スーパーリアリズム

Hatanowain秦野 『タイトル未定』 鉛筆

デッサンというにはあまりにも完成度の高い、写真なんて目じゃないくらいリアルな『絵』です。
パソコンの画面上では繊細さのみが際立ちますが、実際に作品を見ていただくと質感の表現が生き生きし、白黒写真を模写したのとは明らかに違う、モチーフを目の前に置いて描いたという説得力と力強さを感じていただけると思います。
こういった作品のことを『スーパーリアリズム』といいますが、このジャンルには“写真を撮ってから、写真そっくりに写す”という作品が数多く存在するので、秦野さんのこの絵は『写実画』の方がいいかもしれませんね。(実は私が個人的に、写真そっくりのスーパーリアリズムが嫌い、というのもありまして。「そんな技術ばかりを見せびらかしてどうすんだ?それなら写真のままでよくねぇ?」と思ってしまいまして。)
話しが逸れましたが、本当に美しい鉛筆画です。   オバラ

絵巻物

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幼児クラス

いつも描いている画用紙とは違ってなが~い紙を用意しました。
まずは、ローラーをコロコロ転がして1本の長い道を描きました。
さぁ!この1本の道からどんなストーリーができるでしょうか?

1本の道を歩いて行くのは、紙の一番端に描いた自分。
道をたどっていった先には「ぼく・わたしの一番大切なもの」を描きました。
みんなが描いた宝物は、ランドセルに万華鏡ネックレス・・・一番多かったのはニッコリ笑顔のお母さんでした。

次に宝物にたどりつくまでの道で出会う物をいろいろ想像してみました。
お花畑を歩いていくと突然雨が降ってきて、しずくちゃんが現れるところを描く子。また、白くまやペンギンなどここは北極?と思ってしまうような動物に出会う場面を描く子。道の傍に流れる川とカラフルな魚を描く子。

絵本では場面が変わるごとにページが変わりますが、今日描いた絵は1枚の紙の中で次から次へと場面展開が続き、自分が主人公になった絵巻物のような画面が広がりました。
仕上げに芯と紐をつけて紙をくるくると巻きつけたら、バッチリ絵巻物のできあがり!! 伊藤

平らに描く

Tuboikai_2坪井 『タイトル未定』 透明水彩

ひとつひとつの質感が丁寧に追われています。その中でも私が特にすばらしいと思うのは、後ろの缶の蓋のパッケージの絵。ビンのラベルや、壁に貼ってあるポスターや写真、鏡などをモチーフのひとつとして描き入れようとすると、平面ではなく実在するもののように立体的に見えてしまうことが多いのですが、坪井さんはでしゃばらないよう奥にいくようきちんと抑えて表現したので、平らなものに印刷した絵として作品の中に収まりました。
また、それと対比するように花瓶の厚みや曲がり具合を立体的にしっかり描いたことも、より缶の平面との違いを際立たせる効果に役立ちました。すがすがしい透明感、瑞々しい色彩、うっとりするような作品ですね!   オバラ

2007-11-26 01:31:00

Ws_071201minamigawa1突然ですが、
小学五年生~中学一年生の
毎日お忙しいみなさん。
たまには、ちょっとだけ
ぶっ飛んでみませんか?

新百合ヶ丘の“川崎市アートセンター”から、こんなDMが届きました。
「こんなことやってみたかったけど、ほんとにやるのはなかなかムズカシイよね・・」子どもたちの心に潜む夢のイタズラゴコロを、20代のアーティストの南川さんがもっと大きくふくらませます。たとえば…「マンホールでバーベキューがしたい!」、「うまい棒一万本で壁をつくりたい!」(←南川さんの過去のアート作品)などなど。想像しただけでウキウキするような「やってみたいこと」をみんなでかたちにしてみよう!
との事ですが、シンプルなDMに書いてあった言葉(「突然ですが…」↑)だけで、グッときてしまいました。そう言えば最近ぶっ飛んでないかも、私。気合の入ったイタズラもしてないし。このままではつまらない大人になってしまう!落ち着いた普通の人になっちゃったらどうしよう!明日はちょっとゴスプレ(ゴシック系コスプレ)でもしてみるかな。と思ったけど、明日は真面目なお勉強をする小学校受験クラス!そんな危ない人が先生でいいのか?
って、そもそもこんな内容のブログをアップしていいんですかね?
昨日で個展イベントが終わった幸介先生が燃え尽きてお休みの為、本日オバラが代筆しました。

