背比べ

Thrseibutu木曜学生 デッサン

どうも、幸介です。

木曜大人クラスは美大受験を検討している学生が多いということで、5人で同じモチーフを同じ時間をかけてデッサンしました。美大受験デッサンの方向性として指針になるよう、僕も一緒に同じモチーフをデッサンしました。

ただの静物デッサン、基礎の基礎としての練習ではありますが、画面のレイアウト・光源の位置・モチーフのテクスチャー・立体感や存在感の説得力など、色んなことが問われる課題です。

今回は皆で描きましたが、他人と一緒に描くことによって自分には無いモチーフの捉え方の発見したり、上手い人の技術を盗んだり、自分のもつ味に気付いたりと、自分一人で描いていてはなかなか積みづらい経験を得られます。今回の課題が学生達にプラスになっている事を祈ります!

そして、いつも家で一人で作品を作っている僕にとっても良い刺激になりました。真面目に静物を描くのなんて数年ぶりなんで内心ドキドキしていましたが…まだまだイケるな俺!と思いました。デッサンはいつ描いても勉強させられますね。

油絵が得意な方、水彩が得意な方、色鉛筆画が得意な方など皆さん技法や画材は様々ですが、たまには学生に混じってデッサンしてみてはいかがですか?きっと良い刺激になりますよ!そして若返った気にもなりますのでオススメです!!

鳥とモチーフ

Image089_3猪野 よくわかんない鳥
こちらでご紹介するのは二度目になりますが、なんと言っても前回からの課題であった、仕上げへのスピード感がぐっと上昇した今作品。その早さゆえ間を置かずのご紹介です。
そしてタイトルは、参考にした写真集を見てもこの不思議な視線の鳥の名前が分からないので命名されました。
こうして二作品続いて、気にいった動物をモチーフにその模様やディテールを追ってきた猪野さん。次回作はその細かい書き込み表現の積み重ねを生かして、ひとつの塊になるような 大きなモチーフに挑戦されても面白いかもしれません!

自分がすきなモチーフを探すこと。ここでは猪野さんの動物モチーフですね。昨日の小原先生のブログでも書いているように、テーマやモチーフ決めは作品作りへ入るためのドアとも言えるでしょう。そして自分の描きたいもの、つまりアンテナのどこが働くものを発見し・気づくことは なによりとても楽しいことなのではないかとも思います!
たまには日頃見慣れている帰り道でも、「ここ、絵になるかも・・」ぐらいの気持ちでのんびり歩いてみるだけでも、何か見えてくるかもしれませんね。

梅雨、雨や曇天が続きますが、こういった時の夕暮れの一瞬の晴れ間は 夕日が雲に反射してとてもすてきなんです。そういう瞬間に出会えると、湿気があっても梅雨もわるくない、と思える季節でもあります!

いしやま

自分の見つけ方2

ミオスの大人クラスに入会すると、最初はこちらでセットしたモチーフを基礎である鉛筆デッサンで3枚程仕上げていただいた後、自分の好きな画材、画題を選択します。
「モチーフ棚から描きたいモチーフを選んでください。」というと様々な素材、形、大きさのモチーフ棚の前で、不安げに右往左往していつまでも決められない方がたまにいます。じっくり自分と向き合い考える時間はとても大切なので、いつまでも待っていようかとも思いますが、だんだん気の毒なくらい困り果ててくるのでそんな時は私が選ばせて頂きます。
328_2しかし当てずっぽうでも、とにかく自分で決めて進んでみると、好き嫌いが少しずつ分かってきますし、描くだけでなく選ぶということも重要な美術的センスの一つだと思いますので、失敗を恐れず自分で判断してみてほしいものです。いい加減さを持つ勇気も必要ということかな。   オバラ

自分の見つけ方

テーマを見つけられなかったり、何を描きたいのか分からなくなってしまうことありますよね?
そんな時はただガムシャラに手を動かすのもいいですが、それでも思うような作品が描けない時は画集や写真集を見て参考にするのもいいでしょう。が、しかしそれは他人の作品であって自分のものではありません。模写をしたりして沸いたイメージをそのまま使ってしまうと、無意識にコピーしたものをトレースしてしまいかねません。
そこで、自分は何が好きなのか?自分の描きたいイメージは何なのか?を見つめ直すために写真を撮ってみるというのはいかがでしょうか?Img_0592自分の心が動いたものを力を抜いて気ままにフィルム1本分くらいを目処に撮ってみて下さい。当然印刷された写真は自分の心が動かされたものが写っていますので、自分が何が好きなのか、どんなものに興味があるのか、自分を見つめ直す良い機会になると思います。そこから描きたいものを発見するのも面白いアプローチになると思いますよ!  オバラ

静物画

Dcf_0792_2
今アトリエの壁にはずらっ~と小学生クラスの油絵が並んでいます。今年はモチーフを床にセッティングしてこども達も床に座って伸び伸びと筆を動かしています。このような小学生クラスと全く同じスタイルで、今週の幼児クラスも油絵のモチーフをクレヨンと水彩絵の具で描いてみました。キャンディー、果物、水槽と魚、ポット、貝殻、時計、、、まだまだたくさんのモチーフが並んでいるので、その中から描きたいものを自分で選んで描きます。果物がのっているお皿の縞模様をリアルに表現したり、パイナップルの尖った様子を細かく描きこんだり、生きた魚を描くのは難しいと言いながらも愛らしい魚を描いていたり、3歳~6歳でこの描写力!よく頑張りました。最後に水彩絵の具で背景をさっと塗ると一段とムードが出て立派な静物画になりました。たくさんのモチーフにも怖がらず見たものを素直に表現できるこども達です。  伊藤

