カラフルな小皿

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みなさんこんばんは。ちのさおりです。今日は日本画の画材・・・といいますか、油絵で言う「パレット」をご紹介したいと思います!油絵の場合は基本的に一枚のパレットの上ですべての色を作り出していく訳ですが、日本画の場合、岩絵具は粉状になっていて、(水を混ぜるため)水分も多いので、一色一色、陶器の器に入れて使います。そのため、新しい色を作るたびにお皿が増えてゆくため、ぱっと絵の周りを見ると、とても美しい光景が広がっていたりします。

ついでに日本画で使う「岩絵具」は元々粉状のものなので、お湯でニカワ(接着剤)を抜けば、繰り返し使うことが可能です。(上の写真はニカワ抜きをして、乾燥している状態です)

日本画は、素材自体がとてもおもしろく、奥が深いものなので、機会があればまたご紹介していきたいと思います!お楽しみに!

入稿ぎりぎりセーフ!

Obara2小原京美 『タイトル未定』 水彩絹本

私事ですが、3月前半にグループ展に出品させていただくことになりました。
そのDMとなる作品を、暮れからずっと描き続けていたのですが、何枚ボツにしたことか。
案内状の作品が魅力ないとお客様に来て頂けず他のメンバーの足を引っ張ってしまう!との責任感の重さからか、思うように筆が運べず苦労しました。
これは雨に枝垂れた桜と花びらの散った後の蘂です。せつなさとはかなさを表現したつもりですがいかがでしょうか?   オバラ

春期講習

小学校受験をお考えのお子さん対象として、通常の小学校受験クラスの模擬体験ができる授業のお知らせです。また、お子様の苦手な課題のバックアップやご希望の絵画・工作テーマに沿った内容でのプライベートレッスンの体験も受け付けしております。新年中・新年長さん対象授業となりますので、学年が進級する前の春休みに体験していただきご検討ください。

すでにアトリエに通われている受験クラスの皆さんには、春休みの特別授業としてのご受講とプライベートレッスンの体験をお勧めしております。

日程:3月27日(金)
    <午前>プライベートレッスン体験 
     ①10:00~10:50( 2名) ②11:10~12:00 (2名)
    <午後>春期講習(小学校受験クラス体験授業)
          13:00~14:30 (10名)

   4月3日(金)
    <午前>春期講習(小学校受験クラス体験授業)
          10:30~12:00 (10名)
    <午後>プライベートレッスン体験
     ①13:00~13:50 (2名) ②14:10~15:00 (2名)

授業内容:課題1 人物の描き方(基本的な動きのある人物の描き方を練習する)
       課題2 紙工作(色画用紙を使ってお弁当作り)
    
     *春期講習は、両日共に同じ内容の課題製作となります。

受講料:1講座につき   アトリエ会員:1500円   一般:2000円

持ち物:B4スケッチブック・クレヨン・のり・ハサミ・スモック(または汚れても良い服装)

特典:特別授業をご受講された方でプレ受験クラスまたは小学校受験クラスにご入会される場合、入会金を割引いたします。

課題2の参考作品
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素晴らしいの一言!

Untitled2UntitledUntitled3Untitled4Untitled5Untitled7Untitled6Untitled8Untitled9Untitled10Untitled11Untitled12Untitled13Untitled14Untitled15Untitled16Untitled17左上からゆつき、しょうき、あんな、かおる、ゆうか、はじめ、かよ、ユンヨン、れな、まさみ、あきひろ、ちひろ、みき、はるか、ひろき、ひとみ、なな
赤尾です。水曜小学生クラスの新年第一弾、お正月の絵が今日完成しました!
みんな素晴らしい!誰一人手を抜かず、よくモチーフを観ていることが伝わってきます。
元気いっぱいな筆使いの子、とっても丁寧に描写をしている子、淡い色使いと繊細なタッチで大人顔負けな子・・・
子ども達一人ひとりの感じたモチーフに対するリアリティが伝わってきて、写真を撮っているときも並べたときのことを考えてワクワクしました!
気が早すぎますが、来年の年賀状にしてもいいんじゃないかな?
幸先の良いスタートを切った水曜小学生クラスのみんな、今年もたくさん作品づくりをしていきましょうね!

文字のちから

Image249_4みなさんこんにちは、石山です。
先日、散歩がてらふらりと上野へ、叔母が出品する書道展に行ってきました。

小学生のとき書道教室に通っていた以来、「書道」というものをまじまじと見る機会も私にとっては珍しく、やんわり墨の香りとたくさんの毛筆に囲まれる空間は新鮮な場所でもありました。
(ちなみに自慢にもなりませんが、確かお習字をやめる時にはそれなりの有段者になっていたような気もします。しかし今の自分の硬筆には全くと言っていい程、直接には生かされておりません。。
毛筆と硬筆は道具からして完全な別物じゃないか、と個人的な解釈で納得しております…)

またほとんど書道について詳しい知識もないですが、その分「一枚の表現(=絵)としての面白さ」で文字のかたちを楽しめた気がしています。

偉大なデザイナーの多くが文字に造詣が深いのもうなずけます。毎日目にするお店や商品のロゴは「企業の顔」のようなもの、それは象徴としての表現(=デザイン)の最たるところですし、またはあるところでは、文字研究への情熱が漢字だけに収まらず、中国の超小数民族の古代文字をライフワークとして修得・その集落の村長から免許皆伝された大御所デザイナーまでいたりするなど、文字と表現/デザインは一生切れない間柄です。