頭で描く

Itou伊藤 『JAZZ』 透明水彩

落ち着いたたたずまい、深い色合い、美しい影、きれいな形、適度な密度と拡散、オシャレですねぇ!
12時間でここまで表現できるのも、手を入れる部分とスカンと抜く部分のメリハリをどうつけたらいいか、最初から計画的に決めて進めていたからこそです。
オシャレな作品は頭を使い、苦労を見せずに澄ましていなくてはなりませんが、それがうまく表現できました。これは魅力的です!    オバラ

人を描く

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先月椅子が終わった子達が人を描くことに挑戦しました。お題は「何かを食べているところ」。始めはそんなの難しい、などとぶつぶつ言っていましたが、出来上がりはご覧のとおりみんな見事です!
今回は最初に身体の部分の大きさや曲がり方、動きなどをよーく説明しました。実際に自分でやってみたり、鏡を使いやっているところを見ながら描いたり。難しいところは何度も直しながら、できるだけ本物に近いように描いてみました。特に手や顔の表情をじっくり見てください。

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もう1つのグループへのお題は「走っているところ」。ただし約束は初めに傾いている胴体から描くこと。この約束に最初は手こずりながらも、一生懸命走っている感じをしっかり描けました。スピード感も迫力も感じていただけると思います。

どちらのグループもみんなとてもいい絵が描けました。写真を撮り忘れて全員の絵をご紹介できないのが残念です。いつも描いている絵とはひと味違う、迫力とリアリティーと豊かな表情が出ていますよね。途中のまま持って帰った人はぜひ色塗りまで完成させてみてね。(写真の上にカーソルを置くと名前と学年が表示されます。)

あかね

クリスマスタウンをつくろう!

Photo本日から25日までと、12月の22日から25日まで、田中幸介先生がららぽーと横浜2階の「絵本教室Kiwi Lab」内で企画展を開催しています。
ミオス生徒さんにお渡ししたDMと一部異なる点がありますので、その部分だけピックアップしもう一度ご紹介させて頂きます。

■11/24(土)①10:00~12:00 ②15:00~17:00
■11/25(日)10:00~14;00
  両日とも ・壁画 and ミニツリー
■全日入場料 630円 が掛かります。

幼児、小学生向けのワークショップですが、大人の方もららぽーと横浜にいらした時は、チラッとのぞいてみてくださいね!(皆さんが最も興味があるであろう?幸介先生の髪型は、現在イエローオーカーのモヒカンです♪)   オバラ

あったか~いフレーム

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幼児クラスでは金槌を持って釘打ちに挑戦しました。ほとんどの子が始めての体験だったのでは?「今日は大工さんに変身だよ!」と言うとみんなとっても真剣な表情で打っていました。

3歳になったばかりの女の子は、とにかく自分で打ちたくてしょうがない様子。金槌から手を離さず黙々と打っていました。
釘を打つ度に要領よくきれいに打てるようになり後半はみんな慣れた手つきに。私の思っていたよりかなり完成度が高く、お迎えにいらしたお母さんも「釘もこどもが打ったんですか?」とびっくりしていました。

木枠の釘打ちが終わったら、釘にカラフルな毛糸をかけていき、冬のあったかいフレームが出来上がりました。ぜひおうちの片隅に飾ってくださいね。   伊藤

1日で画伯の作品

Oosawakaki_2大澤 『柿』 透明水彩、色紙

近所で柿がなっていたので頂いてきました。今年は異常に暑かったせいで小さい柿しか生らなかったそうですが、絵のモチーフとしては申し分ありません。
大澤さんは切り落とした枝をバランスよく配置し、多すぎた葉を間引きして柿らしさを引き立たたせました。深みのある朱色が美しく見えるのは、絵の具が滲んでしまう和紙を逆に利用し、はんなりとした色調に抑えたからです。
「色紙に描くと、金の縁取りがあってそのまま飾れるから便利ね!」とおっしゃっていましたが、これに消しゴムを彫った雅印を押せばもう完璧です!飾った場所があっと言うまに趣のある部屋に早変わり!
描いてみたい方は、オバラまで色紙をオネダリして下さい♪(お正月バージョンもお勧めです!)