筆について2

Tukue_1オバラです。昨日筆について書きましたが、今日は書道の筆について・・・
以前、油絵用の筆の説明で “1枚描き終わったら、石鹸をつけ、ぬるま湯で洗い、リンスかトリートメントをし、乾かす時は穂先を下にして吊るして下さい。そうすると、根元に残っていた絵の具成分が下に降りてきて、根元が太くガチガチに固まってしまうのが防げます。” と書きましたが、書道の筆も根元をガチガチにしてしまったことはありませんか?墨汁は油煙からできているので、固まるとかなり頑固で落ちません。さてプロの方はどうしているか?
なんと、水で洗った後、口で丁寧に墨を吸い出しているそうです!筆を大切にというレベルではなく、愛しているんですね。
しかし、口に入れても害のない墨だからできること。(小学生の時、その話しを聞いて墨を舐めたことがあるので実証済み)毒性のある油絵具の筆では決して真似しないで下さいね!(昔、シルバーホワイトを飲んで自殺をはかった画家がいた程。この人はあまりの不味さに致死量に達する前に吐き出し助かったそうですが。)

筆について

2007o4_4オバラです。今日は筆について少し・・・
筆は油絵用、水彩用、アクリル用、日本画用、習字用、ペンキ用多々種類がありますが、アクリル人工毛以外は全て動物の毛でできています。その動物も多種類。
しかしなぜか人間の毛の筆はありません。その理由がわかりますか?
答えは、人間だけがまとまって毛が生え変わらないからです。
毛の切り口(断面)では毛先がまとまらず、絵も字も描けません。よく『赤ちゃんの毛で筆を作ります』とあるのは、生まれた時しか全ての毛の毛先がある状態ではないから。(赤ちゃんの毛はコシがなくて描きにくいとは思いますが。)どなたか持っていたら貸してくれないかな・・・

チーム水彩 Part2

Ryohto
Asuka(左)龍人 1年 (右)明日香 4年  
共に水彩絵具、アクリル絵具、クレヨン

またまたムードいっぱいの素敵な水彩画ができました。
活き活きとしたアロエと下に置いてある小物の愛らしさ。絵の具をたっぷりとつけた筆使いと細かいところの慎重な筆使い。どちらもその対比が明確です。そして下塗りの色が透ける感じが何とも言えない味をかもし出しています。
歌を歌うかのように筆を走らせていた二人の様子が伝わってくるでしょう!?静物でも描く人が楽しんでいるかどうかは絵に表れるものですね。

あかね

現役芸大まっしぐら

Yuika_2由衣香 高1 鉛筆デッサン

高1でここまで描けたら、目指せ!現役芸大?くらいの夢を見てしまいそうですが(私が)、本人はいたって冷静に「全部白いモチーフだったから、質感の違いからくる明度差を描き分けるのが大変だった。布もセットするたび毎回しわが変わるから、頭で光の方向を考えてうそをつかなきゃいけなかったし。手前のビンに塩が入ってるってわかるように描けなかったのが悔しい。先生がそんなに褒める理由がわからないよ。」と申しておりました。彼女は部活の吹奏楽が忙しくて、週1回2時間の授業しか来られませんが、ここまでいい目を持っていれば今はそれで十分でしょう!   オバラ

夏休み制作

小学生クラスの皆さん!先日アトリエで作った絞り染めTシャツはもう着てみましたか?お友達の反応はどうでしたか?あまりの見事な模様だったので、お友達もまさか手作りとは思えず声もかけれなかったとか?注目の的になった人もいるでしょうね!

先週から8月末までの夏休み期間中、小学生クラスは絵画でも工作でも自分の好きな制作をして良いということで、それぞれの材料でそれぞれのペースで取り組んでいます。

描き込み細部にこだわってじっくりと油絵を描いている高学年。学校の夏休みの課題の工作をしている人。海や未来のくらしなどをテーマにした、ポスターコンクールに挑戦する人。木材を彫刻等で模様を彫り、先日完成した油絵を飾る額を作っている人・・・いろいろです。