相性のいい画材

Narukawaajisai_2成川  透明水彩

覚えていらっしゃる方も多いと思いますが、6月2日に田中先生がアップしたこちらの作品、アクリル画のふくろうから、打って変わって今回は透明水彩の写実画です。手前のはっきりした紫陽花と、奥の淡いつぼみの紫陽花が雨に濡れ、しっとりと梅雨の情景を見せています。
田中先生が「それまで描いていたデッサンから解放されたかのような明るい色彩感覚で、何かが開花したのを目の当たりにしたのを覚えています。やはり画材を変えると新しい発見があって面白いですね!!」と言っていましたが、今回はご自身でも「透明水彩が子どもの頃使っていた普通の水彩絵具とこんなに違う素材とは知りませんでした。重ねてもにごらず鮮やかに色がにじんで、描くのがとっても楽しくて!私にすごく合っている画材を見付けてしまいました♪」と喜ばれ、私も釣られてうれしくなってしまいました。表現方法は一つではありませんから、これからもぜひ色々試して頂きたいですが、しばらくはせっかくめぐり合ったお気に入りの画材を堪能して、飽きるほど制作してみて下さいね!   オバラ

著名なデザイナーの方達。

今日、石山先生と学生クラスで美大受験生の高校生に好きなデザイナーを聞いたら、誰1人名前が出てきませんでした…。
著名なデザイナーを何人かあげHPで調べてくるという課題を出しました。
田中一光、仲條正義、佐藤晃一、浅葉克己、etc……何人か名前をあげてもピンときてない様子。これからデザインを勉強しようと言うのに、誰1人として知らないなんて、情けない…。
私はたまたま父がグラフィックデザイナーだった為、小さい頃からまわりにはデザインの本や雑誌がある環境にありました。なので、気付いた時には好きなデザイナーや好きなデザインがありました。中学生の美術の課題の参考に『アイデア』(玄光社)をよく読みあさったものです。
今活躍しているデザイナーの方達は、大御所と呼ばれる著名なデザイナーの影響を受けてない人はいないはずです。知っていてあたり前ではないのか?デザイナーになりたいなら、いいデザインを知りたい。いいデザイナーの作品を知りたいと思うものではないのか?
私が受験していた頃より、今はHPなど簡単に作品や情報を探したりできる時代です。便利な世の中です。アトリエの美大受験生にはいいものをひとつでも多く見て、いい感性をすこしでも身につけてほしいものです…。
ちなみに私の好きなデザイナーは(前にもブログで言いましたが)仲條正義さんです。

G200p3この作品は、今は亡き田中一光さんの代表作のひとつのポスターです。

しまだひろみ

存在感

Saitoumiru_2斉藤  鉛筆デッサン

どうも、幸介です。本日は大人クラスから斉藤さんのデッサンを紹介させていただきます!!

今まではポットや陶器・パンなど可愛らしいモチーフ選びの多かった斉藤さんですが、今回はシンプルなプロダクトをモチーフにデッサンにチャレンジです。

以前のブログで斉藤さんを紹介したときにも描きましたが、柄物の陶器など今までの選んだモチーフは、見た目は可愛くてもデッサンとなるととても難しいものばかりでした。そうした難しいデッサンを重ねたこともあり、今回のコーヒーメーカーやコップには気持ちのいい存在感がスっと出せているように感じます。ひとつひとつの存在感が強い絵ですが、台に敷いてある布の起伏までも追ったことによって、一枚の絵としてまとまりが出ていますね!!

今回は僕や小原先生との相談でシンプルなモチーフにしていただきましたが、モチーフがシンプルすぎて途中からちょっと疲れてしまいましたでしょうか。次回は是非、心置きなく「可愛らしい、自分らしい好きなモチーフ」をお選びになって下さい!!今回のデッサンが次作にもきっと生きると思います!!

田中幸介

さじ加減

2_2学生クラス授業風景(鏡の上のモチーフを囲んで)

先日、模写をしている大人クラスの生徒さんから「あらー、ここの色がわからないわ。」と聞かれたので、「見えた色で塗って下さればいいんですよ。」となにげなく言うと、「やだもう先生ったら、そんなに簡単に答えて!それがわかるならココに来なくてもいいじゃないねぇ?」と返され、クラスのみなさんで大笑いしました。私もつられて爆笑してしまいましたが、おっしゃる通り、ごもっともです。長く通われている生徒さんにはよりオリジナリティーを出して頂きたいと、ついアドバイスを控えめに抑えてしまう事が多いのですが、臨機応変にですね。勉強させて頂きました。   オバラ

新緑のみずみずしさ

080621_120001英保 「外交官の家」
こんにちは!今日は土曜クラスの英保さんの水彩画をご紹介します。
いつも(私が土曜クラスに参加させて頂くようによってからは)、歴史ある建物をメインとした哀愁を感じるような、雰囲気のある油絵を描かれているのですが、先日の水彩画講座をきっかけに、今回はさらりと横浜元町にある外交官の家をモチーフに水彩画を描かれました。
「歴史ある建物+自然」と、同じものを描くのでも画材が違うと雰囲気もおのずと違ってきますね。
軽いタッチと明るい色合いで、新緑の季節のさわやかな空気が感じられる作品です。
画面の大部分を占める緑ですが、木の種類によって微妙に色の変化があるので、緑のハーモニーがまた美しいです!
久々の水彩画の感想は「早く描けて楽しい」とのことでした。
油、油、と続いていたので、時にまた水彩に立ち返ることも新鮮な刺激になって良いですね。
手軽に描ける水彩で、色の研究をしたり、構図を研究したり、そしてまたそれを油絵に生かしたり、、、
水彩ってなんて万能なんでしょう!

千野紗織。