今回生きた書道を見れたことで、文字は意味を伝える記号である事と同時に(この日はそれ以上に)なんとも視覚的な魅力にあふれてる、と改めて実感してきました。

そして時には写真家として、文字が入ってなお美しい作品を、デザイナーと共作してみても楽しいに違いありません!
ポスターなどのように、文字まで含んだ一枚の表現として、絵を考えてみるのも一興ですね。

もっと細かく

Saekihukei佐伯 鉛筆

どうも、幸介です。本日は大人クラスより佐伯さんの作品をご紹介いたします。

以前、大聖堂を細密描写した絵をご紹介したかと思いますが、今回もとても描写のしがいのあるモチーフを選ばれました。自然物でこれまた広い景色で、草木あり山あり空ありで普通水彩画などではサラっと描く事もあるモチーフですが、なかなかデッサンでこれを細密描写しようと思うと気の遠くなる作業です。というよりも、小さい絵はがき程度ならまだしもB3大の画用紙にひとつのくるいもなく写真を模写する道を選んだ佐伯さんにもはや脱帽です…。手前の植物の立体感や葉の描き込みなどはもはや「デッサン本に載っているお手本」のような描写力だし、山も描きすぎず・且つ少なすぎずの微妙なラインで出来上がっています。

佐伯さんは前回・今回と写真模写をされたわけですが、実は写真の模写は絵の上達にはかかせない方法です。質感や奥行きや立体感など、写真に近づけるということは「本物に近づける」ということでもあります。手前の植物と遠くの山を描き分けるためには、鉛筆の色のつけ方も変えなければなりませんし、鉛筆の線で描き起こしたり馴染ませたりの技術も身につけなければなりません。絵を完成させるためには技術を身につけるしかないので、もちろん絵を描くスキルも上達するんです。

機会があったらぜひ皆様も、「これは無理だろ」と思ってしまうような細かいモチーフの写った写真など模写してみてください!!一気に技術が向上しますよ!!

ちなみに僕は高校生の時に古代遺跡を写真模写しようとして挫折しました…いまだにクローゼットに制作途中の作品が入っています……

…以上、幸介でした!

美術高校合格!

1_3841_383千登世 中3

これだけ安心して戦場に送りだせるというのもなかなかない、というくらい絶好調で試験日を迎えた中学生でした。
なんと50分で一枚デッサンします。課題は自分の手。
少し前まで集中力が続かず、技術のことより「よそ見しない!」という姿勢のことばかり注意されていたのに、冬休みに入ってからは上り調子、ここまで描ければ試験当日高熱が出ていても気力でなんとかなるだろう、という程上手くなりました。
本当におめでとう!
よく頑張ったね!   オバラ

味わい深い

Rimg0348_3石垣「静物」 油彩

みなさんこんばんは。ちのさおりです。今日は土曜クラス、石垣さんの油絵をご紹介したいと思います。このコーヒーミル、結構描かれた経験のある方もいらっしゃるんじゃないかと思うのですが、シンプルながら、形をとるのに大変苦労するモチーフであります!楕円の形というのは歪みやすく、さらにそれが何重にも重なっているのです・・・。このモチーフを描けば、忍耐力とデッサン力が確実に上がるのではないか!と私は密かに思っています。

と、話が少しそれましたが、石垣さんはこの作品を描かれる前に、同じモチーフで一度デッサンを完成されてから油絵に取りくまれたので、形はもちろん完璧で、金属の重厚感や、コーヒーの深く澄んだ色合い、陶器の質感など、細かなところにも気を配って描かれています。背景の黄色がかった柔らかい光を感じさせる色合いも魅力的ですね。
思わずコーヒーが飲みたくなる作品です。

人工的な光りを描く

Sugawarasiro_2菅原 油彩

暗闇にライトアップされた建物と噴水が幻想的に輝き、漂う熱気まで感じられる作品です。
自然な風景と違い、人工的に作られた空間を描くと違和感が出てしまうことが多いのですが、焦らず長い時間掛けて少しずつ闇を暗くしていった菅原さんの根気が、この作品を成功へと導きました。
お友達にプレゼントされるということですが、さぞや喜ばれるでしょう!
水曜夜間クラスはおおらかで大胆な画風を売りにしていらっしゃる方が多いのですが、2日前に赤尾先生がブログでご紹介した石山さん同様、菅原さんもじっくり落ち着いて制作されているのを見て、「今年はすぐに『飽きた!』『できた!』って言わない。」などと小学生のような目標を掲げた方が3人いらっしゃいました。作品だけでなく、絵に取り組む姿勢までもが他人にいい影響を与えた菅原さんでした。   オバラ

カニ!続く

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ゆうと:年中  
さく:年長

今週のブログでは、小学生クラスカリキュラムのカニや水仙をモチーフにした作品のご紹介が続いていますが、本日のこれらの作品は5歳・6歳のお子さんの見事な作品です。
もう、描き出しからどの子の線も美しくて、個性的で、微妙なラインに私達スタッフは興奮続き!本当に素晴らしい作品ばかりでした。
何の迷いもなくモチーフを見ては描き始める純粋な心が線に現れています。

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<左>としひろ:年長  
<右>げんき:年中
こちらの2枚は同じ水仙を描いていますが、花の美しさと共に二人の良さがじっくりと楽しめる作品です。

幼稚園生の作品も期待以上の力を見せてくれたので、今後もいろいろなモチーフにトライしてみましょう!!   伊藤