まだ夏休みが始まったばかりで、パワー全開のこども達!そのパワーで、この夏、どんな作品ができるかワクワクしてきます!
伊藤

プライベートレッスン

Kenけん 6歳 『カブトムシをみているぼく』 クレヨン、水彩

小学校受験クラスと平行して行っている“プライベートレッスン”で描いた作品です。迫力のある絵で、興味のあることがダイレクトに伝わってきます。受験の日も、こんなふうに楽しそうに描いてくれたらいいな・・・  オバラ

お詫び  現在火曜の受験クラス(今秋受験される年長さん対象)は入会できますが、プライベートレッスンのみの会員の方は定員になり受け付けることができません。お問い合わせが多くご迷惑をお掛けしておりますが、年長さんの受験が終わる秋にはまた受け付けられると思いますので今しばらくお待ち下さい。

集中力

070724_2048001愛佳 高2 鉛筆
学生クラスの愛佳のデッサンです。彼女の感想は….「やかんの堅さや光っているところを描くのが難しかったです。」とのこと。
写真では分かりづらいですが、やかんに写り込んだパプリカやチェックの柄などきちんと描いていて苦労したのが分かります。ちょっと汚れている(きれいな白ではない)チェックの布も上手く表現されています。
彼女はとても集中力があるので、描き始めると黙々と鉛筆を動かしています。「上手くなりたい」「もっと描きたい」という気持ちが絵にも表れています。まだ完璧なデッサンではないですが、彼女が描く絵はパワーがあふれていて魅力的なデッサンです。
帰りに完成した絵を見ながら満足げに微笑んでいた愛佳を見て、私もうれしくなりました。

しまだひろみ

遅れまして

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左から 郁帆(5年)  花音(2年)  創太(4年)

すこし遅れて、月曜クラスも少しずつ油画が完成!!!

去年なんかは夏休みすべてを油絵に費やした生徒も何人かいましたので、それに比べれば今年の完成は早い!!!

月曜クラスは油絵に慣れていない僕がモチーフを組んだので、少し難しかったかもしれません。でも皆の作品の出来を見れば、観葉植物や金属など並べてよかったなぁーと思います。

初めての油絵の子も何人かいて、いつもの絵の具とのギャップに戸惑ったこともあったようですが、大きなトラブルも無く無事完成に至りました。

郁帆ちゃんの絵ですが、全体的にカラフルなんだけど色合いはまとまっていて綺麗です。グリーンやピンク、パステルトーンの組み合わせは女の子ならでは、という感じですね。そこまで絵に情熱的じゃないフリしてても、いつも絵は上手いというのが彼女の持ち味。ズルいです。

そして花音ちゃんは初めての油絵です。なのにカゴ・瓶・アイスピッチャーという難しいモチーフを選んでしまいました。先生に細かく教えてもらいつつ、布の模様には傾斜を出し、ピッチャーに映った色をすべて塗り、カゴを描いてぶどうにハイライトを入れ、背景にはグラデーション!!初めてということを抜きにしても上出来ですね。

最後に創太君。去年の油絵が力作だっただけに、今年は大きなプレッシャーがかかっていましたが…なんと素晴らしいのは缶の質感、金属の曲面です!!僕が思い切って置いてみた観葉植物のモチーフ、途中「これは難しすぎたか」と思いましたが、このモチーフを描いていた健人(先日の日記で紹介した生徒)の缶の上手さで、周囲の皆がレベルアップできたんではないでしょうか。彼らには自信を持ってほしいです!

…ということで、最近は忙しすぎるゆえに「ブログは短く切り上げよう…」なんて思っていたのに結局長くなってしまいました。

以上、幸介でした!!

戒め

オバラです。
お盆明けにある個展に向けて、真夜中から朝までの制作を続けています。
が、苦しくて逃避する時間も多く、反省する毎日。
昨日夜中の3時にパソコンで遊んでいると、モチーフ棚が気になりふと見ると、3分用の砂時計の砂がサラサラ流れていました。

力まず、でも力は抜かず

Haruna_1陽菜 中3 鉛筆

どうです!中学生にしてこの冷静さとムードある空気感。ただ写すのが上手いというだけでなく、絵としての魅力あるデッサンになりました。
それぞれの質感が美しく表現されていて、優しい目でモチーフを見ている感じがします。モチーフに『挑む』のではなく、『対話』をするように。
本人も出来上がりには満足しているようでしたが、何よりお月謝を届けにきたお母様と妹さんの驚きようが、作品の素晴らしさを表していました。

あかね