、なんだか無性に寂しくなって、授業後に長時間話し込んでしまいました。
春の別れは、何度経験しても悲しいものですね。笑って送り出せるよう、そろそろ泣かない訓練をしておかねば。   オバラ

勢いってすばらしい

090214_114301金安  墨汁、水彩  

チノです。今日はモチーフとしてはそろそろラスト?になりそうなタラバガニの作品のご紹介です!
授業時間が中途半端にあまり、短時間で何を描こうか?と悩んでいる金安さんに、オススメしました。カニよりも大きなボードに、はみ出すほどに描きあげ、色までささっと塗ってしまいました!時間にして、わずか20分ほど!!これには周りの生徒さんも、私も驚きました。
迷いのない線に、大胆に置かれた色彩・・・みずみずしさが伝わってきます。(本物は腐りかけているのですが・・・笑)

クロッキーなどでもそうなのですが、時間があると思って、少しずつ形をとっていくよりも、5分と時間を決めて、「時間がない!」と思って、急いで描く方がうまくいくこともあるんです。
騙されたと思って是非一度お試しください!頭と手がフル回転します。

ちのさおり

会報誌創刊!

Kaihousi_3『ATELIER MAG ISSUE ONE』
日曜日、ミオスの会報誌を創刊致します!

今年、ミオスは15周年を迎えるので、何か特別のことをしようとスタッフで考え、「ブログを見られない生徒さん達にも、ミオスをもっと知ってもらいたい。」と、このような形になりました。

同人誌のような手コピーのお便り(せっかくグラフィックデザイン科出身の田中先生がレイアウトしたのに、最後の作業を油絵科出身のオバラがやってしまいましたので)ですが、皆様の評判次第で今後はハイクオリティーになるやもしれませんよ?
中身は見てのお楽しみ♪   オバラ

絵の具が動き出す瞬間

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こんばんは。伊藤です。

こちらの写真、何をしているところだかお分かりですか?

透明ガラス板に3~4色の絵の具をのせた面を画用紙にあて、手で押し付けて画用紙に模様を写し取っている様子です。これは、デカルコマニーという美術手法で、皆さんの中には画用紙に絵の具を何色かのせて半分に折り、乾かないうちに画用紙を広げ、開いた時の思いもかけない形ができる偶然性を楽しんだことの経験がある方もいらっしゃると思います。

幼児クラスでは、このデカルコマニーの手法に透明ガラス板を使いました。紙に絵の具が写る瞬間、ゆっくりと絵の具が動き出して隣の色と色が近づく様子がとってもユニークで大歓声でした!!

意図的な模様はひとつもなく、どれもこれも不思議な模様。その模様をじ~っと見ていると何かの形に見えてきます。
その模様からのイメージ展開はこども達におまかせ。ペンで少し線を書き足してもよし。そのまま見える形でもよし。

いろいろな形や模様ができたのでこれをカバンの柄にして、手提げバックのできあがり!!

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